幽霊船

幽霊船。

墓標船の亜種としての幽霊船

漂着した異界の方舟、墓標船 *1の亜種とされる。
厳密には二種に分類される。*2
この世界より異界を目指し出たが何らかの経緯で他界したもの。もう一つは異界よりこの世界を目指したが辿り着けなかったもの。
前者であるならば、この世界の人間はあの世へと連れされる。だが、後者の場合はこの世界の人間に取り憑き、辿り着こうとした世界に案内させようとする。残念なことに取り憑かれた人間は既に異界のもの、帰ろうとしても現世には帰れない。*3

仮説

墓標船は予想される世界の数に反して少なすぎる。これを解決する仮説*4が幽霊船が墓標船を妨害しているという説だ。

幽霊船団

ある情報海洋学者の丿乀?は幽霊船が異海*5で幽霊船団として成長している可能性を示唆する。

*1 : 墓標船についての定義は近年、変更され始めている。即ち、利益のある座礁船から現し世へ来たりし寄船へと。
*2 : しかし、ながらこれにも異論はある。たとえば、蒸気センキチェマル?は幽霊船は単なる現世と異海の相互作用によって説明可能な事象だとしている。詳しい研究はKiche Maru(-1879)を参照
*3 : だが墓標船はこの世界に辿り着けている。それとの矛盾は実は墓標船がこの世界に来れることが異常なのだとする論文、"The difference in reaching this shore in otherseeside for tombstone ships and ghost ships"がある。しかし、これが何を意味するのかは私で測りかねる。
*4 : それ以外にも様々な仮説は存在する。たとえば、動物園仮説やプラネタリウム仮説、グレートフィルタ仮説などがある。これら対して私は語る言葉をもたない。仮説は仮説であり、事実ではない。事象に反したことでさえ好きに言えるのだから。
*5 : 異世海のこと指すヘツホツ氏の『異界の暗号、墓標船──天の声、あるいは人間の限界──』に見える造語