長命なエルフの魔法使いを主人公に、勇者パーティが魔王を退治した後日譚を描くファンタジー作品。物語は勇者ヒンメルのパーティが魔王を退治した直後から始まる。パーティーの魔法使いであり主人公のフリーレンはヒンメル達と別れて旅に出、50年後に老いた仲間達と再開するが、直後にヒンメルが亡くなってしまう。
フリーレンはさらに旅を続け20年後にパーティメンバーだった僧侶ハイターと再開し、彼の養女である見習い魔法使いのフェルンとも出会う。そしてさらに6年後、ハイターの死後フェルンと共に再び旅に出るところから物語が本格的に開始する。
2巻第14話から3巻第23話では、フリーレン一行が旅の途中で訪れた「グラナト伯爵領」の街で魔族と人間の陰謀に巻き込まれるエピソードが描かれる。本作の魔族は「知能が高く人語を解する魔物」に対する呼称であり、人間とは完全に相容れない存在として描かれている
*1。
リーニエは、グラナト伯爵領に和睦の使者として訪れた魔族であるリュグナーの部下の一人。外見こそ少女の姿だが、人の動きを記憶し「模倣する魔法(エアファーゼン)」を得意としており、幼少期に出会ったかつてのヒンメルの仲間の戦士だったドワーフのアイゼンの技を使うことが出来る。
作中では、偶然にもアイゼンの弟子である人間の戦士シュタルクと戦うことになる。彼女はアイゼンの技を駆使してシュタルクを追い詰める。しかし、重症を負ったシュタルクに「お前のはただの真似事だ」と看破される。それを聞いたリーリエは勝負をつけるため、シュタルクに攻撃を繰り出すが、彼女の攻撃はアイゼンのパワーまでは再現出来ておらずシュタルクに致命傷を与えることができなかった(「全然重たくねえ」)。その直後シュタルクが繰り出した「閃天撃」を食らい両断されて死亡した。
なお、アニメ版でもほぼ同じ展開で倒されている。