ウィキペおたく百科事典

「作戦」の相手方に対して、服装で接近を容易にする作戦行動。
「敵」の軍服に似た服を着るとかの、行動である。

様々な時代の作戦行動がある

赤穂浪士吉良邸討ち入り事件
1702年１月30日、旧暦では十二月十五日の未明、藩主の刃傷事件で取り潰しにあった赤穂藩の47人が、定火消しによく似せた馬装束の井手達で集まり、吉良義央の邸宅に討ち入り、吉良義央を殺害した事件。「赤穂浪士」の伝説として有名である。

アルデンヌの戦い
1944年12月、ドイツ軍は、ドイツ領国境地帯より、多数の戦車を使い、ベルギー領内のアメリカ軍に攻撃を加えたが、アメリカ合衆国で暮らしたドイツ人兵士を組織し、アメリカ軍兵士の軍服を着せて、燃料基地奪取などの撹乱作戦を展開した。アメリカ軍側は、一部混乱したものの、体勢を立て直して反撃し、ベルギー領からドイツ軍を駆逐し、ドイツ領内に侵攻する。

ムッソリーニ拘束殺害作戦
1945年４月28日、ムッソリーニが、イタリアのパルチザンによって、即決裁判により殺害されたが、その逮捕拘束の際、パルチザン兵士がドイツ軍兵士の軍服を着ていたとの情報がある。

世界において、テロリストなどの犯罪団体が、誘拐作戦において、警察の制服を着用するようなコスプレ作戦を展開していたとの情報がある。

コロンビア邦人副社長誘拐殺人事件
2001年２月22日、矢崎総業の現地法人副社長が、コロンビアの警察官の制服らしいものを着用していた武装ゲリラに誘拐された。「コロンビア革命軍」を名乗るグループが、27億円の身代金を要求した。事件は長期化し、2003年11月24日、副社長の死体が発見された。
ウィキペディア「コロンビア邦人副社長誘拐事件」を参照のこと。

どこの国の軍隊でも、対策がなされているものと思われる。
合言葉の使用および、たとえ「友軍」であろうと、「疑わしきは敵」との認識が必要となる。
また、たとえ「警察官」であろうと「兵士」であろうと、抵抗する用意を忘れてはいけない。