性能とは何なのか？ 
一言で言うと「システムが処理結果を返す力」
「性能」には「量を返す力」と「早く返す力」の2つの要素がある。
- 「量を返す力」＝スループット
- 「早く返す力」＝レスポンスタイム
- 「力の源」＝システムリソース
負荷試験計画作成の流れ
1.目標
- 目標が明確になっていないと、試験実施後に性能を評価する場合、評価基準が明確になっていないため、性能が向上などの判断が難しくなる。
- 報告する時の事を考え、目標を決める事。
ビジネスでの視点
- ユーザーがストレスなくページを閲覧できる事。（レスポンスタイムが○秒以下）
- アクセス集中時にシステムが停止しない事。
システムでの視点
- 秒あたりのページビュー数が○○である事。（スループット）
- CPU使用率が100%で張り付いた状態にならない事。
- 負荷分散が正しく行われている事。
2.システムの特性を見極める
- システムの特性を理解していないと、シナリオの作成や、チューニングポイント等を理解する事は出来ない。
特定向けか不特定向けか？
- システムが特定のユーザー向けなのか、不特定のユーザー向けなのかにより、アクセスするユーザー数の見積もりが変わってくる。
ピーク時と通常時
- ピーク時のアクセス数や、時間帯が予測可能であるか。予測が難しい場合は、目標値に幅を持たせる必要がある。
更改か新規システムか？
- 稼働しているシステムであれば、運用状況からシナリオの的を絞る等のテスト計画の作成が可能。
- 新規システムの場合は、SLAを元にビジネス目標を設定する。
１．テスト方針書（プロジェクト全体におけるテスト方針）
- テストフェーズの全体構成
- 各テストの位置づけ、目的
- テスト方法
- テスト開始、完了基準
- テストケースの定義方法
- テストツールと使用データ
- テストのスケジュール
- テスト実施組織計画
２．テスト計画書(方針書を元に各テストフェーズにて作成する)
テスト方針書で記述した各項目をブレークダウンする形で，テストフェーズごとの詳細な計画を記述する。
テストの目的と範囲
- 欠陥除去工程全体の中での位置付けと範囲，テストケースの目的や性格，構成などを決める。
テスト方法
- 使用するテストツール
- テスト環境の構成
- クライアント環境
- サービス環境
- テストするアプリケーション情報（version等）
- テストツールの使用方法
- テストケースの定義方法
- テストケース番号の採番方法
- テスト・シナリオの組み方
- シュミレートする負荷
- シュミレートする業務タイプ
- シュミレートに対する条件
- テストデータの作成方法や保管方法
- テスト実行結果の記録方法や結果の検証方法
- デバッグ方法や欠陥の管理方法
テスト開始基準
- そのテストを開始する要件を定めるもの
（2）テストの品質目標の設定や当該テストのガイド／ルールがきちんと制定されていること
（3）問題が発生した場合の管理手順が確立されていること
（4）テスト機器やツール，テスト用ライブラリ，テストDBなどのテスト環境の準備が完了していること
（5）テストケースの作成とそのインスペクションが済んでいること
完了基準
- テスト資源と体制
- スケジュール
- 検収方法
テスト実施における反省点
各シナリオにて実施する処理フローを明確にする。
処理フローにおける負荷測定を実施するポイントを明確する。
取得すべき証跡を明確にする。
各端末でのシステム時間を同期させる。
取得値につては、数回実施した平均値を計測値とする。
営業などのシステムを売る側の観点で考察を述べる。（顧客がこれだけ伸びても性能は劣化しないetc…）
報告書
性能試験とは
- 目標値を決め、その値にをクリアできたかどうかの確認。
負荷試験とは
- 負荷がかかった場合のシステムの挙動が正常なのか、システムダウンなどの継続性にかかわる事象が発生していないか確認。
- 現行での値について。
- システム構成時の想定された5年後想定値にたいする値について。
- 想定を超えて負荷をかけ続けた場合の挙動のについて。
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