プロティノス

 プロティノスは、新プラトン主義の代表者です。
 プロティノスは、エジプトにうまれ、28歳を過ぎてか
ら、11年間アレクサンドリアで哲学を学びました。
 その後、ペルシアとインドの学問を本場で学ぶ目的で、
ローマ皇帝ゴルティヌス3世のペルシア遠征に参加しま
したが、敗戦に終わりました。
 遠征失敗の後、ローマに赴いて、学園を創立させます。
 節制、菜食、瞑想の生活を送る中で、弟子たちに講義
ました。
 そして、その学園は、プロティノスが晩年病に倒れてた
ことをきっかけに閉鎖されました。
 プロティノスの哲学は、アリストテレス流に解釈
されていたプラトンの学説に新しい光を与えたといわれて
います。
 新プラトン主義の内容としては、肉体から霊魂の浄化と
純粋な思考力によって、根源的な存在である神と交わると
したほか、世界は至高の神からの流出に他ならず、人は
この流出をたどって近づくことができると説きました。
 これは、人智の及ばない事物、神秘が存在するとする考え
方で、いわゆる神秘主義的な考えだったといえます。
 この思想は、アウグスティヌスを通じてキリスト教神学
と結びつき、次の時代の哲学としての、ヨーロッパ精神史
に多大な影響を与えたといわれています。



WRITER:呟き尾形
(注:呟き尾形の解釈です)
2018年05月18日(金) 16:11:37 Modified by tetsugaku




スマートフォン版で見る