日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


性能緒元
重量9,979kg(最大離陸重量)
全長19.76m
全幅16.36m(ローター直径)
全高5.13m
エンジンゼネラルエレクトリック T700-GE-701D (1,940hp) ×2
最大巡航速度280km/h
航続距離511km
ホバリング限度3,206m(地表効果あり)/1,831m(地表効果なし)
上昇限度4,626m
武装12.7mm重機関銃、7.62mm機関銃、ロケットポッドなどを搭載可能
乗員2+14名

UH-1Hの後継となるヘリコプター導入計画は「天鳶」案と命名され、ベル社のUH-1Yとシコルスキー社のUH-60Mの2機種が候補として挙げられていた。2007年9月1日付けの聯合新聞網の報道によると、台湾政府が立法院に提出した2008年度国防予算案で、UH-1Hの後継機としてUH-60Mの調達を求めていることが明らかになった[1]。予算規模は、AH-64D攻撃ヘリや次期救難ヘリの調達と合わせて1300億台湾ドルになる模様。

UH-60Mは、アメリカ陸軍で就役中のUH-60A/Lの後継として開発された。UH-60Mは、アビオニクスの近代化(MH-47G等と共通)により操縦士の負担を軽減し、データモデム、デジタルマップ、GPS航法システムやインターネット航法システムを新たに装備した。コクピットはグラス・コクピット化され、機体制御にはフライ・バイ・ワイヤ、エンジン制御もコンピューターによる自動制御(全自動デジタルエンジンコントロール)に変更された。搭乗員の疲労軽減のため、リアルタイムで機体の振動をチェックして機体制御に反映させるアクティブな振動コントロールシステムが採用されている。これらの改良によってUH-60Mは、操縦手の負担を大いに軽減する事が可能となった。

軽量化のためUH-60Mでは機体に使用する複合材の割合を増やしている。そして、GE社製T700-GE-701Dエンジンの搭載とギアボックス、ローターブレードの改善により、飛行性能と搭載量力の向上を図っている。さらに、携行式地対空ミサイルの脅威に対応するため、赤外線放射低減とレーザー警告システムの搭載が行われている。メンテナンス面でも改善が行われており、より進歩した自動診断システムによって飛行中に、異常振動や機体各部や動力系統について常にチェックを実施しており、整備性の向上に資している。

米軍では、UH-60Mを1,084機調達することを計画しており、2005年から低率初期生産を開始、2006年度予算で40機を製造した。予定では2008年から全規模量産を開始することになっている。

台湾陸軍では、UH-60Mを90機調達することを希望している。軍の計画では、第一段階でUH-60Mを60機調達、UH-1Hは30機を残して退役させることになっている。残りのUH-1Hは退役年限に達した後、同数のUH-60Mで代替される。台湾軍では、これらの機体を全て台湾で生産することを希望している。

【2008年6月12日追記】
DefenseNewsの6月9日付の報道では、アメリカ国務省は議会に対して120億ドル相当の台湾への兵器輸出を凍結することを通知したとのこと。この中には、AH-64D戦闘ヘリ30機、UH-60汎用ヘリ60機、潜水艦8隻、パトリオットPAC-3地対空ミサイル4セット、F-16C/D 66機を含んでいる。凍結の理由としては中台関係への緊張を高めたくないとの配慮があるとされる。凍結の期限がいつまで継続されるか現時点では不明であるが、状況の展開によっては台湾の防衛政策に深刻な影響を与えかねない事態であるといえる。

【2008年10月5日追記】
10月4日、アメリカ国務省は議会に台湾向けの64億6300万ドルに及ぶ兵器輸出を通知した。上記の兵器供給の一時凍結が解除された形であるが、台湾側が要請していたUH-60Mについては今回の輸出案件には盛り込まれなかった[7]。

【2009年4月4日追記】
台湾国防部関係者によると、国防部は立法院に対してUH-60M×60機調達のために約80億台湾圓(約228億円)を計上することを決定したとのこと。UH-60Mの調達費用を含む国防予算案は2009年秋までに立法院で可決される見通し[8]。

【2010年1月31日追記】
2010年1月29日、米国防安全保障協力機構は台湾に対してUH-60M×60機を含む総額63.92億ドルに上る兵器輸出を行うこと米議会に通知した[9][10]。UH-60Mの機体単価は6000万ドルで、諸経費を含む総額は合計31億ドル[9]。UH-60Mの台湾への輸出に関しては、機体を製造するシコルスキー社とT-700-GE-701Dターボシャフトエンジンを提供するゼネラルエレクトリック社が主契約社となる。この輸出案は米議会に通知された後、30日以内に異論が出なければ正式に成立する。

【2010年11月14日追記】
台湾立法院の民国100年度(2011年)予算案審議において、台湾がアメリカから輸入するUH-60M×60機の内15機を内政部空中勤務総隊に配備して災害救難機として使用する事が報告された。内政部空中勤務総隊へのUH-60Mの引渡しは2014年に開始され、2019年までに15機全ての運用が開始される計画[11]。

陸軍航空隊向けのUH-60Mについては、2009年の台風による災害復興に予算が充当されたため導入計画完了時期が当初の計画より数年遅れ、45機全てが揃うのは2019年になる事が決定されている[12]

【2012年6月5日追記】
2012年4月12日、李鴻源內政部部長は、内政部空中勤務総隊に配備される18機のUH-60Mの中の6機について夜間飛行能力を付与する事を明らかにした[13]。追加装備による改修費用は合計30億新台湾圓を予定しているとの事。

【2012年10月25日追記】
台湾はUH-60M 60機の調達を予定しているが、台湾国防部は2013年度予算において最初の4機の購入費用として71億新台湾圓を上程した[14]。実機の引渡しは2014年の予定。計画では、2019年までに60機の納入を完了する事になっている。

【参考資料】
[1]聯合新聞網 2007年9月2日「陸軍両大直昇機建案 採AH64D與UH60M」
[2]GlobalSecurity
[3]Kojii.net 2006年6月16日号
[4]航空軍事用語辞典
[5]シコルスキー社公式サイト
[6]DefenseNews 「U.S. Freezes $12B in Arms Sales to Taiwan」
[7]Yahoo!奇摩部落格-中華台灣福爾摩沙國防軍-「解凍 美售台2千億元武器 」(2008年10月5日)
[8]産経新聞「台湾が米から軍用ヘリ60機購入へ」(2009年3月23日)
[9]Defense News「Taipei Gets $6 Billion Arms Package Despite Beijing Threats」(2010年1月30日)
[10]Yahoo!奇摩部落格―中華台灣福爾摩沙國防軍「美國宣布新一波對台軍售 總額約64億美元」(2010年1月30日)
[11]聯合新聞網「空勤總隊UH-60 於108年方建置完成」(洪哲政/2010年11月10日)
[12]中時電子報「國防部:軍購進入高峰期 籲預算移緩濟急」(李人岳/2010年10月27日)
[13]Yahoo!奇摩部落格―中華台灣福爾摩沙國防軍「李鴻源:6架鄲覯抽飜觜卆瀏」(謝佳珍/2012年4月12日)
[14]中央社新聞網「美製鄲訥松5 首批交4架」(陳培煌/2012年9月4日)

台湾陸軍

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