日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




中国国産の新型原子力攻撃潜水艦。漢級(091型)に続く第2世代となる。計画は1980年代初めから始まり、2003年にアメリカ国防総省により初めてその存在が明らかになった。商級(093型)の設計にはロシアのルービン設計局が深く関わっているといわれている。1番艦は2001〜2002年に進水し、2003年から葫蘆島で公試が行われている。2番艦も建造が進んでおり、ほかに3隻が計画されている。

漢級より近代的で西側諸国やロシアの攻撃原潜に匹敵する性能を目指した商級の計画は、1980年代初期から始まり1983年に公式に開発計画が承認されたが、大きな技術的困難(特に原子炉と兵器システム)に阻まれた。そのため1990年代中頃にロシアのルービン潜水艦設計局が支援を始めるまで、商級の開発はほとんど進展しなかった。ルービン設計局の支援が具体的にどのようなものだったのかは不明だが、全面的な船体の設計、原子炉と機関、兵器システム、静粛性の向上など多岐に渡って重要な助言を与えたと思われる。その支援を受けて開発は順調に進み、性能はロシアの671RTM型攻撃原潜(ヴィクターIII型)に匹敵するものを得たと言われている。これが事実ならば商級はアメリカのロサンゼルス級攻撃原潜と同等の静粛性を持ち、最大潜行深度は700〜800mで側面フランク・アレイ・ソナーと曳航式アレイ・ソナーを装備し、魚雷発射管から巡航ミサイルを発射可能という事になる。想像図を見る限り、全体的なデザインはロシア海軍のヴィクターIII型を踏襲しているがセイルの形状は漢級に似ており、内殻はシェーカー型で艦首部に魚雷発射管と新型ソナー(H/SQG-207)を設けている。

商級が就役すれば信頼性の低い漢級に替わり、太平洋に進出してアメリカの空母打撃群などの艦隊を狩りたて、また自国の戦略原潜を守る任務に就くことになるだろう。

【2010年1月8日追記】
米海軍情報局(ONI)が編纂した中国海軍に関するレポート「The People’s Liberation Army Navy: A Modern Navy With Chinese Characteristics」によると、 093型の静粛性についてはソ連海軍の671RTM型攻撃原潜(ヴィクターIII型)や667BDR型戦略原潜(デルタIII型)よりも劣っているとのこと[1][2]。これが事実であるとするなら、093型の静粛性はなお改善の余地が大きいということになる。

性能緒元
水中排水量6,000t
全長107.0m
全幅11.0m
主機原子力蒸気タービン 1軸
水中速力30kts

【兵装】
対艦ミサイル  
巡航ミサイル  
魚雷533mm(650mm?)長魚雷6門

同型艦
1番艦093型長征7号4072006年12月就役東海艦隊所属
2番艦093型長征8号4082007年6月就役南海艦隊所属
3番艦093型?    
4番艦093型?    
5番艦093G型?    
6番艦093G型?    

【参考資料】
世界の艦船(海人社)
Chinese Defence Today
Chinese Military Aviation
「The People’s Liberation Army Navy: A Modern Navy With Chinese Characteristics」22頁。[1]
FAS Strategic Security Blog「China’s Noisy Nuclear Submarines 」(Hans Kristensen/2009年11月21日)[2]

中国海軍
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