紳士のためのNPC作成講座 学習編2
最終更新：ID:5stbIGWXTA 2011年02月15日(火) 02:16:30履歴
※参考になりそうな情報や注意点などを皆さんでどんどん追記編集してください。
「難しい勉強をする」と身構えるのではなく「中ニ病ちっく」に「邪鬼眼っぽく」キめてみましょう―――My whole life was “unlimited Script works”
魔法使いになる方法
「CSはちょっと使えるけど、スクリプトは・・・」という発言をよく見かけます。
実際、CSを使いこなす上でスクリプトは最大の障壁であり、最終課題とも言えます。間違って用いれば簡単にCTDを引き起こしますし、最悪セーブデータのクラッシュもありえるので安易に「簡単だよ！」とは言えません。
そんなスクリプトですが、どれほど使いこなせるかで「スクリプト使い」としてのランクが決まります。スクリプトを「魔法」に例えると「メラが使えるだけの魔法使い」から「ベホマズンとイオナズンとベタンとバギムーチョが使える大賢者」まで存在する、という感じです。
よって、かじる程度（ルカニぐらい）ならばそれほど敷居の高いものではありません。
おそらく「スクリプトは無理！」と言う人は「最初に難しすぎるソースや解説ページを見た」あるいは「最初から難しいことに挑戦しようとした」ため「スクリプト恐怖症」になっているのだと思います。この講座ではまず「スクリプト恐怖症」を治療することでスクリプトをより開かれたものにしたいと思います。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜スクリプトが難しいだって？そんなふざけた幻想、俺がどうだらこうだら
※ なお本講座における「スクリプト」の定義、意味などはTES-CS上のスクリプトに限定したものです。
スクリプトとはズバリ「コンソールコマンド」のことです！
正確には「コンソール用に用意されたコマンド＋コンソールモードでの使用を許可されたスクリプト」がコンソールコマンドです。逆なんです。
その証拠にコンソールコマンドとして普段つかっているコマンドの一部はそのままCS上でスクリプトとして使えます。
使ったことがある方も多いと思いますが、これはCS上のスクリプトの書式としても正しいものであり、そのまま使用することができます。
よって、コンソールコマンドを使ったことがある人は既にスクリプトを使ったことがある、と言っていいのです。なお、自分がスクリプトを勉強しはじめた当初は関数一覧ではなく、コンソールコマンドのリファレンスを参照していました。「コンソールコマンドって何？」なレベルの人はOblivion Wiki JP (避難所) - 攻略記事/コンソールを参照して見て下さい。
また、撮影チュートリアルなどで紹介されているコンソールコマンドのBAT処理（連続して実行したいコンソールコマンドを記述したテキストファイル（.BAT）を作成し、そのファイル名をコンソールに入力することで実行）はスクリプトそのものといっていいでしょう。
参考：Google検索：Oblivion コンソール .bat
さらに、前章で条件式の中で使った「GetIsID」関数に関する GetIsID AAALoversFNPC00 == 1 という記述。これもそのままCS上のスクリプトの条件式として通用するものです。つまりCS上のDialog作成で条件関数を色々いじっていればスクリプト（関数）の知識は自然と高まるのです。
少しは「スクリプト恐怖症」が緩和されたでしょうか？
まだ怖いですか？ 大丈夫、最初は誰も怖いのが普通です、フヒヒ。
では実際にコンソールコマンドとスクリプトが同じものであるかを試すため、らば子にスクリプトを実行させてみましょう。
1、CSを立ち上げ、「LoversFirstNPC.esp」をActive指定して読み込む。
2、起動が完了したらQuestウインドウを開いて「AAALoversFNPC00Quest」を選択、Topicsボタンを押す。
3、Topicリスト上で「右クリック→トピック追加」、Questを選択ウインドウ上で「右クリック→新規作成」で新規トピック「 AAALFNPC00Topic2 」を作成
4、AAALFNPC00Topic2のトピックに「 お金がないんです 」を入力。
5、infoを新規作成し、返答時の文章に「 まぁ、可愛そう！これで何か美味しいものでも食べて。 」と入力して「OK」。
6、いま作成したInfoを選択した状態で「返答時に実行されるスクリプト」という入力欄に以下のスクリプトを入力（コピペでも可）。
Player.AddItem 0000000F 1000
7、入力欄の右側にある「コンパイル」というボタンを押す。これは「入力されたスクリプトに文法上の問題（スペルミスなど）がないかをチェックするボタン」とでも把握しておいてください。入力されたスクリプトが文法上正しいものであれば何も起こりません。エラー音とメッセージが表示された場合、どこかを間違えてます（スペルミスや、全角スペースを使ってないか等を確認）。スクリプト入力欄をいじった際は必ずこの「コンパイル」ボタンを押す癖をつけておいてください。
8、作成したInfoの条件に「 GetIsID AAALoversFNPC00 == 1 」を設定。
9、トピック「GREETING」のinfo「Hello Lovers!」の「トピック追加」の項目に「 AAALFNPC00Topic2 」を追加。
10、Questウインドウの「OK」ボタンを押してウインドウを閉じ、メインウインドウメニューから「ファイル→保存」。
11、Oblivionを起動し、動作するかチェックする。
話しかけるたびにらば子が1000ゴールドくれます。らば子やばい、まじやばい。不細工とかいってごめん。
少しは「スクリプト恐怖症」が緩和されたでしょうか？
これで貴方は普段コンソールコマンドでやっていることをスクリプトとしてオリジナルNPCに導入することができます。
この時点ですでに次のチュートリアルに進むことはできるのですが、前述した通りスクリプトは使い方を間違えるとCTDやゲーム上の進行を妨げるなど様々な弊害をもたらす可能性を持っています。現時点で貴方は「魔法使い」そのものになったのではなく「まどうしのつえを道具として使ってメラを出した」に過ぎません。
なので必ず以下の基礎知識を身につけてから次のチュートリアルに進んでください。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜Oblivionで例えろよ
以下にスクリプト（TESCS、およびプログラム全般）を参照したり、改造したり、自作したりする上で必要となる基礎的な知識を記します。「基礎的」といっても量が半端ないです。一度に全てを網羅しようとは思わず、何度も繰り返し読む、あるいは解らないことが出来たときなどに再び参照して見て下さい。
あと個人的なアドバイスとして「煮詰まったら一発抜く」。これは非常に重要です。賢者タイムの集中力半端ない、マジおすすめ。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜筆者は本気で「日本一イカくさいチュートリアル」を目指してます
スクリプトの分類
TES-CSにおいては「スクリプト」と一口に言っても、その「使われ方」や「管理するツール（エディッタ）」が異なる3種類のスクリプトが存在します。
その分類と特徴を下に表で示します。
前項のチュートリアルで使用した例は、この中の「Dialog上のスクリプト」に分類されます。
台詞とくっついていることからRPGツクールの「イベント」と非常に良く似ています。本講座ではNPC作成を目的としているため、基本的にこのスクリプトの使い方を説明します。ただし、将来的にQuestスクリプトやObjectスクリプトも使用できるよう基礎知識や書式などに関しては全般的な説明を行います。
※ Objectスクリプトを覚えたくなった場合はCSWiki日本語版の「Script→Script Tutorial」にある「My First Tutorial」「My Secound Tutorial」を参照してください。
※ 本当はあと2個スクリプトの種類（Global、Magic effect）はあります。
Dialog上のスクリプトの制限について
この「Dialog上のスクリプト」は使い勝手がよく、入門用に非常に適しているのですが、いろいろな制限・制約が存在し簡単な処理にしか使えません。
この制限を知らずにDialog上のスクリプトを使って、スクリプトの勉強をはじめた結果「仕様どおりに記入してるのに動かない！」→「積んだ＼(＾o＾)／」という人も少なからずいるのではないかと思います。自分はここで積みかけました。
以下に「Dialog上のスクリプト」の「制限」を記します。
他にもいろいろありそうなんですが現時点では把握しきれていません。発見し次第追加します。
ただ、Dialog上のスクリプトはそもそも対話状態中にしか使えないため、用途としては非常に狭く「簡単な処理しかできない」と同時に「簡単な処理にしか使えない」でもあるので、ここにこだわるぐらいならObjectスクリプトの使用を視野に入れたほうがいいと思います（例：対話状態でLovers関数を呼び出してえっちを行ったあとに処理を追加したいと思っても、すでに対話状態ではないためDialog上のスクリプトだけではこれに対応できない）。
IDについて
いままで言及は避けてきましたが、Oblivionおよび、CS上には複数のID（認識番号）の種類が存在します。
コンソールコマンドを使う程度では簡単な認識があれば十分だったのですが、スクリプトを使用すると随所でIDを指定する必要があり、それぞれのIDの意味、扱いの違いを把握していないと「どのID」を指定すればいいのか解りません。そのためスクリプトを実際に扱う前にOblivionおよび、CS上に存在するそれぞれのIDを理解しておく必要があります。
・・・書いてて頭痛くなってきた。
とりあえず最初は「いっぱいIDがあって大変だなー」程度に漠然と認識しておいてください。スクリプトを自作しはじめ、IDの指定で詰まったらここを参照してください。
ここから急激に難易度が上がります。
最初に読む場合は「漠然とした認識」程度で十分です。必要に応じて参照するリファレンスとして使用して頂ければ良いかと思います。
関数（Function）とは
ここで言う関数とは貴方が学校の数学で習った関数とは少々意味合いが違うものなので注意です。
プログラミングにおける関数とはスクリプトの主要な構成要素であり、核とも言える存在です・・・と言うと難しいのでざっくばらんに言うと「数字をあれこれする魔法の言葉」です。この関数という魔法の言葉を組み合わせ、電子世界の「数字」という事象を操作するのが「スクリプト使い」という名の魔法使いです・・・ちょっとかっこいいな、これ。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜自画自賛はいりましたー
もっとざっくばらんにいうと「数字に関わる命令」だから関数です。
コンピューター上ではあらゆる処理が数字の変化に過ぎません。よって数字を参照したり、操作できる関数は万物を操る「魔法」になるわけです。
CS上には莫大な量の様々な用途に応じた関数が存在し、その量に圧倒されますが、基本的にどれも「数字をあれこれする」だけです。
しかも原則的にその「あれこれ」とは「参照（数字を引っ張ってくる）」「比較（数字を比べて結果の数字を返す）」「出力（数字を変化させる）」のいずれかに過ぎません。ここらへんは後述の「スクリプトの作り方」で説明します。
※ ただしMessage、MessageBox、PrintCなどの例外もあります。
多くの関数を使えれば使えるほど、出来ることも増えていきます。
よって使える関数を増やしていくことが、スクリプトを使いはじめた見習い魔法使いの主な修行になりますが焦ることはありません。焦ってもろくなことになりません。この使える関数を増やすための修行はリファレンスを参照する、あるいは他人のソース（Oblibion.esm上のものや、ユーザーMod上のもの）を覗く、という手法がメインになります。特に後者は使える関数を増やすだけでなく、スクリプトの組み方やテクニックなども学ぶことができるので非常に有用です。もちろん読み解くための知識が必要になりますが。
詳しくは後述の「スクリプトの作り方Tips」を参照してください。
ここで一般的な関数リファレンスの紹介をしておきます。
新しい関数を探す、使う段階では必ずこれらのリファレンスを参照する必要があります。詳細は「関数の文法」で解説します。
CsWiki日本語版では以下の場所から閲覧することができます。
TES-CSWiki（英語）では以下の場所から閲覧することができます（眩暈がするので注意）。
関数のTips
コマンドや関数以外の構成要素とは
コマンドは関数以外の魔法の言葉です。関数とは使い方（書式）が違うのですが具体的な違いは自分もよく解っていません。
スクリプトで主に使われるコマンドは「Set〜to〜」です。
「Set〜To〜」文は処理としては「出力」を司ります。また演算子と組み合わせることで「計算」にも使われます。詳しくは後述。
この文章を見て「おや？見覚えがあるな」と思った方はかなり正解。これはコンソールコマンドのひとつ「Set timeScale to」として紹介されているため、使ったことが既にある人もいるかと思います。
例：Set TimeScale to 10
意味：時間の早さを10（現実の10倍）に設定する → 処理としてはTimeScaleという変数に10を代入しているだけです。
コマンドではないのですが、関数と同等に頻繁に使う文体として「IF文」が存在します。
「if〜Endif」は条件分岐処理に用いられる構成要素です。「もし〜ならば〜する」と覚えて下さい。
言葉で説明するより用例を見ていただいた方が早いので例を以下に示します。
スクリプト中に記載された「 ; 」（セミコロン）より右側はコメント（処理されない、無視される）として扱われます。
ModDispositionは「（Scriptを参照しているObjectの）パラメータに対する友好度を[オプション]増加させる」という関数です。
また「If文」では間に「elseif 条件式（改行）」を入れることで並列的な分岐処理を行うことができます。
さらに条件式は同時に複数使うこともできます。
※「Return」「SetScriptName（SCN）」「Begin〜end」に関しては本講座内では説明しません。
演算子とは
関数だけでは数字を完全には支配できません。
数字を扱う以上は「おなじである」「おなじでない」「〜のほうが大きい」といった「比較」や、「足し算」「引き算」といった「計算」などを行う必要があります。これらを行う際に使われるのが演算子と呼ばれる数式用の記号です。魔法の言葉と数字をつなぎ合わせる記号です。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜そのまんまね！
以下に主な演算子とその意味を記述します。「比較」に関してはQuestウインドウの条件式でも使用します。
関係演算子（比較）
算術演算（計算）
※算術演算には略式表記が存在するので人が書いたScriptを参照する際は注意。
論理演算（条件に使用）
※実際に記述する際、「｜」は半角を用いてください。
参考：OBLIVION JP MODDERS Community - MOD製作者 - スクリプトについて
変数（Variable）とは
プログラムにおいて「変数」とは数字を収めておくための容器を意味します。
この容器は入れる数字の大きさに応じたいくつかの種類が存在します。
ref変数だけ特殊で、これはIDなどを収め、参照するための専用の容器です（IDの項を参照）。
それぞれの変数は容積が大きければ大きいほどメモリ使用量やCPUパワーなどのリソースを消費する（＝処理が重くなる）ので、格納する数字の変動範囲を見越した上で最適な（できる限り小さな）「容器」を選ぶのが理想です。
また変数はその容器だけではなく、扱いに関して二種類に分類されます。
グローバル変数はあらゆるObject上から参照することができます。
グローバル変数をDialogの条件式に使用したい場合、GetGlovalValue関数で参照することができます。
ローカル変数を別のObjectから参照する場合は「Object名.変数名」という書式になります。
変数はユーザーの任意の半角英数字で宣言（＝作成）できますが「グローバル変数で既に使われているので使えない変数名」と「不具合が発生する変数名、命名ルール」が存在します。
「既に使われている」ものに関してはCsWiki日本語版「Script→Variable→SpecialVariable」の項目を参照してください。
「不具合が発生する」ものを以下に列挙しますが、おそらくこれがすべてではないので注意してください。
「ちゃんと定義してるのに動かない」「謎のCTD、コンパイルエラーが発生する」といった場合はこの可能性を疑ってください。また下記に記載されているパターン以外をご存知の方は追記、あるいは報告していただけるとありがたいです。
構成要素編まとめ
この「関数」「コマンドや関数以外の構成要素」「演算子」「変数」を組み合わせることでスクリプト（＝魔法）を構築するのです。
きのこ的世界観の定義においては方法論そのものは「魔術」で、引き起こす事象的には「魔法」です。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜ほんとどうでもいい
「魔法の言葉」「数字」「それらを繋ぎあわす要素」が手に入りました。
これらは正しい順番に並べることではじめて効果を引き起こします。以下にその並べ方（文法）に関する説明をします。英語よりは簡単、マジで。
関数の文法
関数の文法をRemoveALLItems関数の用例を使って説明します。
このように関数は「実行するObject（ターゲット）」「対象Object（パラメータ）」「オプション」という要素の指定が必要だったり、要素の指定により動作が変わるものが存在します。そして関数ごとに要素の存在や意味が異なるので、関数を使用する際はリファレンスを確認する必要があります。
基本的に「実行するObject（ターゲット）」を省略した場合、実行中のスクリプトが添付されているObjectが当てはめられます。
例1
LoversFNPC00に添付されたScript上で、GetItemCountを使用した場合
例2
LoversFNPC00と対話中、Dialog上のスクリプトでAddItemを使用した場合
ここらへんの関数ごとの要素の違い（すなわち仕様）を把握していなかったことや勘違い、設定の間違いなどが、想定した結果が得られないことの原因であることが多々なので注意してください。逆に得られなかった場合、関数の要素の設定を疑ってみればいい、というわけです。
スクリプトの作り方
スクリプト中で行われる処理の流れは大まかに言うと以下の三つの要素で構成されます。
数値の参照（入力） → 条件分岐 → 数値の適用（出力）
単純な処理の場合は「数値の参照」と「条件分岐」が「IF文」上で同時に処理されます。
複雑な処理でも、大抵の場合これを連続的（場合によっては並列で）に行っているだけです。
例1
例2
※ 厳密にいうと、両例共に1の時点で「数値の参照」→「数値の出力（変数への格納）」をやってます。
このひとくくりの処理の単位を意識していると、人のソースが俄然読みやすくなります。
また、オリジナルのスクリプトを書くときは、
という手順で作成できます。
このスクリプトを書き出す前の準備は、複雑な処理になればなるほど重要になり、スクリプト使いとしてのレベルがあがればあがるほど不要（無意識的に行えるよう）になっていきます。必要であるならばこれらの準備作業は紙やテキストファイル上で行うのも有効です。この「仕様書モドキ」が手元にあるとバグや仕様上の問題点が生じた際、対策の検討が非常にやりやすくなります。
なお、この3つの要素の中でもっとも厄介なのが「条件分岐」です。
条件分岐の設定が甘いとスクリプトは必ず意図せぬ動作（バグ）を起こします。スクリプト使いの日常はバグとの戦いが基本です。条件分岐の定義では「動作させるための設定」であると同時に「動作させないための設定」でもあることを常に意識して下さい。というか自分もこれが現在の最大課題です。
この条件分岐をいかにスマート（無駄なく無理なく確実に動作する）に組めるかによって、スクリプト使いの「格」が決まるそうです。これは向上心を維持したまま積み上げた長い経験、そこから培われるセンス、そしてポリシーに基づくものであり、一朝一夕で辿り着けるものではありません。これからスクリプトを勉強する人はまず「汚くてもいいから、とりあえず想定したどおりに動く」を目指しましょう。道はそこからです。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜千里の道も一歩から、でござる
スクリプトの作り方Tips
全行程おつかれさまでした。これで貴方はついに「魔法使い」としての最初の力を得ました。
貴方がやりたいことはなんですか？町の外にでて大冒険？それとも街の中で商売でも始めますか？自分は「神」を目指すことをお勧めします。
ここまでの講座だけで頭の良い人は自立する術を得ることができたと思います。自分といっしょに講座を進める必要はありません。次の章で「禁断の扉」を開けてからお別れしましょう。そうじゃない人はもうしばらく私の講座に付き合ってもらいましょうか。つづく。
おまけ：課題
ここまでの内容をすべて理解できた方にオマケの課題を出してみます。
課題1 「らば子とじゃんけん」
内容
応用例：プレイヤーが勝ったら「らば子」が脱ぐ
（NPCは装備中のアイテムが消滅すると脱ぎます。アイテムの減少を行う関数はRemoveItem）。
・・・おい、これ、次の章と合わせれば「野球拳→えっち」って流れ作れるんじゃね？！盛り上がってきました！( ﾟ∀ﾟ)=3
課題2 「QuestStageを使わないクエストの作成」
内容
定番の「お届けものクエスト」です。
フラグアイテムやInfoオプションの「一度だけ話す」を用いることでQuestStageの使用や複雑なフラグ管理を行わずともクエストは簡単に作成できます。なおフラグアイテムは「クエスト用」のオプションにチェックをいれておけば紛失は防げます。
これを応用すればもう少し複雑なクエストも作成可能です。
トピック
自作自演Ｑ＆Ａ！
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：「煮詰まったら一発抜く」とありますけど、私、女なんですがどうしたらいいんでしょうか？
Ａ：ねぇ、キミ。普段どんなオナニーしてるの？
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：前半でスクリプト恐怖症は解消されたんですが、後半でぶり返しました。どうしましょう？
Ａ：ねぇねぇ、キミキミ。普段どんなオナニーしてるの？
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・マジメに応える気ないだろ？
Ａ：違うよ。全然違うよ。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：ξ*ﾟ��ﾟ)ξは何？誰？
Ａ：らば子です。
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ＜ま、まじで？
Ａ：まじで。次の章でぬちょぬちょぐちゅぐちゅ確定。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・氏ねばいいのに。
こういった「対話中のNPCの表情変化」をOblivionのNPC上で再現したい場合、個々のResponseの設定ウインドウの「音声→感情種別」と「感情の度合い」をいじってみてください。OblivionのNPCの表情はPlayerに対する友好度に応じ基本状態が決まり、その状態に選択した「種別」と「度合い」を足して表情を変化させてるようです。「度合い100」を設定すればその感情種別のMAXの表情がでる模様。ただし友好度が低いと、不機嫌顔→MAX100のHappy顔→不機嫌顔と変な挙動になります。まだ詳しく解ってないのでさわりだけの紹介に抑えておきます。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・氏ねばいいのに。
こんどこそつづく。
紳士のためのNPC作成講座 実践編2 | 目次| 紳士のためのNPC作成講座 実践編3
*'``・* 。 | `*。 ,｡∩ * ちんこよ、触手にな〜れ♪ + (´･ω･`) *｡+ﾟ `*｡ ヽ、 つ *ﾟ* `・+｡*・' ﾟ⊃ +ﾟ ☆ ∪~ ｡*ﾟ `・+｡*・ ﾟスクリプトは魔法です。世界を統べる理です。
「難しい勉強をする」と身構えるのではなく「中ニ病ちっく」に「邪鬼眼っぽく」キめてみましょう―――My whole life was “unlimited Script works”
魔法使いになる方法 
「CSはちょっと使えるけど、スクリプトは・・・」という発言をよく見かけます。
実際、CSを使いこなす上でスクリプトは最大の障壁であり、最終課題とも言えます。間違って用いれば簡単にCTDを引き起こしますし、最悪セーブデータのクラッシュもありえるので安易に「簡単だよ！」とは言えません。
そんなスクリプトですが、どれほど使いこなせるかで「スクリプト使い」としてのランクが決まります。スクリプトを「魔法」に例えると「メラが使えるだけの魔法使い」から「ベホマズンとイオナズンとベタンとバギムーチョが使える大賢者」まで存在する、という感じです。
よって、かじる程度（ルカニぐらい）ならばそれほど敷居の高いものではありません。
おそらく「スクリプトは無理！」と言う人は「最初に難しすぎるソースや解説ページを見た」あるいは「最初から難しいことに挑戦しようとした」ため「スクリプト恐怖症」になっているのだと思います。この講座ではまず「スクリプト恐怖症」を治療することでスクリプトをより開かれたものにしたいと思います。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜スクリプトが難しいだって？そんなふざけた幻想、俺がどうだらこうだら
※ なお本講座における「スクリプト」の定義、意味などはTES-CS上のスクリプトに限定したものです。
スクリプトとはズバリ「コンソールコマンド」のことです！
＿人人人人人人人人人人人人人人＿ ＞ な なんだってー！！ ＜ ￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣ _,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_ ／ ｀''.v'ν Σ´ `､_,.-'""｀´""ヽ i' ／￣""''--i 7 | ,.ｲi,i,i,､ ､,､ Σ ヽ . !ﾍ /‐- 、u. |' |ﾉ-､ ' ` `,_` | /i'i^iﾍ､ ,､、 | |'' !ﾞ i.oﾆ'ｰ'〈ｭﾆ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....､ .| . ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i _,,..-<:::::＼ (二> ／ ! _`-っ / | 7 ￣ u |i'/ . |、 ＼:::::＼ '' ／ ＼ '' ／〃.ヽ `''⊃ , 'v>、 !､＼ ＼. ,￣ γ/|￣ 〃 ＼二-‐' ／／`・・・怒られそうなのでちゃんと説明します。
正確には「コンソール用に用意されたコマンド＋コンソールモードでの使用を許可されたスクリプト」がコンソールコマンドです。逆なんです。
その証拠にコンソールコマンドとして普段つかっているコマンドの一部はそのままCS上でスクリプトとして使えます。
例：Player.AddItem 0000000F 1000コンソールコマンドの用例の中でも定番の「プレイヤーのゴールド（ID：0000000F）を1000個増やす」というコマンドです。
使ったことがある方も多いと思いますが、これはCS上のスクリプトの書式としても正しいものであり、そのまま使用することができます。
よって、コンソールコマンドを使ったことがある人は既にスクリプトを使ったことがある、と言っていいのです。なお、自分がスクリプトを勉強しはじめた当初は関数一覧ではなく、コンソールコマンドのリファレンスを参照していました。「コンソールコマンドって何？」なレベルの人はOblivion Wiki JP (避難所) - 攻略記事/コンソールを参照して見て下さい。
また、撮影チュートリアルなどで紹介されているコンソールコマンドのBAT処理（連続して実行したいコンソールコマンドを記述したテキストファイル（.BAT）を作成し、そのファイル名をコンソールに入力することで実行）はスクリプトそのものといっていいでしょう。
参考：Google検索：Oblivion コンソール .bat
さらに、前章で条件式の中で使った「GetIsID」関数に関する GetIsID AAALoversFNPC00 == 1 という記述。これもそのままCS上のスクリプトの条件式として通用するものです。つまりCS上のDialog作成で条件関数を色々いじっていればスクリプト（関数）の知識は自然と高まるのです。
少しは「スクリプト恐怖症」が緩和されたでしょうか？
まだ怖いですか？ 大丈夫、最初は誰も怖いのが普通です、フヒヒ。
では実際にコンソールコマンドとスクリプトが同じものであるかを試すため、らば子にスクリプトを実行させてみましょう。
1、CSを立ち上げ、「LoversFirstNPC.esp」をActive指定して読み込む。
2、起動が完了したらQuestウインドウを開いて「AAALoversFNPC00Quest」を選択、Topicsボタンを押す。
3、Topicリスト上で「右クリック→トピック追加」、Questを選択ウインドウ上で「右クリック→新規作成」で新規トピック「 AAALFNPC00Topic2 」を作成
4、AAALFNPC00Topic2のトピックに「 お金がないんです 」を入力。
5、infoを新規作成し、返答時の文章に「 まぁ、可愛そう！これで何か美味しいものでも食べて。 」と入力して「OK」。
6、いま作成したInfoを選択した状態で「返答時に実行されるスクリプト」という入力欄に以下のスクリプトを入力（コピペでも可）。
Player.AddItem 0000000F 1000
7、入力欄の右側にある「コンパイル」というボタンを押す。これは「入力されたスクリプトに文法上の問題（スペルミスなど）がないかをチェックするボタン」とでも把握しておいてください。入力されたスクリプトが文法上正しいものであれば何も起こりません。エラー音とメッセージが表示された場合、どこかを間違えてます（スペルミスや、全角スペースを使ってないか等を確認）。スクリプト入力欄をいじった際は必ずこの「コンパイル」ボタンを押す癖をつけておいてください。
8、作成したInfoの条件に「 GetIsID AAALoversFNPC00 == 1 」を設定。
9、トピック「GREETING」のinfo「Hello Lovers!」の「トピック追加」の項目に「 AAALFNPC00Topic2 」を追加。
10、Questウインドウの「OK」ボタンを押してウインドウを閉じ、メインウインドウメニューから「ファイル→保存」。
11、Oblivionを起動し、動作するかチェックする。
話しかけるたびにらば子が1000ゴールドくれます。らば子やばい、まじやばい。不細工とかいってごめん。
少しは「スクリプト恐怖症」が緩和されたでしょうか？
これで貴方は普段コンソールコマンドでやっていることをスクリプトとしてオリジナルNPCに導入することができます。
この時点ですでに次のチュートリアルに進むことはできるのですが、前述した通りスクリプトは使い方を間違えるとCTDやゲーム上の進行を妨げるなど様々な弊害をもたらす可能性を持っています。現時点で貴方は「魔法使い」そのものになったのではなく「まどうしのつえを道具として使ってメラを出した」に過ぎません。
なので必ず以下の基礎知識を身につけてから次のチュートリアルに進んでください。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜Oblivionで例えろよ
以下にスクリプト（TESCS、およびプログラム全般）を参照したり、改造したり、自作したりする上で必要となる基礎的な知識を記します。「基礎的」といっても量が半端ないです。一度に全てを網羅しようとは思わず、何度も繰り返し読む、あるいは解らないことが出来たときなどに再び参照して見て下さい。
あと個人的なアドバイスとして「煮詰まったら一発抜く」。これは非常に重要です。賢者タイムの集中力半端ない、マジおすすめ。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜筆者は本気で「日本一イカくさいチュートリアル」を目指してます
スクリプトの分類
TES-CSにおいては「スクリプト」と一口に言っても、その「使われ方」や「管理するツール（エディッタ）」が異なる3種類のスクリプトが存在します。
その分類と特徴を下に表で示します。
| 分類 | エディッタ | 特徴 | 動作と頻度 |
| Questスクリプト | ScriptEdit | Questに添付 | 常時。Playerが世界の何処に居ても高い頻度。天の声。 |
| Objectスクリプト | Objectに添付 | 常時。ObjectとPlayerの距離に応じて頻度が変化。 | |
| Dialog上のスクリプト | Questウインドウ | Dialog上に記述 | 呼び出された時のみ（Responseの文章が表示された後）。 |
- Questスクリプトの使用例 ：世界のルールそのものに影響するような処理（ただし負荷増加につながるため使用は推奨されていない。）
- Objectスクリプトの使用例 ：NPCの特別な処理、装備の特別な処理、ボタンを押したときの処理など（一般的にスクリプトといえばこれ）
- Dialog上のスクリプトの使用例 ：NPCとの対話の結果の処理（アイテムの増減、フラグ管理、QuestStageの操作など簡単なものに限定）
前項のチュートリアルで使用した例は、この中の「Dialog上のスクリプト」に分類されます。
台詞とくっついていることからRPGツクールの「イベント」と非常に良く似ています。本講座ではNPC作成を目的としているため、基本的にこのスクリプトの使い方を説明します。ただし、将来的にQuestスクリプトやObjectスクリプトも使用できるよう基礎知識や書式などに関しては全般的な説明を行います。
※ Objectスクリプトを覚えたくなった場合はCSWiki日本語版の「Script→Script Tutorial」にある「My First Tutorial」「My Secound Tutorial」を参照してください。
※ 本当はあと2個スクリプトの種類（Global、Magic effect）はあります。
Dialog上のスクリプトの制限について
この「Dialog上のスクリプト」は使い勝手がよく、入門用に非常に適しているのですが、いろいろな制限・制約が存在し簡単な処理にしか使えません。
この制限を知らずにDialog上のスクリプトを使って、スクリプトの勉強をはじめた結果「仕様どおりに記入してるのに動かない！」→「積んだ＼(＾o＾)／」という人も少なからずいるのではないかと思います。自分はここで積みかけました。
以下に「Dialog上のスクリプト」の「制限」を記します。
- 変数の宣言→×
- Dialog上のスクリプトではRef変数は宣言できない（コンパイルは通るが保存時にCSが異常終了する）。
- Dialog上のスクリプトで変数の宣言を行うと、正常に動くときと動かないときがある（？）
前者は自分が実際に経験した不具合で掲示板で質問をしたことにより判明しました。後者も自分が実際に経験した不具合でいろいろ検証してみた結果だした結論です。この二点から自分はDialog上のスクリプトでは変数の宣言は一切しない、という方針にしています（間違えていたら指摘してください）。
他にもいろいろありそうなんですが現時点では把握しきれていません。発見し次第追加します。
ただ、Dialog上のスクリプトはそもそも対話状態中にしか使えないため、用途としては非常に狭く「簡単な処理しかできない」と同時に「簡単な処理にしか使えない」でもあるので、ここにこだわるぐらいならObjectスクリプトの使用を視野に入れたほうがいいと思います（例：対話状態でLovers関数を呼び出してえっちを行ったあとに処理を追加したいと思っても、すでに対話状態ではないためDialog上のスクリプトだけではこれに対応できない）。
IDについて
いままで言及は避けてきましたが、Oblivionおよび、CS上には複数のID（認識番号）の種類が存在します。
コンソールコマンドを使う程度では簡単な認識があれば十分だったのですが、スクリプトを使用すると随所でIDを指定する必要があり、それぞれのIDの意味、扱いの違いを把握していないと「どのID」を指定すればいいのか解りません。そのためスクリプトを実際に扱う前にOblivionおよび、CS上に存在するそれぞれのIDを理解しておく必要があります。
- Oblivion（ゲーム上）でのID
| BaseID | データベース上に存在するObjectのID | 8桁の16進数 |
| RefID（ReferenceID） | World上に配置された個々のObjectにシステムが与えるID | 8桁の16進数 |
例1：Skull（頭蓋骨）のBaseIDは「00023F6E」。世界中に転がっている頭蓋骨はそれぞれが固有のRefID（≠BaseID）を持っている。
例2：Adoring Fan（たまねぎ）のBaseIDは「000AED40」。世界に初期配置されたたまねぎには固有のRefID「ID000AED41」が与えられている。既に存在しているたまねぎを召喚する場合はRefIDを使用する必要がある。新規にたまねぎを増やす場合はBaseIDを使用する必要があり、増えた新たまねぎには別のRefIDが与えられる。
- CS上でのID
| EditorID | データベース上に存在するObjectのID | 任意の英数字 | Scriptで指定可能。 |
| FormID | データーベース上に存在するObjectにCSが管理上与えるID | 8桁の16進数 | Scriptで指定可能。Oblivion.esm上のObjectに関しては「FormID＝BaseID」。esp上のObjectに関しては導入Mod間で重複しないように自動調整（上2桁が変わる）されるため「FormID≠BaseID」。たぶんこれがespの導入上限数256個（16進数でFF）の理由。 |
| 参照用EditorID | World上に配置された個々のObjectにユーザーが任意で与えるID | 任意の英数字 | ObjectのReference上に表示。World上に配置したObjectをスクリプトで指定する場合はこれを設定し、「スクリプトで参照可能」を設定する。 |
| CS上のRefID | World上に配置された個々のObjectにCSが管理上与えるID | 8桁の16進数 | ObjectのReference上に表示。CS上のRefID≠RefID。直接指定するのではなくGetSelf関数を用いてRef変数に格納して使う。この方法だとゲーム上でもちゃんとRefIDが格納される。 |
・・・書いてて頭痛くなってきた。
とりあえず最初は「いっぱいIDがあって大変だなー」程度に漠然と認識しておいてください。スクリプトを自作しはじめ、IDの指定で詰まったらここを参照してください。
ここから急激に難易度が上がります。
最初に読む場合は「漠然とした認識」程度で十分です。必要に応じて参照するリファレンスとして使用して頂ければ良いかと思います。
関数（Function）とは
ここで言う関数とは貴方が学校の数学で習った関数とは少々意味合いが違うものなので注意です。
プログラミングにおける関数とはスクリプトの主要な構成要素であり、核とも言える存在です・・・と言うと難しいのでざっくばらんに言うと「数字をあれこれする魔法の言葉」です。この関数という魔法の言葉を組み合わせ、電子世界の「数字」という事象を操作するのが「スクリプト使い」という名の魔法使いです・・・ちょっとかっこいいな、これ。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜自画自賛はいりましたー
もっとざっくばらんにいうと「数字に関わる命令」だから関数です。
コンピューター上ではあらゆる処理が数字の変化に過ぎません。よって数字を参照したり、操作できる関数は万物を操る「魔法」になるわけです。
- 例
- AddItem ： アイテムを増加させる関数 → 「所持数」という数字の変化
- MoveTo ： Objectを移動させる関数 → 「現在座標」という数字の変化
- Disable ： Objectを無効にする関数 → 稼動状態（Enable＝1、Disable＝0）という数字設定の変化（たぶん）
CS上には莫大な量の様々な用途に応じた関数が存在し、その量に圧倒されますが、基本的にどれも「数字をあれこれする」だけです。
しかも原則的にその「あれこれ」とは「参照（数字を引っ張ってくる）」「比較（数字を比べて結果の数字を返す）」「出力（数字を変化させる）」のいずれかに過ぎません。ここらへんは後述の「スクリプトの作り方」で説明します。
※ ただしMessage、MessageBox、PrintCなどの例外もあります。
多くの関数を使えれば使えるほど、出来ることも増えていきます。
よって使える関数を増やしていくことが、スクリプトを使いはじめた見習い魔法使いの主な修行になりますが焦ることはありません。焦ってもろくなことになりません。この使える関数を増やすための修行はリファレンスを参照する、あるいは他人のソース（Oblibion.esm上のものや、ユーザーMod上のもの）を覗く、という手法がメインになります。特に後者は使える関数を増やすだけでなく、スクリプトの組み方やテクニックなども学ぶことができるので非常に有用です。もちろん読み解くための知識が必要になりますが。
詳しくは後述の「スクリプトの作り方Tips」を参照してください。
ここで一般的な関数リファレンスの紹介をしておきます。
新しい関数を探す、使う段階では必ずこれらのリファレンスを参照する必要があります。詳細は「関数の文法」で解説します。
CsWiki日本語版では以下の場所から閲覧することができます。
- 「Script → Function Type」（種類別）
- 「Script → Function」（一覧）
TES-CSWiki（英語）では以下の場所から閲覧することができます（眩暈がするので注意）。
- TES-CSWiki - Main Page - Scripting - Functions - CS Functions（英語）
- TES-CSWiki - Main Page - Scripting - Functions - OBSE Functions（英語）
関数のTips
- ユーザー定義関数 ：OBSE導入環境下では、関数は最初から定義されているものだけでなく、既存の関数を組み合わせ作成することができます。この作成された関数をユーザー定義関数と呼びます。この講座でユーザー定義関数を作成することはありませんが使用はします。「Lovers with PK」上に用意されたLovers関数はこのユーザー関数に該当します。このLovers関数の存在により、Lovers対応Modは本来非常に複雑で高等なスクリプト技術を要する処理を、簡単に実行することができるのです。本当にありがたいです。
コマンドや関数以外の構成要素とは
コマンドは関数以外の魔法の言葉です。関数とは使い方（書式）が違うのですが具体的な違いは自分もよく解っていません。
スクリプトで主に使われるコマンドは「Set〜to〜」です。
- Set Ａ to Ｂ 意味：Ａという変数にＢという数値を代入する。
「Set〜To〜」文は処理としては「出力」を司ります。また演算子と組み合わせることで「計算」にも使われます。詳しくは後述。
この文章を見て「おや？見覚えがあるな」と思った方はかなり正解。これはコンソールコマンドのひとつ「Set timeScale to」として紹介されているため、使ったことが既にある人もいるかと思います。
例：Set TimeScale to 10
意味：時間の早さを10（現実の10倍）に設定する → 処理としてはTimeScaleという変数に10を代入しているだけです。
コマンドではないのですが、関数と同等に頻繁に使う文体として「IF文」が存在します。
- If 条件式（改行）処理式（改行）Endif 意味：（条件式）が成立する場合、（処理式）を行う。
「if〜Endif」は条件分岐処理に用いられる構成要素です。「もし〜ならば〜する」と覚えて下さい。
言葉で説明するより用例を見ていただいた方が早いので例を以下に示します。
if GetPCSex Male == 1 ;Playerの性別が男性である場合 ModDisposition Player 5 ;（Scriptを参照しているObjectの）Playerに対する友好度を5増加。 EndIf ;分岐処理終了
スクリプト中に記載された「 ; 」（セミコロン）より右側はコメント（処理されない、無視される）として扱われます。
ModDispositionは「（Scriptを参照しているObjectの）パラメータに対する友好度を[オプション]増加させる」という関数です。
また「If文」では間に「elseif 条件式（改行）」を入れることで並列的な分岐処理を行うことができます。
If GetPCSex Male == 1 ;Playerの性別が男性である場合 ModDisposition Player 5 ;Playerに対する友好度を5増加。 elseif GetPCSex Male == 0 ;Playerの性別が男性以外である場合 ModDisposition Player -5 ;Playerに対する友好度を5減少。 EndIf ;分岐処理終了
さらに条件式は同時に複数使うこともできます。
if GetPCSex Male == 1 && GetPCIsRace Orc == 0 ;Playerの性別が男性、かつ種族がOrcでない場合 ModDisposition Player 5 ;Playerに対する友好度を5増加。 EndIf ;分岐処理終了
※「Return」「SetScriptName（SCN）」「Begin〜end」に関しては本講座内では説明しません。
演算子とは
関数だけでは数字を完全には支配できません。
数字を扱う以上は「おなじである」「おなじでない」「〜のほうが大きい」といった「比較」や、「足し算」「引き算」といった「計算」などを行う必要があります。これらを行う際に使われるのが演算子と呼ばれる数式用の記号です。魔法の言葉と数字をつなぎ合わせる記号です。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜そのまんまね！
以下に主な演算子とその意味を記述します。「比較」に関してはQuestウインドウの条件式でも使用します。
関係演算子（比較）
| 記号 | 意味 | 記述例 |
| == | 等しい | A == B （ＡとＢは等しい） |
| != | 同じではない | A != B （ＡとＢは同じではない） |
| > | 大きい | A > B （ＡはＢより大きい） |
| < | 小さい | A < B （ＡはＢより小さい） |
| >= | 以上 | A >= B （ＡはＢ以上） |
| <= | 以下 | A <= B （ＡはＢ以下） |
算術演算（計算）
| 記号 | 意味 | 記述例 |
| + | 足し算 | Set A to B + C （変数AにB＋Cを代入） |
| - | 引き算 | Set A to B - C （変数AにB−Cを代入） |
| * | 掛け算 | Set A to B * C （変数AにB×Cを代入） |
| / | 割り算 | Set A to B / C （変数AにB÷Cを代入） |
| % | 余り | Set A to B % C （変数AにB÷Cの余りを代入） |
論理演算（条件に使用）
| 記号 | 意味 | 記述例 |
| && | かつ | if A == B && A == C （A＝B、かつA＝Cの場合） |
| ｜｜ | または | if A == B ｜｜ A == C （A＝B、またはA＝Cの場合） |
参考：OBLIVION JP MODDERS Community - MOD製作者 - スクリプトについて
変数（Variable）とは
プログラムにおいて「変数」とは数字を収めておくための容器を意味します。
この容器は入れる数字の大きさに応じたいくつかの種類が存在します。
| 種類 | 格納できる数値の範囲 | 数 | 定義例 | 用途 |
| short変数 | -32,768 〜 32,767 | 整数 | short ErosSwitch | スイッチ（0or1）や小さい範囲でしか変動しない変数。 |
| long変数 | -2,147,483,648 〜 2,147,483,647 | 整数 | long PayGold | Shortに収まりきらない変数。 |
| float変数 | 1.18E-38 〜 3.40E38 (厳密には7桁) | 実数 | float TotalClickGame | 小さい数から非常に大きい数までの変数。 大きくなる可能性をもつ変数。 |
| ref変数 | 1つのオブジェクトリファレンス | 特殊 | ref me | RefIDを格納するための変数。GetSelf関数などを用いる。 |
ref変数だけ特殊で、これはIDなどを収め、参照するための専用の容器です（IDの項を参照）。
それぞれの変数は容積が大きければ大きいほどメモリ使用量やCPUパワーなどのリソースを消費する（＝処理が重くなる）ので、格納する数字の変動範囲を見越した上で最適な（できる限り小さな）「容器」を選ぶのが理想です。
また変数はその容器だけではなく、扱いに関して二種類に分類されます。
- ローカル変数 ： Object（あるいはQuest）に添付されたScrip上で宣言された変数。そのObject固有の変数。
- グローバル変数 ： 世界が持っている変数（例：現在の年数、現在の日、現在の時間）
グローバル変数はあらゆるObject上から参照することができます。
グローバル変数をDialogの条件式に使用したい場合、GetGlovalValue関数で参照することができます。
ローカル変数を別のObjectから参照する場合は「Object名.変数名」という書式になります。
例1：AAAMyChest00（参照用EditorID）に添付されたScript中で宣言されたErosという変数 ＝ AAAMyChest00.Eros
例2：AAALoversFNPC00Questに添付されたScript中で宣言されたTotalSexという変数 ＝ AAALoversFNPC00Quest.TotalSexまたローカル変数はその特性上、別のObject上で同じ変数名を使用することが可能です。
例：AAAというObject上でmeという変数を宣言、BBBというObject上でもmeという変数を宣言 → それぞれ「AAA.me」「BBB.me」となって別物！
変数はユーザーの任意の半角英数字で宣言（＝作成）できますが「グローバル変数で既に使われているので使えない変数名」と「不具合が発生する変数名、命名ルール」が存在します。
「既に使われている」ものに関してはCsWiki日本語版「Script→Variable→SpecialVariable」の項目を参照してください。
「不具合が発生する」ものを以下に列挙しますが、おそらくこれがすべてではないので注意してください。
「ちゃんと定義してるのに動かない」「謎のCTD、コンパイルエラーが発生する」といった場合はこの可能性を疑ってください。また下記に記載されているパターン以外をご存知の方は追記、あるいは報告していただけるとありがたいです。
- 数字が頭にくるパターン（例：000、0rangeなど） ：確認したわけではないのですがIDで不具合がでていることから考えても避けたほうがいいです。
- defを先頭に含むパターン ：Lovers 更新履歴.txtより「行頭にdefが来て関数をコールしているのとコンパイルエラーが起きる」という報告。でも現行verでは「def」を最初に含む変数が存在するのに問題なく動いている謎。
構成要素編まとめ
この「関数」「コマンドや関数以外の構成要素」「演算子」「変数」を組み合わせることでスクリプト（＝魔法）を構築するのです。
きのこ的世界観の定義においては方法論そのものは「魔術」で、引き起こす事象的には「魔法」です。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜ほんとどうでもいい
「魔法の言葉」「数字」「それらを繋ぎあわす要素」が手に入りました。
これらは正しい順番に並べることではじめて効果を引き起こします。以下にその並べ方（文法）に関する説明をします。英語よりは簡単、マジで。
関数の文法
関数の文法をRemoveALLItems関数の用例を使って説明します。
- RemoveALLItems 意味：「パラメータ」のすべてのアイテムを取り除くor「ターゲット」のすべてのアイテムを「パラメータ」に移動させる
- オプション 0：所有権をリセットする 1：所有権を保持する
- 例1
- RemoveAllItems AAALoversFNPC00Ref ※「AAAALoversFNPC00Ref」はAAAALoversFNPC00の参照用EditorID
- AAALoversFNPC00の所有しているアイテム全てが消滅。
- 例2
- Player.RemoveAllItems AAALoversFNPC00Ref
- Playerの所有しているアイテム全てをAAALoversFNPC00に移動させる。
- 例3
- AAALoversFNPC00Ref.RemoveAllItems Player
- AAALoversFNPC00の所有しているアイテム全てをPlayerに移動させる。
- 例4
- AAALoversFNPC00Ref.RemoveAllItems Player ,1
- AAALoversFNPC00の所有しているアイテム全てを所有権を保持したままPlayerに移動させる（盗品まみれ！）。
このように関数は「実行するObject（ターゲット）」「対象Object（パラメータ）」「オプション」という要素の指定が必要だったり、要素の指定により動作が変わるものが存在します。そして関数ごとに要素の存在や意味が異なるので、関数を使用する際はリファレンスを確認する必要があります。
基本的に「実行するObject（ターゲット）」を省略した場合、実行中のスクリプトが添付されているObjectが当てはめられます。
例1
LoversFNPC00に添付されたScript上で、GetItemCountを使用した場合
- 例1-1
- Set AppleCount to GetItemCount Apple
- 変数AppleCount に LoversFNPC00の所持しているAppleの数が代入される（省略例）。
- 例1-2
- Set AppleCount to me.GetItemCount Apple （変数me＝LoversFNPC00のRefID）
- 変数AppleCount に LoversFNPC00の所持しているAppleの数が代入される（指定例。結果は同じ）。
例2
LoversFNPC00と対話中、Dialog上のスクリプトでAddItemを使用した場合
- 例2-1
- AddItem Apple ,10
- LoversFNPC00にりんご10個が追加される。
- 例2-2
- Player.AddItem Apple ,10
- Playerにりんご10個が追加される。
ここらへんの関数ごとの要素の違い（すなわち仕様）を把握していなかったことや勘違い、設定の間違いなどが、想定した結果が得られないことの原因であることが多々なので注意してください。逆に得られなかった場合、関数の要素の設定を疑ってみればいい、というわけです。
スクリプトの作り方
スクリプト中で行われる処理の流れは大まかに言うと以下の三つの要素で構成されます。
数値の参照（入力） → 条件分岐 → 数値の適用（出力）
単純な処理の場合は「数値の参照」と「条件分岐」が「IF文」上で同時に処理されます。
複雑な処理でも、大抵の場合これを連続的（場合によっては並列で）に行っているだけです。
例1
- 現在PlayerがターゲットしているNPCのRefID及び、Playerに対する友好度、性別を変数に格納する（数字の参照）
- これらの変数を比較した上で条件が合致した場合（条件分岐）
- ターゲットしているNPCにAI「DaiteHoldOnMe」を適用させる（数値の適用）
例2
- Ａ、Ｂ、Ｃという3つの変数の合計を変数Totalに格納し（数値の参照）、
- 変数Totalの値に応じて（条件分岐）、
- 変数Ｄに数値を加算する（数値の適用）
- この変数Ｄと別のところで求めた変数Ｅの値を参照して･･･（以下略）
※ 厳密にいうと、両例共に1の時点で「数値の参照」→「数値の出力（変数への格納）」をやってます。
このひとくくりの処理の単位を意識していると、人のソースが俄然読みやすくなります。
また、オリジナルのスクリプトを書くときは、
- 行いたい処理を考える。
- その処理を「参照」「条件分岐」「適用」に分類する。この時点で一単位でいけるかどうか判断。できない場合は処理を分割する。
- 整理が完了した時点で、それぞれの処理に必要な関数はなんであるかを判断する。
- その関数が頭の中にあればそれを使う。無いなら使える関数を探す。使える関数が見つからない、存在しない場合、代替案（複数の関数で段階的に行う等）を考える
- 具体的にスクリプトを書いてみる。
という手順で作成できます。
このスクリプトを書き出す前の準備は、複雑な処理になればなるほど重要になり、スクリプト使いとしてのレベルがあがればあがるほど不要（無意識的に行えるよう）になっていきます。必要であるならばこれらの準備作業は紙やテキストファイル上で行うのも有効です。この「仕様書モドキ」が手元にあるとバグや仕様上の問題点が生じた際、対策の検討が非常にやりやすくなります。
なお、この3つの要素の中でもっとも厄介なのが「条件分岐」です。
条件分岐の設定が甘いとスクリプトは必ず意図せぬ動作（バグ）を起こします。スクリプト使いの日常はバグとの戦いが基本です。条件分岐の定義では「動作させるための設定」であると同時に「動作させないための設定」でもあることを常に意識して下さい。というか自分もこれが現在の最大課題です。
この条件分岐をいかにスマート（無駄なく無理なく確実に動作する）に組めるかによって、スクリプト使いの「格」が決まるそうです。これは向上心を維持したまま積み上げた長い経験、そこから培われるセンス、そしてポリシーに基づくものであり、一朝一夕で辿り着けるものではありません。これからスクリプトを勉強する人はまず「汚くてもいいから、とりあえず想定したどおりに動く」を目指しましょう。道はそこからです。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜千里の道も一歩から、でござる
スクリプトの作り方Tips
- Vanillaは最高のお手本 ：Vanillaのデータ（Oblivion.esm上のデータ）はお手本として最高です。理由をあげるとまず「製作者が作ったデータであること」。あまりにも当然過ぎて笑えますが「システムの仕様や運用方法に基づいて作られているので処理に信頼性がある」ということです。まぁ、バグだらけなんですけどね、実際は。次が「実際のプレイで経験したことをデータ上で参照できる」ということ。これが準備編で一度クリアしておくことを推奨した理由です。初期段階では関数なんてどれが使えるのかまったくわかりません。そこで「メインクエストで使っていたあの処理！」とあたりをつけ、Oblivion.esm上からその処理を探し、実際はどういった処理をしているのか探す「逆引き」ができるのです。最後の理由が「既に読み込んである」です。大抵のModはOblivion.esmをマスターとして利用するため、CS立ち上げ時に既に読み込まれています。よって別のファイルをいちいち読み込んで探す、というステップを飛ばしてすぐに探しはじめることができるのです。この3つの理由から「Vanillaは最高のお手本だ」と断言します。異論は認める。テキスト英語だしね。
全行程おつかれさまでした。これで貴方はついに「魔法使い」としての最初の力を得ました。
貴方がやりたいことはなんですか？町の外にでて大冒険？それとも街の中で商売でも始めますか？自分は「神」を目指すことをお勧めします。
ここまでの講座だけで頭の良い人は自立する術を得ることができたと思います。自分といっしょに講座を進める必要はありません。次の章で「禁断の扉」を開けてからお別れしましょう。そうじゃない人はもうしばらく私の講座に付き合ってもらいましょうか。つづく。
おまけ：課題
ここまでの内容をすべて理解できた方にオマケの課題を出してみます。
課題1 「らば子とじゃんけん」
内容
- らば子に「じゃんけんをする」という新規のトピックを追加。
- 「わかったわ。じゃんけん・・・」という返答のあとに分岐選択肢「ぐー」「ちょき」「ぱー」を表示。
- それぞれの分岐選択肢のトピック中に「勝ちパターン」「負けパターン」「相子パターン」のランダムオプションつきのinfoを作成。
- 勝ちパターンのときに10ゴールドもらえ、負けると10ゴールド取られる
- 10ゴールドもってない場合の分岐も用意する。
- 勝敗の返答が表示されたあとに分岐選択肢「もう一度勝負」「やめる」を追加する。
応用例：プレイヤーが勝ったら「らば子」が脱ぐ
（NPCは装備中のアイテムが消滅すると脱ぎます。アイテムの減少を行う関数はRemoveItem）。
・・・おい、これ、次の章と合わせれば「野球拳→えっち」って流れ作れるんじゃね？！盛り上がってきました！( ﾟ∀ﾟ)=3
課題2 「QuestStageを使わないクエストの作成」
内容
- らば子に新規トピックを追加し、そこに「届け物を頼みたい」という主旨の会話を設定する。自然な流れとしてはGREETINGに「うーん、困ったわね・・・あら、こんにちわ」という「一度だけ表示」オプションつきのInfoを追加し、そのinfo中でトピック「どうしました？」を追加する。
- 分岐選択肢「引き受ける」「いまはちょっと・・・」という過程を経た上で新規作成した「イベントアイテムA」を取得する。
- 「イベントアイテムAを所持している」を条件としたらば子の台詞を「GREETING」中に作成する。
- 届け相手を新規に作成する（VanillaNPCを使用しても良い）。
- らば子用Quest中の「GREETING」に「届け相手が」「イベントアイテムAを所持している」と条件設定した届け相手用の台詞を作成する。
- ↑の会話の結果として「イベントアイテムA」の消滅と「イベントアイテムB」の獲得する。
- 「イベントアイテムBを所持している」を条件としたらば子の台詞を「GREETING」中に作成する。
- ↑の会話の結果として「イベントアイテムB」の消滅と、報酬を発生させる。
定番の「お届けものクエスト」です。
フラグアイテムやInfoオプションの「一度だけ話す」を用いることでQuestStageの使用や複雑なフラグ管理を行わずともクエストは簡単に作成できます。なおフラグアイテムは「クエスト用」のオプションにチェックをいれておけば紛失は防げます。
これを応用すればもう少し複雑なクエストも作成可能です。
トピック
自作自演Ｑ＆Ａ！
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：「煮詰まったら一発抜く」とありますけど、私、女なんですがどうしたらいいんでしょうか？
Ａ：ねぇ、キミ。普段どんなオナニーしてるの？
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：前半でスクリプト恐怖症は解消されたんですが、後半でぶり返しました。どうしましょう？
Ａ：ねぇねぇ、キミキミ。普段どんなオナニーしてるの？
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・マジメに応える気ないだろ？
Ａ：違うよ。全然違うよ。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜Ｑ：ξ*ﾟ��ﾟ)ξは何？誰？
Ａ：らば子です。
ξ;ﾟ��ﾟ)ξ＜ま、まじで？
Ａ：まじで。次の章でぬちょぬちょぐちゅぐちゅ確定。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・氏ねばいいのに。
こういった「対話中のNPCの表情変化」をOblivionのNPC上で再現したい場合、個々のResponseの設定ウインドウの「音声→感情種別」と「感情の度合い」をいじってみてください。OblivionのNPCの表情はPlayerに対する友好度に応じ基本状態が決まり、その状態に選択した「種別」と「度合い」を足して表情を変化させてるようです。「度合い100」を設定すればその感情種別のMAXの表情がでる模様。ただし友好度が低いと、不機嫌顔→MAX100のHappy顔→不機嫌顔と変な挙動になります。まだ詳しく解ってないのでさわりだけの紹介に抑えておきます。
ξ#ﾟ��ﾟ)ξ＜・・・氏ねばいいのに。
こんどこそつづく。
紳士のためのNPC作成講座 実践編2 | 目次| 紳士のためのNPC作成講座 実践編3
コメントをかく