東方元ネタwiki 2nd - 法力「至宝の独鈷杵」

法力「至宝の独鈷杵」
法灯「隙間無い法の独鈷杵」

寅丸星のスペルカード。

  • 法力
    • 仏法を修行して得られた不思議な力のこと。
  • 法灯
    • 仏法がこの世の闇を照らすことを灯火にたとえていう語。
    • 高徳な、もしくは最高位の僧。
    • 仏前に供える灯火のこと。
    • 宝搭と同音。
  • 至宝
    • この上なく大切な宝。
  • 独鈷杵(とっこしょ、どっこしょ)
    • 密教で用いる法具で、金剛杵(こんごうしょ)の一種。
      鉄製または銅製で、両端がとがった短い棒状の形をしている。
    • 金剛杵
      • 密教系の寺院の仏像(菩薩、明王、天の一部)が手に持っている場合がある。
        また、密教の儀式などでも用いられる。
      • 金剛杵には、心に巣食う煩悩を打ち砕き、本来備わっている仏としての性質を出現させるという意味があるとされる。
      • 基本的には、他の四天王と比較すると毘沙門天が金剛杵を持つ例は少ない。
        毘沙門天像は定番のアイテムとして宝塔と三叉戟(もしくは宝棒)を手に持つ造形が多く、両手がすでに塞がっているという事情がある。
        ただし、上杉謙信が祀っていたことでも有名な刀八毘沙門天像という少し特殊な異形の毘沙門天像は、10本もしくは12本の腕を持ち、刀と宝塔の他に金剛杵を持った造型のものも存在する。

備考
  • 寅丸星は「毘沙門天の代理」でもあると同時に(密教の)僧侶でもある。(求聞口授より)
    密教法具である独鈷杵を用いているのは、こちらからの連想か。

弾幕

  • 独鈷杵の形を模したレーザーが回転しながら画面中を移動する。
    • 構成の一単位だけを見れば、タイトー『レイストーム』最終ボス・ユグドラシル第一形態、
      あるいは同じく『レイクライシス』最終ボス・インフィニティ第一形態。
      どちらもビット群・または本体から左右にレーザーを伸ばし、回転させる攻撃がある。
      また、星の屈曲レーザー、6道中(心音の演出)なども、同シリーズへのオマージュ。
    • 時計回りの十字(左旋十字)は慈悲と慈愛を示し(Hard, Lunatic)
      反時計回りの十字(右旋十字)は知性と力を示す(Easy, Normal)。
      また、回転する十字は左右を区別せず、洋の東西で幸運と再生・繁栄のシンボルとして使われていた。
      幸運とは寅丸星の特性であり、再生と繁栄は寅丸星の悲願である。


備考
  • 長い独鈷杵、直角交差一対
    • 独鈷杵としては特殊な形状だが、金剛杵としてはこれに近いものが存在する。
      快慶作の執金剛神立像(京都・金剛院)の持つ金剛杵が長い独鈷杵形状をしている。
      直角交差一対ではないが、中国・トゥルファン出土の執金剛神壁画に菱形の金剛杵の例がある。
      • 参考文献
        『アレクサンドロス大王と東西文明の交流展』目録より(東京国立博物館 2003年)
    • 羯磨(かつま)
      • 直角交差一対(十字の形状)の特殊な金剛杵で、これも密教の法具として用いられる。
        しかし、独鈷杵の羯磨は珍しい。日本では三鈷杵を直角交差一対にしたものが一般的。
  • 宝棒
    • 毘沙門天像の持つ武器としては三叉戟が一番多いが、「宝棒」と呼ばれる長いこん棒のような武器を持っているケースもある。
      長い独鈷杵には宝棒のイメージも含まれているのかもしれない。

登場

  • 東方星蓮船 (5面)
    • 法力「至宝の独鈷杵」(Easy/Normal)
    • 法灯「隙間無い法の独鈷杵」(Hard/Lunatic)

参考