「う、う〜ん・・・。どこだここ?あー、首痛い・・・」
この男の名は小波。親切高校野球部のキャプテンで、甲子園を目指して頑張っている。
さて、彼は現在、自分でも分からないようなところに連れて来られている。
「本当にどこだここ?とりあえず、起きよう。」
小波が起き上がろうとしたその時、
「ムニュッ」
何やら柔らかい物にような音を立てて、小波の手が何かに触れた。
「何だ?・・・・・!!!カ、カ、カズ!?」

そこには自分の恋人であり、ジャジメントと戦っている彼女、大江和那がいた。
「スー、スー、スー」
どうやら眠っているらしい。しかし、小波が触れたのは彼女の胸であった。
「な、何で!?何でカズと俺が一緒に寝てるんだ!!??」
頭の上に?マークが大量に浮かんだ。
よく思い出せ・・・・

(回想)
「そや!アンタに古武術教えたるわ。何か役に立つときが来るで。」
「いや、遠慮しとくよ。何か嫌な予感がする・・・。」
「まあそう言わんと!えーと、まずは・・・。相手を後ろから締め落とす技な!」
「ちょ!まっ・・・痛い、痛い!!マジ痛い!」
「ええー。早いで自分?まあ、もうちょっと(笑)」
「ギャアアアアアア!・・・・ガクッ」
小波の意識、ブラックアウト・・・
(回想終了)

「あー、思い出した。締められたんだっけ、俺・・・」
あの時の悪夢を思い出す小波。同時に古武術の破壊力に改めて畏れ入った小波であった。

ふと、和那の方をみる。
「か、可愛いな。カズの寝顔」
そこには、童顔で子供っぽく眠りについている和那があった。
ここで、小波に煩悩が芽生えた。

(カズって身長に似合って胸とか大きいのかな?ちょっと触って・・・いやいやいや!!いくら彼女だからって寝際を襲うなんて・・・
いや待てよ。さっき締められて散々な目にあったじゃないか!ちょっと仕返ししたって罰は当たらない筈だ!よしっ!)
煩悩に駆られるままに和那の胸を触ってみる。
ムニっとした程よい大きさの乳房が小波の掌に収まった。
(うは!すげえ柔らかい・・・。女の胸って初めて触ったけど、こんなに柔らかかったのかよ。)

胸を触られているのにも関わらず、和那は相変わらず眠っている。
しかし、さすがに違和感を感じたのか、
「ん・・・」と寝返りを打った。
(畜生!触りにくい・・・。そうだ!いっそのこと、下も見ちゃえ!)

小波が和那のスカートを捲り、下も見ようとしたその時だった!
「う〜ん。小波ぃ〜、大好き〜〜。」
突如、和那が寝言と共に寝返りをし、小波に抱き着く形になった。
しかし、当の和那本人はまだ眠っている。

(○×?!’$&#(”’&$)#”7)$’$&%”!?)
訳の分からない言葉が小波の脳裏をよぎる。
しかし、小波としては満更でもなかった・・・・・

筈だったのだが、何せ抱き着いているのは怪力で有名な大江和那である。
次第に小波の身体から、ミシッミシッと鈍い音が鳴り出した。
「痛い痛い痛い!!!カズ、締め付けてるって!いだだだだ!!」
しかし和那は力を弱めるどころがさらに強くして抱き着いた。
「小波ぃ〜、もっと積極的に来てやぁ〜。」

「お前はどんな夢を見てるんだ!!??」と聞きたい小波であったが、怪力で締め付けられてそれどころではない。
「マ、マジで痛いから・・・・頼むから離してくれぇ〜〜!」
そしてついに・・・
ボキボキボキボキボキボキボキボキッッ!!ベキベキベキベキ!!

かの、パワポケ皆勤賞の外国人の如く、凄い音を立てながら小波は崩れた。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!・・・ガクッ」
小波の意識、再度ブラックアウト・・・

(30分後・・・)
「う〜ん。よく寝た。あれ?何でウチ、小波に抱き着いてるんやろ?」
目の前の彼が悲惨な状況になっているとは知らず、和那は疑問を持った。
しかし、和那の身体はだんだん昂陽していき、こんな言葉を発した。

「な、なあ小波・・・。その・・・えっと・・・・・ウ、ウチとエッチせえへん?」
小波の身体に足を絡め、モジモジしながら和那が聞いた。
しかし、返事がない。
「ちょ、ちょっと小波。無視はないやんか?」
小波の顔を覗きに行く和那。するとそこには・・・
「!?ギャアアア!小波!?どないしたんや!!?おーい!しっかりせえ!!」

そこには、顔が痩せ細り、目が白目を向いたままの小波があった。
「何だ?騒々しいな」
冷静な言葉と共に、生徒会長の神条紫杏が入ってきた。
「紫杏!小波が、小波が!何か知らんけど、死んだみたいになってもうとる!!」
「ふむ。ちょっと見せてくれ・・・・・・なるほど、今回は何とかなりそうだが、これは圧死寸前だな。」
「だ、誰がこんなこと!?」
(この状況を見るに、カズしかいないんじゃないか・・・・?)
神条はこんなことを考えていた。
和那はすぐさま、桧垣先生のところへ小波を持って行った。

「本当に何があったんですか?この容態、相当な力で圧迫されたように見えます。人間がこんな状態になるのは、圧死寸前以外なにものでもないですよ。」
「待っときや、小波!あんたをこんな目に合わせた奴は許さへんで!!」
和那の決意をよそに、桧垣先生は
(こんなに圧迫できる人間、貴方ぐらいしかいないんですがねぇ)と考えていた。

一方の小波は・・・・・まだ白目を向いていた。


体力が70下がった!
筋力が40下がった!
技術が45下がった!
走力が40下がった!
骨が折れた!(10週間練習できません)
腰痛になった!
煩悩になった!
体力最大値が10下がった!
人気者が身についた!
仲間評価が20下がった!
カントク評価が30下がった!


おまけ
「小波くん、遅いでやんすねえ。」
「小波先輩ならさっき体育倉庫前で見ましたよ。何か背の高い女の人も一緒だったんですけど・・・」
「何でやんすと!?キーーーー!小波くん、裏切り者でやんす!!こうなったらその二人の仲を邪魔して・・・」
「でも、一つ変なんですよ。何か小波さん、気絶してるみたいでしたし、女の人に引きずられてましたよ?」
「そんなの関係ないでやんす!おのれ小波くん、今に見てるでやんす!!」
(この人はどんだけ女に目がないんだろう?ちょっと避けようかな・・・。)

練習に復帰した後、なぜか小波にはギスギスとした視線が送られたのは言うまでもない。

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