描いた絵を具現化する力を持つ「書の魔導士」の少女・大麦若葉と、その相棒である「書の魔獣」
*1あかずきんの活躍を描いたダークファンタジー。
本作の3巻からは、「書の魔導士」の組織である「機構(ゲゼルシャフト)」と、「機構」に所属していたにもかかわらず、悪の魔導士の組織「兄弟団(フラタニティ)」に寝返った羽生財団との戦いが繰り広げられる。
羽生黒絵は第4巻に登場する敵女で、羽生財団に属する魔導士の一人
*2で、「八咫烏」という異名を持つ。また、魔獣と人間の融合体であり、本気を出すと鳥人の姿に変身する。
作中では、「機構」による羽生財団の武力査察のに向かう軍用飛行機を襲撃し、飛行中の機体の上で登場人物の一人・竜胆雫
*3と戦闘になる。
羽生黒絵は竜胆雫と激しい剣戟を繰り広げるが、場面が切り替わったときには、深手を負わされ追い詰められていた。そこで、彼女は笑いながら半人半鳥の姿に変身すると、再び攻撃を仕掛ける。
羽生黒絵は、羽に仕込んだナイフによる攻撃と大鎌による攻撃を竜胆雫を追い詰めると、最後は飛行機のエンジンを破壊して、竜胆を加速と墜落によって殺害しようとし、自分は飛行して脱出する。
勝利を確信した羽生黒絵であったが、その瞬間、羽を具現化し接近してきた竜胆雫に胸部を切り裂かれる。致命傷を負った羽生黒絵は、竜胆雫に対する嫉妬をつぶやきながら落下していった。