2023年3月31日
プロ
ジャンル
ドラマ
製作国
日本
製作年
2019
公開年月日
2021/4/9
上映時間
130分
製作会社
「街の上で」フィルムパートナーズ（製作幹事：アミューズ／制作プロダクション：コギトワークス）
配給
「街の上で」フィルムパートナーズ（配給協力：SPOTTED PRODUCTIONS）
レイティング
一般映画
アスペクト比
ヨーロピアン・ビスタ（1：1.66）
カラー/サイズ
カラー／ビスタ
メディアタイプ
ビデオ 他
音声
モノラル
上映フォーマット
デジタル
ＳＴAＦＦ
監督
今泉力哉
脚本
今泉力哉
大橋裕之
製作
遠藤日登思
K.K.リバース
坂本麻衣
プロデューサー
髭野純
諸田創
撮影
岩永洋
美術
中村哲太郎
音楽
入江陽
主題歌
ラッキーオールドサン:(「街の人」（NEW FOLK / Mastard Records）)
録音
根本飛鳥
衣装
小宮山芽以
ヘアメイク
寺沢ルミ
ライン・プロデューサー
鈴木徳至
助監督
滝野弘仁
平波亘
スチール
木村和平
川面健吾
ＣＡＳＴ
若葉竜也
荒川青
穂志もえか
川瀬雪
古川琴音
田辺冬子
萩原みのり
高橋町子
中田青渚
城定イハ
村上由規乃
遠藤雄斗
上のしおり
カレン
左近洋一郎
小竹原晋
廣瀬祐樹
芹澤興人
春原愛良
未羽
タカハシシンノスケ
倉悠貴
中尾有伽
五頭岳夫
岡田和也
成田凌
解 説
「愛がなんだ」の今泉力哉がオール下北沢ロケで制作した群像劇。
下北沢の古着屋で働いている荒川青は、
恋人・雪に浮気された上にフラれたが、
いまだに彼女のことが忘れられない。
そんな青に、
美大に通う女性監督・町子から、
自主映画への出演依頼が舞い込む。
出演は、
「愛はなんだ」の若葉竜也、
「少女邂逅」の穂志もえか、
「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音、
「お嬢ちゃん」の萩原みのり。
あ ら す じ
下北沢の古着屋で働いている荒川青（若葉竜也）は、
ライブを見たり、
行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり、
基本的にひとりで行動している。
口数は多くもなく、
少なくもないが、
生活圏は異常に狭く、
行動範囲も下北沢を出ない。
恋人・雪（穂志もえか）に浮気された上にフラれたが、
いまだに彼女のことが忘れられない。
そんな青に、
美大に通う女性監督・町子（萩原みのり）から、
自主映画への出演依頼が舞い込む。
いざ出演することにするまでと、
出てみたものの、
それで何か変わったのかわからない数日間、
その過程で女性たちとの出会いもあり……。
7．その他
2022年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号
2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン＆個人賞:読者選出日本映画ベスト・テン
2021年6月下旬特別号
読者の映画評:「街の上で」三吉啓司／「劇場」青山一郎／「アウトポスト」たきはじめ
2021年4月下旬号
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:作品評
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:今泉力哉［監督・脚本］に50の質問
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:今泉力哉への手紙
若葉竜也 「街の上で」:
UPCOMING 新作紹介:「街の上で」
2020年5月上・下旬合併号
「街の上で」:対談 今泉力哉[監督・共同脚本]×福間健二
「街の上で」:対談 今泉力哉×城定秀夫
UPCOMING 新作紹介:「街の上で」
REVIEW 日本映画＆外国映画:「街の上で」
８．
何度も何度も繰り返し観ていたい、そんな映画
この映画なら何度でも観て、愉しみ味わえると思った。ほろ苦い青春群像を描きながらも、穏やかに物語は進んで行き、人と人の出会いとすれ違いのなかに、誰でもが、そこに入っていけるような空気感がそこにはあり、観てる側との距離感も感じないせいだろうか。
下北沢の商店街に漂う人々の暮らしは、少しずつ風景も変わっているのだろうが、その場所となる古着屋、古本屋、居酒屋、カフェ、ライブハウス、小劇場等それぞれの営みの中で街に彩りを添え、かすかな気持ちを揺らしながら息をしているようだ。
古着屋で、客待ち読書をしている主人公青に、突然映画の出演依頼が舞い込み、何となく承諾してしまい、自然な日常から、想定外の居場所へ誘われ、同棲相手から浮気され、別れを告げられるというただならぬ気持ちの動揺を抱きながら、過ごしながら、新たな人との出会いがあり、擦れ違いではなく、交差し、お互いに自分のことを告白することで繋がっていく。
それは、SNSやネットで瞬時に繋がるのとは違い、言葉と言葉のやりとりのなかで、一つ一つのしぐさから気持ちを通わせ、存在を認めていくという人間らしく優しく、ゆっくりと進んで行くのである。映画の出演者として、存在をそこに留めようと一度はした監督から、撮影した映像をカットすることを告げられ、同棲相手の浮気相手が有名俳優と知ったものの、よりを戻す青には、下北沢の街の風景のように賑やかな人混みにうもれながらも、自分の存在を認めてくれている街の店とそこにいる人に包まれているというその空気感こそが心地よく、生きているあかしとして描かれる。
ドラマテイックな演出もここにはないが、静かに流れる音楽やアコーステックな歌詞、そこで囁かれる恋し、生きる人の優しい存在の安心感が慰めてくれる。
映像として残る一人一人が魅力的であり、その関係を想像するかのように何度も何度も繰り返し観ていたいそんな心地よい映画である。
プロ 
ジャンル
ドラマ
製作国
日本
製作年
2019
公開年月日
2021/4/9
上映時間
130分
製作会社
「街の上で」フィルムパートナーズ（製作幹事：アミューズ／制作プロダクション：コギトワークス）
配給
「街の上で」フィルムパートナーズ（配給協力：SPOTTED PRODUCTIONS）
レイティング
一般映画
アスペクト比
ヨーロピアン・ビスタ（1：1.66）
カラー/サイズ
カラー／ビスタ
メディアタイプ
ビデオ 他
音声
モノラル
上映フォーマット
デジタル
ＳＴAＦＦ
監督
今泉力哉
脚本
今泉力哉
大橋裕之
製作
遠藤日登思
K.K.リバース
坂本麻衣
プロデューサー
髭野純
諸田創
撮影
岩永洋
美術
中村哲太郎
音楽
入江陽
主題歌
ラッキーオールドサン:(「街の人」（NEW FOLK / Mastard Records）)
録音
根本飛鳥
衣装
小宮山芽以
ヘアメイク
寺沢ルミ
ライン・プロデューサー
鈴木徳至
助監督
滝野弘仁
平波亘
スチール
木村和平
川面健吾
ＣＡＳＴ
若葉竜也
荒川青
穂志もえか
川瀬雪
古川琴音
田辺冬子
萩原みのり
高橋町子
中田青渚
城定イハ
村上由規乃
遠藤雄斗
上のしおり
カレン
左近洋一郎
小竹原晋
廣瀬祐樹
芹澤興人
春原愛良
未羽
タカハシシンノスケ
倉悠貴
中尾有伽
五頭岳夫
岡田和也
成田凌
解 説
「愛がなんだ」の今泉力哉がオール下北沢ロケで制作した群像劇。
下北沢の古着屋で働いている荒川青は、
恋人・雪に浮気された上にフラれたが、
いまだに彼女のことが忘れられない。
そんな青に、
美大に通う女性監督・町子から、
自主映画への出演依頼が舞い込む。
出演は、
「愛はなんだ」の若葉竜也、
「少女邂逅」の穂志もえか、
「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音、
「お嬢ちゃん」の萩原みのり。
あ ら す じ
下北沢の古着屋で働いている荒川青（若葉竜也）は、
ライブを見たり、
行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり、
基本的にひとりで行動している。
口数は多くもなく、
少なくもないが、
生活圏は異常に狭く、
行動範囲も下北沢を出ない。
恋人・雪（穂志もえか）に浮気された上にフラれたが、
いまだに彼女のことが忘れられない。
そんな青に、
美大に通う女性監督・町子（萩原みのり）から、
自主映画への出演依頼が舞い込む。
いざ出演することにするまでと、
出てみたものの、
それで何か変わったのかわからない数日間、
その過程で女性たちとの出会いもあり……。
7．その他
2022年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号
2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン＆個人賞:読者選出日本映画ベスト・テン
2021年6月下旬特別号
読者の映画評:「街の上で」三吉啓司／「劇場」青山一郎／「アウトポスト」たきはじめ
2021年4月下旬号
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:作品評
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:今泉力哉［監督・脚本］に50の質問
「街の上で」新・映画監督研究 今泉力哉:今泉力哉への手紙
若葉竜也 「街の上で」:
UPCOMING 新作紹介:「街の上で」
2020年5月上・下旬合併号
「街の上で」:対談 今泉力哉[監督・共同脚本]×福間健二
「街の上で」:対談 今泉力哉×城定秀夫
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８．
何度も何度も繰り返し観ていたい、そんな映画
この映画なら何度でも観て、愉しみ味わえると思った。ほろ苦い青春群像を描きながらも、穏やかに物語は進んで行き、人と人の出会いとすれ違いのなかに、誰でもが、そこに入っていけるような空気感がそこにはあり、観てる側との距離感も感じないせいだろうか。
下北沢の商店街に漂う人々の暮らしは、少しずつ風景も変わっているのだろうが、その場所となる古着屋、古本屋、居酒屋、カフェ、ライブハウス、小劇場等それぞれの営みの中で街に彩りを添え、かすかな気持ちを揺らしながら息をしているようだ。
古着屋で、客待ち読書をしている主人公青に、突然映画の出演依頼が舞い込み、何となく承諾してしまい、自然な日常から、想定外の居場所へ誘われ、同棲相手から浮気され、別れを告げられるというただならぬ気持ちの動揺を抱きながら、過ごしながら、新たな人との出会いがあり、擦れ違いではなく、交差し、お互いに自分のことを告白することで繋がっていく。
それは、SNSやネットで瞬時に繋がるのとは違い、言葉と言葉のやりとりのなかで、一つ一つのしぐさから気持ちを通わせ、存在を認めていくという人間らしく優しく、ゆっくりと進んで行くのである。映画の出演者として、存在をそこに留めようと一度はした監督から、撮影した映像をカットすることを告げられ、同棲相手の浮気相手が有名俳優と知ったものの、よりを戻す青には、下北沢の街の風景のように賑やかな人混みにうもれながらも、自分の存在を認めてくれている街の店とそこにいる人に包まれているというその空気感こそが心地よく、生きているあかしとして描かれる。
ドラマテイックな演出もここにはないが、静かに流れる音楽やアコーステックな歌詞、そこで囁かれる恋し、生きる人の優しい存在の安心感が慰めてくれる。
映像として残る一人一人が魅力的であり、その関係を想像するかのように何度も何度も繰り返し観ていたいそんな心地よい映画である。
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