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rglc85tj8h 2010年11月10日(水) 01:02:16履歴


■性能緒元
重量 | 10,693kg(自重)/22,680kg(総重量)/24,,494kg(最大離陸重量) |
全長 | 30.14m(ローター含) |
機体長 | 15.87m |
機体幅 | 4.78m |
全高 | 5.68m(ローター頂部まで) |
エンジン | ハネウェルT55-L-714A(4,733hp)×2 |
最大速度 | 278km/h |
巡航速度 | 269km/h |
航続距離 | 1,208km(フェリー航続距離) |
実用上昇限度 | 3,383m |
ホバリング上昇限度 | 2,590m(地面効果内)、820m(地面効果外) |
乗員 | 2名+33〜55名搭乗可能 |
CH-47シリーズは、世界中で40年以上に渡って使われてきたタンデム・ローター形式の大型輸送ヘリコプターである。1950年代にアメリカ陸軍が立案した空中機動部隊編制計画に基づいて、バートル社(後にボーイングと合併してボーイング・バートル社を経て、現在はボーイング・ヘリコプター社)が開発を担当した[1]。米陸軍は、ヘリコプターによる空中機動作戦において軽歩兵の火力支援任務に必要な、155mm曲射砲と砲弾32発、そして砲手11名の合計9,980kgを1機で空輸可能な機体の実現を求め、CH-47はその要求に応じる形で開発が行われた[2]。開発は1956年に開始され、1961年に原型機YCH-47Aが初飛行、翌1962年に最初の量産型CH-47Aが就役した。1963年秋にベトナム戦争に投入され、ヘリボーン作戦に威力を発揮している。この運用実績を踏まえて、CH-47B、Cと発展し、現用のCH-47D、CH-47SDとなっている[3]。
台湾陸軍では、1999年4月29日にボーイングとの間で3機のCH-47SDの購入と6機のノックダウン生産の購入に関する初期同意書に調印した。購入は、アメリカの対外有償軍事援助(FMS)を使用。最終的な契約は2000年1月に締結され、購入に要した諸経費は合計で4億8600万ドルとなった。機体引渡しは2001年に開始、2003年までに全機が台湾陸軍に納入された[4]。
2003年6月20日には台南市帰仁航空基地においてCH-47SDを装備する陸軍航空隊特戦司令部空中突撃運輸営(大隊に相当)が編制された。同部隊の前進は陸軍航空隊空中運輸分隊であり、CH-47の民生型であるボーイング・バートル モデル234MRLヘリコプターを装備していたが、CH-47SDの受領後、モデル234MRLヘリコプターは内政部の空中勤務総隊に移管された[4]。
CH-47SD配備部隊は3個連隊(中隊に相当)から編制され、陸軍航空隊司令部の直属部隊として物資輸送任務に従事する。また、必要に応じて空中騎兵旅(旅団に相当)に配属され輸送任務に当たる。2008年12月18日に1機を事故で喪失しており、現在の保有機数は8機となっている[4]。
【参考資料】
[1]世界の軍用ヘリコプター(日本兵器研究会(編)/アリアドネ企画/1997年)99〜101頁。
[2]エアワールド別冊 世界軍用機年鑑1993〜94(青木謙知(編)/エアワールド/1993年)232〜233頁。
[3]別冊航空情報 世界航空機年鑑2006〜2007(酣燈社)350頁。
[4]MDC軍武狂人夢「CH-47SD「超級D」契弩克運輸直昇機」
台湾陸軍