多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

人物


アールオラは呪力を持たない大男だった。
森で枯れかけた巨木を切り倒し、転がして運び、砂漠の中に置いた。
土を運び、上に掛けて小山にした。そして網を紡ぎ、草木の種を蒔き、風で飛ばぬよう土を抑えた。
巨木はゆっくりと腐敗し、力を草木に移していった。それは魔術でも科学でもない、自然のプロセスだった。

アールオラは呪力を持たない大男だった。
やがてその子らが大人に育つ頃には、小山は千を超え、山脈となり、オアシスは湖となっていた。
アールオラは砂漠で死んだ。ただの人間として道の半ばで死に、そして国の名が定まった。
アールオラの民は事業を続けた。時に争い、時に手を取り合い、時に侵略を退け、時に道を違えた者を罰し、事業は続いた。

アールオラは、今はもうない国だ。一説には、その資源を妬んだ国に戦争で滅ぼされたのだという。
だが、アールオラを笑う者は少ない。滅びに立ち向かう一人の大男、一つの国は、今でも吟遊詩人ユガーシャの歌の中に受け継がれている。

アールオラのタイタン】は、そんなアールオラの建国神話をなぞる呪術である。
砂漠を耕す鋤を持った、山のような大男。神話を貶め、ただのだいだらぼっちとして使役する愚行。

もっとも、それは敵を倒すために呼ばれるタイタンとは異なり、多くは死にかけた土地を文字通り耕すために在る。
植物系の人類にはなじみ深い、繁栄のタイタンである。
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