前編

1

「残念だが、もうあんたには売れねぇな」
「えっ、ど、どうしてですか!?」
いつもこっそりお酒を買いに行ってる酒屋に来てみれば開口一番そう言われた
「いやさ、この間の宗教家達のどたばたの中に、君居たでしょ」
「うっ」
テンション上がり過ぎて暑かったとはいえ、人里の往来で頭巾を取ってしまった事があだとなった
「困るんだよねぇ。どっかのお使いかと思ったら、寺に酒を横流しする片棒を担がされてたなんて。そんな話が他所に漏れたらどんな不利益を被るか」
「ううっ……そんなぁ……」
「けどまぁ、そっちの出方次第じゃ、これからもこっそり融通してやっても良いんだが……」
「ほ、本当ですか!?何をすればいいんでしょうか!」
「じゃ、こっちに来てくれ」

2

案内されたのは寝室。恐らく万年床であろう敷きっぱなしの布団でそれが分かる
「あの……こんな所で何を……」
「じゃ、先ずは着ているものを全部脱いでもらおうか」
「そ、そんなこと出来ません!」
「あぁ?それじゃあお宅の住職に洗いざらい話しても良いんだぜ?今まで買っていった酒の量とか金額とかなぁ」
「それは……それだけは……」
「俺は気持ち良くなれる。あんたも気持ち良くなった上に酒まで手に入る。何も悪いことはねえじゃねぇか」
「うぅ……」
今すぐにでも地震や火事が起きたりして有耶無耶にならないかと願いながらゆっくり脱ぐも、そんなことが早々起こるはずもなく、私は身を固くしたまま最後の一枚を床に落とした

3

「ほら、手もどけろよ」
「……はい」
言われた通り、胸と秘部を隠していた手を下げる
「物足りねぇ体だが仕方ねぇか。どれ……」
酒屋のおじさんが私の秘部を指で広げ覗きこむ
「ちぃせえなぁ。これじゃ裂けちまうか……よし、慣らしてやるからその間俺のをしゃぶれ」
「しゃぶる……ですか?」
「おう」
おじさんはズボンを脱ぎ、布団の上に横たわる
「ほれ、俺の顔の方にケツ向けて上に乗っかれ。その方がやり易いだろ」
おずおずとその通りにする。目の前にそそり立つ肉の棒は黒く、太く、長く、そして今まで嗅いだことも無い臭いを発している

4

にらめっこしてても仕方ないので、意を決し頭の部分を舐めてみる。……少ししょっぱい
「そこだけじゃなくてカリ首とか裏筋もな」
カリ首……首と言うからには恐らくこの傘の根元辺りだろうか。しかしそこには垢のようなものが溜まっていてあまり舐めたくはない
「おい、止まってるぞ」
「うぅ……」
私は涙目になりながら、なるべく口に入らないように舌を伸ばした
「そうそう、それでいいんだよ。じゃあこっちも始めるぞ」
「え……?ひぅ!」
突然、私の秘部から頭まで電撃の様なものが突きぬけた
「お?どうやら感度は良いみたいだな。ほれ、俺の指を意識しながら、今度は咥えろ」
「はあっ……ふぅん……はっ……はむ」
ピリピリと断続的に流れてくる刺激に耐えながら、口を限界まで開け肉の棒を頬張る

5

「むふぅ……じゅる……んんっ♥……むぐぅ……」
歯を立てないように必死で、最早垢がどうとかいう余裕も無く無茶苦茶に舌を動かす
「ふあぁ!」
と、急におじさんの指の動きが早くなった
「むぐっ♥んふぅ♥んっ♥んんっ♥んんんぅ♥♥♥」
頭が真っ白になり、腰が私の意思とは関係なくガクガクと震える
「出すぞ!全部飲めよ!」
その直後、口の中の肉棒が喉奥まで突っ込まれる。そして酷く粘性のある生臭い液体が勢いよく流れ込んできた
「んぐっ……グビッ、グビッ……ぷはっ、げほっ……はぁっ……はぁっ……」
余りの粘っこさに喉に引っかかったが、それは全て胃の中へと落ちて行った

6

「今日の所はこれで勘弁してやるよ。ほら、約束の酒だ」
「……えっ、あのっ、これは…………」
渡されたのはいつもの一升瓶ではなく、その四分の一程度しか無いような小さな瓶だった
「ばれたら気の毒だと思ってなぁ、隠し易い大きさのものにわざわざ詰めてやったんだ。ありがたく思えよ」
「うぅ……はい……」
消え入りそうな声で何とか返事をすると、私は服を着てトボトボと帰路に就いた

後編

1

始めの二週間は三日に分けて飲んでいたが、次の二週間で二日、それ以後は結局毎日酒屋へ通うようになってしまった
おじさんの肉棒をしゃぶり、イかされると同時に精液を飲まされ、吐く息が生臭く感じそれをごまかす為に酒を呷る。この三ヶ月間はその繰り返しだ
もちろん今日も私はおじさんの肉棒を咥えている。もう、どこをどう刺激すればいいのかも覚えてしまった
鈴口からカリ裏までをじっくり舐ったあとは喉奥まで飲み込む様にディープスロート。もちろん、その時裏筋を舐め上げるのも忘れない
そうやっている内に肉棒は僅かにさらに膨らみ、むずかる様に痙攣すれば
(あ、もうすぐ出るのね……そして私の方も…………)
一気に飲み込んだその喉奥で精液が爆ぜたように叩きつけられる。それと同時、
「んふぅ♥♥♥」
私の頭も爆発し真っ白になるのだ

2

「はぁー……はぁー……んっ……はい、終わったわよ。今日の分のお酒買わせて」
「へっへっへっ」
「な、何よ。気持ち悪い笑い方して……」
「気付いてないのかい?俺は今回、あんたの体に指一本触れてないんだぜ?」
「…………えっ……嘘……嘘よ……」
脚がガクガクと震え膝を着く
違う。確かにいつものように局部を弄り回されたはず。じゃなきゃ絶頂なんてする訳ない
でも……でもどうして私のあそこは物足りなそうに疼いているの……?
「ザーメン飲んだだけで達しちまうような変態尼さんには、ちゃんとお仕置きもしてやらねえとなぁ」
「あっ、いやぁ!」

3

言葉では抵抗してみせたところで、私の体がその先を望んでしまっている
おじさんの胸に添えられた手は形だけで力は全く入らず、脚は挿れてもらいやすいようにと目一杯開かれてる
「ずっと我慢してたんだからな。すぐに気をやらず長く楽しませろよ」
私の秘裂は、ミヂィと言った感じで押し広げられながらも、貪欲におじさんの肉棒を飲み込んでいく
「あっ♥あっ♥ああっ♥」
ゴリッ、ゴリッ、と少しずつ膣中を進まれる度、今まで感じたことのない快楽が頭を犯す
「ほれ、舌を出せ」
「はひぃ♥んぇ♥」
おじさんは私の舌に吸いつき、そのまま口内も蹂躙し始める。そして下の方も本格的に動き出した
「んほぉ♥はふっ♥ぶちゅ♥じゅるっ♥」じゅっぷ♥じゅっぷ♥じゅっぷ♥じゅっぷ♥
接吻をしながらの遠慮も何もない挿入。それは私の心を壊すには十分過ぎるほどの暴力的悦楽であった

4

膣の中を肉棒がえぐっていく。毎日毎日間近で見て、手で、舌で触れてきたから形がはっきりと分かる
(こう……かな……?)
いつもやっていることを、下腹部に力を入れてみて再現しようとしてみた
「おおぅ。へっ、初めての癖にやりやがるじゃねぇか。それとも、そんななりして実は売女でもしてたかぁ?」
「んふぅ♥ちがっ♥違いますぅ♥んっ♥ああっ♥もっとぉ♥」
「まぁ、なんでもいいか。ほれ、お望み通りもっと激しくしてやる!」
「あぁん♥口も♥口の方も♥んむっ♥はむっ♥」
一突き毎に私は白く染まっていく。仏の教えも、今までの修行の事も、姐さんの顔も、何もかも
「くっ、おらっ!出すぞ!てめぇもイっちまえ!」
「んあぁ♥ああっ♥ああぁぁぁっ♥♥♥」
お腹の中をおもいっきり中から潰されて、私の全ては吹き飛んだ
(あ……中に…………まぁ……いっか…………)
お腹の中に温かいものが広がって行くのを感じながら、これからの事を夢想し余韻に浸る
ここに居るのは、最早ただのメスであった

5

あれから半年、私はまだ酒屋に通っている
ただ、お酒はもう買ってはいない
「おじさん!今日も『お酒』一杯ください♥」

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