No.69　MIRA（みら）　

｢LET`S　KURUMI｣

　ＩＴＯＹＯＫＯ／富士見コミックス／1992

　全1巻

　レオタードにマント姿。長髪の女性。

　研究所から脱走したバイオロイド（生体兵器）のクルミをめぐる闘いを描いた作品。本作品では、脱走したクルミを捕まえるためにアンドロイドの3姉妹が派遣されるが、いずれもクルミによって破壊されている。

　ＭＩＲＡは最後のアンドロイドで3姉妹の長女。姉妹の敵を討つために、物語の終盤でクルミに最後の闘いを挑む。電気を用いた攻撃を得意とし、クルミを追い詰める。しかし、ＭＩＲＡの最後の一撃をクルミは身近に落ちていた壊れたロボットを身代わりにすることで回避する。そして、クルミに背後から刺されたＭＩＲＡは、自分のもろさを嘆きながら爆発した。

　ちなみに、クルミが暴走した原因は、実は彼女がクルミの制御プログラムをいじったからである。彼女は、機械人形である自分が一生使われることなく廃棄されることを避けるため、自分たちの出番がくるようにクルミのプログラムを操作したのであった。

　3姉妹の中では、もっともあっさりと倒されてしまうキャラクターである。また、上述のように、作られたものとしての悲哀を全面に押し出したキャラクターになっているため、やられキャラとしての魅力はすこし低いかもしれない（言いかえれば、キャラクターは立っていると言えるかも。）。

　MIKA（LET`S　KURUMI）
　MIKI（LET`S　KURUMI）