デザインやブランド用語に
基本価値というものがあります。これは製品に必須の条件で,安全性,機能性などに相当します。時計ならば「正確に時を刻む」,飲料ならば「安心して飲める」です。近年,基本価値に対して
感性価値という用語が注目されています。これはワクワク感,楽しさ,美しさなどのプラスアルファの付加価値を表します。基本価値+感性価値で魅力あるブランドがつくられると言えます。
人間工学は基本価値を高め,感性工学は感性価値を発見する学問です。宮崎研究室では人間工学と感性工学の両面から,人と人,人ともの,人と環境の間に潜在するブランド価値を探求します。
さらに,この考えを学位論文に向けてみましょう。研究における基本価値は論理や再現性です。そして感性価値は独創性,物語性,面白みになるでしょう。ゼミでは先生や研究室のメンバーとの密な対話を通して,それぞれの研究の基本価値の向上と感性価値発見を目標としています。