「ねえねえ、こんなのはどうカナ?」
「えっ?」
いたずらっぽく笑うチハヤの瞳を覗き込んだ瞬間、
ちゅるりとした感触が俺の右手を這い上がってきた。
こ、この感触は…触手!?
「うわっ、お前っ何するつもりだ!」
チハヤは小悪魔っぽい顔でチロリと舌を出した。
「えへへ〜、しょ・く・しゅ・プ・レ・イ!」
うげえ〜っ!? 
今度は全身にぬるっとしたものが巻きついてきた。
これはきっとアレだ。
餅田が持ち込んでた漫画を見たのがきっかけに違いない。
「それは、女が攻められるものであって、男が攻められても何の意味も、うわああっ!!」
一本の触手がパンツの中へともぐりこんできて、パンツをはぎ取った
そしてぬるぬるとした触手が性器に絡みつく


うわっ、やばい。
これ、ちょっと気持ちいい・・・いやいやちょっと待て!
がんばれ、正気になれ、俺。
「チハ!頼むからやめてくれ!」
「えーっ?本当にやめてもいいのオ?
 すっごく気持ちよさそうな顔してたじゃん。」
「いやいやいやいや、少しは気持ちよかったけどっ!」
ぬるぬるぬる
「ひあああああ〜っ!!」
ふわりと体が持ち上げられ、浮遊感に背筋が凍る。
「うわあああ!
 降ろしてくれえええ!」
「ゆうやくん・・・カ〜ワイイッ♪」
触手が全身をなで回す。
乳首や耳といった性感帯を重点的攻められる。


「うあああああっ〜!!」
思わず甘い声が出てしまった。
「ほれほれほれ♪
 いやよいやよも好きのうち〜♪」
「うわああああ!!屈辱だああ!!」
何が悲しくて触手で責められないといけないんだ…
「すっごいなあ。
 全身をくまなく責められるってこの身体便利だなあ。」
触手の動きが激しくなる。さらに性器に絡み付いていたのも上下にしごくように動き出した
「ああっ!」
否応なしに快感を送り込まれる。
全身を同時に責められるという初めての感覚に何も考えられなくなっていく。
触手から分泌される粘液で全身がぬるぬるになっていく・・・
「はぁ、はぁ、はぁっ・・・」
もはやどこを触られても快感になってしまう。
まるで全身が性感帯になったようだ。


…いや、このまま一方的に責められるのは男として納得できん。
俺は顔の前にきた触手にねらいを定めた。
かぷっ!
「うっひやああああああ!?」
よし、思ったとおり自分も快感を得るために
触手は敏感になっていたようだな。
「ちょ、ちょっと、いきなりなめないでよ!」
うるさい。
さっき俺の抗議を無視したむくいだ。
俺は手当たり次第に触手をかるくつかんで激しくしごきあげる。
「ひあっ、うううう?」
チハヤの全身がビクッとひるんだ。
その機を逃さず、全身で相手の本体に攻勢をかける。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」
触手がドロッとふやけたが、この程度で勝負をあきらめるチハではない。
向こうも必死で反撃に出る。あ、くすぐってきやがった。噛んでやる。
げっ、ケツの穴は反則だぞ!じゃこっちもお返しだ!
甲子園優勝チームキャプテンの意地を見せてやる。


………。
「はう〜」
俺とチハヤは、ぐったりとベッドにつっぷしていた。
最後のほう、チハヤはスライムみたいにぐじぐじになっていたが
今は元の姿に戻り、かわいらしいおしりをつんと天井に向けている。
「すっごく気持ちよかったけど、メチャ疲れるわ、コレ。」
「どう考えても、そっちだけ触手があるのはなっとくできないな。」
「そっちも一本だけあるじゃない♪」
「あのなあ〜」
「…ねえ、そろそろ回復した?」
「お前、もうちょっと休ませろ。」
「いいじゃん。次は普通のでいいからさ!」
まったく…
「じゃあ延長戦開始な。」
「やたっ!」
うれしそうなチハヤの顔を見ると、断れない。
まったく世界一かわいい怪物だよ、お前は。

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