日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼「每分钟10发!国产155毫米卡车炮的火力有多猛?【战武纪实】」PCL-181の紹介動画。

▼「军迷天下YouTube―军武零距离20230313―国产卡车炮操作入门“保姆级”教学来了!解放军现场展示122毫米车载加榴炮的真实威力 近距离感受“战神”齐射带来的震撼!」 16:14からPCL-181の射撃の一連の過程を紹介。


性能緒元
重量25トン
全長
全幅
全高
エンジンディーゼル400馬力
最高速度90km/h
航続距離600km
武装52口径155mm榴弾砲×1門(30発、もしくは32発)
 (必要に応じて)12.7mm重機関銃×1門
装甲あり(小銃・弾片防御)
乗員6名

PCL-181型155mm装輪自走榴弾砲(中国語名称はPCL-181型155毫米车载加榴炮)は2019年10月1日に開催された中国建国70周年軍事パレードで公開された中国第二世代の車載式装輪自走榴弾砲[1]。SH-15の輸出名称が付与されており、パキスタンとエチオピアにおいて採用されている[2][3]。

仏GIAT(現ネクスター社)のカエサル(CAESAR)の登場をきっかけに、各国で野戦用トラックに155mm榴弾砲を搭載した車載式装輪自走砲が各国で登場している。中国でもNORINCO(North Industries Corporation:中国北方工業公司)が2002年から開発に着手したSH-1 155mm装輪自走榴弾砲をはじめとする複数の車載式装輪自走榴弾砲を開発することでノウハウの蓄積に努めていた。その成果の蓄積が、最終的には2010年代後半に配備が開始されるPCL-181として結実することになる。PCL-181の開発を担当したのは南京理工大学設計団[11」。型式名のPCL-181は、P=炮(日本語だと砲)の略称、C=車載の略称、L=輪式の略称、「181」は2018年1月に制式化されたことを意味している[11]。なお、2015年から2017年にはPCL-181と思われる新型自走砲の写真が中国のインターネット上で話題に上るようになっており[3][4]、2018年の珠海航空ショーで輸出版SH-15の存在が明らかにされた[5]。

【性能(1)、シャーシ】
PCL-181のシャーシは、中国航天科工集团第四研究院傘下の万山特殊車輛公司が開発した重型高機動野戦トラックをベースにしている[1]。400馬力のディーゼルエンジンを搭載し、高い機動性を備えている[1]。タイヤは針金を内蔵して構造を強化しており、空気圧の中央制御能力も備えており地面や走行の状態に合わせてタイヤの空気圧を最適化する[1]。PCL-181の特徴として、足回りに採用した油気圧サスペンションを用いて車高を上下させる能力が付与されている。車高を下げる場合は最大350mm、車高を上げる場合は同150mm上下させる事が可能[1]。油気圧サスペンションを用いた姿勢制御能力は、走行時の高機動性と射撃時の安定性増大の両立を目的としたもので、鉄道や輸送機での運送中においても車高を下げることで必要とされる空間を節約する副次効果を有している[1]。

PCL-181は、トランスポーター車輛での輸送が求められる装軌式自走砲と異なり自走しての長距離移動を得意とし、近年急速に整備が進んでいる中国国内の道路網を活用した迅速な展開能力を備えている[1]。PCL-181の戦闘重量は25tで、装軌式自走砲である05式155mm自走榴弾砲(PLZ-05)の約半分の重量に収まっており、ほとんどの橋や高速道路で重量制限を考慮することなく走行できる[6]。また、PCL-181はサイズの縮小に意を尽くしたことで、鉄道輸送においても全高、全幅ともに貨車輸送の規格内に収まっており、ほとんど全ての鉄道網を活用して最寄りの貨物駅まで展開し得る[6]。中国空軍のIL-76MD輸送機や国産のY-20輸送機、Y-9輸送機などの軍用輸送機での空輸に対応しており、PCL-181を装備する砲兵部隊全体を輸送機による緊急展開を行うことが出来る[3][6]。

車体前部は動力区画で、その直後が装甲キャビンで乗員6名がここに搭乗する。キャビン中央部には凹みが設けられており、走行時にはこの凹みに155mm砲の砲身が収まる。SH-1 155mm装輪自走榴弾砲ではエンジンの後ろにキャビンを配置したが、PCL-181ではエンジンの上に乗車スペースが乗ったキャブオーバー型を採用している。これは、砲弾発射時に砲口衝撃波がキャビンに及ぼす影響を減らすため、できるだけキャビンと砲口の距離を離そうとした設計上の配慮とされる[4]。車体中央は弾薬搭載区画で、シャーシを挟んで左右に各30基の弾薬/装薬ラックを備えている[1]。ラックは前輪と後輪と同じ地面にかなり近い位置に置かれているが、これは重心を低くしてプラットフォームの安定性を高める効果があるとみられる。PCL-181は一輌あたり、理論上は30発の射撃が可能であり、これは第一世代の車載式155mm装輪自走榴弾砲SH-1の20発を上回っており、持続射撃能力を高めていると評価されている[1][3][7]([11]だと搭載弾数は32発とされている)。車体後部に背負い式に155mm榴弾砲を搭載。車体最後部には大型駐鋤が備えられており、射撃の際には地面に設置させて砲の反動を吸収する。

【性能(2)、砲システム】
PCL-181の主兵装は長砲身の52口径155mm榴弾砲。PCL-181の輸出版SH-15の販売元であるNORINCO(中国北方工業公司)によると、この榴弾砲は同社が扱っているAH-2型52口径155mm牽引式榴弾砲をベースにしているとの事[5]。PCL-181の155mm榴弾砲は、通常の間接射撃のみならず、近距離目標に対する直接照準射撃能力も付与されている[1]。砲口には三重式のマズルブレーキを装着。砲基部の駐退復座機は弾片被害を防ぐために装甲板で覆われており、その真上には砲口初速計測用のレーダーを搭載[1]。この初速計測用レーダーは99A式戦車05式155mm自走榴弾砲など近年の中国AFVで広く用いられている装備である[1]。砲口初速の計測は命中精度向上に不可欠であり、それを迅速に検知・処理できる優れた情報処理能力と高い弾道計算機の存在が前提となる。砲尾左側には、照準器、旋回機構、入力装置など操砲機器が纏められており、砲尾右側には装填機を配置している[1]。

閉鎖機としては垂直鎖栓式閉鎖機を採用している[1]。装薬としては二種類を用意しているが、これは05式155mm自走榴弾砲のやり方を踏襲している[1]。垂直鎖栓式閉鎖機と薬莢の組み合わせは、ロシア・中国系の榴弾砲で愛用されている手法で、設計の単純化と効率化、コンポ―ネントの節約、操作の簡便化に有効で、単位時間当たりの発射速度を優先した設計思想に基づくものであるとされる[1]。それに対して、西側で追及されている、隔螺式/水平鎖栓式閉鎖機と、モジュール装薬の組み合わせは、射程に合わせた最適な装薬数を選定することでさらなる命中精度の向上を可能とするものであるが、こちらはこちらでモジュール装薬の連続燃焼や尾栓の密閉性のさらなる追及といった点を解決しなければならない[1]。これは、両者のアプローチの違いに起因する選択であると評価されている。

射撃時には駐鋤を地面に設置させ、それから姿勢制御装置を用いて車高を下げて、射撃体勢を整える。火器管制システムの制御端末は、装甲キャビン内の操縦手席のとなりの座席に一箇所、車体左側の弾薬ラック後方にもう一箇所配置されている[1]。砲手はその端末を用いて諸元の確認や砲システムの操作を行うが、必要に応じて砲尾左側の照準器と操砲装置を使って照準・操作を行うことも出来る。PCL-181はデータリンクを活用した戦場情報システムにより迅速に目標情報の共有を行い、自他の位置を「北斗」衛星位置測定システムを用いて算出。各種データは火器管制システムにおいて自動処理され、それに基づいて砲の旋回俯仰の操作も自動で行う[1]。砲弾を装填する際には、まず装填手がラックから砲弾を取り出して、砲尾右側の装填ラックに載せると、自動的に装填ラマーによって自動的に装填作業が行われる。砲弾が装填されると続いて装填手が手動で装薬を装填して発射準備が整う。PLC-181は毎分6〜8発の持続発射速度を有しているが、緊急かつ短時間であれば最初の1秒で4発の連続発射を行う能力を備えている[1]。砲の撃発は遠隔で可能だが、砲尾左側に配置された手動装置を用いて発射することも出来る[1][4]。複数の撃発装置を備えているのは戦場での突発事態に対する冗長性を改善する狙いによる[1]。

PCL-181の射撃範囲は車載式155mm装輪自走砲の先達であるフランスのCAESARよりも広いことが指摘されている[4]。PCL-181は間接射撃であれば、全周射撃能力を有している[4]。キャビンがある前方に対しては仰角30度以上でないと砲撃ができないが、全周射撃が可能なことは運用における柔軟性の向上につながる。また、目視内目標に対して直接射撃を行うことも想定されており、キャビンのある前方20度は射撃不可能だが、その外側の左右各35度の旋回角での直射が可能[4]。

近年の砲撃戦では対砲兵射撃対策として、展開から射撃、撤収のサイクルを加速化することが求められている。PCL-181は、一分で走行状態から射撃体勢に移行し得る[3]。そして、走行状態から射撃体勢への移行、照準から発射、撤収までの一連のプロセスを三分以内に終える能力を有している[1]。

PCL-181は中国で生産される155mm砲弾のみならず、西側諸国で標準的に用いられているNATO規格の155mm砲弾とも互換性を有する[3][4]。その射程は、通常砲弾を用いて40km、ロケットアシスト弾で72kmの射程を有する[8]。また、レーザー誘導砲弾GP155Aや衛星誘導方式を採用したGP155Bやスマート子弾を内蔵したGP155Gなど、多種多様な155mm砲弾の運用が可能[1][11]。通常弾を用いた最大射程での命中精度はCEP(Circular Error Probability)200m前後とされる[11]。SH-15でも使用可能な155mm砲弾の中には、ロケットアシストと折り畳み翼による空中制御の組み合わせにより100kmという最大射程を発揮し得るWS-35もラインナップに入っており、これを用いることで通常の榴弾砲を上回る戦術弾道弾に近い射程を発揮することも可能となる[9]。

PCL-181は装甲キャビン上部にハッチを設けており、必要に応じてここに12.7mm重機関銃×1をピントルマウント式に搭載することが出来る[3]。

【総評】
PCL-181は、重型合成旅の砲兵部隊の一個砲兵営(大隊に相当)に配備される[11]。一個砲兵営の配備定数は18輌[11]。2020年には西部戦区のチベット地域の砲兵旅団に配備が成されているのが確認されている[8]。PCL-181は装輪シャーシによる迅速な展開が可能で、長射程の榴弾砲を用いて強力な打撃力を発揮することができ、重型合成旅に配備されている05式155mm自走榴弾砲を補完する存在として配備が進んでいる[1][6][8]。情報化戦争を前提として戦場ネットワークと結合され、高度に自動化された各種システムを備えることで、高い即応性と長射程と命中精度の高さを兼ね備えていると評価されている[1]

PCL-181は59-I式130mm加農砲66式152mm榴弾砲(PL-66/D-20)といった、牽引式野砲の更新に用いられている[6]。PCL-181は野戦トラックに榴弾砲を車載化して開発されたので、装軌式自走砲と比較すると調達・運用コストに優れており、まだ大量に配備されている旧式野砲を置き換える上で調達コストの低さは見逃せない利点である[6]。130mm口径と152mm口径の野砲の退役が進むことで、今後の中国軍の野砲の口径を155mmと122mmに集約化される[6]。

PCL-181は、高度な高速道路ネットワークが建設された中国東岸地域において装輪車両の機動能力を生かして迅速な展開を行う能力を有している。また良好な野外機動性を備えているので、山岳地帯、沙漠、高原での機動性と柔軟な運用性においても重型合成旅に配備されている05式155mm自走榴弾砲(PLZ-05)に対して優位に立っている[1]。

【輸出型SH-15】
PLC-181は配備まもない最新の砲兵装備であるが、SH-15の輸出名称を与えられて中国軍への配備が明らかになる前の2018年から積極的な輸出宣伝が行われている[5]。パキスタンでは、インドが韓国から導入した155mm自走榴弾砲K-9に対抗する目的で、同レベルの射程を有し、装軌式自走砲よりも安価で数を揃えられる自走榴弾砲として236輌のSH-15を発注した[9]。契約総額は5億1200万ドルになり、単純計算すると一両当たり220万ドルとなるが、これは各種支出の合計であり車輛単価ではない[11]。

2023年には、エチオピアがSH-15の二か国目のカスタマーであることが明らかになった[3]。同国は少なくとも32輌のSH-15を配備しているとのこと[10]。

【参考資料】
[1]「陆上作战模块 第五方队―自行火炮方队之新型大口径火箭炮、新型155毫米车载加榴炮」『兵工科技甦 中华人民共和国成立七十周年国庆大阅兵典藏版』(兵工科技杂志社)37〜46ページ
[2]万维论坛「中国出口巴基斯坦236门SH15车载火炮 单价220万美元」(送交者: 力挽狂澜 2019年12月23日)https://bbs.creaders.net/military/bbsviewer.php?tr... 
[3]Military-Today.com「PCL-181 Self-Propelled Howitzer」http://www.military-today.com/artillery/pcl_181.ht...
[4]Global Security「SH5 105 mm howitzer」https://www.globalsecurity.org/military/world/chin...
[5]Army Recognition「AirShow China 2018: New SH15 155mm 6x6 self-propelled howitzer」(2018年11月12日)https://www.armyrecognition.com/airshow_china_2018...
[6]China Military/中国军网「PCL-181 brings great improvement for PLA artillery troops」(Wang Xinjuan/2020年5月7日) http://eng.chinamil.com.cn/CHINA_209163/TopStories...
[7]新浪网-_新浪军事「柬埔寨军队鸟枪换炮 迎来全套中国外贸远程打击武器」(2022年6月2日)https://mil.news.sina.com.cn/zhengming/2022-06-02/... (2022年6月20日閲覧)
[8]「181式155mm装輪自走榴弾砲」『PANZER 2022年11月号臨時増刊/第756号 WAR MACHINE REPORT No.118―現代中国人民解放軍陸軍編』(アルゴノーツ社/2022年9月2日)78-79ページ
[9]新浪网-_新浪军事「我SH15车载炮现身巴铁 射程上百公里可压制印度火炮」(2018年11月28日)https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-11-28/doc-i... (2022年6月20日閲覧)
[10]Military Africa「Ethiopia buys Chinese SH-15 (PCL-181) artillery as regional tension persists」(Patrick Kenyette/2023年1月24日)https://www.military.africa/2023/01/ethiopia-buys-...
[11]搜狐「中国装备志——PCL-181型车载榴弹炮」(2022年12月13日)https://www.sohu.com/a/616730457_121314551

中国陸軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます