「ふー、つかれたつかれた」
軽く息をつく。俺は今、家への帰路についている。

今日のビジターでのデーゲームでは俺が先発を任されていた。
プロに入って3年目、去年から1軍で地道に結果を残していた俺は、今年は先発ローテーションの一角を任されるまでになった。

今日の俺は調子がよかった。球の走りが良かったし決め球のカーブもよく決まり相手に1点も許さなかった。
しかし調子が良かったのは相手のピッチャーも同じだったみたいで、互いに無得点のまま8回へ。
何とか俺が8回表まで抑えたその裏、打線が相手のピッチャーを捕らえ、ようやく得点。
9回をこっちの守護神がきっちり抑えて、ゲームセット。勝ち星を手にすることが出来た。
投球数が100球はゆうに超えていた、おかげで無茶苦茶疲れている。

遠征先から新幹線や電車に乗ってそのまま帰ってきたので、投手戦だったとはいえ、辺りはもう結構暗くなっている。
明日は幸いにも完全なオフだ。早く家に帰って、大好きな奥さんとゆっくり過ごしたいものである。

なんて事を考えてたら、もう家の近くまで来ていた。

――ガチャ
「ただいまー、帰ったよ桜空」
「お、おかえりなさい、十哉君!」
中から妻の桜空が出迎えてくれる。彼女とは高校からの付き合いで去年の冬に結婚したばかりだ。
……………あれ?
「ご、ご飯にしますか? お、お風呂にしますか?」
「ま、待って、ちょっと待って桜空」
「は、はいっ!」
その場で落ち着いて深呼吸をする。そしてもう一度桜空の姿を見る。
………やっぱりおかしい。
「なあ、桜空」
「は、はい、なんですか?」
俺は桜空に今抱いている疑問をぶつけた。


「……なんで、そんな格好をしてるんだ?」
そう、桜空の格好はエプロンの下には何も着ていない、いわゆる『裸エプロン』だったのである。
「………///」
…あ、指摘したら真っ赤に照れて縮こまってしまった。もっとも最初から顔色は真っ赤だったけど。
しかし普段外に出かけるときも、恥ずかしがってあまり露出の多い服は着ない桜空が、なぜ『裸エプロン』になっているのだろう。
「…あ、あのですね」
「うん」
「十哉君、最近野球とても頑張ってるじゃないですか。今日だって後半の回まで投げていましたし…」
「…うん、そうだな」
どうも俺が投げるときは援護が少ないというか、終盤まで同点でいる事が多く、大体8回くらいまで投げてることが多い。
「だから頑張ってる十哉君になにかしてあげたいなって思って、でも考えてみたら思い浮かばなくて…、それでお姉ちゃんに相談してみたんです。そしたらこの格好を薦められて…」
……義姉さん、自分の妹になんて事言ってるんですか。
「やっぱり似合いませんよね、こんな格好…」
「いやいやいや、そんなこと無いって! むしろ嬉しいと言うか興奮するというか」
桜空は全体的に控えめな体型だけど、スタイル自体はいいし、胸だって本人が気にしてるほど小さくない。
胸や下の部分が見えそうで見えないところとか、もじもじして隠そうとしている所とかなんだかそそられる。
料理も上手くて献身的な桜空にはイメージ的にもなんとなく似合っていると思う。
「あ、ありがとうございます…」
褒めたらさらに恥ずかしがって縮こまってしまった。その仕草の一つ一つが可愛すぎるというのに。
「そ、それでこれからどうするんですか?」
「うーん、……桜空を食べたいかなあ」
「はい、わかりました。……って、えええ!」
俺の遠まわしな表現にびっくりしたような声を上げる桜空。
「どうしたんだ、桜空?」
「えと、あの、わ、私を食べるってどういう…」
「んー、ちょっと表現が古かったかな?、…つまりこういうことだよ」
そういって俺は桜空の唇を奪った。
「んんっ!?」
突然のキスに驚いている桜空。構わずに舌を絡ませていく。
「んっ……あ…はぁ……んっ…」
桜空は驚いているせいか、俺のなすがままになっている。

十数秒くらいたっただろうか、それくらいの長いキスを終える。
桜空はすっかりキスで紅潮していて、目を潤ませている。
「……ダメかな?」
こんな状況でこんな質問をする俺は意地悪に違いない。
「…うう、わ、私は別にかまいませんけど、十哉君は大丈夫なんですか? 試合帰りですし疲れているんじゃ…」
「俺は大丈夫だよ。野球やってるから体力には自信あるしさ。……それに、桜空のさ、そんなエッチな格好見れてさ、なんか元気がわいてきたというかさ。だから大丈夫だよ」
「……わ、わかりました。…私も、その、もう…、で、でもここじゃさすがに恥ずかしいです……」
…よく考えてみたら、まだ俺たちは玄関だった。さすがにここでは誰だって恥ずかしい。
「確かにそうだな…、よし、それじゃ、…よっと」
「ひゃあっ!」
桜空を下から抱えあげる、いわゆる『お姫様抱っこ』というものである。
急に抱えられてびっくりしたのか可愛らしい声を上げる桜空。
桜空が着ているものはエプロンだけなので、桜空のすべすべな肌の感触がとても気持ちいい。
「あ、あの、十哉君。恥ずかしいです……」
恥ずかしがっている桜空をよそに俺は台所へと向かった。

「…え、えと、十哉君、本当にここでするんですか?」
台所に着くや否や、桜空が疑問を投げかけてきた。
今まで、二人でするときは初めてをのぞいて、決まってどちらかのベットだったし、こんな展開になったことも無かったので無理も無いだろう。
「うん、せっかくそんな格好してるんだしさ」
むしろ裸エプロンなのにベットでするっていうのもかえって違和感があるというものである。
「…なんだかいつもよりも恥ずかしいです……」
「いつもと違うってのも新鮮でいいかもしれないよ? …じゃ、しよっか」
「はい、…よろしくお願いします」
ううむ、桜空はなかなか緊張してるな、いつもと違う状況がそうさせてるのか、いつにもまして初々しくて可愛らしい。
俺はたまらなくなり、桜空を抱きしめ、そのまま口づけをする。
「んっ…」
さっきのキスとは違って、合わせるだけのソフトなキス。
互いに味わうように何度も何度も繰り返す。
…やがてそれに物足りなくなり、さっきのような深いキスを交わす。
「はぁ…ん……んんっ…んんぅ…」
さっきは俺のなすがままになっていた桜空も、舌を絡ませ求めて来る。
「んんぅ…んぁ…ふ、んっ……」
互いの舌が咥内で絡み合い、ぴちゃ、くちゃ、といやらしい水音が聞こえる。
甘く、深い口づけを交えながら、そっと桜空の胸に触れる。
「んっ!」
急な感触に驚いたのか、悩ましげな声を上げる桜空。そのままエプロン越しに軽く触る。
「んんっ…は…んぁぁ…」
最初はゆっくりと愛撫していき、次第に少しづつ強く揉みしだいていく。
「はぅっ…、ふぁ…ひぁぁ…っ!」
胸の快感からだろうか、今まで以上に悩ましげな声を上げる桜空。
左手はそのまま胸を揉みつつ、右手をそっと下の方へ這わせていき……、そのまま桜空の秘所を軽く愛撫した。
「ひゃあっ……!」
今までに無い快感のせいか、桜空が軽い嬌声を上げる。
キスや胸への愛撫のせいか桜空のそこはすっかり濡れていた。そのままゆっくりと指を入れていく。
「ふあぁっ! んんっ……ふぅっ、んあっ」
熱く、ヌメヌメとした感触が俺の指を包んでいく。
そのまま指を開いたりして中を掻き乱していく。
「はぁっ! …あ、やぁっ! はぁんっ! ひぁあっ!」
「もうびしょびしょだね、桜空のあそこからいやらしい汁がどんどん溢れてくるよ」
「やぁっ! い、言わないでください…っ、ふあっ! ひゃあっ!!」
快感に耐え切れないのか、足を震わせ、俺にしがみついて来る。もう限界が近いのだろう。
俺はそのまま一気に桜空の秘所を刺激した。
「っ! ひぁああああああっ!!」
その瞬間、桜空は体を震わせながら大きな嬌声を上げた。
それと同時に俺にしがみつく力が大きくなる。
「……はぁ……はぁっ……」
「気持ちよかった? 桜空」
「はぁ……は、はい、……気持ちよかったです」
恥ずかしながらも柔らかな笑みで答えてくれる。
もうさっきから下のほうがだいぶきつくなっているので、ひとまず桜空から離れて、ズボンを下げて先程から自己主張しているそれを解放してやる。


「あ、あの、十哉君」
すっかり大きくなっている俺の一物を恥ずかしげに見ながら、桜空が声をかけてくる。
「ん、どうしたんだ。桜空?」
「…えと、さ、さっきは十哉君に気持ちよくしてもらいましたから、今度は私が十哉君に……その、してあげたいです」
…驚いた。桜空がこういう事を言うのは初めてだ。この状況下がそうさせているのか…、何はともあれなんだかうれしい。
「…それじゃあ、お願いしようかな」
答えを返すと、桜空は近づいてきて俺の目の前でしゃがむ。
「……」
桜空の目の前にあるのは俺の大きくなったモノ。
やっぱり恥ずかしいのだろうか、顔を真っ赤にさせながらそれを見ている。
「…大丈夫?」
「え、は、はい! 大丈夫です」
初めてからの緊張からかびっくりしたような声で返事をする桜空。
「…えっと、確かこうして…」
桜空がおずおずと俺のものに手を伸ばし、そのまま掴む。
「っ!」
「あ、ごめんなさい!」
桜空の手の力加減がちょっと強かったせいか、その痛みが顔に出ていたようだ。
「あ、うんうん、大丈夫。ちょっとだけ力を緩めてほしいな」
「は、はい、…えっとこんな感じですか?」
「…うん、そんな感じ」
不慣れな手つきで俺のモノを軽くしごいていく桜空。
力加減がちょうどいい具合で心地よい感触が伝わってきて気持ちいい。
「…気持ちいいですか?」
「…っ、うん、…ちょっと舐めてもらっていいかな?」
そういうと、恥ずかしそうにこくりと桜空がうなずく、そして俺のモノの先端を軽く舐めた。
「…っ!!」
その瞬間、ビリッとした快感が俺の中を突き抜けていった。
そのまま桜空は俺のモノを続けて舐めていく。
「んちゅ…、ん…んぅ…」
舌を使い、俺のモノをきれいに舐め上げていく。
「くっ…」
今まで感じたことの無い、ぞわぞわした快感に俺は堪らなくなっていく。
そんな俺に追い討ちをかけるかのように桜空は俺のモノを口で咥えてきた。
「んっ、んっ…、んむっ、んんっ…」
さっき以上の快感が俺を襲う。下半身に熱が集まっていくのを感じる。
「くぅっ…、さ、桜空、俺、もう…」
「んぅ…むぅ…んんっ…んむ…、ぷはっ」
限界が近いことを察してか、桜空が口を離す。さすがにご飯の前だから、口の中に出すわけにもいかないだろう。
桜空の行為によって、さっきから大きくなっていた俺のモノはさらにビンビンになっていた。
「はぁ…、十哉君、気持ちよかったですか?」
「う、うん、すごく良かった」
「…よかった、十哉君が喜んでくれるなら私も嬉しいです」
頬を赤らめながら笑顔で答えてくれる桜空。
その姿を見て俺はたまらなくなり、再び桜空を抱きしめる。
「…なあ、桜空、…もういいかな?」
「……はい、…きてください」
そういって軽く口づけを交わし、桜空を流し台の方にもたれさせる。
大きくなっている俺の一物を桜空のもうすっかり濡れている秘所にあてがい、
「…いくよ」
そのまま一気に貫いた。


「ふっ、くぅっ、はああああああっ!!!」
桜空が体を震わせ嬌声をあげる。桜空の中は強く締め付けてきて、口でされた時よりもさらに強い快感を生み出す。
「くぁっ、はぁっ…、ふぅっ…」
「…くっ…」
いつもよりも桜空の膣内を熱く感じる。このままじっとしていると出してしまいそうだ。
俺はたまらず動き始める。
「ふっ、ふぁっ! ああっ! ああんっ!」
腰を動かすたびに桜空が声を上げる。そのたびに桜空の膣内が俺のモノをさらにきつく締め付けてくる。
俺はさらに激しく腰を動かす。
「ふあぁっ!ああっ!はぁっ!あんっ!ああんっ!!」
ぬちゅ、ぐちゅといやらしい音が部屋に響きわたる。
桜空は俺の激しい抽送に耐えようと、ぎゅっとしがみついてきている。
俺のほうも、もういっぱいいっぱいだった。
「くっ、さ、桜空っ、俺、もうっ…!」
「ふあっ、はあんっ! と、十哉君! わ、私も、もうっ…、ひゃあっ!」
「桜空っ、イくぞっ、お前の中に、出すからなっ!」
「は、はいっ、きて、きてくださいっ! 十哉君っ! んあぁっ!!」
「くあっ、うぁぁっ!」
「ふぁっ、あぁっ! あああああああああぁっ!!!」
俺と桜空はほぼ同時に絶頂を迎えた。
桜空の一番奥に俺から放たれた白濁液が注ぎ込まれる。それと同時に桜空の膣内も俺のモノから精液をさらに搾り取るかのように締め付けてくる。
「はぁっ…、はぁっ…」
「…んっ…はっ…はぁっ…」
長い射精を終え、俺のモノを桜空の秘所から引き抜く。
引き抜くと同時にこぽっという音と共に収まりきらなかった白濁液が桜空の秘所からこぼれる。
「…はぁ…はぁ…、…いっぱい、出ましたね」
「…ああ、そうだな。…桜空、…愛してる」
「…は、はい、私も、十哉君のこと、愛してます」
そう言いながら俺たちは柔らかな口づけを交わした。

あれから少し落ち着いてから、台所の床が大変なことになっていることに気がついた。
俺と桜空は床に撒き散っていた愛液やら精液やらが混じった液体を掃除している。
「そういえば、この掃除が終わったらどうするんですか?」
「ん〜、とりあえずご飯を食べて、お風呂に入りたいなあ」
そういえば試合帰りだったから、お腹もぺこぺこだし、体のほうも疲れてるからゆっくりしたい。
「はい、ご飯もお風呂ももう出来てますよ。…でも両方とももう冷めてるかもしれませんね」
「なーに、桜空の料理は冷めててもおいしいし、お風呂は暖めなおせばいいさ」
「…くすくす、ありがとうございます」
そんな会話をしながら、床の掃除をし終えた。
「ふう、終わりましたね。それじゃあご飯にしましょうか」
「ああ、わかった。あ、そうだ、桜空」
「はい、なんですか」
「明日、休みだからさ。久しぶりに二人でどっか遊びに行こうよ」
「そうなんですか? …それじゃあお言葉に甘えて、明日どこか行きましょうか」
「やった! それでさあどこに行こうか?」
「くすくす、楽しみなのは分かりますけど先にご飯食べましょう」
「あ、それもそうだな。…お、今日のご飯もおいしそうだなあ」
「ありがとうございます。どうぞ召し上がってください」
「うん、それじゃ、いただきます!」

…こうやって桜空と二人でいつまでも幸せな日々を送って行きたいな、と桜空のご飯を食べながら、改めてそう思った。

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