エフネリエル事件

事件

作家エフネリエル?氏の作品盗作をめぐる裁判。

エーティン・カズスス?氏の作品「夜たちの墓?」がエフネリエル氏の書いた「片隅の侵略者?」に酷似している点が指摘された。

裁判ではエーティン氏側は「片隅の侵略者」に著作権はないと主張。

エフネリエル氏の主宰する創作サークルでは、「架空の神話を作る」という名目の元、数々の名のある作家が自由に引用可能な記述を公開していた。

同サークルでは読者は公開の媒体を一つに絞らず、もちろん参加した作家同士の間にも認識の差を生み出すことで神話的な不確定性を意図していていた。

争点となったのは同サークルの掲げる原理の一つ、「極端に言えば自分専用のメモ帳に書かれた走り書きさえもが神話の記述足りえる」とする部分で、これほどまでに範囲の拡大された定義がなされている以上、参加者によって発表された作品が引用可能な神話の記述でないとする根拠はない、とエーティン氏側弁護団は指摘した。

裁判の結果、同神話では神話が日常の中に生きる世界として現代風の世界を舞台にした作品も発表されており、現代を舞台にした都市ホラーである「片隅の侵略者」が神話サークルの一作品でないと断ずる根拠は見出しがたいと判断された。