俺は小波。親切高校の主将としてこの夏の甲子園で見事優勝を果たした。

荷田君を始めとした仲間達のおかげでもあったが・・一番大きかったのは最愛
の彼女、さらだと思う。

彼女は「小波君のおかげでお姉ちゃんと仲直り出来ましたし、それにもう一度
人を信じようという気持ちになれました。小波君、ありがとうございます。」
と言ってくれたが俺は優しい彼女の笑顔に救われたんだと思う。

彼女は頼りない俺を信じてくれた。それが何よりも嬉しい。

今は野球部を引退して二人で過ごす時間が増えた。

学校の勉強は正直好きになれないが昼休みに彼女と屋上で話したり彼女に膝枕
してもらって少し眠ったりするのが俺にとって一番の楽しみだ。

そんな風に彼女と過ごして10月になったある日、同室の荷田君が雑誌の懸賞で
当てたい物を間違えてしまったらしく遊園地の1日フリーパスペアチケットが
送られてきたそうだ。

それの処理に困っていて俺の元に来たという訳だ。荷田君は「オイラが持って
てもしょうがないでやんすから小波君にあげるでやんす!友達とか連れてって
あげるでやんす!感謝するでやんす!」とか言っていた。

彼はいい奴なんだか悪い奴なんだかわからない。

少なくとも彼と3年間同室でバッテリーを組んでいたから彼が決して悪い奴で
はないのはわかっているが。

そしてそのチケットは10月20日まで使えてしかも今年の10月18日・・
最愛の彼女の誕生日は日曜日だった。だからその日に行こうと思った。

先週彼女にその事を提案してみても笑顔で喜んでいただけで自分の誕生日であ
る事に気づいてないみたいだった。

最近ナオの方の成績がやばいらしく、彼女と同じクラスの三橋妙子とかいう女
の子と一緒に勉強を見てあげてるみたいで忙しそうだったからかもしれないが



そして当日。学校に外出届を出して今遊園地にいる。午前中さらと一緒にジェ
ットコースターに乗ったりおばけ屋敷に入ったりして楽しんだ。

一通りアトラクションを回って楽しんだ後、園内にあるカフェテリアみたいな
所で昼食を取っている。

「おばけ屋敷に入った時のさらの怖がりようは見ててからかいがいがあったな
あ・・ずっと俺の腕にくっついてすごい悲鳴だったもんな。」
(涙目で可愛かったけど。)

「小波君だってジェットコースター降りた時震えてたじゃないですか。グラウ
ンドの時の自信満々な小波君を知ってる人が見たら驚きますよ?」

「さら。そんな事言わないでくれ・・ホント怖かったんだから。」

「くすくす・・わかってますよ。誰にも言いませんよ。」

こんな感じでたわいも無い会話をして昼食を楽しんだ。

その後もプリクラを取ったりクレーンゲームでぬいぐるみを取ってあげたり。

今まで野球ばかりで出来なかった「普通の高校生活」を楽しんだ。



そして5時近くになった・・

「確か学校方面に行くバスの時間って7時くらいが最後だからそろそろ出よう
か。」

「待って下さい、小波君。最後に乗りたい物があるんです。」

「え、いいけど・・何?」

そして彼女が自分の手を引いて向かった先は・・観覧車乗り場。

「観覧車か・・そういえば乗ってなかったね。乗ろうか?」

「わぁ・・夕焼けが綺麗・・」


「この時間が一番綺麗に見える時間なんだよ。」


少し風が強いけど、どうにか観覧車は動いていた。

この時間帯はカップルの利用者が多く、また少し風が強いため乗れないかと
思っていたがどうにか乗れた。

2人は向き合わせに座り、目があうと顔を赤くして背けたりしていた。



(やっぱりさらって可愛いな・・そしてこんな可愛い彼女が出来た俺って幸せ
者だなあ・・)

(小波君が私の彼氏さんで良かった・・安心する。)


「・・子供みたいな夢ですけど」


さらは窓の外の夕日を見ながら呟いた。彼女の顔は夕日で赤く染まっていた。

・・いや、彼女の事だ。本当に赤かったのかもしれない。

「私、大好きな人と遊園地に行って…最後に観覧車に乗るのが、小さい時から
の夢だったんです。お姉ちゃんから「さらってロマンチストだね♪」って笑わ
れましたけど。」

「ううん。笑わないよ。」

小波の言葉にさらは驚きを隠せない。



「笑われるかと思いましたけど・・」


「笑わないよ。だって、俺も子供っぽい夢持ってたんだから。」


「小波君の夢って何だったんですか?」


「好きな女の子と手をつないだり抱きしめてあげる事・・今好きな子が出来て
 夢が叶ったから俺、嬉しいんだ。」

「くすくす・・小波君も子供っぽい夢持ってたんですね。」

「おいおい、笑うなよ。女の子に言うの恥ずかしいんだから。」

小波は肩をすくめて言った。

さらは何だかおかしくなって笑い出してしまった。

そんな彼女を見て、小波までおかしくなり笑いだしてしまう。
「じゃ、お互い夢が叶ったわけだね?」


「えぇ。…きゃっ!」


いきなり突風が観覧車を襲い、さらは小波の方に倒れてきた。

間一髪で小波はさらの身体を支え、抱きしめる。


「さら、大丈夫か?」


「はい、大丈夫です」


「よかった。…それにしても、かなり風強かったな。突風かな?」


「えぇ…。……あれ?」


さらは小波から離れ、窓の外を見つめる。そんな彼女の不思議な行動に、
小波は怪訝そうな感じで彼女を見つめる。

「どうしたんだ?さら。」


「・・動いて無いんです。」


「え?」


小波も急いで外を見る。すると、観覧車の周りの景色が変わらない。



いくらゆっくりでも動いているのは感じることができたり、見ることだって
できるはず。

なのに、動いていない。

「さっきの突風か…」

「観覧車のご利用の皆様。只今の強風のため、観覧車を動かしている電気を
配給するシステムに何らかのトラブルが発生しました。只今復旧作業に全力を
上げています。今しばらくおまちください」

繰り返し放送が入る。

小波とさらは顔を見合わせ、小さく溜息をつく。

観覧車が止まって10分。

会話のネタも少々つきかけていた。


付き合い始めた2人が、互いを意識しないわけないのだ。

先程から、小さな溜息がつきない。


すると、2人の頭上から何やら若い男女の大きな喘ぎ声が聞こえて来た。


2人は顔を真っ赤にして耳を塞ぐ。


(こ、こんな所で恥じらいもなくするなんて…////ある意味すごいですけど、
やめてくださいっ!////)


(人が我慢してるっていうのに…。どうしてそう、駆り立てるようなことする
んだよ!////)


2人はあまりの恥ずかしさから顔を見ることも出来ない。

「・・俺達も、してみる?」


小波は顔を真っ赤にしながら、さらに告げた。

彼女は驚いた顔で、小波を見つめる。

小波は恥ずかしさのあまりさらの顔を直視することが出来ず、顔を背けたまま
言う。

「やっぱり嫌だよな・・」

「いい・・ですよ?////」

「えっ・・」



さらのその言葉に驚いた小波は、急いでさらの顔を見る。

さらの顔は耳まで赤くて、軽く俯き、視線だけずらしていた。

そんな彼女の仕草に小波はドキドキしていた。


「本当にいいのか・・?////」


「…私は、小波君の事が大好きですから……構いません////」

「ありがとう、さら。じゃあ抱きしめていいかい?」

「ええ、来てください・・小波君。優しくしてくださいね。」


小波はそっとさらを抱きしめ、優しく唇をあて、深いキスをした。

舌と舌を絡めあい、より強く抱きしめあった


「ん・・////っんん、ん・・。ふぁ、ん・・////」

「さらの唇、甘いね・・」

小波は何度も何度も角度を変え、まるで彼女を食べるかのように口づけを交わ
していく。

「何でそっち向くの?…さらの可愛い顔見せてよ」


小波は片手でさらの顎を掴み、自分の方へと持ってくる。

そして唇を再び重ねる。


「ん・・ふっ////んんっ!?」


小波はキスをしながらさらの服を少しずつ脱がしていく。

服をはだけさせると、露わになるさらの雪のように白い肌。

「やっぱりさらって綺麗だね・・」

そしてやわらかく、小ぶりだが綺麗な胸が露わになる。

小波はキスをし続けたまま、彼女の胸を愛撫し始める。


揉み方にも強弱をつけて。わし掴むように強くしたかと思えば割れ物を触るよ
うに優しく。

どちらの愛撫も、今のさらにとっては快感以外の何物でもなく、声の出ない口
から苦しみ混じりの喘ぎ声が聞こえる。

「んん・・・やぁ・・//」


小波は唇を離し、すぐさま胸の突起をくわえる。


「あぁんっ!////・・あ、ゃ////」


小波は両手で愛撫しながら突起を舌で愛撫する。

愛撫すればするほど、さらの突起はつんと立ってくる。


「ふぁっ!////ぁ、あぁっ!////ぁあんっ!小波君・・」

「感度良好。可愛い・・」


小波は口を突起から離し、さらの瞳を見つめる。

突起と彼の舌は銀色の糸が繋がっていた。

それを見てさらは顔を真っ赤にして、目をつむる。

彼は軽く笑い、さらの秘部に指を当てる。

「やっぱり・・恥ずかしいです・・」

「まだまだこれからだよ・・」

「Σんぁっ!?////あ・・そこ、は・・////」


そこはもうぐちょぐちょに濡れていた。

下着はもうさらの愛液で濡れていて、下着としての役割を果たせていない。


そして愛液はさらのふとももを伝い、床に少しついていた。

小波はさらを前の椅子に座らせ、下着を脱がし、足を開かせる。


「あ・・////だ、め…です。見ないで・・////」


「キスと胸を愛撫しただけでこんなに濡れることが出来るんだ・・?やっぱり
さらってエッチだね。」

彼の言葉にさらは顔を赤く染め、俯く。小波は微笑みながら、右手の中指を愛
液に絡めながら、愛液の沼に沈めていく。


「あ・・あ───っ!////」

彼の指が入った瞬間、さらの身体は強張り、小波のたった1本の指を締め上げ
る。

「きつ・・。そんなに締めないで、まだ指は1本なんだから・・」
「ごめ、な…あぁっ!!////」

彼女がちゃんと謝る前に、小波はものすごい早さで指を抜き差しを繰り返す。

ぐちゅ、ぐちゅっと卑猥な音が響き渡る。
「さら・・すごい量の愛液が流れ出てる。感じてくれてるんだね?」


「ぁああんっ!////あ…んんぁ…っ////は、ふぁ…あんっ!!////」


あまりにも声が出てしまっているので、さらは口元を手で押さえ、声を出さないようにする。

だが小波はさらの手を口元から外し、しっかりと両手首を片手で握る。


「何で声を抑えるの?可愛い声もっと聞かせて。」


「だって、恥ずかしいです・・////」


「大丈夫。上の人ほどでてないし、それに…さらの声の方が素敵だよ。」


彼はただ笑い指の抜き差しを再開する。


「ふ…あっ!////あ、あぁっ!////」


「もっと、出して。甘い声…」



小波は彼女の秘部に顔を近づけ、舌で穴をなぞる。

さらは身体をビクッと反応させ、震わせる。

小波は丹念に秘部を舐め、蜜を吸っていく。


「あ、あぁっ!////あんっあ・・んあ、ぅ・・////小波君・・そんな・・あぁ
っ!!////」


「さらの蜜、甘くて…美味しいよ」


「美味しいわけ…な、あぁっ!んん…////あぁんっ!は、あ…////」


ぴちゃ…という舐める水音。

くちゅ…という指と蜜が混ざり、絡まりあう水音が混ざりあい、さらの耳に入ってくる。

そして、どんどん感度が増していく。

小波はさらの顔に顔を近づけ、優しくキスをする。

さらはゆっくりと瞳を閉じ、彼の唇と熱を感じる。


「今、どんな気分?さら・・」

「何だか、包まれてるみたいであったかくて・・///幸せです」

ふわっと優しく笑うさらに小波の理性は、完全に吹き飛んだ。

彼はさらを抱きしめ、軽く持ち上げて自分の膝に乗せる。


「さらと1つになりたい…。もう、いいかな?」

小波の言葉にさらは頬をほんのり赤く染め、頷いた。

彼はにっこりと優しく笑い、自身をとりだし秘部にあてがう。

そして彼女の腰を掴み、ゆっくりと下に降ろしていく。


今までになかった下からの圧迫感に、さらは小波の肩を掴み爪を立てる。

「あ・・・あ、あぁ───っ!!////」


「うわ・・っ!・・閉まる」


奥まで入れた後、2人は動かず抱き合う。

「奥で・・////すご、く・・ああっ!////」


「大丈夫・・?辛く、ない?」


「大丈夫です・・」



小波はさらの髪を軽く撫で、頬に手を添える。さらは彼の手に自分の手を重ね
、頷いた。


繋がっている箇所からは、とめどなく蜜が溢れ、小波が着ている服を汚してい
く。

「小波君・・服が・・////」

「構わないよ。大丈夫だから、余計な心配はいらないから。俺を感じて?」


「あ、んっ!////ぁ・・・腰が・・・////」

さらの腰は小刻みに動いていた。

小波はそれを見て、もう動いていいと確信する。


「自分から動かすなんて、やっぱりエッチだね?・・俺も動くよ。」

小波は再びさらの腰に手をあて、自分の腰を上下に動かし中を自身で
荒らしていく。動くたびに水音が聞こえ、彼女の温かさを感じる。

「く、あぁっ!!////あ、あんっ!////はっ、ふぁ…っ!から、だが…なんだか…ああっ!」


閉めることの出来ない口からは、唾液が一筋流れている。

そして、今まで感じたことのない快感に少し苦しくて、涙を流す。


「痛くないか・・さら。」


「いたく・・ないですっ!あ、んあぁっん・・////」


「じゃ、気持ちいい?」



「すごく・・気持ちい、ですっ!!////」


小波はさらの叫びに似た言葉を聞き、少し顔を赤らめながら笑い、更に律動を早める。


さらの喘ぎ声は高くなり、締め付けは強くなっていく。


「あ、い・・イイですぅ////ふっあんっ!////ん、んんっ・・あ、はっ!////」


「さら…好きだ」


「はい・・私も・・あぁ!!」



小波はさらの秘部の奥まで自身を突き上げる。


「小波君・・わたし・・もぉ、あ、あぁっ。ああぁぁあぁ──っっ!!////」


さらは小波にしがみつき、大きな喘ぎ声をあげ気を失う。

さらがイキ、思い切り秘部は小波自身を締め付ける。

それにより小波は大きな吐精感に煽られ彼女の中に欲望を吐き出した・・

彼女の可愛い寝顔を見ているうちに彼は罪悪感が生まれてきた・・

「ちょっと無理させちゃったかな・・・ごめんな。さら。」



[大変長らくお待たせしました。只今から運転を再開いたします]


観覧車の中で放送な鳴り響く。

外はもうすでに真っ暗で、人数も少なくなってきていた。

動き始め、小波は優しく彼女の頬をつつき、起こした。

「さら、観覧車動いたよ?起きて・・」


「あ・・じゃ、急いで服を着なきゃ・・・」


さらは焦って立ち上がろうとするが、小波がさらの身体を抱きしめ、動けなくなる。


「・・小波君?」

「・・ごめんな。さら。ごめんな・・」


「いいえ、気にしないでください。小波君は私にとって世界で一番大事な人なんですから・・」


2人の唇が重なり、舌を絡めあう。

そして、互いの熱を感じる。

・・・急いで服を着たということは、いうまでもないであろう。


観覧車に乗った後、急いで電車に乗り、学校へ向かう。


バスに乗り門限ギリギリの時間に間に合った・・

「それじゃあ、小波君。私はこれで・・」

「待ってくれ。さら。最後に渡したい物があるんだ・・」

そう言って彼は鞄の中から箱を取り出す。

「これは・・」

箱の中には小さな指輪があった。

「前に後輩達の試合を見に外に行った時に売ってたんだ。さらに似合うかな・・って思って買ったんだ。それに今日さらの誕生日だろ?」

「そうでした・・本当にありがとう・・ございます。」


「お礼を言うのはこっちさ。今日最後に無理させてごめんな・・」


「いいえ。小波君を感じる事が出来て幸せです。」


俺の方こそ彼女に救われてるのかもしれない・・そう感じる一日だった。

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