お迎え時の夜鳴き
お迎え時の夜鳴き、どうすればいいの？
【回答】
自分の布団をケージの横に敷いて、一緒に寝てあげる。解説
夜はケージに入れて、夜鳴きしても無視しなければいけないと教える本やトレーナーが多いと思いますが、それは完璧なウソです。これもバカの一つ覚えで、立派な心理的虐待行為と言えます。昨日までお母さんや兄弟たちと一緒に寝ていた子が、いきなり見ず知らずの場所で、たった一人で夜を迎えさせられるのです。その犬にとって、最低限、信頼できるのは飼い主だけ。その飼い主が一緒についていてあげなかったら、どんなに心細いでしょうか。放置することが新しい家族に対して行う正しい躾だと、いったい誰が決めたのか、この上ない怒りを覚えます。
私の考えでは、ケージに閉じ込められて無視され続けた子は、味方はいないと理解し、自立心が高くなり、飼い主を無二のリーダーとは思い難い子に育ちます。「自分は自分」という、飼い主の言うことを聞かない子、つまり、躾の入り難い子に育つ可能性があるということです。逆に、一緒に寝てもらい、安心感を与えられた子は、飼い主を安心できるリーダーと認め、心を開いてとても良く従うようになります。いえ、この場合、従うというより、慕うと言った方が正しいかもしれません。性格もとても穏やかになります。犬との信頼関係を築く上で、もっとも貴重な数日間をぶち壊している飼い主が多勢を占めているのは悲しいことです。
ただし、可愛いからといって自分の布団には絶対に入れないでください。どんなに優しくしてあげたくても、自分がリーダーだということを忘れないでください。あくまで犬はケージの中です。ケージの脇で一緒に居てあげるだけで十分です。それに、布団で一緒に寝る癖をつけちゃうと、一緒にペンションや旅館に泊まれなくなっちゃいますからね。
できるなら、子犬を迎えた直後は１週間は仕事を休んで、２４時間、一緒にいてあげてください。この１週間は、あなたとあなたのワンちゃんにとって、一生の財産になります。
2005年09月13日(火) 20:59:21 Modified by eitaro1971