組み立て方法

ガイガーカウンタキットを組み立てる上でいくつか注意することがあります.電子工作の経験があまりない方は,一読してから組み立てを始めてください.
また、通電しての動作確認は、感電を避ける為にカバーをかぶせて行ってください。
テスターを当てる時は、ゴム手袋をして片手でテスターを当ててください。
感電を避ける為に、カバーを外した状態の時は、必ず片手で機器を扱うようにしてください。
また、基板がテーブルと接触して高電圧がかかると危険ですので、基板をケースの下カバーのうえに乗せるか、新聞紙等の絶縁体のうえで作業するようにしてください。
電源を抜いたあとでも長時間高電圧が残っていますのでご注意ください。
GM管のアノード(陽極)と、高電圧発生回路には微弱電流ですが高圧がかかっています。






高電圧回路への注意


GM管が放射線を検出するためには300〜500Vの電圧が必要になりますので基板上に高電圧がかかっています.通電中はもちろん,電源を切ってからもしばらく高電圧が残りますので十分注意してください.特にコッククロフト・ウォルトン昇圧回路やGM管のアノード側のような高電圧部分については注意が必要です.
高圧部分をテスターなどを当てる時は、必ず新聞紙などでテーブルを絶縁して、基板をケースの下側の中に収めるなどして、テスターを当ててください。
また、基板のはみ出した部品の足は、アースを除いて極力短くニッパーで切るようにしてください、
そうしますと、基板を不用意にテーブルのうえにおいて通電した時に、高電圧が、接触してmbedや、cmosのICを、破壊してしまうのを防ぐ為です。



有極性部品について


組み立てに使う部品にはダイオード,トランジスタ,ICなど極性が決まっているものがあります.ひとつ間違っただけで動きません.回路や部品を破壊することもありますので,特に注意してください.



組み立ての順番


部品は背の低い部品から順番に取り付けると作業性がしやすいです.ダイオード,抵抗,コンデンサ,...最後にコネクタという順番がいいでしょう.部品を挿したら足を広げてはんだ付けすると部品が落下しません.
R8,R9,J2,CN3,CN10は未実装です.




J1,J3は他の部品をはんだ付けしてカットしたリードを流用してください.R17は0Ω抵抗を取り付けます.J3は2-3(右側)をジャンパします.


表示機の位置出し


LCD(液晶表示器)にピンヘッダ7×2ピン(オス)をはんだ付けしてからCN9:基板用のピンヘッダ7×2ピン(メス)を取り付け,LCD固定用スタッド(20mm)をガイドにしてLCDが水平になるようにCN9をはんだ付けします.
D10:モニタ用LEDはケースに組んだとき見やすい位置になるように高さを合わせて取り付けてください.アノード側の足がはんだ面に約4mm出る程度にするといいようです.
また、キットにより、表示器の穴が1mmほど狭くなっておりまして、その場合は大変畏れ入りますがヤスリ等で削ってください。




GM管取り付け金具

CN11,CN12(GM管取り付け金具)は,仮固定してGM管が装着できる間隔を確認してから,はんだ付けしてください.金具をはんだ付けしたらGM管にアルミパイプを被せて取り付けてください.+マークのある方がアノードになります.アルミパイプをスズメッキ線などで固定するとよいでしょう.






基板上のAと表示されたスルーホール間を配線します(GM管のアノード).


フラックス除去(洗浄)

組み立てが完了した後は,部品の向きやはんだ付けの仕上がりをよく確認して下さい.問題がないように見えても,高電圧部分や高インピーダンス回路はフラックスによる漏電でうまく動かないことがありますので,基板のはんだ付け面を無水アルコールなどで洗浄してください.
基盤洗浄には綿棒、無水アルコール、使用済みの歯ブラシなどを使用します。
火気に気をつけて、換気の良い場所か、屋外で作業してください。




mbedの向き

mbedはmini USBの口がケースの外側を向くように装着してからLCDを取り付けてスタッドのネジを締めてください.


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