否定派主張

ベイツは、東京裁判で「安全区国際委員会の報告のみを基にして」、強姦件数を8千件と見積もったと誇大な強姦数証言した。

しかし、安全区国際委員会が記録した「被害届」に記された強姦事件は、未遂を含めても361件で、記録者名のある事例は僅かに61件で、さらに日本軍に通報された事例は7件のみだった。

反論

「それより少し前私はずっと内輪に見積もりまして、又安全地帯の委員会の報告のみによりまして、強姦事件は八千と見積もったのであります。」
「東京裁判速記録第三六号」『南京大残虐事件資料集 第一巻』P50
A little earlier I estimated, very much more cautiously and on the basis of the safety zone reports alone, some eight thousand cases.「The Tokyo War Crimes Trial, 」pp.2633-2634
 
「報告のみによって見積もりをした」とある。報告の数字の積み上げと言っているのではない。強姦の件数というのは現代の日本でも表に出にくい。被害者が名乗りでない。したがって、報告された以上の数があることは間違いがない。ベイツたち、安全委員会のメンバーはさまざまな証言をもとに安全区の状況を判断し、実数を見積もったと考えらる。

試みに南京安全区档案から報告数を確認すると、未遂は含まずに強姦は約380人。拉致が54人以上であった。拉致については強姦以外の拉致目的は考えられない。連続して強姦にあったもの、輪姦、拉致後の強姦回数がわかっているものを勘案すると290件以上これに加えなくてはならない。つまり、報告だけで700件以上ある。一晩で数百人が強姦を恐れて避難してきたという報告があるが、これは確定していない数字なのでこれには入れていない。

南京安全区档案にある犯罪事例は当然ながら、城内の犯罪すべてを網羅するものではない。たとえば殺害の報告は55人であるが、4月15日までに紅卍字会が城内において埋葬した民間人は約1400人であった。この数は報告の約27倍である。

また、『ドイツ外交官の見た南京事件』の資料74(作成者スマイス)pp232によれば、自分の家に住み、援助申請をおこない、調査を受けた3536家族のサンプル調査では強姦された女性の数が152人であり、これは16歳から50歳の女性の7.5%としている。この数字を全市に当てはめると約6300人となる。

強姦事件においては、表に出ない数は出た数よりもっと高い倍率であるから、8000件、2万件という数を信用できないものということはできない。

ベイツの方だけを問題としても実状はわからないと思います。加害者側の元日本兵は次のような証言をしている。
・悪いことし放題じゃった。十人おって九人まで強姦しとらん奴はおらん。自慢話にもなっとる。慰安婦、慰安婦いうて、三十人くらいの女をたいがいの部隊では連れ歩いておった。pp276
・(強姦した中国の女性は)十人じゃきかんわと、三十人くらいじゃろうか、ようは覚えとらん。それは勘弁してくれ・・・・・。第一線部隊はそんなもんじゃ。(『南京戦』松岡環編より)

すべての兵士がこれと同じではないにしろ、このような状況下で強姦をしていたのである。

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