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概要

2013年10月1日、午前11時半ごろ、横浜市緑区中山のJR横浜線の川和踏切で、うずくまっている老人を救助するため、40歳の女性が踏切に入り、女性が電車にはねられて死亡した事故。老人は、重傷を負ったものの命は助かった。
女性は、日頃から、正義感が強かったと、伝えられる。踏切で動けなくなっていた老人を見て、女性はとっさに乗っていた車からおり、老人の体を動かして車輪に轢かれないようにし、女性自身は結局亡くなった模様である。
亡くなった女性には、日本国政府より、紅綬褒章が贈られることとなった。

報道より

JR横浜線:高齢者助け出そうと踏切へ…女性はねられ死亡−毎日新聞2013年10月1日より転載再構成

1日午前11時半ごろ、横浜市緑区中山町のJR横浜線鴨居−中山間の川和踏切で、線路上に横たわっていた同区の無職男性(74)を助け出そうとした同区台村町、会社員、村田奈津恵さん(40)が、東神奈川発橋本行き下り普通電車(8両編成)にはねられて死亡した。男性も病院に搬送されたが左鎖骨の骨折で命に別条はないという。

神奈川県警緑署などによると、村田さんは父恵弘(しげひろ)さん(67)が運転する乗用車の助手席に乗り、先頭で踏切待ちをしていた。男性が踏切内の奥の線路上にうつぶせで横たわっているのを見つけたため降車し、下りた遮断機の内側に入り込んで助け出そうとしたところではねられたという。

踏切内に人がいるのに気付いた運転士が急ブレーキをかけ、付近にいた人も非常停止ボタンを押したが間に合わなかった。

現場の踏切は中山駅に近い商店街の一角にあり、警報機、遮断機のいずれも設置されている。同署は男性が踏切内にいた経緯などを調べている。【一條優太】

◇「優しい子だった」…車同乗の父
亡くなった村田さんの父恵弘さんは1日夕、報道陣の取材に応じ、「小さい頃から優しい子だった。『(助けようとした)おじいさんは助かったよ』と伝えたい」と語った。

恵弘さんによると、村田さんは現場の西約300メートルの自宅で恵弘さんが経営する不動産会社に勤めていた。線路上にうつぶせで横たわる男性に遭遇したのは、仕事先から恵弘さん運転の車で会社に戻る途中だった。

助手席にいた村田さんは「助けなきゃ」と言いながらドアを開けて飛び出した。恵弘さんは「やめろ」と制止したが、耳に入らない様子で踏切内に入っていったという。

恵弘さんは「線路内に人がいたら誰でも『何とかしなければ』と思うはず。力は強くない方だから、助けようとして力尽きたのかもしれない」と肩を落とし、「娘は正義感と言うほど大げさではないが、人より少しはあったかもしれない」と遠くを見つめるような目をした。【河津啓介】

ウィキペディア

ウィキペディア「日本の鉄道事故 (2000年以降)」に、10月2日午後22時あたりの最新版より、取り上げられている。
ウィキペディア「横浜線中山駅踏切死傷事故」が、10月4日に実現したものの、同日削除依頼が出され、10月16日削除となった。

ウィキペディア「日本の鉄道事故 (2000年以降)」

ウィキペディア「日本の鉄道事故 (2000年以降)」より転載再構成

横浜線川和踏切触車事故 (2013年10月)

2013年10月1日11時30分頃、横浜市緑区中山町のJR横浜線の川和踏切で、倒れていた同区の老人男性を助けようと踏切内に入った女性が、老人と共に電車に触車し、女性は死亡、老人は、重傷を負った。
神奈川県警よると、現場は警報機と遮断機のある幅10,8mの踏切で、女性は、父親が運転する乗用車の助手席に乗り、踏切待ちをしていたが、踏切内に倒れていた老人に気付いて車を降り、踏切内に入ったという。
女性は、老人に気付くと「助けなきゃ」と叫び、父親が「間に合わないから駄目だ」と制止したのを振り切り、助手席から飛び出したものの、二人とも触車に遭ったという。
女性は、正義感や使命感の強い人だったという。

ウィキペディア「横浜線中山駅踏切死傷事故」

ウィキペディア「横浜線中山駅踏切死傷事故」より転載再構成

横浜線中山駅踏切死傷事故
横浜線中山駅踏切死傷事故(よこはませんなかやまえきふみきりししょうじこ)は、2013年10月1日に東日本旅客鉄道横浜線中山駅付近の踏切で発生した人身事故である。

概要

2013年10月1日午前11時30分頃、[1]横浜市緑区中山町[2]の川和踏切(横浜線鴨居駅 - 中山駅間、中山駅から鴨居駅方向に150m、[3]道路幅約10.8m[4])にて、東神奈川発橋本行下り列車(列車番号1105K、205系電車8両編成)が踏切に接近しようとする直前、踏切内の下り線路上に74歳の無職男性[5]がうずくまっているのを発見。その場で踏切待ちをしていた横浜市緑区在住の40歳の女性会社員[5][3]が「間に合わないから駄目だ」との67歳の父親[3]の制止を振り切って[1][4][5]父親の運転する車から降り、「ひかれちゃう」と言いながら踏切内に入った。[1]他の通行人が踏切の非常ボタンを押した。[6]女性は線路に横たわる男性を踏切道の外の砂利敷き部分のレールとレールの間に動かして頭を電車の進行方向に向け、体の左側をやや上にする姿勢で仰向けの状態にした。[7]列車の運転士は踏切の手前約200メートルで2人に気づき、非常ブレーキをかけたが間に合わず、[6][3]列車が踏切に進入し女性がはねられた。女性は全身を強く打ち間もなく死亡、[1][3]男性は左鎖骨を折る重傷を負ったものの、一命を取り留めた。[1][3]この事故で横浜線は上下線10本が運休、14本が最大で約1時間10分遅れ、約1万4千人に影響した[3]。

なお、現場の踏切には、立体的にレーザー光線を出す最新型の障害物検知装置が1基設置されていたが、主に自動車を検知する設定になっていたことなどから、人間には反応しなかったとみられる。[8]

反応

事故翌日の10月2日、JR東日本横浜支社と地元の中山商店街協同組合は踏切脇に献花台を設置した。人身事故で献花台を設置するのは異例だという。[9][10][11]現場には女性の死を悼む多くの人々が献花に訪れ、近所の生花店では花を買い求める人で行列ができ、仏花などが売り切れた。[12][13]この献花台には後日線香を上げるための祭壇も設けられ、事故から5日経過した10月6日にもなお献花に訪れる人が絶えなかった。[14]

10月2日、神奈川県知事・黒岩祐治は定例会見において「今の時代に自分の命を顧みず、助けに行く心を持った人がいると知り、非常に感動している。父親の前で亡くなるという悲劇的なことが起き、胸が痛くなる思いだ。心からご冥福をお祈りしたい」と哀悼の意を述べた。[9][15]

10月3日、横浜市議会にて踏切の安全対策が議論になり、約40年前から町の分断などが問題になり、鉄道の高架化などが望まれていたとの指摘に対し、横浜市長・林文子は「踏切部の立体交差化など(現場を通る)都市計画道路の早期事業化を検討していく」と答えた。[16]

10月4日、内閣官房長官・菅義偉は記者会見で、閣議において、死亡した女性に内閣総理大臣・安倍晋三名で感謝状、人命救助した人が対象の紅綬褒章、銀杯を贈ることを決めたと発表した。国家公安委員会委員長・古屋圭司も記者会見にて警察庁が死亡女性に対して警察協力章を贈ると発表した。[17][18]また神奈川県警察本部長・石川正一郎、緑警察署長・山谷隆志そして県知事の黒岩と市長の林もそれぞれ感謝状を贈ると発表した。[19][20][21][22][23][17][24][13][25][20][26][23][27][22]

10月6日、緑区内の斎場で通夜が行われ、菅官房長官や林市長などが参列。参列者の列は100m以上に及んだ。通夜に先立ち、斎場では各所からの感謝状や紅綬褒章と警察協力章が遺族に手渡された。[28][14]菅官房長官は焼香後、「線路に倒れていた方を身の危険が伴うにもかかわらず救出しようとして尊い命を犠牲にされた。真に勇気ある行為を心からたたえる」との安倍首相の書状を読み上げた。[29]通夜終了後、死亡女性の両親は報道機関に向けてコメントを発表した。[30][31]

10月7日には午前10時30分から自宅近くの斎場で告別式が営まれ、死亡女性に最後のお別れをするために多くの親族や友人が訪れた。[32][33]女性の父は「娘は逝ってしまったが、遺志を継いでこれから頑張っていきます」と柩の前で涙をこらえながら挨拶した。[34]

死亡女性を相次いで称える姿勢に、精神科医の香山リカは「非常に違和感を覚えている。長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの国民栄誉賞をはじめ、安倍首相はことさら光の当たる場面に登場しようとする。その延長で、今回はヒューマニズムの感動に自分の姿を刻もうとしている」と評した。[35]

10月10日、JR東日本横浜支社は「踏切事故防止キャンペーン」を展開し、県内のJRの主要踏切に社員を配置し、踏切事故の防止を周知していく運動を始めた。[36]

(脚注略)

お悔やみ

書き主として、老人を救助して亡くなられた村田奈津恵さんに、哀悼の意を表します。
この悲劇、語りつごうと思います。

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