【スレ00009の0944さん作】

・超中間中国
・甘い(色んな意味で)
・エロは中盤からです。
・キャラ捏造および崩壊中
・初エロSSにつき拙いですがお許しください

・エロは中盤からです。
・キャラ捏造および崩壊中
・視点が時々変わります。大体はクリザリッド視点ですが、時々ヘイちゃん視点になります。感性でお読みください。

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<Trick or treat?>





「Trick or treat?」
そう言うと、クリザリッドはきょとんとした顔をした。
「ハロウィンか?」
「それ以外で聞いた覚えが無いわ」
「・・・もうそんな季節なのか」
「そうね、ところでどっち?」
いつもの無表情でヘイが片手を突き出す。
「お菓子が無ければいたずらだったな?」
「らしいわね」
「ほら」
突き出された手に小さな菓子袋を乗せる。ファンシーなカボチャやコウモリが描かれたそれを見て、ヘイは目を丸くした。
「あれ、知ってたの?」
「知ってたも何も、発祥地が出身なんだが」
「……」
しまった、と言いたげな顔。完全に忘れていたらしい。
まぁそんなことより、とクリザリッドはヘイの耳元で囁いた。
「お返しだ。……Trick or treat?」
「……えーと」
じりっ。さりげなくヘイの足が一歩後ろへ動く。
「どうした?まさか自分がされるのは考えてなかったか?」
「そうじゃなくて……」
じりっ。また一歩。
「……で、どっちなんだ?」
「う……」
じりっ。後一歩で壁に当たる。当然ヘイも把握しているだろう。
「……迎撃用のしか持ってない」
迎撃用。ハロウィンに通行人を襲い、お菓子をもらえなければ何をしてもいい、と考えるバカ対策のお菓子である。
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」と言っている以上、お菓子を渡されれば引かざるを得ない。ということで一般人、もしくは非戦闘員はもれなく携帯している。
当然警察も警備を強化しているのだが、ここはMUGEN、襲ってくるなら返り討ちどころか三倍返しなんて強者もいる。
ヘイもどちらかというと後者な筈だが。
「珍しいな」
「……まぁね」
「で、結局くれるのか?くれないのか?」
「…………あげない」
そのまま腰を落とすと、流れるような動きで抜けようとする。しかし。
「遅い」
「うわぁ!?」
そのまますくいあげる。ちょうど腰の辺りだったので、そのまま逃げないように抱き上げた。
「なんだ、わざわざ部屋まで菓子をもらいに来たのか?」
「違う!」
「それとも、……わざといたずらされに来たのか?」
「!?」
ばたばた暴れていた動きが止まる。見る見るうちに顔が赤くなったかと思うと、先ほどより激しく暴れ始めた。
気のせいか裏拳が混じって……気のせいじゃなかった。ワイヤーを自重しているあたりまだマシかもしれないが。
「コーヒーでも飲むか?」
「……飲む」
ひとしきり暴れさせた後、そう聞くとぐったりしたまま返答が返ってきた。


抱き上げたまま部屋へ戻る。今度は大人しく、黙ってされるがままになっていた。
ソファに下ろし、コーヒーを淹れるために台所に立つ。
コーヒーメーカーに水と粉をセットし、電源を入れる。待っている間に冷蔵庫から生クリームを出し、砂糖を加えてかき混ぜる。
―――生クリームか。
ヘイはあまりフレッシュの類を好まない。あるなら牛乳か生クリーム、無いならブラックで飲んでいる。
一番好きなのが生クリームと砂糖を加えて混ぜたコーヒー―――というのを決して短くない付き合いの中でクリザリッドは把握してしまっていた。
「―――む」
そんな事を考えながら手を動かしているうち、生クリームのパックは空っぽになってしまっていた。普段使う何倍もの量を作ってしまったらしい。
軽く味見をすると、馴染んだ甘い味が口の中に広がった。砂糖の割合は間違えなかったらしい。
(まぁいい)
使わなかった分は後でディップにでもしてしまおう。そう結論付けると、マグカップにコーヒーを注ぎ、甘いクリームを混ぜる。
くるくると濃い黒と白が混ざり合い、淡いベージュへと変化していく。
自分の分も淹れ終わると、ヘイの分と予備のクリームを入れたピッチャーを持ってクリザリッドは台所を後にした。


「ほら」
「ありがと」
ヘイがちょこんとソファに座っている。手を伸ばしてマグカップを受け取ると、一口啜った。
「……ん、おいし」
「そうか」
両手でマグカップを持ち、一口一口味わうように啜っていく。
小動物が餌を食べているようだ、と感想を抱きながら、クリザリッドはヘイに問うた。
「で、仮に俺が菓子を持ってなかったらどうするつもりだったんだ?」
ぴくりと肩が震える。しかし、答えは早かった。
「……ブリス」
「おい」
「ブリスの一発や二発当てて、女の子になってもらおうと思った」
楽しそうだったのにと呟くとあきらめたようにソファに寄りかかり、ため息をつく。
ブリス。ミッドナイトブリス。
強制的に女体化されたりロリ化したりショタ化したり、まぁとりあえず浪漫の塊な技。
ヘイはそんな技は持ってないはずだから、薬品かなにかだろう。
「とりあえず」
「はい」
言い終わる前にポケットから薬瓶を出すと、こちらに放ってきた。一瞬ワイヤーで割られるかと思ったが、薬瓶は無事クリザリッドの手に収まった。
「どこでこんなの貰ったんだ……」
「試供品だって」
誰だそんなの配ったやつ。
ラベルにはナースキャップ?をかぶった奇妙な……顔?……がプリントされている。見るからに怪しい。これを自分に使おうとした訳か。
そう考えると呆れと苛立ちがふつふつと沸き起こってくる。薬物にはそれなりに耐性があるとはいえ。
「……クリザリッド?」
雰囲気が変わったのを悟ったのか、訝しげにヘイが声をかけた。
「お前はブリスを食らったことないのか?」
「…………え」
クリザリッドの濃い灰色の瞳が真っ直ぐにヘイの紅い瞳を射抜く。迫力に気圧されたのか、少し弱弱しい口調で答えた。
「フィサリスと一緒に試してみたけど……」
「結果は」
「……………………女の人たちの大群に追いかけられた」
つい、と紅い瞳を逸らす。そのままコーヒーを飲み干すと、マグカップをテーブルに置いた。
「それで? ブリスを使ってまでしたかった事は?」
クリザリッドも手にしていたマグカップを置く。
「……えーと、その…………」
「言えないのか?」
こくり。
「そうか」
言うが早いや、ヘイの肩に手をかけて押し倒す。元々華奢な体は、抵抗一つなく倒れこんだ。
「え、あの、クリザリッド?」
「お菓子はいただいてないからな」
リボンタイを解き、ブラウスのボタンを外す。現れた首筋に吸い付くと、紅い花が浮かび上がった。
そのままボタンを外していこうとすると、ヘイにその手を止められた。
「ストップ」
よく見ると瞳にはうっすら涙がにじんでいる。そしてそのまま上目遣いで睨まれた。……逆効果すぎる。
「だが断る」
そのままヘイを後ろ手にリボンタイで縛ると、一気にベストとブラウスを開ける。アンダーのキャミソールは面倒なのでそのまま上にたくし上げた。
「や、ちょ、やめて」
「あれだけ煽っておいて何を言う」
胸元に唇を這わせ、紅い跡をいくつもつけていく。唇で触れるたび、細い体は敏感に反応した。
そのままゆるゆると体のラインをなぞっていく。片方の手は収まりのよい胸を撫で回し、もう片方は腰から尻へと下っていく。
クリザリッドの手が性感帯を撫ぜるたび、ヘイの体は小さく、時に大きく跳ね上がる。だが声を聞かせまいとしているのか、その唇は固く結ばれていたが。
(面白くない)
どうせいたずらをするのなら、もうちょっと素直に反応して欲しい。
ふと、クリザリッドの視界に予備の生クリームを入れたピッチャーが入った。持ってきたはいいが結局手をつけずにいたのだ。
そのとき、クリザリッドの脳内に妙案が浮かんだ。
相変わらず黙りこくったままのヘイの背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。そしてそのまま抜き取り、テーブルへ投げる。
そしてその手でピッチャーを持つ。そこでヘイが気付き、意図を察してまた暴れ始めた。
「やめっ、ばか」
「じっとしていろ」
片手で押さえ込みながら生クリームを垂らす。つ……と白い筋が何本も白い体を走り、脱ぎかけの服やソファを汚していった。
室温よりは冷たい生クリームが流れる感触に、ヘイは眉根を寄せて耐えていた。その目は固く閉じられ、目じりからは涙が溢れていく。
適当なところで切り上げてみると、なかなか……もとい、かなり扇情的な感じである。
つぅ、と腹部にたまった生クリームを舐める。そのまま犬のようにぴちゃぴちゃと舐めていくと、びくりびくりと今までとは比べ物にならない頻度でヘイの体がはねる。
「………………うぁっ!」
とうとう抑えきれなくなったらしい声が漏れた。一度声を漏らしてしまうと、次から次へと甘い嬌声が漏れてくる。
固く閉じられていた目は開けられ、快楽に蕩け潤んだ紅い瞳は普段の硬質な光をどこかへ隠してしまっている。
クリザリッドが大体のクリームを舐めとり終わる頃には、ヘイはすっかりスイッチが入ったらしく蕩けきった顔をしていた。
クリームの残滓をすりこむように愛撫していくと、その度に体が跳ね、甘い声が漏れていく。
ふ、とクリザリッドの手を何かが引いた。見ると、ヘイの手が自由になっている。
リボンタイが千切れたような音はなかったから、自力で縄抜けでもしたらしい。事実、引いたほうと反対の手には結ばれたタイが引っかかっている。
そのままヘイはクリザリッドの親指を口に含んだ。
「…………っ」
思わずクリザリッドは呻いた。ヘイの暖かく湿った舌が、指全体を丹念に吸い上げる。間接のしわをなぞり、爪と指の境界線をつつき、甘皮をしゃぶる。
赤子が指をしゃぶるように、しかし赤子のそれとは明らかに違う。
やがてちゅぱ、と音を立てて親指が離される。透明な筋がきらきら光り、ヘイの顔に垂れた。
「…………落ち着いた?」
「残念だな、むしろ煽られた」
「ねぇクリザリッド」
「何だ」
「……怒ってる?」
その問いには答えず、バトルスーツを脱ぎ捨てる。
くたりと脱力したままのヘイを抱き上げ、まとわりつくだけの残りの服を脱がせた。
ヘイの腕がクリザリッドの首に回される。抱き上げるようにして膝立ちにさせると、軽く秘所に手を這わす。
「…………っあ」
反射的に逃げる体を抱き締め、ゆるゆると外側を撫でる。それだけで、すでに濡れていたそこはさらに潤いだす。
指で軽く広げ、陰核に触れる。緩急をつけて愛撫していくと、耳元でヘイの声がした。
「……も、……い」
「はっきり言え」
「……も、……ぁいれ、て」
はぁはぁと荒い息が聞こえてくる。相当焦れているらしい。
だがはいそうですか、なんて言ってやるほどクリザリッドはお人よしではなかった。
「んあっ!?」
「一回イってしまえ。そのほうが楽だろう」
言葉とは裏腹に、クリザリッドの指は膣口の付近をゆるゆると愛撫するばかり。
「や、だ……っあ、も、……ひっ!?」
くちゅりと水音を立ててクリザリッドの中指が膣内に侵入する。その途端に、奥へ奥へと導くようにきつく熱い柔肉が絡み付いてくる。
その熱を堪能するように指を動かす。最初はぎちぎちに指を締め付けていたが、徐々に動きやすく解けてくる。
指が十分動けるまでに蕩けたのを確かめると、一度引き抜いて今度は人差し指も添える。
複雑な水音に混じって、甘く切ない嬌声が聞こえる。挿入するのに十分、と判断するまでにはそう時間がかからなかった。
「ヘイ」
「…………っあ、な、に」
「挿れるぞ」
「……ん」
軽く手を添え、陰茎を膣口にあてがう。先端を軽く埋めると、愛液がぽたぽたと滴ってくる。
ヘイが手をクリザリッドの肩に置く。軽く目で合図して、ゆっくりヘイの腰を引っ張った。
「――――――っあ!!!」
「くっ」
ヘイの体がのけぞる。反射的に立てられた爪の痛みに顔をしかめつつ、あらわになった白い首に吸い付いた。
狭い膣内はびくびくと収縮して、あますことなく精を搾り取ろうとしてくる。そのまま吐精しそうになるのを抑えながら、ゆっくりと自身を埋めていく。
やがて先端がこつん、と子宮口にあたる。そこで一息つくと、ヘイに声をかけた。
「ヘイ」
「…………」
「ヘイ」
返事がない。瞳を覗き込むと焦点が失せていて、ガラス球のようにクリザリッドの顔を映してくる。
挿入された拍子に達して、そしてそのまま帰ってきてないらしい。何度抱かれても、この癖だけは直っていないようだ。
クリザリッドも既に慣れているので、そのまま唇を重ねた。
「……ん」
つんつん、と舌でヘイの唇をつつくと、弱い反応と共に薄く開かれた。
そのまま舌をねじ込む。歯列をなぞり、コーヒーの味が残る唾液を飲み下す。
舌同士を軽くつつき合わせると、おずおずとヘイからも絡めてくる。それを絡めとり、奥へ奥へと侵入する。
柔らかい粘膜と粘膜が擦れあい、どちらのものともつかない唾液を飲み干し、またさらに絡める。
しばらくそうやってじゃれあった後、ヘイが一際強く吸ってから口を離す。零れた唾液がクリザリッドの口周りについているのを見て、物惜しげに舐める。
「いつになったら直るんだ?」
「……直りそうにない」
軽いリップ音を立て、ヘイが口を放す。焦点が戻っているのを確かめると、腰に手を添えて軽く抱き上げる。
ずるりと自分の胎の中を満たしていたものが抜ける感触に、軽い悲鳴を上げた。
「ひうっ」
「お前に合わせていたせいでこっちは生殺しなんでな」
せいぜい愉しませろ。
囁くと、腰を打ち付ける。待ってましたと言わんばかりに絡み付いてくる肉を押しのけ、最奥を穿つ。
「あ、あ、ぁ」
陸に揚げられた鯉のようにヘイが喘ぐ。ぱくぱくと口は動くが、声はかすれて言葉にならない。
ヘイの体は軽く、時折クリザリッドが意図した高さより跳ねる。そしてその度、より深く肉を割り開かれる感触に悲鳴を上げる。
何度も突き上げられるうち、ゆるゆると円を描くようにヘイの腰が動き始める。そのたびに両方に激しい快楽が走る。
「ん、は、ひっ、ぁ、ぁ」
ぽたりぽたりとクリザリッドの胸にヘイの涙の雫が落ちる。それを舐め取り、なだめるように目じりにキスを落とす。
やがて膣内の動きが変わる。一層激しく、陰茎を飲み込もうとしてくる。
「ヘイ」
「っ、ぁ、な、にっ」
「出すぞ」
こくり、と頷いたのを見ると、クリザリッドは一際強く腰を打ちつけた。陰茎がびくりびくりと脈打ち、熱い精液を注ぎ込む。
それにあわせたように、ヘイの背がのけぞり膣内が激しく収縮する。一滴も漏らすまいと、貪欲に何度も何度も。


しばらく両者ともじっとしていた。
やがてヘイが体を起こ―――そうとして、結局クリザリッドの胸に顔を埋めた。
「…………」
「…………」
「…………ベット」
「ん?」
「まだやるなら……ベットでして」
「……ほう、まだ物足りないか?」
「!? ちがっ」
真っ赤になって睨み付けてくる。しかし胸に顔を埋めていたということは、つまり顔の位置が下と言う訳で、要するに真っ赤な顔に涙目上目遣い。
何か言いたげな口を軽く塞ぐと、尻の下と背中に手をまわす。そのまま立ち上がると、くぐもった悲鳴が漏れた。
「しっかり抱きついてろ」
全体重がかからないよう抱いてやっているというのに。それでもすぐに腕と足が絡み付いてきたのは流石というか。
ヘイを抱き上げたまま寝室へ向かう。ベットの中央に寝かすと、そのまま体を反転させた。無論挿入したままで。
「―――っ」
その刺激が引き金となったのか、膣内が軽く震える。逃げるようにずるずると前へ這っていこうとする腰を捕まえる。
そのままシーツの上を引きずると、胸の先端が擦れたのか甘い声が漏れた。
膝をつかせ、尻を上げさせる。一連の行為の中で蕩け、そして肉棒が抜けてしまった秘所はひくひくと蠢き、満たされるのを待っていた。
焦らすように陰茎で秘所の輪郭をなぞる。陰核をつつくと腰が跳ね、こぷりと音を立てて愛液と精液が流れ落ちてきた。
「―――や、あぁ」
その流れ出る感触さえ快感なのか、ヘイの体は小刻みに痙攣する。泣きじゃくりながら中空へ何かを求めるように差し出された手を掴む。
「俺はここだ」
そう呟くと、今度こそ陰茎を突き入れた。
もう嬌声か悲鳴か区別のつかない声は無視して、ひたすらに腰を打ち付ける。ヘイの膝はがくがく震え、クリザリッドが支えなければいつ倒れてもおかしくない状態になっていた。
ぐちゃぐちゃと結合部が音を立てる。垂れてくる液体はヘイのものかそれともクリザリッドか。幾筋も幾筋も互いの足に混ぜられた液が流れていく。
差し出されていた手が力を失ったのを感じ、クリザリッドは手を離した。そのまま、慎ましやかな胸元に手を這わせる。
クリームの名残でわずかにベタベタしているが、気にせず触れる。柔らかい肉を掴み、緩急をつけて揉み上げる。時折、先端を掠めるように撫でると甘い声がかすかに響く。
部屋は水音と、肉同士が打ち付けられる音と、互いの荒い息、あとはか細い喘ぎ声に満ちていた。
やがて少しずつクリザリッドの打ち込む速度が速くなる。幾度も子宮口が押し上げられ、そのたびにもう声にならない声がヘイの口から漏れる。
そして。
「――――――っ」
「あ、あ、――――――」
肉棒が子宮口に食い込む。その瞬間に吐精して、同時に達したらしい小さな体を抱き締めた。
胎の中に広がった炎は、体を内側から焼いていくようで、でも気持ちよくて。目の前は真っ白だけど、抱き締めてくれる腕ははっきりわかって。
それを感じたとたん、ヘイの意識はふっつりと途絶えた。
「……は」
一滴残らず吐き出した後、クリザリッドは一息ついた。
抱き締めていた体は脱力しきっていて、意識が飛んでいるのはすぐにわかった。そのまま後ろ髪をかきわけ、首の後ろに一際鮮やかな花を一つ咲かせる。
陰茎を抜くと、こぽりと音を立てて白濁が溢れてきた。ざっとティッシュでぬぐい、胡坐をかいた中に座らせる。そして自身は毛布をはおり、ヘイもろともくるまる。




「…………ん」
「起きたか」
次に気がついたとき、ヘイはクリザリッドの腕の中にいた。
身じろぎすると、腰に鈍い痛みが走る。同時にとろりと膣から流れていく感触に眉をひそめる。
「……盛りすぎ」
「ご無沙汰だったんでな」
口調とは裏腹に、見下ろしてくる濃い灰色の瞳はひどく優しい。
はぁ、とため息をつくとクリザリッドの胸元に顔を押し付ける。
「ごめんね」
「何がだ」
「クリザリッドの分、渡せなかった」
「……くれないんじゃなかったのか?」
「? 迎撃用のはあげないって言ったけど……」
「え?」
「え?」
二人で顔を見合わせる。何か二人とも、思い違いをしていたらしい。
「最初に渡さないと言ったのは?」
「迎撃用の安いのは渡したくなかったから」
「なぜ持っていた?」
「早く着きたかったから」
「菓子をもらいに来たのでなければ?」
「いたずらをするため」
「される可能性は?」
「…………考えてなかった」
「ほう……その根拠は」
「………………イベントを気にするような性格だとは思わなかった」
「さりげなく酷いな」
「褒め言葉として受け取っとく」
つまりヘイとしては安いお菓子は雑魚対策で、いたずらする事だけを考えていた。
一方のクリザリッドとしては、お菓子を持たずに来る=いたずらされに来た、と考えたと。
「次。なんでいたずらがブリスなんだ?」
経験があるならなぜそんなものを選んだ。そう言いたげなクリザリッドに対して。
「お買い物」
「は?」
どういう流れでそうなった。思わず聞き返すと、あきれたような声が返ってきた。
「いやだからブリスで」
「いやどうしてそうなる」
「だって、いつもクリザリッド店に入らないじゃない。他の人に聞いたら、男の人にとって婦人服店に入るのは結構きついものがあるって言うし」
いちいち商品を外まで持ち出せないし、と続けて一息つく。ヘイにしては随分喋ったほう……じゃなくて。
「なんで店に入るのが前提なんだ」
「服を選ぶときは自分以外に見てもらうのが一番いい」
「……つまりブリスで女体化して、堂々と一緒に買い物をしようと」
「うん」
「何で言わなかった?」
「素直にしてくれるとは思わなかったし……それに」
「に?」
「言わなければ幸せが来るって。くれた人が言ってた」
ふぁ、と欠伸をひとつしてクリザリッドに擦り寄る。本格的に寝てしまうつもりらしく、紅い瞳は半ばまで閉じかけている。
「言ってしまっていいのか?」
「……クリザリッドは、ちゃんと言えば、わか……って……くれる、か、ら……」
そのまま目を閉じてしまう。すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。
「……やれやれ」
これでは起きた後、本格的にブリスをかけられかねない。……かけられた後を知っている人物には遭いたくない。最悪死ぬまで語られる。
―――まぁたまには買い物につきあってもいいか。いつも何だかんだと放置してるし。
そう結論付けると、胡坐を崩して布団を掴み横になる。抱き枕代わりにヘイを抱き締め。
「おやすみ」
軽く額にキスをすると、そのまま目を閉じた。

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うp主です。お読みいただきありがとうございます。

まず876様。「もうすぐハロウィン! イタズラと生クリームプレイの日!」
この一言がなかったら、多分このSSを書こうとは思わなかったでしょう。この場を借りてお礼と、無断でネタに使わせていただいたことをお詫び申し上げます。


(以下うp主の言い訳とか消化できなかった説明とか)
さて。
Sなクリザとそれに振り回されるヘイちゃんが書きたかったんですが・・・どうなんでしょう。Sというより時々いじめて遊んでるだけに見えて(ry
クリザの性格?や話し方は二次創作とwiki先生頼みです。ヘイちゃんはそれに追加で趣味も入っています。
ヘイちゃんは貧乳がいいt(火柱 すいません貧乳好きなだけです。

ヘイちゃんが途中で手を伸ばしていた訳。深い意味は無いですが、単に相手に触れない・見えないのが怖いというだけです。乙女です。
なんでクリザが掴んでます。はい。すいません趣味が暴走しました。

ブリス。ヘイちゃん・フィサリスは実際に見てみました。並んだ状態で見られたら……orz
本当はブリスかけられてお買い物編も書こうと思ったら何故か百合エロn(ry 当たり前か。

やたら小さい小さい連呼してますが、ヘイちゃんの身長は150台と仮定してます。頭一つ分+もう少し……って感じです。
ぎゅーってされたときすっぽりと収まりきるような体格差を目指した結果です。

名前を呼ばないのは仕様です。





中間中国も超中間中国も白黒スタイリッシュもジャスティス!

編集にはIDが必要です