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秘法!超能力仙道入門

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前書き


  中国では、はるかな昔から、神仙と呼ばれる超人があちこちの山に住み、時には下界に降りてきて、人々に彼らの術を伝えたという伝説がある。また彼らは、ひとつ飲めばたちまち仙人になれるという仙丹を人々に与えたともいう。そうした仙丹を捜し、あるいは彼らの術を求めて、多くの人が仙道を志したのである。
  現代人から見ると仙人の術も仙丹も、夢の世界の出来事のように見える。しかし、決してそうではないのだ。今でも中国や台湾には、雲を散らし、風を起こし、気を練ってつくった身体を遠くまで行かせる仙人がいる。また仙道の分派ともいえる硬気功の名人の中には、気の力で大石を砕き、鉄棒を曲げ、腹の上を、人を満載したトラックを通過させてなんともない人がいる。
  ここ10年ほど、日本でも漢方、鍼麻酔、太極拳など、中国の謎めいた医療法、健康法が紹介され、少しずつ中国人のユニークなものの考え方が理解されるようになってきた。仙道こそは、こうしたものの極めつきというべきものである。

  ただ仙道は、膨大な内容を持つ中国文化の多くの分野と密接な関係があるので、その全貌は、今までほとんど紹介されずにきた。仮に紹介されたとしても、せいぜい文学の対象としてか、健康法の類いとしてであった。
  今、欧米では「タオ」のブームである。タオとは、老荘の哲学の最も深いところ、つまり仙道の究極を指す。しかし、欧米人のいうタオは見たところムードばかり先行していて、いつも文学的なとらえ方から抜け出していない。あるいは哲学的にタオを追いかけ過ぎている。
  タオとはそんな空虚なものではない。それは人間のあらゆる可能性を追求するための道である。意識の深まりとともに、信じられないような超人的能力をも引き出せないと、タオの本質はわからないのである。
  本書では、こうしたタオ=仙道の全貌をいろいろな角度から取りあげ、現代の実例をも挙げながら紹介していく。これによって文学的な題材でしかなかった仙人の能力とか、パワーといったものが、決して夢物語ではないことが理解されるはずだ。

  さらに、こうした仙人になるための基本的なトレーニング法を、いちばん基本の小周天から最高段階の出神まで詳しく紹介している。これは伝説的な仙道の行を、著者が長いことかかって分析、整理し、さらに体験によって不合理な点を修正して編み直したものである。今のところ日本で一番詳しく、整った仙道修行法ということになる。
  読者は本書を読まれることにより、仙道がいかに幅広く夢多き分野であることがわかるはずだ。また、本書で紹介したトレーニングを行うことにより、仙人の謎めいた能力のいくらかでも得られるはずと確信している。そのために、本書がお役に立てば、著者望外の喜びである。

目次


第1章 天地の秘密をつかみ人間を超える仙道の神秘
    • 不思議な術を操る不老不死の仙人
      • 生死の因果律を超えた不死の仙人たち/気を吸収して生きる/仙人たちの驚異的な能力
    • 仙道の起源とその流れ
      • 伝説的な仙道の始祖たち/吐納導引の法/中国医学と仙道は同じ源に発する
    • 丹鼎派の仙道と気の強烈なパワー
      • 禁欲的な北派の仙道が中心/快楽的な房中派仙道の発達/気の拳法の超パワー

第2章 あらゆることを可能にする仙道の修行法
    • 中国の錬金術、外丹の法と呪術の仙道
      • 外丹法でつくられる秘薬/地丹法から発達した外丹法/呪術と超能力の仙道―符咒/符咒師たちの不思議な戦い
    • 仙人のいろいろな運命転換法
      • 善を積み悪をなくして運を呼ぶ/仙人と占術/気の方位術、遁甲の魔力
    • 不老不死へいたる仙道の修行
      • 仙道各派のまとめ/仙道のメインは丹鼎派/気を感じつつ育てていく/自分からの離脱、出神の術

第3章 気を感覚化して自在にコントロールする
    • 気という生命力の源を探る
      • 気からなる天地自然/解剖学が明かした気のルート
    • 気を感じるトレーニング
      • 手のひらを敏感にして気を感じる/他人の気を感じてみよう/相手の生体場に触れてみる/手のひらの超感覚の磨き方
    • 気をコントロールする秘訣
      • 気の送り方、取り方/動・植物などから気を取る
    • 気による超能力の開発
      • 仙人の手のひら療法/幽霊も気の一形態/気をめぐらすトレーニング

第4章 小周天の行とは気による肉体の錬金術
    • 仙道への入り口――小周天
      • 気を一周させる小周天/修行の環境と体調
    • 意識の集中点と呼吸法、座法
      • 意識を集中する場所/仙道の呼吸法/仙道修行時の座り方のいろいろ
    • 小周天を始めるときのコツ
      • 精力のつけ方/始めるときの姿勢/修行の順序と注意
    • 体を一周する気のサークル
      • 仙人へのスタート/日々の小周天のやり方
    • 小周天の生理学と仙道病
      • 科学的にみた小周天/いろいろな気のめぐらし方/仙道による原因不明の病気

第5章 大周天の行を完成して超人の世界へ入っていく
    • 気の全身放射――全身周天
      • 小周天と大周天を結ぶトレーニング/気の空間をコントロールする/大周天を行うための準備
    • 超人への第一歩――大周天
      • 根源的生命エネルギーの発動/大周天の実際の姿/大周天の2つのタイプ
    • 大周天を実践し、小薬・大薬を得る
      • すさまじい大周天の体験/全身周天に続くトレーニング/木と人間をめぐる気/小薬と大薬の発生

第6章 時間・空間を超越する仙道の秘術と極意
    • 出神の行で出現するもうひとりの自分
      • 陽神の発生/陽神を生み育てる/陽神を強化する
    • 出神と幽体離脱体験
      • 少ない本物の幽体離脱体験者/幽体離脱体験の諸相/幽体離脱と出神の違い
    • 時間・空間を超越する秘術
      • 出神で出入りする世界/仙人は時空旅行者か?/肉体を消していく最後の行



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