背景として、この歌詞の主人公はペンギンへの進化を遂げようとしている過去の動物の行き方の選択についての苦悩を描いている。
鳥に帰ろうとして 水の飛沫に見付けた僅かな地図 人間に帰ろうとして 「我等、氷の上、炎天下を知る」 |
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「鳥」はこの動物の先祖の姿であり、空を飛ぶ能力を持った生き物である。しかし、この動物は既に空を飛ぶ能力を失っている。そこで、海を見て新たな生きる道(地図)に気付く。「人間」は陸上で生きる動物の象徴であり、この動物がかつての空では無く陸上で生きる可能性を示唆している。しかし、陸上(氷の上)は暑すぎる(炎天下)のため、陸上で生きて行く事は困難であると気付く。 |
羽根を守ろうとして 駄目なボールと同じみたいに跳ねる 羽を破ろうとして 血を流しては皆 炎天下を知る |
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前パートの別表現である。「羽根」は空で生きることの象徴であり、この「羽根」を守るということは、空で生きることを意味している。しかし、羽ばたいて見ても飛ぶ能力を失ったこの動物はボールのように跳ねるだけである。「羽根を破る」は陸上で生きて行くことである。しかし、やはり陸上は暑すぎ、無理な選択(血を流す)であるとこに気付く。 |
オーライー!!! 哀しくならない方法は何処にあるだろう |
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空と陸での生活が困難であると吹っ切れた(オーライー!!!)動物が他にどんな生きる道があるのか苦悩している。 |
面倒でも舌を放り出せないのが 何時からの契約で 冷静になって声を殺すのなら 月に向け鳴いては如何? |
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「舌」はこの動物の鳴き声を表わし、生まれてから持ち合わせている(契約)能力の限界の暗喩に成っている。生まれ持った能力を殺して(放り出す・声を殺す)まで新たな生きる道を探す(冷静になって)よりもその能力を活かして(月に向け鳴く)生きる道を模索したらどうかという第三者視点の提言である。 |
もっとズルさを責め立てなくては 限られた選択に 氷上に酔って溺れる歌 一人潜る方を恨んだ日 |
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「ズルさ」は今まで考えてこなかった選択を意味している。少ない選択肢(限られた選択)に迷っている内に、決断までのタイムリミットが近づいている状況(表情に酔って溺れる)である。そこで、残された選択肢「潜る」を選ばざるを得なくなるが、空や陸上への未練が残っている。 |
傷を隠そうとして 嘘を多めに語れば僅かな地図 傷を残そうとして 血を流しては又炎天下を知る |
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オーライ!! 冷たくならない方法は 何処にあるだろう |
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0.どれだけ僕が不自由かも 何時からの契約で 情報がきっと氷を溶かすから 人間は戸惑う事ばかり |
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持って生まれたNOが彷徨う頃 暴かれた選択に 先頭を呪って吐き出す歌 滑り落ちるように沈んだ日 |
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当たり外れも失って 途方に暮れたって雨なんだ 一寸先もその先も 分からず屋だって言われていたい |
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オーライ! 苦しくならない方法は何処にあるだろう |
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平等に波打つ 明日の被害者も 泳ぎ始めたい |
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もう僕に振る程 賽の目は無いかな 何時からの契約で 凍らせてしまった本当の理解者も 月に向け泣いては如何? |
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いつか僕らも色褪せるのなら 自らの選択に 成功を祈って泳げる歌 水に潜る方を選んだ日 選んだ日 |
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