多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

神々 飛来神群

邪神レザ
悪夢の神レザ、強欲なレザ、鐘鳴らす神、嘲弄する者、目覚めのレザなどとも呼ばれる

謎多き神であり、聖別すら分かっていない

ただ、ある邪神教団が残した古文書によれば、レザとは嘘や偽りを憎み、現実を観ることを推奨する神であるという
レザにとっては、我々が見ている世界はごまかしと嘘で出来たまやかしでしかない
まやかしに溺れ、苦しみや不幸と向き合わなければ、それを克服することは不可能である

そのためレザは、鐘を鳴らして人々を目覚めさせ、彼らが抱えている真の問題に立ち向かわせようとするのだという
たとえそれによって、その者の心が壊れてしまうとしても、それは仕方がないこと
問題に向き合わずじわじわと破滅してしまうよりは遥かにマシだ、というのが目覚めの神たるレザの教えなのだ

とはいえ、これはあくまで残された古文書ひとつから読み取れた断片的な情報に過ぎない
その古文書にしても、あちこちに焼け焦げがあり、その全てを満足に解読することは出来なかった
そもそも、その内容にしても既に滅びた村の古老からの聞き書きであり、記録の際に書き間違いや恣意的な解釈が入っていないとは、誰にも断言できない
なにしろ、邪神教団の調査なのだから

古き神レザの実態は、まさに目覚めた後に思い出す悪夢のように、未だおぼろげであやふやなままなのである

レザの眷族神に、名を忘れられた神がいる。その神は戦争の神であり川走の神であったという。

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