「小波君!そろそろバレンタインですね!」
「ああ、もうそんな季節か。今年は時間が過ぎるのが早いなあ」
「そんなおじいちゃんみたいなこと言ってる小波君にナオっちからとっておきのプレゼントがあります」
「プレゼント〜?お前の事だからどうせろくなもんじゃないんだろうな」
「むむ。その発言は聞き逃せませんよ!絶対に喜ぶはずです!じゃ〜ん、プレゼントは、ア・タ・シ」
「体にチョコ塗ってその上からリボンでラッピングとはまた古典的な……」
「男のロマンですよね!」
「女のお前が男のロマンを語るな!いやまあ、ロマンだけども!」
「みんなが好きだからこそ古くから続いているんですよね」
「まあな。……ていうかお前手とかにもチョコが塗ってあるけど服着てた時はちゃんと肌見えてたよな?どうなってんだ?」
「ああ、これ夢なんで細かいことまでは気にしない方がいいですよ。現状を楽しみましょう!」
「は!?夢!?」
「そうですよ。てか現実だったら熱いチョコをどうやって肌に塗るの?とか他にも色々問題でてきますし」
「そうかもしれないけど……。いやいや、なんで俺がこんな夢見てんだよ!」
「小波君の心の奥の願望ですね。この変態さんめ!」
「嘘だ!ありえない!」
「はぁ、それにしてもなんで夢の中までぺったんこなんですか。夢なんだから夢見せてくれてもいいじゃないですか」
「……ありのままのお前が好きなんだ」
「……そんなこと言われたらさすがのナオっちも照れちゃいます」
「うるさい。こっちも恥ずかしいんだ」
「でもそんなこと言ってくれる小波君が大好きですよ」
「お前もよく真顔でそんなこと言えるな」
「本当のことですから。じゃあ今回のオチ、行きますよ」
ドカーン

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