多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

紀人
人物
  1. 普通の人間から神格化した新しき神。幼い少年の姿をしている。本項で記述。
  2. ハレ・キクサキ - 深き門へ潜った冒険者の一人。


人物

 トルクルトアに生まれた早熟の天才。生まれてわずか4年でヌト語をマスターした。
『林檎の木」』『霊廟にて』『時間に関する10の考察』など、多数の著作があり、そのどれもが難解を極める。
優れた文化人の多いトルクルトアでたちまち有名になり、王に気に入られて広大な土地をもらうことにまでなったが、病弱で外に出歩く事はほとんどなかった。
幻想博物誌や百科事典などを好み、食事もせずに夢中になって読んでいる事も多かったという。
 10歳の時、原因不明の病にかかって命を落とした。病床でうなされていた時、紀元槍が自らの身体を貫き、そのまま天空にまで高く上がるという夢を見て、死後に神格化した。

文神とも称される。

容姿

金髪碧眼。愛らしい顔立ちをしている。

家族

父と母は二人で宿屋を経営している。妹のリリは画家で、七十歳まで生きた。

作品

戯曲『神の万年筆を拾った少年』

ハレの一生を描いたカラン・カリア?の作品。
初演はトルクルトア。

著作に対する評価

ハレは、その死後において著作の真の価値が認められた作家である。
生前は貧困家庭に生まれた早熟の天才として、その生い立ちや美少年であることばかりが盛んに取り上げられ、本人の書いた本はどれも難解だとして、一般人はおろか文化人においても理解されていたとは言い難い。
ハレ自身は非常に頭の切れる子どもであったが、他者とのコミュニケーション能力、他者観察能力、記憶力は低かった。実の父親に対して「はじめまして」と笑顔で挨拶したというエピソードは有名である。
そのためと言っては妙だが、自ら作品の良さをアピールするなどということは皆無に等しく、九歳のときのインタビューにおいて「(作品を書く理由は)ただ書きたいから」と語っていたこともそれを裏付けるものとなっている。あまり自分の作品に関心がなかったようだ。
彼の作品を改めて理解しようという運動が起こったのは、死後十年が経ってから、ちょうど、ハレ著作品を集めた保存版デラックス本「神の万年筆を拾った少年?」が刊行された時期。
そのころから、数え切れないほどのハレ作品の解説本が出回り、一気にブームに火がついた。
一説によれば、十五年近く続いたという。

逸話

エレヌールに関する逸話

ハレとエレヌールに関する有名な逸話に、次のようなものがある。
「ある有名な文学者が、『エレヌールは生まれてから天才になり、ハレは生まれる前から天才だった』と語っていた」
これは、後に根も葉もないデタラメであったことが判明したが、逸話の出所は、どうやらマイナーな雑誌の読者投稿欄にあった「エレヌールとハレ、どちらが優れているのかと言えば、やはりハレでしょう。彼は生まれる前から神に愛されていたに違いありません」というものらしい。
無論、天才に優劣などあるわけがなく、どちらが優れているかなどということを議論すること自体おかしな話なのだが、トルクルトアの伝説的な二人が、こんな形で逸話として残るというのは珍しいことである。
タグ

関連リンク

其の他のリンク

アマゾンアソシエイト

管理人連絡先

amogaataあっとまーくyahoo.co.jp

紹介サイト


メンバーのみ編集できます

メンバー募集!