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  • 【ベジータ、再見】 出演:ベジータ,ルンルン,安藤まほろ,園崎詩音,竜宮レナ,朝倉涼子,我妻由乃,アイ






  • 【花の国護衛部その3】 出演:木野まこと,ナミ,プラナノ,ニコ・ロビン,蒼星石,翠星石,灰原哀,ドラミ,南条操,小節あびる,わぴこ,イエロー,アルル・ナジャ,ククリ,グゥ,ルンルン,ベホイミ,ベジータ

  • 【戦裏譚〜壱〜】 出演:葛城ミサト,朽木ルキア,胡喜媚,音無響子,メーテル,高荷恵




  • 【機械の体】 出演:神さま(松田),メーテル,ドラミ,絡繰茶々丸,リルル

  • 【夢と時間】 出演:竜宮レナ,周防美琴,和泉亜子,ぼたん,藤崎あかり,メーテル




【入学式〜桜風篇〜】

 現実の世界では1月も終わりに近いため極寒が訪れているらしいが、ここではそんな流れとは関係なしに暖かい風が吹いていた。
広大な敷地ゆえに大体のものがそろっているといわれる最萌学園。それは現在うっとおしいほどに散り乱れている桜とて例外ではなかった。
なんでも教師陣が夜桜を眺めながら宴会をするためにベジータ校長が用意したのだとか・・・本当にろくでもないことしか考えない能無しM字禿だが、こと今回においてはそれが良い方向に働いたようだ。
「素直に見事というしかないわね」
 風で飛びそうになる帽子を押さえながら、私、出井富良兎はそう呟いた。
「最萌学園の新たな門出を祝う日にふさわしい演出だわ」
 そう。
 第一回漫画最萌終了によりいったんは解散した最萌学園。それが第二回漫画最萌の開催に伴い、記すべき奇矯な彼女達が再びこの場所に集う事となったのだ。
「全員が同じ顔ぶれ、というわけにはいかない辺りにこの世の無常さを感じるけれど」
 現に私の世界からは前回と違って私一人だし、前回は子、そして今回は母が予選敗退してしまったために二回連続で学園に揃うことのなかった親子もいる。
 だが減った人達の代わりにまた新しい仲間も増え、現に私の周りには入学式の始まりを待つ人たちでにぎわっていた。
「なんだこれ?かっこいーな」
「ちょ、私のロッドを勝手に持っていくなッスー!」
「それー」
「そんな振り回したらだめッスよー!」
 あちらでは痛い外見をした少女が、カジューシーズを手に走り回るよつばちゃんを追いかけていて、
「私のシスカはどこにいったのかしら〜?」
(こそこそ)
「み〜つ〜け〜た〜」
「ギャ――ッス!!!」
 さらにその向こうでは前回数多く見られたシスカと羽美の馴れ合いが繰り広げられている。
「本当に退屈しないところね、ここは」
 さて今回はどのような騒動を彼女達は見せてくれるのだろう。楽しみで仕方がない。

 期待に胸を膨らませながら入学式の開始を待っていた私は、ふと目を向けた桜の木の下に一人の少女を発見した。
 それだけならば別に気に留めるまでもない。様々な漫画から人が集まってくるこの学園のこと、見知った顔が全然ないという人がいても不思議ではないし、むしろそれが自然だ。
 だが。
 なぜか私は彼女のことが気になり、桜の木の下、彼女の元へと足を向けた。
 私が近くに来たことにも気づかず、彼女は桜を眺めていた。今にも泣き出しそうな顔をして。そして、呟いた。
「この学校は好きですか」
「ええ、ここは面白いところだわ」
「わたしはとってもとっても好きです」
「それはいいことじゃない」
「でも、なにもかも・・・変わらずにはいられないです」
「まあそれまでいたところから移動してきてここに来ているわけだしね」
「楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ」
「・・・」
「ぜんぶかわらずにはいられないです」
 もしかして、会話が繋がっていない・・・?
「それでもこの場所が好きでいられますか」
 というよりは、彼女の一人喋りに私が適当な相槌を入れていただけというのが正しいかもしれない。
 誰に向けての言葉なのかは分からないが、とりあえず彼女が私の日記の観察対象にふさわしいことだけは分かった。やはり私の目に狂いはない。
「わたしは・・・」
「変えていけばいいのよ」
 相槌でなく、私は彼女に向けて明確なメッセージを伝えた。驚いたように彼女がこちらへ振り向く。まるで、今まで誰もいないと信じていたかのように。
「この学校を自分が楽しいように、面白いように変えていけばいいの!」
「はぁ・・・」
 少々戸惑いを見せる彼女。いきなり見ず知らずの人間が話しかけてきた以上、それは当然の反応といえよう。
 だから。これから先は学園が始まってから語るとしよう。
 ちょうどタイミングよくベジータ校長が入学式開始のために体育館に集合をかけ、誰かに殴り飛ばされていた。そしてそれを皮切りに入学者達が体育館へと入り始める。
「さあ、行きましょう」
「・・・はい」
 私達は歩き出した。体育館までの道を、そして、最萌学園の新たな歴史の第一歩を。羽美に土下座している桃色の髪の少女の横を抜けて。

                                SAIMOE 〜入学式桜風篇〜 END

おまけ

「あなたかしら、私の頭にこの玩具をぶつけたのは? 」
「違うッス、だからそれはあの緑色の髪のちっこいのが・・・」
「私そろそろ新しい玩具が欲しかったのよね〜」
「いや、ホントすみませんでした。冗談抜きでわざとじゃないんです。自分マジ調子に乗ってました。ごめんなさい許してくだ(ry」


【ちびっ子先生の憂鬱】

今日も今日とて代わり映えのない退屈な朝…でも、その日のHRはいつもと少し違っていた
噂のちびっ子先生が、私の教室にやってきたのだ

ベッキー「ほらーお前ら席つけー」
※「宮元先生だ…」「C組の?」「かわいー」
ベッキー「えーと、宮本です。担任の木村先生が娘の授業参観とかでお休みなので、私が代わりにHRをやります」
水原暦「先生のクラスのHRは?」
ベッキー「あー…?まあいいんじゃねー?」
暦「適当だな…」
ベッキー「じゃあ名前呼んでくから返事しろよ。えーと、綾瀬ー」

木村先生は家族想いだから、それくらいは普通。特筆事項でもなんでもない
宮本先生も幼いこと以外は普通の先生のようだし…退屈だわ

ベッキー「滝野ー、滝野智ー、いないのかー」
滝野智「(バンッ) セー―――フッ!!」
ベッキー「アウトだよ」
智「ギリギリで!?」
暦「ギリギリでもねぇよ」
智「おわ!ていうか誰!?外人じゃん!ハロー!」
ベッキー「うるせーなこいつ…」
美浜ちよ「智ちゃん、宮本先生ですよ、C組の」
智「うっそでー!こんなちびっ子が先生なわけねーよ!」
ベッキー「ちびっ子言うな!」
智「だってちよちゃんと同じくらいのちんちくりんじゃん?どうみても小学生じゃんかー」
ちよ「高校生です…」

智「あ、やっぱり小学生でしょー?この前見たもんね、小学部の方にちびっ子が歩いていくのをさー」
ベッキー「そりゃ人違いだ、ていうか席つけよな」
智「いやいや間違いない、仲のよさそうな4人組の中に居たのをあたしは見たですよ!」
伊藤伸恵「あ、それ多分違うわ」
智「え、マジで?」
信恵「マジで」

智「…え、マジで先生?」
ベッキー「だからそうだっつってんだろ…もう帰らせてくれ…」
智「本物の先生ならあたし達の出す問題に全部答えられるよね」
ベッキー「へ?」
暦「…達?」
智「第一問!いいくに作ろう…」
ベッキー「鎌倉幕府成立を1192年とする説は現在は支持されてないんだぞ」
※「太陽の表面温度は?」「イギリスの首都は?」「C組で1番バカなのは?」「ノーベルの発明は?」
ベッキー「6000℃」    「ロンドン」      「姫子」   「ダイナマイト」
信恵「今さりげにひどかったな…」
智「すげー!さすがちびっ子先生だー!」
ベッキー「ちびっ子言うなバカ!」
ちよ「あの、あの…」

ちびっ子先生とよく似た小学生…ちょっと調べる価値ありかしら、学力とか…
高等部バカ決定戦にも興味はあるけれど、それは後回しね
とりあえず伊藤さんから話を…「ヒソヒソ(ねぇ、ちょっと!)」
※「ヒソヒソ(何?)」
???「(なんだかちょっと面白そうな気配がしない?)」
※「(ええ、私もそう思ってたところよ)」
涼宮ハルヒ「(絶対何かあるわ…ちびっ子先生のこと、早速調べてみましょう!)」
ちびっ子先生の記録…そう、「レベッカ宮本の憂鬱」。
テツの観察が出来ない間の暇つぶしにはちょうどいいかもね。
出井富良兎「(分かったわ、昼休みに部室に集合ね)」


【ベジータ、再見】

オッス、オラベジータ!
何やかんやで今年も最萌学園の教諭になった。
去年より生徒数がグッと増え、喜ばしい事だ。
喜ばしいあまり、今俺は大浴場の裏に来て壁に絶妙な穴を開けてしまった。
いや別に入浴シーンを覗きたいとかやましい事は一切無くてだな、純粋に生徒達の様子を見に(ry
湯煙でよく見えんがどうやら6人が入浴中のようだ。
いや別にあまり人が多く入ってると戦闘力ヤバいのに見つかる危険性があるから人が少ない時間を狙ったとか姑息な事は(ry
湯煙でよく生徒の体…もとい様子を見ることができんので
『偶然』手元にあった濃煙内撮像装置のセットをしているところだ。
さて、そろそろ準備OKだな。待っていろ生徒ども!

ルンルン(校内巡回中)「あれは…ベジータ先生?」
まほろ(同じく)「あんな所で何を…まさか覗き!?」
ルンルン「どうやらそのようね…去年に引き続き懲りないM字ハゲだわ」
まほろ「えっちなのはいけないと思いま…」
ルンルン「待って。今、『ある部』が創部記念親睦入浴会をやっているのよ。心配要らないわ」
まほろ「その部って…?剣道部とかですか?」
ルンルン「いいえ。もっと危険…いえ、学園で最も危険な部よ」
ドガッ!
ベジータ「ぐおっ!?」
何だ!?人がようやくカメラを覗こうとしていたのを…何か飛んできたぞ!?
ベジータ「ペロ…これは包丁!なぜ包丁が飛んできて…」
次の瞬間、俺は何者かに肩を掴まれていた。
園崎詩音「ベジータ先生…何をしているんですか?」
俺の背後にはそれまで入浴していたはずの5人の生徒+1人の教師がしっかり着替えて立っていた…

まほろ「あ…あの方たちは!」
ルンルン「最萌学園乙女部(通称刃物部)一同……さあ、後は彼女達とアイ先生に任せて
     とばっちりを喰らわないようにベジータ先生の冥福を祈りつつ離れましょう」
竜宮レナ「ベジータ先生、何か私たちに隠し事してないかな?かな?」
朝倉涼子「@\;:/\.:m,(スローで逆再生:私たちの事覗いてたんでしょ?わかってるよ全部)」
我妻由乃「選んでベッジー。私を選んで死ぬか、その女(他の部員)を選んで死ぬか」
園崎詩音「くけけけけけけけけけけけけ(ry」
名取羽美「リナ=インバースは言っていた。悪人に人権はないと。
     私は天の道を往き総てを司る女!わからせてやる!わからせてやる!」
ベジータ「いや、色々ツッコミどころはあるがとりあえず何でお前らさっきまで風呂入ってたのに
     鉈とか斧とか持ってるんだ…いやそうじゃなくそこの女!貴様確かこいつらの顧問だろう!
     こいつら止めてくれいや止めて下さいおながいします!」
さっきから武器も出さずずっと黙っていたその女は即答した。
アイ「お断りします。…皆さん、学園を汚してはいけないので残骸はちゃんとこの『箱』に
   詰めて下さい。後で私がXに送…もとい処分しますので」
乙女部一同「「「「「はーい」」」」」
ベジータ「何ィ!?おいちょっと待て洒落になってな…ギャアアアアアアアア!!!」
―数時間後、高等部生徒のスピンがベジータ入りの『赤い箱』を発見した。
しかし詰め方がエスパー伊藤方式だったのでベジータは何とか一命を取り留めたそうな。


【茶道部の愉快な日常】

 麗らかな午後の陽光が、整頓された室内を暖かく照らしている。
 時刻は午後三時、1日の授業を終え、学び舎が俄かに活気付き始める直前の時間帯。
 瀟洒な部室を占領しながら、美味しいお茶を頂くこの時間が、エヴァンジェリンは好きだった。
 
 魔帆良に封じられて15年。
 そして何の因果か、今度は面妖な学園に通うことを促される。
 齢600を越えるハイ・デイライトウォーカーとしては、流されるままにこうして日々を過ごすことに、プライドが刺激されないわけではない。
 ただ、色々な性格や異能持ちが集まるこの学園生活も、決して悪いものではないと思う自分がいることを、エヴァンジェリンは理解していた。

「……神は天にいまし、世は全てこともなし、か」
 ほうっと息を吐き、優雅に茶器を傾ける。
 こぽこぽという音と共に、芳醇な香りを醸し出す琥珀色の液体を満足そうに眺めながら、平和もいいものだなと老け込んだ感想を漏らすエヴァンジェリンだった。

「失礼します。あ、エヴァンジェリンさん、早いですね」
「む、塚本八雲か……早いも何も、私は授業など出ていない」
 今更中学生に混じって青臭い青春の真似事などする気もないし、そもそも魔帆良では非常識な呪いのせいで、無理矢理中学に通わされていたのだ。
 呪いの強制力がほぼ無い最萌学園に来たのだから、自分の好きなようにさせてもらう。
 これが学園側に突きつけたエヴァンジェリンの条件だった。

「でも、またべジータ先生あたりが、色々と言って来ますよ?」
「問題はないさ、適当にあしらっておけば。あの若ハゲはどうも好きになれん。それに、刑部絃子は理解してくれているしな……あぁ、今度はお前の緑茶を淹れてくれないか?」
「分かりました。あ、そういえば、今日は他の部員の方々はお休みするそうです」
 かちゃかちゃと急須の準備をしている八雲を横目で見ながら、エヴァンジェリンは茶道部の面子を思い浮かべた。
 己の従者の茶々丸は良いとしても、部長の高野晶、サラ・アディエマス、木津千里、そして顧問の刑部絃子と、一見大人しそうに見えてその実裏で何を考えているか分からないようなメンバーである。
 ……尤も、自分を棚に上げていることに気付いていないのが彼女らしいと言えるのだが。

「殆どが休むというのに、お前は熱心なことだな」
 八雲に向けて少々皮肉を放る。
「ここはお客様も良く来ますし……それに、ここの空気はとても好ましいですから」
 はにかみながらも言い切った八雲の横顔をちらりと眺め、そうか、とだけ零すエヴァンジェリン。
 大人しく見えつつも、中に1本通った芯を持っている八雲のことを、彼女自身も嫌いではなかった。

「……まあ、お前の姉にはもう少し落ち着いて欲しいとは思うがな」
「それは……すみません、言ってみますので」
 よく遊びに来る天満のことを苦手にしていることは知っているので、八雲は苦笑しながら湯飲みを差し出した。

 落ち着いた時間が流れる茶道部室。
 部員達が時間をかけて今の形を作り上げてきた以上、愛着や誇り、それにこうあって然るべきだという矜持は多分にある。
 賑やかなサロンのような雰囲気もまた1つの茶道部の顔ではあるが、こうした静かな時間が形成されている間は、
その流れのままに経過を楽しむというのが、暗黙の了解である。
 
 部員が集まらないという話を聞き、ならば今日は付随して付いてくる客人も少なく、静かな時間を過ごせるなと思ったエヴァンジェリン。
 ……しかし、安寧に価値を見出し始めた彼女の思惑は見事に崩される。
 
 万物事象の流転は唐突に。
 言葉通りの意味を、嫌でも理解せざるを得ないところは、この学園の長所と取るべきか、短所と取るべきかで意見が分かれることだろう。

「邪魔をするぞ」
 切欠は、来るはずがないと思っていた客人の訪問から始まった。
「あ、少々お待ちくださ……」
 応対に出ようと立ち上がった八雲の言葉が、その表情と共に急停止する。
 八雲の珍しい表情に、エヴァンジェリンが胡乱気にエントランスに視線を送る。そして、扉に凭れながら佇む姿を見て、ぶほっとお茶を噴出した。

「無作法だな、吸血鬼」
「五月蝿い、黙れ変態ホムンクルス」
 体のラインが悪目立ちするタイトな漆黒のボディスーツに身を包み、普通の感性の持ち主ならば一種のトラウマにもなりかねない派手な蝶マスクを纏った男の姿が、そこにあった。
「一体何の用があってここに来たのだ」
 常識では考えられないファッションを目の当たりにして、思わず頭を抱えながらエヴァンジェリンは零した。

「何、少々厄介な人間に追いかけられていてな。まともに相手をするのも億劫だから、やり過ごすのにこの場所を徴発させてもらう」
「だから何でそんなに偉そうなんだっ!」
 うがーと吠えるエヴァンジェリンを尻目に、泰然とした装いを外さないのは、特別講師として何故か保健体育を教えている通称パピヨン、蝶野公爵その人である。
「ふん、どうせ大方風紀委員会の連中に追い掛け回されているのだろう?」
 いい気味だとばかりに一息を付いて、椅子に座りなおす。

「浅薄だな。それにこの装いに美を見出せないとは、稀代の真祖も美意識は俗物並だと見える」
「……お前の口上を聞いていると、頭が痛くなってくる」
 そもそも男性陣が極端に少ない最萌学園において、稀少なその存在すら一筋縄でいかない変態揃いなのは何故なのかと小一時間問い詰めたくなってくるのが、
エヴァンジェリンじゃなくても普通の人間の感性だろう。
 女子校という立場上、あまり女生徒を虜にしてしまうような男性講師の存在が好ましくないとはいえ、それにしてももっと選びようがあるんじゃないかと思ってしまう。
 変態蝶マスク然り、M字ハゲの戦闘民族然り、ダンボール好きな特殊潜入工作員然り、背後に立つことすら許されない狙撃手然り……

「えっと……とりあえず、どうぞ」
 不毛な言い争いを続けている2人だったが、どんな格好でもお客はお客。
 再起動を果たした八雲は、こんな奴に出してやる茶はないと言い張るエヴァンジェリンを制して、精選した茶葉からお茶を淹れ、パピヨンの元へ運んだ。
「ふむ、頂こう」
「飲んだらとっとと帰れよ」
「随分と沸点の低い老人だな……だが、ほう、これはなかなか」
 
 マスクの奥の目が見開かれる。曲がりなりにも元は名家出身、いいものは分かるのだろう。
「ふむ、堪能した。お嬢さんは、そこのがさつな吸血鬼とは違って、繊細な心を持っているようだ」
 茶器を返却しながら、手放しで八雲を褒めるパピヨン。それを聞いて、エヴァンジェリンの笑顔から色が消えていく。
「……ほう。がさつだと言ったな、それに老人とも。よっぽど死にたいと見えるな蝶野公爵」
「……その名前で呼んで良いのは武藤カズキだけだと嘗て言ったはずだが」
 期せずして二人から立ち上っていく闘気。
 そして、お互いの手元にはそれぞれのチカラが集中していくのが分かる。まさに一触即発の空気。

「あ、あの……魔法使用は校則違反ですし、それに部室が壊れるので止めて欲しいです」
 八雲の制止もどこ吹く風。
 いざ人外決戦だとばかりに集中を増していく二人だったが、その空気はパピヨン側から一方的に霧散した。

「ちっ……もうここを嗅ぎ付けてきたようだ。まったく、しつこさは昔から変わらんな」
「逃げるのか、ホムンクルス」
「優先順位の問題だ。何、少々からかいすぎてな、あのままだと真面目に消されかねないのだ」
 まともに相手をするのも疲れるだけだと零すパピヨン。
「そういうことだ。邪魔をした……ああ、お茶は良いものだった、礼を言う」
 そう残すと、踵を返して去っていった

「全く……招かねざる客にも程があるっ!」
 ぷりぷりと怒気を隠そうともせずに、苛立ちをぶつけるエヴァンジェリン。
 八雲は控えめに制止する。
「おい塚本八雲、こういう時日本では確か、塩を巻くんだったよな?」
「塩……ですか? ええと、まあそういう習慣もあるといえば……」
 よっぽど腹にすねかえたのか、嬉々として塩の袋を取り出す。
 そして、それを手にノブを握り引き寄せようとして……

「蝶野はいるか!」
 バァンと思い切りの良い音と共に、力強く開かれた扉を、八雲が呆然と見つめる。
 その先には、肩で息をしながら切れ長の目を怒りでぎらつかせた女子生徒の姿があった。
「つ、津村先輩?」
「ん、確か高等部1年の塚本だったな、騒がせてすまん。蝶野がこの部室にいると情報提供があった、どこに行ったか教えて欲しい」
「いえ、こちらこそいつもクラスで姉さんがお世話になってます……蝶野先生でしたら先ほどまでここでお茶を飲んで、ついさっき出て行かれましたけど……あの、何か?」
 
 その問いに、斗貴子はいかにも憤懣やるかたないといった気配で吐き出す。
「あの変態はっ……こないだの休日に出かけていた姿を隠し撮りしていた挙句、その、デ、デートだなどと間違った見解を皆に流布したのだ!」
「はあ……ええと、男の方と2人で出かけていたことは……」
「事実だ!」
 真赤になりながら力いっぱい糾弾する斗貴子だったが、だったらあながち間違ってないんじゃないかなと思い、苦笑いを浮かべる八雲。

 と、その時、開かれた扉の影から、ふらりと幽鬼のごとく立ち上がったエヴァンジェリンが、バックに青白い炎を纏いながら詰め寄ってきた。
 扉の衝撃をまともに受けて、真っ赤に染まったおでこが何とも可憐である。
「つ〜む〜ら〜と〜き〜こ〜」
「む、エヴァンジェリン……なんだそれは? 塩を頭から被って……何かの儀式か?」
「誰のせいでこんなことになったと思ってる!」

 ぎゃあぎゃあと言い争いを始める2人を眺めながら、八雲はにこりと笑んだ。
 そして、姉を追って女装してまでもこの学園にやってこようとした不良の先輩のことを思い浮かべる。
「……今日も楽しくやってます、播磨さん」

 
 日常と非日常が混在する最萌学園。今日もまた、どこかで誰かが何かをやっている。


【ちびっ子先生と無敵の小学生様】

松岡美羽「ちぃちゃんもう帰らなーい?」
伊藤千佳「あんたが連れてきたんでしょが」

‥‥‥20分前・昼休み
美羽「伸恵おねぇちゃんの数学の先生が小学生で外人!?」
千佳「らしいよー?詳しくは聞いてないけど…」
美羽「小学生で外人…もしかしてアナちゃん?」
千佳「なわけないでしょ」
美羽「よし、行くか!」
千佳「へ?どこに?」
美羽「確かめに行くに決まってるだろ、ペチャパイ!」
千佳「へぇ!?高等部に行くの!?…ていうかペチャパイは関係ないだろ」
美羽「女は度胸!なんでも試してみるもんさ!」
千佳「ちょっ、待ってよみっちゃん!」


‥‥‥現在・高等部校舎外階段(廊下の突き当たり)
千佳「ていうか早くしないと授業始まっちゃうよ…さっさと見て帰ろうよ」
美羽「おお…ノリノリだな」
千佳「はたくぞお前…いいから早く行こう?あ、あれかな?ほら出てきた」
美羽「よし、突撃ー!」
千佳「うえぇ!?みっちゃん待っ…
ベッキー「わっわっ何だお前ら」
美羽「うーん金髪でちびっ子ってとこしか似てないな」
ベッキー「いきなり何だよ、お前ら初等部の生徒か?昼休み終わ…」
美羽「へーほーふーん」
片桐姫子「ベッキーどしたの?」(マ
ベッキー「あ、姫子〜助けてくれよ…何か変な子供が」
姫子「…」美羽「…」
姫子「あたしのベッキーに何する気!?」(マー
ベッキー「お前のじゃな、ちょ、抱きつくなぁ!」(すりすりされる)
美羽「お?何がだ」
姫子「ベッキーかわいいっしょ?」
美羽「うん」
千佳『なんか変な人だな…』
姫子「あぁ…ベッキーはかわいいから初等部に連れて行かれるのね…さよならベッキー」
ベッキー「病院行け!ったく意味わかんないぞ。なんでいきなり私が初等部に行くなんて話になるんだ」
美羽「よし分かった!幸せにする!」(敬礼)
千佳・ベッキー「はあぁ!!?」
姫子「任せた!」(敬礼)
千佳『あ、みっちゃんと同レベルなんだこの人』
ベッキー『オメガバカ…』


‥‥‥5時間目・初等部・理科
赤木リツコ「今日はアルコールランプを使って…何をやってるんですか?宮本先生」
ベッキー「ほっといてください…」
リツコ「…無様ね」


‥‥‥5時間目・高等部・数学
伊波まひる「あれ、先生は?」
結崎ひよの「初等部の子に連れられて小学生になったみたいですね」
まひる「え?それってどういう(扉が開く音)
ベジータ「よーし席に着け貴様ら!宮本先生が居ないのでこの時間は俺s「キャー!!!」
バキッ(まひるがベジータを殴る)
まひる「怖い!」
ベジータ「お前がdぐふぇぇ!」


【らんま危機一髪】


巴「た…たぬき」

ゆきめ「きつね」

のどか「ねずみ」

らんま「みかん」

ぼたん「あ、んがついたから負けー」

竜吉「それじゃあ罰ゲームは…」

………

しりとりで負けてしまい「お湯のボール(公主の宝貝使用)をぶつけられる」という罰ゲームを受けることになったらんま。
そんなものぶつけられたら、お湯をかぶると男に戻っちゃうらんまは学園追放の危機です。
巴とぼたんに捕まえられてるので逃げられません。


本屋ちゃんはらんまの考えてる事がわかるのでびっくり。
ゆきめは水のボールにお湯を足して適度に熱くしてます。



結局ゆきめお手製のお湯ボールをぶつけられたらんま。でも女のまま。


ゆきめが知らずのうちにポットのお湯を氷水にしまったので
お湯のボールが冷たい水になってたようです。


【花の国護衛部】

ここは、最萌学園中庭
      ──別名『花の国』である。


本来はエットルというここから遠く離れた世界にある森にあった王国だが
王女様の最萌学園入学により、王国ごと引っ越してきた。
「王女」とは言うまでもなくプラナノのことである。
実は彼女とこの国の存在が、全世界・全人類の植物の力をコントロールしている。
言い換えると、この国、いや彼女に「有事」の場合…世界中の植物の生命に影響が出てしまう。
そう、その「有事」が起こってしまったのは、プラナノが最萌学園に入学して
まもなく1ヶ月が経とうかという、ある晴れた昼下がりのことであった──

ロビン「それじゃあ、今から最萌学園園芸部…通称『花の国護衛部』の活動をはじめるわ」
蒼星石「はい」
翠星石「ですぅ」
ロビン「部長さんと航海士さんは不在みたいね…それじゃあ『王女様』にかわりましょうか」
プラナノ「今日も皆さんありがとう。多分今日も何事もないでしょうから、みなさん思い思いに活動してもらって結構よ」
翠星石「王女様に危害を及ぼす下劣人間は蒼星石と翠星石が協力して退治するですぅ」

ロビン「そういえば、今日は全部活動を把握するために他の教師の方が巡回するらしいけど…まあ大丈夫よね」
蒼星石「翠星石と僕は、のりのところに遊びに行ってくるね」
翠星石「小一時間で帰ってくるです」
プラナノ「気をつけて、いってらっしゃい」
ロビン「ん…?先生がいらっしゃったみたい。あれは…」

ベジータ「ふはは!今日はこの俺様が各部活のメンバーと内容を記録しにってうぉおおなんだこの夥しいまでの手はqあwせdrftgyふじこlp」
ロビン「サイヤ人さん落ち着いて。ちゃんと日本語を話して(くっ…何故よりにもよってこいつなのよ…暇人ね)」
ベジータ「あ、これはこれはロビン先生!早速部活名とメンバーを教えてください!」
ロビン「近い!」
ベジータ「はっ…、すみません… で、何部なんですかここは」
ロビン「活動名…花の国護衛部、メンバーは私を除いて生徒が5人ね」
ベジータ「はぁ、しかし見たところ部員が確認できませんが」
プラナノ「騒がしいわ… あら」
ベジータ「おお、きみはプラナノくんではないか!ちょっとこっちへ…」
ロビン「(!! しまっ…)」
プラナノ「犬になれ〜〜〜〜っ!!」

どーーん

ロビン「あちゃー…」
ベジータ「…! な、なんだこの体は!まるで犬じゃないか…!」
ロビン「王女様はね、刺激的なものを見ると驚いて何か別のものに変えてしまうのよ」
ベジータ「そんな!」
ロビン「彼女の話だと、以前にはバッタにしてしまった人もいるそうよ。犬ならまだマシなんじゃない?」
ベジータ「(だったらせめて顔も犬にしてほしかった…)」
ロビン「というよりあなた、自分の心配をする前に王女様のことが先よ」
プラナノ「ぶう〜…」
ベジータ「なっ、プラナノが赤ん坊に!?」
ロビン「サイヤ人さんを犬に変換するために力を使い果たし、この様な姿になってしまった… はっきり言って『最悪の事態』よ」
ベジータ「なんということだ…」
ロビン「こうなったからには、当然サイヤ人さんには王女様の再教育を手伝ってもらうわ」
ベジータ「教育? 犬に成り下がった上に赤子の教育だと!?そんなことは…     ぼくにはとてもできない」
ロビン「あらあら、嫌とは言わせないわ。きっちり責任は取ってもらうから★」
ベジータ「ぁがああ、手が!手が! すみませんやらせてもらいます…グハァ!」
ロビン「わかればよろしい」
ベジータ「(馬鹿な…! サイヤ人最強と謳われた、この俺が…)」
翠星石「ただいまですぅ〜 って、わわっ!何が起こったですかー!?」

ロビン「実は、かくかくしかじかで…」
蒼星石「この人(?)のせいで、王女様が幼くなっちゃったんだね」
翠星石「こんなバカ人間、いやバカ犬には制裁を加えるですぅ〜」
ベジータ「ちょ、ちょっとまってくれ! こんな事態に陥ったのは俺の責任だ!」
蒼星石「そうですね」
ベジータ「というわけで、プラナノの再教育は俺も手伝う!だから元の姿に戻してくれ…!」
ロビン「そんなこと言われても、元に戻す方法は王女様本人しか知らないわよ」
ベジータ「なんだと…!それじゃあプラナノが成長するまで、俺は犬のままなのか!?(俺、電車通勤なのに…)」
ロビン「そーいうことね」
翠星石「いい気味ですぅ」

かくして、園芸部+犬一匹のプラナノ育成ストーリーが幕を開けたのであった!


To be continued...?


■『花の国護衛部』■
  活動場所…学園中庭
  活動日・時間…完全自由 ただし最低でもプラナノ以外の誰か一人は出席
  活動内容…学園のあらゆる植物の成長を管理しつつプラナノを護衛する
  (本人の意向によりプラナノ自身は部員として登録されてます♪)

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2007年04月02日(月) 19:35:34 Modified by aenzn1

添付ファイル一覧(全2件)
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