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2016年６月12日に、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのナイトクラブで、銃を乱射し、50人を殺害した。英語表記では、Omar Mateen
オマル・マティーンは、人質をとりながら、警察と対峙したが、即日、射殺された。

産経新聞2016年６月13日より転載再構成

【オーランド＝上塚真由】
米国史上最悪となる銃撃事件を起こしたオマル・マティーン容疑者（29）は、過去にテロリストの関連で米連邦捜査局（ＦＢＩ）に捜査対象となったことがあるほか、同性愛への憎悪を親族に明かしたことがあった。ＦＢＩなどはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」（ＩＳ）との接点や、異なる宗教や性的傾向を標的とする「憎悪犯罪」の可能性を捜査している。

マティーン容疑者は、ニューヨーク州で生まれた米国籍で、両親はアフガニスタンからの移民。フロリダ州南部の都市に住み、警備員として働いていたという。米当局によると、犯行に使った拳銃などは１週間ほど前に合法的に購入したものだった。

ＦＢＩは同容疑者が過激派を支持する発言をしたとして、2013年と2014年に聴取を行ったが、犯罪につながる証拠は得られなかったとして調べを打ち切っていた。

また、父親によると、同容疑者は数カ月前、３歳の息子ら家族と一緒にフロリダ州マイアミにいた際、男性２人がキスをしているのを見て、「見ろ。俺の息子の前であんなことをしている」と激高していたという。

2011年に離婚した元妻は、米メディアに対し、「精神的に不安的な人だった。洗濯が終わっていないという理由だけで、殴られたことがあった」と述べ、家庭内暴力をふるわれていたと明かした。父親や元妻はいずれも容疑者について「特に宗教心は強くなかった」などと話している。

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