FOXDIE

概要

遺伝情報をRNAでもつ、特定の人物だけを死に至らしめるレトロウィルス。
FOXDIE発症のプロセスは、以下の通りである。
　1.空気感染などにより感染し、感染者の体内にあるマクロファージに感染する。
　2.FOXDIEにはタンパク質工学(プロテイン・エンジニアリング)で生み出された認識酵素を持っており、感染者のマクロファージの細胞核内で、特定のDNAの塩基配列を読み取る。
　3.認識酵素が反応して活性を示すと、FOXDIEはマクロファージの組織を使って、サイトカインの一種で細胞死を誘発するペプチドのTNFε(イプシロン)を作り始める。
　4.TNFεは、血流に乗って心臓に達し、心筋細胞のTNFレセプターに結合する。
　5.刺激を受けた心筋細胞は急激なアポトーシスを起こして、細胞のサイズが小さくなり、その後断片化をして近隣の細胞に食べられてしまう。
　6.心筋細胞が死ぬことにより、心臓は収縮を行うことが出来なくなり、心臓発作の状態となる。発作による痛みは、胸の中央付近に起こることが多く、背中や左腕、左肩に拡散することがある。
　　身体の深いところに感じるのが普通で、顔面が蒼白になったり手足が冷たくなったりし、嘔吐を伴うことがある。
　7.血流が途絶えた暗殺対象者は死に至る。
ちなみに、心筋梗塞による心臓発作と違う点は、心筋梗塞の場合、心筋細胞はアポトーシスではなく、壊死を起こすというところにある。

MGS1では、FOXDIEについて以下のようなことを分かっている。
　・DARPA局長に化けていたデゴイ・オクトパスやアームズ・テックのような老人は早く発症する。
　・マンティスはマスクをしていた為、感染せず。
　・スナイパー・ウルフは、常用していた精神安定剤のせいで、血中のアンフェタミンやアドレナリン濃度に関係すると思われる。