2023年7月24日
プロ
ジャンル
時代劇
製作国
日本
製作年
2015
公開年月日
2015/5/16
上映時間
143分
製作会社
松竹＝バンダイビジュアル＝ポニーキャニオン＝アスミック・エース＝
こまつ座＝松竹ブロードキャスティング＝博報堂＝ワコー＝朝日新聞社＝
ぴあ（制作プロ ダクション 松竹撮影所）
配給
松竹
レイティング
一般映画
アスペクト比
シネマ・スコープ（1：2.35）
カラー/サイズ
カラー／シネスコ
ＳＴAＦＦ
監督
原田眞人
脚本
原田眞人
原案
井上ひさし:(「東慶寺花だより」（文春文庫刊）)
企画
井上麻矢
石井美保子
田辺昌一
製作
榎望
升本由喜子
住田節子
撮影
柴主高秀
美術
原田哲男
音楽
富貴晴美
録音
鶴巻仁
整音
矢野正人
照明
牛場賢二
編集
原田遊人
衣裳デザイン
宮本まさ江
ＣＡＳＴ
大泉洋
中村信次郎
戸田恵梨香
じょご
満島ひかり
お吟
内山理名
戸賀崎ゆう
陽月華
法秀尼
キムラ緑子
お勝
木場勝己
利平
神野三鈴
おゆき
武田真治
重藏
北村有起哉
鳥居
橋本じゅん
近江屋三八
山崎一
石井与八
麿赤兒
情拙
中村嘉葎雄
風の金兵衛
樹木希林
源兵衛
堤真一
堀切屋三郎衛門
山��努
曲亭馬琴
玄里
おせん
赤間麻里子
法鈴尼
大島れい
法光尼
でんでん
為永春水
井之上隆志
鼻山人
山路和弘
渓斎英泉
宮本裕子
玉虫
松本若菜
お種
松岡哲永
田の中勘助
中村育二
老中・水野忠邦
解 説
作家・井上ひさしが晩年に11年かけ執筆した時代小説『東慶寺花だより』（文春文庫・刊）を下地に、
「わが母の記」「クライマーズ・ハイ」の原田眞人が監督・脚本を手がけた人情劇。
江戸時代、
幕府公認の縁切り寺に離縁を求め駆け込んでくる女たちと、
彼女たちの手助けをする医者見習い兼駆出しの戯作者の奮闘を描く。
主演は「ぶどうのなみだ」「探偵はBARにいる」の大泉洋。
「SPEC」シリーズの戸田恵梨香と「愛のむきだし」の満島ひかりが、
事情を抱え再出発を願う女を演じる。
ほか、
「わが母の記」の樹木希林、
「クライマーズ・ハイ」の堤真一、
「おくりびと」の山崎努らが出演。
あ ら す じ
鎌倉にある東慶寺は、
江戸幕府公認の駆込み寺だった。
離縁を望む妻がここに駆け込めば問題解決に向け動く拠り所だった。
駆け込んだからといってすぐには入れず、
まずは御用宿で仔細の聞き取りがされる。
御用宿の柏屋に居候する医者見習い兼駆出しの戯作者・信次郎（大泉洋）は柏屋の主人・源兵衛（樹木希林）とともに、
様々な事情を抱えた男女のもつれをほどき、
女たちの再出発を支えていく。
7．その他
2016年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号
2015年 第89回 キネマ旬報ベスト・テン＆個人賞:ベスト・テン カラーグラビア 読者選出日本映画ベスト・テン
2015年12月上旬号
HAPPY TIME 見たいものひとりじめ！:「駆込み女と駆出し男」 インタビュー 原田眞人「監督」
2015年6月下旬号
映画とコトバの間には深くて暗い河がある？:第58回 「駆込み女と駆出し男」
2015年5月下旬号
UPCOMING 新作紹介:「駆込み女と駆出し男」
「駆込み女と駆出し男」:対談 原田眞人［監督］×満島ひかり 時代劇ルネッサンスに挑む
2015年3月下旬映画業界決算特別号
カラーグラビア 煌めきの女優たち:戸田恵梨香「駆込み女と駆出し男」
８．
プロ 
ジャンル
時代劇
製作国
日本
製作年
2015
公開年月日
2015/5/16
上映時間
143分
製作会社
松竹＝バンダイビジュアル＝ポニーキャニオン＝アスミック・エース＝
こまつ座＝松竹ブロードキャスティング＝博報堂＝ワコー＝朝日新聞社＝
ぴあ（制作プロ ダクション 松竹撮影所）
配給
松竹
レイティング
一般映画
アスペクト比
シネマ・スコープ（1：2.35）
カラー/サイズ
カラー／シネスコ
ＳＴAＦＦ
監督
原田眞人
脚本
原田眞人
原案
井上ひさし:(「東慶寺花だより」（文春文庫刊）)
企画
井上麻矢
石井美保子
田辺昌一
製作
榎望
升本由喜子
住田節子
撮影
柴主高秀
美術
原田哲男
音楽
富貴晴美
録音
鶴巻仁
整音
矢野正人
照明
牛場賢二
編集
原田遊人
衣裳デザイン
宮本まさ江
ＣＡＳＴ
大泉洋
中村信次郎
戸田恵梨香
じょご
満島ひかり
お吟
内山理名
戸賀崎ゆう
陽月華
法秀尼
キムラ緑子
お勝
木場勝己
利平
神野三鈴
おゆき
武田真治
重藏
北村有起哉
鳥居
橋本じゅん
近江屋三八
山崎一
石井与八
麿赤兒
情拙
中村嘉葎雄
風の金兵衛
樹木希林
源兵衛
堤真一
堀切屋三郎衛門
山��努
曲亭馬琴
玄里
おせん
赤間麻里子
法鈴尼
大島れい
法光尼
でんでん
為永春水
井之上隆志
鼻山人
山路和弘
渓斎英泉
宮本裕子
玉虫
松本若菜
お種
松岡哲永
田の中勘助
中村育二
老中・水野忠邦
解 説
作家・井上ひさしが晩年に11年かけ執筆した時代小説『東慶寺花だより』（文春文庫・刊）を下地に、
「わが母の記」「クライマーズ・ハイ」の原田眞人が監督・脚本を手がけた人情劇。
江戸時代、
幕府公認の縁切り寺に離縁を求め駆け込んでくる女たちと、
彼女たちの手助けをする医者見習い兼駆出しの戯作者の奮闘を描く。
主演は「ぶどうのなみだ」「探偵はBARにいる」の大泉洋。
「SPEC」シリーズの戸田恵梨香と「愛のむきだし」の満島ひかりが、
事情を抱え再出発を願う女を演じる。
ほか、
「わが母の記」の樹木希林、
「クライマーズ・ハイ」の堤真一、
「おくりびと」の山崎努らが出演。
あ ら す じ
鎌倉にある東慶寺は、
江戸幕府公認の駆込み寺だった。
離縁を望む妻がここに駆け込めば問題解決に向け動く拠り所だった。
駆け込んだからといってすぐには入れず、
まずは御用宿で仔細の聞き取りがされる。
御用宿の柏屋に居候する医者見習い兼駆出しの戯作者・信次郎（大泉洋）は柏屋の主人・源兵衛（樹木希林）とともに、
様々な事情を抱えた男女のもつれをほどき、
女たちの再出発を支えていく。
7．その他
2016年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号
2015年 第89回 キネマ旬報ベスト・テン＆個人賞:ベスト・テン カラーグラビア 読者選出日本映画ベスト・テン
2015年12月上旬号
HAPPY TIME 見たいものひとりじめ！:「駆込み女と駆出し男」 インタビュー 原田眞人「監督」
2015年6月下旬号
映画とコトバの間には深くて暗い河がある？:第58回 「駆込み女と駆出し男」
2015年5月下旬号
UPCOMING 新作紹介:「駆込み女と駆出し男」
「駆込み女と駆出し男」:対談 原田眞人［監督］×満島ひかり 時代劇ルネッサンスに挑む
2015年3月下旬映画業界決算特別号
カラーグラビア 煌めきの女優たち:戸田恵梨香「駆込み女と駆出し男」
８．
映画 【 駆込み女と駆出し男 】
何度見ても癒される、エンドロールが心地よい。
このタイトルから連想されるのは、コメデイータッチのB級映画。
しかも主演が大泉洋とくれば、それも無理はない。
しかし、映画は観てみないとわからない.
天保という時代のまつりごとと世俗の中から人間の機微を描き、
しかもジェンダーという価値観を織り込んだまぎれもなく豪華な時代劇大作だった。
ファーストシーンは、女義太夫役者の磔。世相があやしくなり、窮屈な時代が押し寄せてきている中、
戯作者曲亭馬琴の八犬伝の次巻の発刊を楽しみに待っているエネルギー溢れる庶民と
抑圧を強めようとする治める権力との相克の,時代背景から始まる。
離婚が出来なかった天保の時代、駆け込む縁切寺・東慶寺に向かうじょご、お吟、ゆうのそれぞれ異なる事情が描かれ、
寺に入った後には、東慶寺生活と戯作者見習い、医者見習いの信次郎が絡み、物語を弾ませる。
2時間を超える物語ながら、まるでラップ言葉のように躍動する台詞のリズム、テンポの弾みは、
日本語を話すもののDNAが生まれる前から体内に染み込んでいたものなのだろうかと、
それともこれまで接して来た伝統芸能から知らないままに取り込んだ日本語ゆえだったと想像できるほどの、
演者の発する言葉が揃い、踊っている。
そして、映像はスケール感が違う。
批評家出身の監督、外国映画製作現場で学んだ監督というイメージがある原田真人その人である。
井上ひさしのとことん調べた天保という時代、
庶民に愛された人物馬琴の掘り下げ、
練りに練った言葉使いの魔術、
この三要素を礎とし、叩きこまれたそれぞれの演技者がその個を演じ切り、
まさに映像の疾走感、展開のダイナミックさが見事に調和した豪華な作品である。
映画に出演する一人一人には
まさに肉声を通じた「その人」が描かれており、
何よりその中に、単純に勧善懲悪でない、生きる事情の機微がある事である。
誰にでも感情移入できるという形にした脚本に、
これからの新たな時代劇の姿をみたような気がする。
深い本、
鍛錬の演者、
スケール感溢れる映像展開、
そこに吹き込まれる新たなジェンダーの揺さぶり、
そして流れる心地よい音楽の余韻、
何度見ても癒される映画だった。
いわば、エンドロールが心地よい、
そんな時代劇だ。
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