東方元ネタwiki 2nd - 桜符「完全なる墨染の桜 -封印-」
桜符「完全なる墨染の桜 -封印-」
桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」
桜符「完全なる墨染の桜 -春眠-」
桜符「完全なる墨染の桜 -開花-」
西行寺幽々子
のスペルカード。
墨染桜
古今和歌集にある上野岑雄(かむつけのみねお)の歌、「深草の 野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは 墨染めに咲け」より。
岑雄の友人だった堀河太政大臣・藤原基経が死んで、深草山(京都市伏見区あたり)に葬られたとき
こう詠んだところ、その地の桜が墨色に咲いたという伝説がある。
(墨染め衣は喪に服したり僧衣として用いられていた)
京都市伏見区深草に実在する墨染という地名はここから付いた。
豊臣秀吉が姉のために貞観寺という寺を再興させる際に、この伝説を知って墨染桜寺として再興させた。
現在は墨染寺(通称・桜寺)となっており、伝説の桜を初代とするなら三代目の墨染桜が植えられている。
散りぎわの色が淡い墨色とか、真ん中のあたりの色が淡い墨色などと言われる。
千葉県東金市山田の「西行の墨染桜」。
西行が京都の墨染桜の枝を杖にして東大寺再建の資金集めのために奥州藤原氏を訪ねに行った際、
千葉のあたりの山辺赤人と小野小町の旧跡に立ち寄ってみれば、
故郷と同じ山田村という地名だったため懐かしく思って、京都の貴船神社の分社をつくり
その分社の傍に地面に杖を挿して
「深草の 野辺の桜木 心あらば 亦この里に すみぞめに咲け」と詠んで
杖を挿したまま去ると、杖がそのまま成長して立派な桜として成長したと言われている。
なお、この桜の品種は姥彼岸桜。
墨染桜は喪に服した桜であるため、
歌聖が終焉の地に選び幽々子の死体も眠る西行妖を連想させる言葉でもある。
完全なる
「Perfect Cherry Blossom」。
封印(ふういん)
西行妖は幽々子の死体によって封印されている。
春眠(しゅんみん)
春眠暁を覚えず
春は眠いので長く寝てしまって夜明けより先に起きられない。
封印されずっと咲いておらず、ようやく咲く西行妖?
西行妖の下でずっと眠っており、反魂に蘇りそうな幽々子の死体?
亡我(ぼうが)
亡郷「亡我郷」
参照。
開花(かいか)
「完全なる墨染の桜」は幽々子の最後のスペルカード。
この後は西行妖が開花して反魂蝶という流れ。
備考
墨色の桜は、岐阜県に「淡墨桜」というのもある。
桜の品種には「墨染桜」の名を付けられたものもある。
長野県更級郡の「杖桜」も西行の杖(桜の枝)が根付いたと言われている。
江戸時代につくられた浄瑠璃に「西行法師墨染桜」というのがある。
作者は錦文流。初演は正徳5年(1715年)で、その昨年に起こった江島生島事件をモチーフとしている。
関連
西行妖
登場
東方妖々夢
(6面)
桜符「完全なる墨染の桜 -封印-」 (Easy)
桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」 (Normal)
桜符「完全なる墨染の桜 -春眠-」 (Hard)
桜符「完全なる墨染の桜 -開花-」 (Lunatic)
参考
wikipedia:墨色