最終更新: i_am_a_robot 2023年05月01日(月) 18:19:36履歴
天使
言理の妖精の対極の存在。
寒いダジャレが放たれたり、気まずい間柄の者同士が出会ったとき、そこを通り過ぎる。人間にはその姿を見ることはかなわないが、天使が通過していることは分かるのである。
そうして天使は「今、天使が通った」という話題を硬直した場に提供し、そして去って行くのだ。
言理の妖精の対極の存在。
寒いダジャレが放たれたり、気まずい間柄の者同士が出会ったとき、そこを通り過ぎる。人間にはその姿を見ることはかなわないが、天使が通過していることは分かるのである。
そうして天使は「今、天使が通った」という話題を硬直した場に提供し、そして去って行くのだ。
言理の妖精は文法。見えず、されど人々の間に必然的にあるもの。人々を語らせ、人々に語ることを可能にする暗黙知(ダークマター)、あるいは言葉を語る言葉(エックス)、言葉が語る言葉(スペクター)である。
ならば、静寂の天使とは文化であり、沈黙の対話。経験知であり、白紙(タブララサ)であろうと人々に言葉を教えるもの。言語習得の間隙に埋められた無限を超過するものである。
ならば、静寂の天使とは文化であり、沈黙の対話。経験知であり、白紙(タブララサ)であろうと人々に言葉を教えるもの。言語習得の間隙に埋められた無限を超過するものである。
任意の有限の空間内に存在する人間たちとそれによる天使の出現は人間をある種の発話と沈黙を周囲の騒音度によって決定する閾値関数と考えることで定義できる。ただし、周囲の騒音度は個々人を中心とした場合に形成される関係性ネットワークと現在の騒音度による重み付きの総和によって再帰的に定義される。
つまり、一定以上に発話する人間の作る騒音度が低下すれば、あとは坂を石が転がるように沈黙へと収束するというわけだ。
つまり、一定以上に発話する人間の作る騒音度が低下すれば、あとは坂を石が転がるように沈黙へと収束するというわけだ。
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