今日は日曜日。とはいえ、プロ野球選手にとっては無論休日ではない。
休日である一般人のために楽しませる、それが仕事だ。
その日曜日の試合を勝利で締めくくり、笑顔で球場を後にする客を見送り、

よーやく休みが得られるわけである。
今日はデーゲーム、火曜日はナイトゲーム。しかも、今日までの三連戦も次の三連戦もホームゲーム。
明日月曜日は、完全に1日好きなことができるわけである。

そのような状況を、当然あいつは知っていた。
ラジオで結果は知っているだろうが、とりあえずは電話する。

「もしもし、アカ」
「すごいです!勝ちましたよ!さすがです!」

名前を言いきる前に喋り出しやがった。
まあ、電話の相手がだれかは、もうわかっているだろう。

「ああ、ありがとう。
 とりあえずさ、明日は予定通り遊園地に行こうな!」
「はいです!
 その前に、今日の夜のお楽し」

プチッ!

まだアカネは18歳。そんな破廉恥な言葉を言わせたくは、ない。
とにかく休日は、少なくとも子供ができるまではアカネと欠かさずデートすると心に決めている。
まあ、子供を作りたくないのが正直なところだが。
セックスはたくさんしたいが、アカネは永遠の妹であり、彼女であってほしい。そう願うからだ。


破廉恥な言葉を言わせたくないとはいったが、アカネとは破廉恥な事をたくさんしたい。
幸い俺は野手なので、調整は必要ない。少しでも体力が残っていればほぼ毎日アカネを抱いている。
今日ももちろん例外な日ではない。アカネを抱くのが待ちきれないとばかりに、大急ぎで帰宅する。


「ただい」
「お帰りーです!」

アカネが走ってこちらに来る。抱きついてくるのだろう。
俺も受け止める態勢に入る。

「わーい!」
「うおっ!?がっ!」

だが、いくらなんでも勢いがありすぎた。
お互いの顔が激突し、倒れこんだ。



「いててて…あ、あれ!?」

目の前に、俺がいる。
しかも今俺が発した声は、可愛らしく、愛くるしい声、聞き覚えのある声だった。

「だ、大丈夫ですか、小波さん…
 あれ、少し声がおかしい…」

来ている服装に目をやると、アカネが好むピンクのジャージ。
よく見ると、いつもは分厚くはあるがぺちゃんこの胸板が、優しく膨らんでいた。

・目の前に自分。
・発する声は大好きなアカネの声
・自分の容姿が女の子、というかアカネが好む格好

…。

ちょっとまて。
何か違わないかこれ?
ていうか何このノリ?5?5ですか?俺がいるべきはどっちかというと8だと思うんですけど!


「ど、どうしましょう…」
「可愛らしく言ってるつもりでも、声が可愛くないからな。」
「そんな冷たく白けた口調のアカネ、自分でも見たことがないです…」

確かに、普段の行動において結婚後も妹キャラが抜けきっていないアカネに俺の中身が入り込んだら、
そりゃあ違和感ありすぎだろう。
かなり気まずい夕食となってしまった。せっかくアカネが腕によりをかけたのに。


「えっと…お風呂も入ってるんですけど…」
「肉体まで入れ替わったわけじゃない、今疲れてるのはアカネだろう。先はいってくれ。」

何度も言うが、小波のセリフをアカネの声で、アカネのセリフをコナミの声で言っている。
想像してほしい。本当に違和感がありすぎだ。


アカネが体を念入りに洗う。仮にも、愛する人の体を預かっているのだ。
ゆっくり、丁寧に洗うと、とある場所に行きついた。

「ここも…ですよね…」

いつもフェラなどで見ているとはいえ、こんな形でまたお目にかかるとは思わなかった。
大事な場所なので素手で念入りに洗っていくが、

「な、なんかきもちいいです…!?」

急激に大きくなって行く様が、一目でわかった。
大きくなるものだと知ってはいたが、ここまで急激とは思わなかった。
植物が成長する様子を早送りで見ている感じがした。

「す、すごいです…」

いつもはズボンから出てくるそれは、最初から大きかった。
自分の手で大きくしたのは、小波の体を預かる形とは言え、アカネにとってこれが初めてだった。
自分の姿に興奮して最初から大きいのももちろんうれしいが、自分で大きくするのもまた新鮮な感じがした。

そして気も変になり出したアカネは、ためしに手で扱いてみることにした。

「ふ…あ…男の人って、こんな感じでオナニーするのかな…」

アカネは小波がいなくてさびしい場合、小波を思いながら自ら陰唇を愛撫し、掻き混ぜる。
男の場合は、まったく別のやり方なのである。慣れない手つきで、必死に扱く。

そして、完全にとりこになり、ついに絶頂を迎える。

「ああっ、あああああああっ!」

白濁の液が勢いよく飛び出す。
何度も何度も射精する。すべてを出し終えると、呼吸を荒げて、壁に寄り掛かった。
まだペニスはそそり立ち、ビクンビクンと脈打っている。


ふと、風呂場の引き戸の方を見る。

「ひうっ!」
「ダメですよ、小波さんの体を勝手にいじっちゃ。罰があたります。」

そこには、アカネ…もとい、小波が立っていた。
アカネの声を借り、アカネの口調でしゃべれば、
アカネには、当然自分の愚行を自分にとがめられてるように見える。

自分は、なんてことをしてしまったんだ、そんな罪悪感が体中をめぐっている様だ。
どうしようもない脱力感を襲う。体が、全く動かない。自然と涙が出てくる。

「ああもう、泣くなよ。怒っちゃいないから、な?」
「ごめんなさい、ごめんなさいです…」

最近、アカネはよく涙を流す。
うれしいときも、かなしいときも、泣きたいときに泣けるようになった。

それは、とてもいいことだ。
もっとも、こっちから見れば泣き虫な自分が存在するということになるのだが。


ゆっくり湯船につかった後、しっかりあったまって風呂からあがってきた。
さて、今度は俺の番である。

「お風呂にどうぞです。あんまり念入りに洗わなくてもいいですから。」
「…いや、他に気にしていることがあるんじゃないのか?」
「小波さんなら、アカネのすべてを見られたって構いません!」
「アカネ…」

その言葉に感動した。
もっとも、男の俺の声でなければ、感動もひとしおなのだが。調子が狂う。



「これが、アカネの体か…」

服を脱いで全裸になり、ふと鏡の前に立っている。しまった体、それでいて、お尻はむっちりと大きい。
特におなかの括れとお尻のバランスが絶妙であり、ボディラインがきれいに整っている。

思えば、初めてアカネと会った4年前、アカネは心も体も完全に子供だった。
スレンダーで、子供っぽい体格。もっとも、今も子供の心はそのままだが。

「あのアカネが、ここまで魅力あふれた体をもったのか…」

それが、今やグラマーな、大人の女性にとって魅力あふれる体に。
リンも大喜びするだろう。毎日その体を犯している以上、俺は殺されそうだが。

「そしてやっぱり、…大きくなったな。」

そして最後に、忘れてはいけないこの部分。女性の象徴、おっぱいである。
女性の胸が大好きな小波は、アカネを抱く時はいつもアカネのおっぱいに甘えて、
出ないはずの母乳を一心不乱にこくこくと飲んでいる。

そういうわけでいつも大好きなアカネの、大好きなおっぱいを見ているはずなのだが、
改めてみると、…本当に大きい。

「…入ろう。1人ストリップをアカネに見られるとまずい。」


アカネに見られていないことを周囲を見渡して確認し、風呂場に入った。
体を洗う途中で胸や陰唇の辺りにも触れ多少感覚がおかしくなったが、
さっきアカネを注意した手前安易な事は出来ない。そこは大人の理性で乗り切り、湯船につかった。


プカリと浮かぶ2つの球体。
あかねのおっぱいは、もはや半円型とは呼べないほどの、球体型の立派な巨乳だった。

「…。」

やばい、と思った。
もとは自分の体ではないとはいえ、自分の体に悩殺されそうだ。
誰だ俺は。ナルシストか。俺はそんなキャラに育った覚えはないぞ。

「…ちょっとくらいなら…」

揉んでみる。いつも通りの、柔らかく、気持ちいい感触。
そうだ、今なら、このおっぱいは俺のものだ。

いつもアカネのおっぱいをしゃぶってはいるが、早く他の場所を犯すようにせがまれ、
いつも満足するまでおっぱいをしゃぶり尽くすことが出来ない。

しかし、今、この瞬間だけは(いつまで続くか知らないが)、完全にアカネの体は俺のもの。
今がチャンス。普段の分まで、心行くまでおっぱいを楽しみ、しゃぶりまくろう。

幸い、アカネほどの巨乳になれば、おっぱいを持ち上げれば乳首は口元まで余裕で届きそうだ。
以前から届くだろうなとは思っていたが、実行に移したのは初めてである。

そして、唇と乳首が接触し、それを小波は口で加え、思い切り吸い上げた。

「ん…んぐ…」

人間の本能からだろうか。赤ちゃんの時の記憶だろうか。
一度飲み始めたが最後、夢中になって飲み続ける。

女性は『おっぱいを飲むのがそんなに楽しいのか?』と思うことがあるらしい。
でも、なぜかは分からないが、理由を言葉では言い表せないが、夢中になるほど楽しい…
いや、楽しいというより、もっと別の言い方があるような気もする。その言葉も見つからないが。


「ん…」

さすがに、おっぱいも、それを持ち上げる腕も少々疲れてきた。
おっぱいをすわれるとおっぱいが疲れる、というのを聞いたことがあるが、本当らしい。
その時の対処法は、もう片方のおっぱいを吸えばいい、というのを思い出し、実行する。

自分のおっぱいを吸うのにだいぶ慣れてきたので、

「ここって…どんな感じなんだろうな…」

片手でおっぱいを支えそれをしゃぶり、もう片方の手は秘部に行き付く。
そして、いつも自分がアカネにやっているテクニックで、いつもと同じように秘部をかき混ぜる。

「ん…男のオナニーより断然…」

おっぱいを支えていた片手も秘部に向かわせる。
おっぱいは今口で支えているだけの状態だ。結構きつい。

「!?」

俺がうまいのか、いや、アカネの体が感じやすいせいなのだろう。
一瞬意識が飛ぶくらい気持ち良かった。乳首をくわえていた口が、危うく開きかけた。
なんとか持ちこたえ、引き続き夢中でしゃぶり続ける。

「んん…んん…」

だんだんおかしくなってきた。絶頂に近づき、ひたすら自慰行為を続ける。
…その結果、小波もまた、周りが見えていなかった…

「こ、小波さん…」
「ん…んんんっ!?」

その声の主は、小波の体をしたアカネ。
完全に意識が自慰の方に行ってしまい、アカネの一声に完全に不意を突かれた。

それでも口にくわえていた乳首だけは離さないあたりは、
彼のおっぱい好きが相当なものであるということが垣間見える。

だが、やはり小波も先ほどのアカネと同じように脱力感に襲われる。
そしてついに、くわえていた乳首も口から離れた。

「あ、えっと…」
「…。」

アカネが引き戸を閉め、去って行った。
湯船につかるのが気まずくなり、ほどなくして小波も風呂から上がった。


「あ、えーと、その…」
「いいです!小波さんなら、アカネのすべてを見られたって構いません!」

先ほどと同じことを言う。
確かにそう言われてはいたが、それでも人の体でオナニーするのはまずい。

「その…本当に…ごめん…」
「…えっと、じゃあ、アカネの頼み、聞いてくれますか?」
「おお、なんだ、何でも言ってくれ!」

何度でもいうが、アカネのセリフは小波の声で、小波のセリフはアカネの声である。

「その…小波さんを…襲わせてください…」
「…はあ!?」

早い話、セックスをしたいということである。
そうなれば、男である小波の体を纏ったアカネが主導権を握り、襲うのは当然と言えば当然である。

「不満とかじゃないんですけど、ずっと小波さんに身を任せてきて…
 今回が最初で最後のチャンスだと思うんです。だから、せっかくだから、今回だけ…」

もともとアカネはおちゃめな性格である。こういうことをしてみたい、と思ったわけだ。
こんな風に思っても、おかしくはない。

「…だがなあ…男に抱かれるってのは…」

だが、視覚的感覚を想像したとき、さすがにアカネを受け入れられるかどうかはためらわれる。
感覚的に女同士になるアカネならまだしも、男同士になる小波には流石に耐えられない。

「じゃ、じゃあ…これつけてください!」
「これは…目隠し?」
「はいです!これで、『誰かに侵されてるな』くらいの感覚で済みます!」
「…だが、キスをするとなると男の感覚も何となくつかめそうな気もするし…」
「じゃあ、キスもしません!これで大丈夫です!」

本当に大丈夫なのだろうか?そういう不安をぬぐわずにはいられない。が、

「大丈夫です。アカネに身を任せて、小波さんは喘ぎ声を出せばいいんです!
 喘ぎ声はアカネの声ですから、その喘ぎ声が耳に入れば『アカネとやっている』と感じられます!」
「うーん…」

よくわからないまま、何となく納得させられた。
アカネだって、自分が優位に立ちたいと思うこともあるだろう。今回は、主役を大好きなアカネに譲ろう。


しかしこの2人、入れ替わった体で、今後どうしようとか、考えている様子がない。
特に野球選手の小波は、アカネがプロレベルについていけるわけがないから、なおさら大変である。
11年前の小杉だってそうだった。なのにこの2人、そのことについて全く考えていない。


「えっと、…どうすればいいんですかね?」
「さあな。」

一糸まとわぬ姿で仰向けになる、完全無防備な状態のアカネの体をした小波。
しかし、アカネは女の子。女の子を抱く術を身につけているはずもない。
とはいえ、小波は目隠しをしている。身を任せる代わりに、アカネを手伝うことはできない。

「と、とりあえず、いつも小波さんがしていることを!」
「ああ。」

よくよく考えれば目隠しをしている女の子を犯すのは、女の子の側に立ってみればかなり恥ずかしい。
だが、相手がアカネであり、自分がもともと男だということを考えれば、ほとんど何も感じない。

「うう…全然恥ずかしがるそぶりがないです…」
「そりゃそうだ。」

いつもは自分は恥ずかしがっている。だからこそ毎回セックスは高揚する。
侵される女の子の側がこんなふてぶてしい態度では、さすがにつらいものがある。


「(こ、こうなったら、最後の手段です!)ちょっと待っててください!」
「ん?」

アカネが自分の物置に向かい、とあるグッズを手に取る。

(本当は小波さんにアカネの体を楽しんでもらうためのものだったのですが…)

一般的に言われるバイブとローションである。
実は、小波はアカネに対し(というか人生で)こんなアダルトグッズを使ったことはない。

アカネが自分がどれだけ恥ずかしい目にあっても小波に楽しんでもらおうとする、
健気な心を具現化させたものがこれである。

(一応使い方は知っているです!小波さんのいないところで少しだけ練習もしたです!
 おまけに今回の状況なら、ひとりエッチの時よりやりやすいはずです!)

そして小波のところに戻ってくる。
小波もそれに気付き、M字開脚でアカネを迎える。恥ずかしがっている様子は無論、無い。


「えっと、それじゃ、行きますね。」
「…って、いきなり入れる気か!?前戯もなしに?」
「ああ、違います違います!えーと…」

ローションを手のひらにつけ、そして、アカネの体をした小波の陰唇に塗っていく。

「これは…ローションか?なんでこんなものを?」
「はいです。本当は小波さんにアカネを慰め物として楽しんでもらうためだったのですが…」
「全く逆の使い道になってしまったと。」

ひんやりと気持ちいい、しかもアカネは感じやすい体質。
しかし、精神が男である以上余裕で堪えられる。早くに絶頂に達したらいかに女の子の体であるとはいえ
プライドが傷つく。

(うう…あまりかんじてないみたいです…)
「アカネ、言ってたよな?俺を襲うって。
 俺は手加減しない。イクふりもしない。道具を使うのは勝手だが、これは俺とアカネの勝負だ。」
「は、はいです!」

アカネが陰唇に手を伸ばす。そして、慣れない手つきで、掻きまわし始める。
小波に痛みを与えないように、ゆっくり、慎重に。

「気持ちいいですか?」
「…。」
「何か言ってくださいよお。」
「これは勝負って言っただろ?
 俺が我慢できずに、あえぎ声を出して絶頂に達したら、アカネの勝ちだ。
 あと、これ以上しゃべるな。男としている感じがして、たまったもんじゃない。」
(うう…)

その後も頑張るが、小波に変化はない。
一応、小波もそれなりに感じてはいたが、まだまだ余裕で我慢できた。

(こうなったら、これの登場です!)

バイブレイダー。これを取り出す。
電源を確保し、そして小波の陰唇の中に差し込む。

(んっ…少しは気持ちがいいかな。)

多少は感じるらしい、が、やはりまだ限界には程遠い。
はたして、スイッチを入れてどれだけ響くのやら。
スイッチを入れるタイミングなんかを、アカネが心得ているはずもない。

必死になって、それでも痛みを与えないようゆっくり抜き入れを続ける。
自分なりに考えた感じるスポットに押し当ててみるが、やはり反応がない。

(ここかなあ…うう…練習では少しはうまくいったとも思ったのに…
 やっぱり人にやるとなるとうまくいかないものかなあ…)

こうなったら、バイブレイダーの機能を使うしかない。
これで駄目なら、泣いて降参して謝ろう。彼氏として、お兄ちゃんとして笑ってくれるはず。
慰め物の妹キャラには、プライドなんてものはない。

意を決して、バイブレイダーのスイッチを入れた。


「うあ、あああああああああああああっ!!」
(え…え?)

突然喘ぎ声をあげる小波。普通に考えて、ここまでいくはずはない。

(だ、大丈夫ですか?)
「あ、あああ、ああああああっ!」

大丈夫ですか、と言葉でいうわけにはいかないので、
肩をゆっさゆっさと揺らす。

小波もわざと喘いでいるわけではない。これでも何とかこらえようと必死なのだが、それがまったくの無力。
いくらアカネの感じやすい体でも、これはおかしい。

「ああっ、ああああああああああっ!」

小波が突然自らの胸をもみだす。相当の快楽を得ているようだ。
ついには先ほどのように、おっぱいをしゃぶりだした。

「んん、んんんんんんんっ!」
(なんで、何でですか!?)

原因を探る。そして、理由が判明した。


バイブレイダーのモードが、最強になっていた。いきなりこんな刺激が来たら、いかに小波でも耐えられない。
説明書がアカネの脳裏に浮かぶ。

『最強モードは、場合によっては気絶するほど強力なので、くれぐれもご注意ください。
 また、最強モードを楽しむ場合は、必ず強さのレベルを少しずつ上げていってからご使用ください。』

アカネはぞっとした。こんなの、絶頂に行かない方が不思議だ。
急いで抜こうとした、その時。

「んんんんんんんんんんんんんんんっ!」

大量の潮が吹いた。アカネの顔にもかかる。
それに一瞬怯んだが、すぐさま体勢を立て直しバイブレイダーのスイッチを切った。


「はあ…はあ…」

下手したら気絶もの。本当に危険な使い方をしてしまった。
だが、正直に言うのはためらわれる。どうしようかと迷っていると…

「い、挿れて…」
(…え?)
「お願い、挿れて…」

アカネには状況がくみ取れなかった。
ただ、これだけの絶頂を味わった。女の子の体が精子を味わいたくなるのも、当然かもしれない。

本来、アカネがアカネの体を見ても、ペニスは立つはずはない。
だが、喘ぎ声を聞いて、いつも自分はこんな声を出すのか、そう思うと恥ずかしくなった。
なので、ペニスの準備は万端。

アカネは意を決して、陰唇から小波を貫いた。

「あ、ああ、あああっ!」
(しゃ、しゃべっちゃダメです…)

普段は、挿入してから、かなり長い時間腰を揺らしている。
さすがに元CCRなだけあって、絶頂に達するまで相当長く持つ。

だが、普段から小波が絶頂に達する前に何度も絶頂に達するアカネ。
彼女のペニスは、そう長くはもたなかった。

(で、でる…)

先ほどの風呂場と同じ感覚、いや、あきらかにもっと強い。
だが、小波もバイブレイダーにやられた影響が残り、絶頂に達するまでにそう時間はかからなかった。

「ふ、ふあ、ああああっ!」
(で、でるっ!)

アカネと小波が、ほぼ同時に絶頂に達した。
アカネのペニスから、どくどくと、大量の精液が注ぎ込まれていった。

小波の喘ぎ声は最高潮に達した。書き表せないくらいの、ものすごい喘ぎ声だった。



「…はあ…はあ…」
「だ、大丈夫か?アカネ?」

あれだけのダメージをくらっても、先に言葉を発せたのは小波だった。

「はい…大丈夫…です…
 …でも、目の前が、真っ暗です…」
「ああ、そりゃお前、目隠ししてりゃ当然だろ…ん?」

小波が、小波の声でしゃべっている。アカネが、アカネの声でしゃべっている。
いつもそれが当然だったため、逆にすぐにその事実に気づかなかった。

目隠しを外すと、アカネの目の前には、愛しい小波の姿があった。

「…元に、戻った?」
「…はいです。」
「…なんで?」
「…セックスの時のショックで、つながった部分から2人の意識がまた移動したものと…」

元に、戻った。
しかし、元からそこまで体が入れ替わったことはショックじゃなかったので、喜びより驚きが先に来た。

「…なんだったんだろうな。夢か?さっきのは。」
「違うです…ああん!」

まだ影響が残っている。
それも当たり前。あのバイブレイダー最強モードに、感じやすいアカネの体。
そして、精神も元のアカネになれば、立ち上がるだけでも相当の時間がかかるだろう。


そのアカネを抱きかかえる。

「アカネ、お前の勝ちだ。
 俺のために、あんなバイブレイダーまで買って。そこまで慰め物に徹する必要なんかないのに…」
「小波さん…」

アカネが、小波を見ながらキュッと抱きしめる。
その眼には、涙があふれていた。

「どうした?」
「ごめんなさい…です。アカネは、悪い子です。」
「?」

愛する小波を欺くことは、やっぱりアカネにはできなかった。
バイブレイダー最強モードの事を、小波に話す。

「…。」
「ご、ごめんなさいです。」

さすがの小波も、平然として聞くことはできなかった。
だが、怒ることはない。何も言わず、アカネに深い深いキスをする。

「ん…小波…さん…」
「ありがとうな。俺のために、いろいろしてくれたんだ。お礼を言わなきゃ、罰が当たる。」
「…で、でも、その…本当に…ごめんなさいです…」

アカネは平謝り。べつに小波は構わないのだが、
このまま『いいよいいよ』と言ったら、アカネがかわいそうである。それにはきちんと気づいていた。

「えっと…じゃあ…俺の頼みを聞いてくれるかな?」
「はい、なんでもどうぞ!」
「…俺に、アカネを、襲わせてくれないか?」

優しい顔で、そう語りかける。
アカネは満面の笑みで、うなずいた。

「はいです!」



アカネが買ってきたバイブレイダー。
アカネがデリケートな事はちゃんと知っているし、先ほどのダメージも考え、最弱モードに。

だが、それでも小波のテクニックとアカネの感じる体なら、それでも十分だった。

「あん…流石です…」
「気持ちいいか?アカネ。」
「はいです。」

胡坐をかき、アカネをその上に載せる。まるで赤ちゃんのようだ。
そして股に手をやり、最弱モードのバイブレイダーでやさしく陰唇をなぞる。

「んん…」

そして、小波の大好きなアカネのおっぱいにしゃぶりつく。
喘ぎ声をあげ、体をびくつかせるアカネ。

「んあ!」

それでも、もう体力のあまりないアカネに無理はさせられない。
普段は乳首の周りから舐めていくが、今回は赤ちゃんの様に乳首だけに絞って、愛撫する。

そこからゆっくりとアカネをシーツの上に寝かせ、
とろとろに濡れた、いい感じの陰部に、小波のものを当てる。

「…行くよ?」
「…はいです。」

アカネに無理をさせないように、ゆっくりと差し込み、ゆっくりと腰を動かす。
揺れるおっぱいと手でとらえて、乳首を口に運ぶ。

本来なら持久戦だが、アカネの体力は何度も書くが限界寸前。
ゆっくりと動かしていた腰のスピードを一気に上げる。

「ああん、ああん、あっ、あっ、あっ、あっ…」
「そろそろだすぞ?アカネ。」

小波は快楽で顔を歪ませることなく、優しい顔で精神的にアカネを包み込む。
アカネの顔も、安心感に包まれる。

「はあ…はあ…はいです。」

そして、小波が一気に射精した。
アカネにはもう喘ぐ気力も残っておらず、少し体をびくつかせ、
最後の力を振り絞り、膣を絞めて小波の精液をすべて絞り出した。

「アカネ?」
「…。」
「大丈夫か?」
「…すう…すう…」

ぐっすりと眠っている。
小波は自分のモノを抜いて、ゆっくりとアカネを抱きかかえた。
時計は午前2時を指している。睡眠は明日の夜とればいいや。


そう思い、アカネが目を覚ますまで、その愛くるしい寝顔をゆっくり鑑賞しよう、そう心に決めた。

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