【謝罪】

　自らの罪を誤る/謝ること。
　「人類という種の根本的な欠陥バグを【原罪】?として受け入れ、生きていくこと」とアクナス?の謝罪大全?には書かれている。

　アヤ派?の祖であるアヤ・アーリ=タクナイ?は謝罪を人類という機構の備える根本的な【原罪】?に対して、人類全体の代表元として謝罪する行為である「原謝罪」とその原謝罪の前提の上にたって、自由意志によってなされた罪に対する謝罪「自謝罪」に区別し、これらが混合されてはならないとした。初期アヤ派においては原謝罪の解決はほとんど不可能であるから、それよりも自謝罪をしようという「自罪主義」が主流であったが、未開社会における謝割礼?概念の発見により、カノッサ=クリシェ?らが原謝罪の解決の方が先ではないかと「原罪主義」を主張しはじめる。これらの論争は原謝罪が可能か、可能であったとしてそれはどのような形か、そして、そのような形の原謝罪は認められうるか、といったところが主な争点になった。
　新アヤ派?のアポロギア?は謝罪の方向性に関する観点がこれまでの謝罪学史にはなかったとして、「問われるべきは方向である」と結論付けることで論争をいちおうの終結に持ち込んだ。
　しかしながら、アクナス?の系譜を継ぐ懐疑主義?のスピン?は「あらゆる謝罪は原理的に理想謝罪に到達しえない」と反論した。

　「文字は42?回、意味論的に折り畳まれると月に到達します。同様に複雑な土下座?は月に到達することができるとされてきました。しかし、月に到達できることのなにが謝罪の誠意さを表明するのでしょうか。自謝罪とは違い原謝罪においては「謝罪の誠意さ」を表明しようとする行為は不要です。」とチャントAI?は純粋謝罪批判?において記述した。。
　