ゆらぎの神話百科事典

グレンテルヒの兄。幼いころから優秀すぎる弟と比べられながら成長した彼は、
弟に対し強烈なコンプレックスを抱いている。並々ならぬ努力により獅子王?直属の魔術師団
の一員になれたものの、彼の心が満たされることは無い。そして鍛錬の果てに自分の「底」を
見てしまったグレンダイルは、これから一生あがき続けてもグレンテルヒには敵わないことを知ってしまっている。

幼いころ既に妹グレンテルヒに屈服した男。
周囲から見れば妹は兄を慕い頼りにしているように見えただろう。
しかし実際は兄は妹の僕であった。兄がこれを覆し真の意味で兄に
なろうともくろむたびに妹は兄を徹底的にうちのめした。
グレンダイルは犬のように妹に飼いならされながら獅子王配下の魔術師となる。
グレンダイルは知っていた。自分に本来その地位につくほどの力などないことを。そして
同じく直属魔術師となった妹が自分を近くに置いて置くために裏で手を引いたのだと確信する。
このとき兄グレンダイルのさらなる地獄が始まったのだ。