街
バイトの予定もなく、暇だった日、意味もなく街をぶらついてみたら、二年ほど前に別れた彼女を駅前で見掛けた。
声をかけようかと一瞬迷ったけど思い止まった。
理由は簡単。
彼女が嫌がるから。
彼女と俺の間には子供がいるけど結婚もしてなければ一緒に暮らしてもいない。
無責任と言われるかもしれないが月に一度、養育費を送るだけの関係。
俺、個人の意思のともかくとして彼女の意思を尊重した結果だ。
彼女の後ろ姿を遠くから眺めながら彼女はこれからどこへ行くのだろう、何をするのだろうと考えてしまう。
彼女には気付かれないように彼女と子供が元気にしているか調べているから普段はこんなふうに想いが募ることは無い。
不意打ちとはとてつもなく怖いものだと思い知った。
彼女の背中が見えなくなってからも長い間、その場に立ち尽くしていた。
身体が冷えたことに気付き、自動販売気にもたれながら缶コーヒーを口にした。
思い出すのは楽しかったあの頃。
いつものように屋上で読書をする彼女とちょっかいを出す俺。
罵倒されながらも何故か一緒にいた。
もしも、あの時「誰の子?」なんて聞かなければ今も一緒にいれたのだろうか。
缶コーヒーを飲み終えた頃、見知った金髪に会った。
バイト先の同僚だ。
こんなところで何をしてるんだって聞かれたから、片思いって辛いよね、後悔しない為にちゃんと告白したほうが良いよと笑顔で言ったら殴られた。
声をかけようかと一瞬迷ったけど思い止まった。
理由は簡単。
彼女が嫌がるから。
彼女と俺の間には子供がいるけど結婚もしてなければ一緒に暮らしてもいない。
無責任と言われるかもしれないが月に一度、養育費を送るだけの関係。
俺、個人の意思のともかくとして彼女の意思を尊重した結果だ。
彼女の後ろ姿を遠くから眺めながら彼女はこれからどこへ行くのだろう、何をするのだろうと考えてしまう。
彼女には気付かれないように彼女と子供が元気にしているか調べているから普段はこんなふうに想いが募ることは無い。
不意打ちとはとてつもなく怖いものだと思い知った。
彼女の背中が見えなくなってからも長い間、その場に立ち尽くしていた。
身体が冷えたことに気付き、自動販売気にもたれながら缶コーヒーを口にした。
思い出すのは楽しかったあの頃。
いつものように屋上で読書をする彼女とちょっかいを出す俺。
罵倒されながらも何故か一緒にいた。
もしも、あの時「誰の子?」なんて聞かなければ今も一緒にいれたのだろうか。
缶コーヒーを飲み終えた頃、見知った金髪に会った。
バイト先の同僚だ。
こんなところで何をしてるんだって聞かれたから、片思いって辛いよね、後悔しない為にちゃんと告白したほうが良いよと笑顔で言ったら殴られた。
2008年02月18日(月) 18:43:43 Modified by kakakagefun