戦友
最終更新：ID:wtMNCHJwNQ 2008年12月13日(土) 10:16:16履歴
せんゆう 日露戦争で死んだ戦友を悼んだ歌で、1905年に発表とされる。大正時代以降、戦前で広く歌われだした。
戰友 歌詞 
戰友 真下飛泉作詩
此處は御國を何百里 離れて遠き滿州の
赤い夕陽に照らされて 友は野末の石の下
思へば悲し昨日まで 眞っ先驅けて突進し
敵を散々懲らしたる 勇士は此處に眠れるか
嗚呼戰の最中に 鄰に居りし我が友の
俄にはたと倒れしを 我は思はず驅け寄りて
軍律嚴しき中なれど 是が見捨てゝ置かれうか
「確りせよ」と抱き起し 假繃帶も彈丸の中
折から起る吶喊に 友は漸う顏上げて
「御國の爲だ構はずに 後れて呉れな」と目に涙
後に心は殘れども 殘しちやならぬ此の體
「それぢや行くよ」と別れたが 永の別れとなつたのか
戰濟んで日が暮れて 探しに戻る心では
どうか生きて居て呉れよ 物等言へと願ふたに
空しく冷えて魂は 故��へ歸つたポケットに
時計許りがコチコチと 動いて居るも情無や
思へば去年船出して 御國が見えず爲つた時
玄界灘で手を握り 名を名乘つたが始めにて
それより後は一本の 煙草も二人で分けて喫み
着いた手紙も見せ合ふて 身の上話繰り返し
肩を抱いては口癖に どうせ命はないものよ
死んだら骨を頼むぞと 言い交はしたる二人仲
思ひもよらず我一人 不思議に命永らへて
赤い夕陽の滿州に 友の塚穴掘らうとは
隈無く晴れた月今宵 心染み染み筆執って
友の最期を細々と 親御へ送る此の手紙
筆の運びは拙いが 行燈の陰で親達の
讀まるゝ心思ひ遣り 思はず落とす一雫
概要
本来は、一人の兵士が出征後負傷して凱旋し村長となるまでを歌ったという、長い「学校及び家庭用言文一致叙事唱歌・戦績」という１０編から成る唱歌集の中の第三篇であった。かなしき戦友との別れということで、兵士の感情を捉えた。軍隊内部で、この「戰友」を歌うことが禁止された。
戦後、ＧＨＱで、軍歌は歌うことは禁止されたものの、かなり歌いつがれている。赤塚不二夫の「天才バカボン」でも、子どものような老人が、いきなり「戦友」のイントロを歌い出すシーンがある。
2007年のフジテレビの「はだしのゲン」でも、主人公の姉の少女が車を引きながら歌うシーンもあった。
戦後、ＧＨＱで、軍歌は歌うことは禁止されたものの、かなり歌いつがれている。赤塚不二夫の「天才バカボン」でも、子どものような老人が、いきなり「戦友」のイントロを歌い出すシーンがある。
2007年のフジテレビの「はだしのゲン」でも、主人公の姉の少女が車を引きながら歌うシーンもあった。
外部リンク
- カテゴリ：
- 音楽
- 懐メロ（邦楽・歌謡曲
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