ゆらぎの神話百科事典

人物

ゼダ家私兵集団である単眼神の群（サイクロプス・クラウド）の軍団長を務めた人物。
しかし、彼は軍人ではなく、その名前の間名の示すとおり別の、しかもゼダ家とは縁もゆかりもない零落貴族の出身である。
帝都の大学院で戦術研究の講師をしていた所を当時のゼダ家当主にスカウトされて軍団長になった。

非常に気弱な人物で、彼を知る人物によれば、大凡軍事とは程遠い風采の上がらない人物だったという。

彼の戦術は攻めではなく、守りを重視し、相手の弱体化を待つというもので、後世の戦術家曰く「戦争において消極的を極めると最大の効果を示すことが出来る、ということの最たる見本」。

しかし、バキスタの戦いにおけるクフォルク平原の戦いにおいて、戦闘が終わるまで待ち、最後の瞬間にハルバンデフの軍隊に奇襲を掛けるという戦術を考案したのも彼なので、あながち守り一本の人物ではない。

バキスタの戦いの後は、ゼダ家において単眼神の群（サイクロプス・クラウド）を含めた全私兵集団の指揮と教導を任されていたが、晩年にはこれらを辞して帝都に戻り、大学校で戦術教導の教授として教鞭をふるった。