インターネットの競売サイト「ヤフー・オークション」に出品し、落札者約70人に商品を発送せず代金計約600万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職女性(37)=神戸市=を無罪(求刑懲役5年)とした神戸地裁判決に対し、神戸地検は19日までに控訴を断念、無罪が確定した。「発送するつもりだった」と主張した女性の弁護側は「破産し、神戸地裁から債務免責を許可されており、今後も被害弁償の予定はない」と話している。普及するネット取引の便利さの裏側に潜むリスクが浮かび上がった。神戸地検の大野宗次席検事は「判決を覆すのは証拠上、困難であると判断した」と説明。公判で検察側は、被害者は全国で900人以上、被害総額は計5000万円を超えると指摘していた。(47NEWS・元記事)
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