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ウィキペディア「橋下市長部落報道問題」2012年10月19日版より転載

橋下徹大阪市長が、自らの出自に関する週刊朝日の記事を巡って朝日新聞の取材を拒否した問題。週刊朝日（２０１２年１０月２６日号）が連載を始めた「ハシシタ　奴の本性」において、ノンフィクション作家の佐野眞一らが執筆し、橋下氏の実父の縁戚者などへのインタビューなど、詳細を掲載。「橋下氏の血脈」をたどり、「本性をあぶり出す」ことを目的に連載を始めたとしている。

これに対して橋下徹は１０月１８日の記者会見で、「（記事は）血脈主義や民族浄化主義につながる危険な思想」と指摘。朝日新聞の見解を求めたところ朝日新聞の記者が週刊朝日とは編集権が別だという理由で見解を示さなかったことから、他の記者団からも週刊誌とは編集権が異なると意見が出たが、橋下はそのまま朝日からの取材拒否を継続した。他方で、朝日放送については週刊朝日と同一視できないとして取材拒否を撤回している。

問題がニュースとして広く知られた後、これについて、週刊朝日の河畠大四編集長が１８日、

「同和地区を特定するような表現など不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ多くのみなさまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて深刻に受け止めています。」

とコメントを発表して謝罪。次号でおわびを掲載することになった。

橋下は、記事の内容において実父の出身地を巡る記述で橋下の人格否定につなげており、「差別を助長し、社会的に許されない」、朝日新聞が同誌を発行する「朝日新聞出版」に出資している、などの点から「血脈主義を認める団体」と批判し、激しく対立している

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