男はもたれかかる冬子の頭を優しく撫でた。冬子からは心地よい熱と愛液の匂いが伝わってきてペニスはさらにむくむくと膨れ上がる。
気持ちよく…とは言ったが具体的にどうしてほしいかは主張しない、気持ちよくする方法など知らない冬子はきょとんとした顔をした。
「どうすれば、いいの…?」
若干上ずった声で疑問を口にする、わずかに開く桜色の唇についつい見入ってしまった。
あのぷにぷにした唇、そしてねっとりとして温かい口内、ざらざらした舌…その全てを自分の舌だけではなくペニスでも楽しみたい。
小さな口いっぱいに冬子がペニスをほおばる様子を思い浮かべながら男は言葉を続けた。
「俺のペニスをお口でしゃぶってもらおうかな…」
「口で? ……………」
冬子が自分の唇を指で押さえる。口でと言われてもどうしたらいいかわからない…そんな様子がはっきりと伝わってきた。
「嫌かな?」
男としても、冬子が嫌がるようなら引き下がるつもりだった。無理をさせてまでしてもらうようなことではない。
しかし、穢れを知らないであろう口の中にペニスをねじ込む…考えただけでも背筋がぞくりとしそそり立つペニスはうずいてしまう。
(いきなりすぎたか……嫌がらないといいんだけど…)
と、男が反省していると…………
「いいわ、さっき……あなたも口でしてくれたから…」
「おっ……やった…じゃ、じゃあやり方を教えるから」
意外にもあっさりと承諾してくれた。散々気持ちよくしたことで冬子の気持ちもすっかりほぐれているのかもしれない…
ひとまず気が変わらないうちに、男はファスナーを下ろしペニスを露出させる。

冬子は男がむき出しにしたペニスを食い入るように見つめていた。勃起したペニスを真正面から見るのは初めてで…
節くれだった太い竿の部分から、さらに膨れ上がった赤黒い亀頭まで視線を泳がせてしまう。
ペニスを気持ちよくするなんて怖かったし、自分にできるのだろうかとためらいもあったが、自分が気持ちよくしてもらったのだから、
今度は男のためにがんばろうと、どんなことを要求されても言う通りにしよう……と心の中で固く決意した。
「まずはこれを優しく根元から持って……」
「…………わ、わかったわ………………こう?」
男がやり方を教えてくれるので、それに従おうとそっと手のひらで竿を握る。どくん……と鼓動が伝わってくる。
温かくて、表面はちょっと柔らかい…しかし芯は鉄の棒が入っているように硬く、こんなものが自分の中に入るなんて信じられなかった。
最初に手を下に向かわせる、硬くてちくちくした陰毛が小指の辺りをくすぐった。
そして軽く手のひらでペニスを包み込んだまま今度は手を上に向かわせて、緩やかな往復運動でペニスを扱く。
冬子は視線だけを男のほうにやって彼がどんな顔をしているのかチェックした、今のところはにやにやとしているだけだった。
あまり気持ちよくないのだろうか…自分が触られたときのことを冬子は思い出す。
男が軽く指先でくすぐっただけでも、もっと乱れていた……こっちが見せてしまった反応とはあまりに対照的だった。
もしかして刺激が弱すぎるのかとためしにもう少し強く握ってみた。絡ませた指先で竿に圧力を加えると手のひらがじわっと熱くなる。
軽く力を込めたまま根元から竿とカリ首の境目まで手を上下させる、知らず知らずのうちに動きがどんどん激しくなって……
「痛っ……もう少し優しく…」
いつの間にか強く扱きすぎていたみたいだった。男は冬子の手に自分の手を添えて動きを止めようとしていた。
「あっ…ごめんなさい………」
申し訳ない気分でいっぱいだった、彼を気持ちよくするどころか苦痛を感じさせてしまったなんて……
冬子は力を緩めたまま柔らかな手指でゆっくりとペニスを擦り上げていく、微妙な力加減はまだわからなかったが、
今度は痛そうな表情を浮かべていない、この位がちょうどいいのかと、亀頭にまで手を伸ばしマッサージをするように丹念に揉み解す。
「ああっ……いいよ………次は、手を上下に動かしながら…その……ペニスの先を口に含んで…」
親指と人差し指で膨れ上がった亀頭をくにくにと摘んでいると、男から次のお願いが。
「……………………………」
ためらいがないわけではなかった、愛している相手とはいえ排泄機関を口に含むなんて冬子にとってはとても考えられないことだった。
だが、男は冬子にまったく同じことをしてくれた……思い出すだけで悦びが全身を走り背筋がぞくっと震えた。
自分も…彼を気持ちよくしてやるべきなんだろうか、してもらったことを返すのは当たり前のことじゃないか………
「冬子さん………?」
「………………………ん、んむっ……」

少しの間ペニスを持ったまま止まっていたが、やがて意を決して赤黒い先端を口いっぱいに頬張る。
のどの奥まで男の味でいっぱいになる、おいしいはずはない…でも、これが彼の味なんだと思うとずっと舐めていたくなった。
冬子は口を大きく開けて男のペニスを受け入れようとする、息苦しさを強く感じながらもう一度顔を上げる。
男は少し顔をゆがませていた、気持ちいいのだろうか……なんにせよ喜んでいてくれるようなので冬子も一緒にうれしくなる。
「…………っ……はあっ………んんぅっ……」
ぴちゃっぷちゃっ、ぴちゅっと音をさせて亀頭から血管を浮かばせた竿まで飲み込む。口の小ささのせいかすぐに亀頭が喉奥に当たった。
男は確か先を口に含めとしか言っていなかったが、気がつけばペニスを半分くらいまで収めてしまっている。
歯が当たったら多分痛いだろうと限界まで口を開いて、太いアイスキャンディを舐めるみたいに舌先で鈴口をちろちろと舐める。
鼻で息をしつつ、口内に入りきらなかったペニスを細く、透き通りそうな指先で軽く扱いた。
じゅぷっ…ちゅるっ、ぐちゅっと舌とペニスでかき混ぜられた唾液が泡立ち口の端からこぼれる、冬子にはそれを拭く余裕さえなかった。

「んっ………ほへへいい…?」
冬子が上目遣いになって、頬の辺りを膨らませながらかろうじて問いかける。ペニスを抜けばいいのに…と男は苦笑する。
だが、軽く当たる小さな舌がぎこちないながらも遠慮なくペニスをいじめてくれるおかげで返事をしようとした声がわずかに上ずった。
「うっ…く………い、いいよ…でも、もっと口の中で飴を舐めるように……」
舌のざらざらしたところが敏感な亀頭に触れれば、精液を溜め込んだ睾丸と男根はそれだけでも震えてしまう。
そこら辺の女性とは比べ物にならないほどの気品と美貌を持つ冬子にペニスをしゃぶってもらえるなんてなかなかない経験だ……
舌使いはまだまだ拙いものではあったが、それでも男の快楽を高めさせるには十分すぎるものだった。
「……ん、むうっ……」
―――じゅぷっ…ずずっ……ぢゅる、れろっ…じゅるっ……ちゅうぅ……ん、んんっ……
―――……ちゅっ……ちゅ……ちぅっんむぅっ、はむぅっ、ぢゅるぢゅる…ちゅぴっ……ちゅううぅー……
音を立てながら冬子は男のペニスをしゃぶり続ける、すぼめられた唇と押し当てられる舌がカリ首や裏筋のあたりを上下する。
息苦しそうにしているが、それでもペニスを離そうとはしなかった。ねとねとした粘膜に包まれたまま絶え間なく訪れる快感に酔いしれる。
「う、おっ……うまいじゃないか、冬子さん……」
(うわ……ちょっとやばいかな…すぐにいっちゃいそうだ…)
熱のこもった口内奉仕…てっきり嫌がられるとばかり思っていたが冬子は案外乗り気なようにも見えた。
褒められたからか冬子はさらに舌を大きく動かす、にゅるっ、じゅるっと亀頭に舌が絡みつき先走りを搾り取るようにそこを締め付けた。
「…んんっ、ん、ぐっ……ん……っ…」
―――んぐ、じゅっ……ちゅちゅ…ちゅううぅー…………は……む、ぅっ……じゅるっるじゅるっ……
唾液と先走りがかき混ぜられる音、口いっぱいにペニスを押し込めた冬子の漏れる吐息が静まり返った広い部屋の中に響く。
冬子の唾液と、男のペニスからあふれ出る先走りが口の中に水溜りを作りぴちゃぴちゃという音も加わり始めていた。
ほほを真っ赤に染めて、ひたすらにペニスにむしゃぶりつく冬子。いつもの涼しげで自信たっぷりな彼女はまったく違う貌を見せていて…
さらさらとした髪を振り乱し、気の強さを表すような上がり目はとろんとしていて、身体は熱気が伝わってくるくらいに汗ばんでいた。
「あ、ああっ……冬子さん、あんまり無理しなくても…」
このまま激しいフェラチオを続けさせていたらすぐに射精してしまいそうだったので、男は冬子を止めようとする。
冬子も苦しかったのか、くちゅり…と口からペニスを引き抜く。屹立するそれは冬子の唾液でぬらぬらと光っていた。
「……ん、ぷはっ………………苦しくなっちゃったわ……あなたの、ちょっと大きすぎない?」
少しだけ冬子はいつもの表情を取り戻しているように見える、あの淫靡な表情にも捨てがたいものがあった…男はしみじみと思う。
「そんなことないって……俺のはいたって標準……………」
「………………無理させちゃったみたいだね、ありがとう」
冬子の口のサイズにペニスが合っていなかったのか、彼女はしきりに口の辺りを触れていた。


やはり無理をさせてしまったのだろうか…男は申し訳なくなりながらも自分のためにそこまでしてくれた冬子が急にいとおしくなった。
「え………あなたが、気持ちよさそうだったから…私もつい夢中になってしまって…」
乱れたシーツを指先で触りうつむき加減で答える冬子、そのしぐさもまた愛らしい…そう思うとついついいじめたくなってしまう。
「初めてチンポしゃぶってみてどうだった?」
こういう発言をすれば冬子がどう返してくるか、男は当然承知していたが……
「っ…そんなことまで言わせる気? 普段からいやらしいと思ってたけど…本当にデリカシーがないのね………」
予想通りの返答にある意味満足する。

「……じゃあ、今度はこっちも…」
男の指をさした方をよく見てみれば、そこには玉の入った袋が………深い皺が刻まれたその部分をまじまじと見てしまう
「ここも…気持ちよくなるの?」
「そうだよ………………えっと、そんなにじっと見ないでくれるかな………なんか恥ずかしくなってきた…」
男に指摘されるまで気がつかなかった、どうやら穴が開くほど見ていたようだ。我に返ると冬子は男の股間に顔を近づける。
「ここを、舐めるのね………………………あむっ……ん…」
むわっとした牡の匂いを再び嗅ぐ。これだけでも頭がくらくらしてしまいそうだった。
「……竿のほうを、扱きながら、あ…そうそう…俺のほうを上目遣いで見て……」
「………む…っ…」
じゅるっ、ちゅぽっと袋を口の中に含み、男の指示通りペニスを扱く。ぬるぬるとして熱く指を往復させるとびくんっとペニスが暴れた。
こんなところが本当に気持ちいいのだろうかと冬子は半信半疑だったが、男が目を閉じて上ずった吐息を漏らしているのを見れば、
もっと強く刺激して彼を翻弄させてみようと、指の腹を裏筋に引っ掛けて手を上下させ、さらに親指でぐりぐりと亀頭を押しつぶす。
袋のほうは、舌で転がすみたいに弄びちゅうちゅうと音を立ててしゃぶってみた。強く吸い付けば男があうっと小さく喘ぐ。
「そ、それで……くっ………袋と竿を交互に舐めて…」
「こう? わがままなのね……」
言われるまま亀頭に舌を這わせ、柔らかくぷにぷにした舌を竿に巻きつけ蛇のようにくねらせながらペニスを満遍なく舐め回す。
しかもただ舐めるだけではなく、冬子は袋に手を添えてそれをゆっくりと揉む。指でなぞり手の上で弾ませながら。
「ふ……んっ………ああっ、いい……唾液をまぶして……もっと強く、扱いてもいいから……」
まだまだ強い刺激がほしい男の次なるお願い、普段のデートとかではこんなにいろいろ要求されたことはなかった。
いつもとのギャップに驚くが、気持ちよさそうな男をもっと気持ちよくしてやりたくて冬子は要求どおりにする。
「はあっ……あぁ………それなら激しくするわね…」
舌だけを出し、ぺろおっと裏筋にそってなぞらせる。一緒に袋をやわやわと揉むと男がくぐもった声を上げる。
そしてハーモニカを吹くように竿を唇で挟み込み、じゅるっ…じゅぽっと顔を上下させ欲情して腫れぼったい怒張をおもちゃにした。
効いているのか男の表情は少しずつ快楽にゆがんでいるように見える。もっと…もっと気持ちよくなってほしい…
理性を剥ぎ取られたことで内側からとめどなくあふれ出す本当の気持ち、冬子は意を決したように再びペニスを口いっぱいに飲み込む。
「うお……っ…あ、ああっ……おうっ…」
口内で舌を押し当てペニスに字を書くように舌を動かしながら、ぐちゅっ、にゅぷっと大きなストロークで喉奥にまで亀頭を導かせた。
次に大きく息を吸うように口を窄めて、勢いよくペニスに吸い付いた。触手のようにペニスにまとわりつく指が根元のあたりを摩擦する。
―――んちゅる…ちゅうっ…ちゅぶぶっ、くぷっくぽっ、ふぅ…んんっ…ちゅ…ちゅぽちゅぽ、ちゅぱっ、じゅるっ…
―――あむっ、ちゅぱ、ん…むぅっ、……ぅ…んぅ…ちゅうぅーっ、んっ……ちゅる、ちゅるちゅる…ちゅるっ……………!
「…ん……〜っ……んふっ……んぅ……」
唾液と我慢汁が混じり合ったものが喉のほうにまで流れ込んでくる、しょっぱいような苦いような変な味だった。
しかしそれも彼のペニスから出たものだと思えば飲みたくてたまらなくなる。そんな自分に冬子は戸惑いすら感じていた。
―――んっ…ぢゅ……ちゅうっ…くちゅ…ぷちゅ、う…ぷちゅっ……じゅるっぢゅるぢゅる……、じゅるるーっ!
れろれろと舌の動きも早め、つるつるとした内頬の粘膜でやさしく男のペニスを包み込みながらも、
どくんどくんと脈打ち、口の中で暴れるペニスを噛み付く寸前まで強い圧力で押さえ込み閉じ込める、男の剛直を離す気はなかった。


「はぁあ…冬子さん、冬子さん……」
男の声がだんだんと切羽詰ったものになる、このままむしゃぶりついていればおそらく射精してしまうのだろう。
しかし冬子はそれでもいいと思っていた。自分の中に全てを注ぎ込んで、男から征服されたい…とまで考えてしまう。

冬子のフェラチオは予想以上に丹念で、男のペニスは唾液でふやけてしまうのではというところまで舐られ続けた。
迫り来る射精感のせいなのか、男は無意識のうちに腰を振ってしまう。ペニスが口の奥にまで進めば冬子はさらに苦しそうな顔をした。
(ご……ごめん、冬子さん……)
謝罪の言葉を口にしようと思っても、冬子がペニスを舐め回せばうめき声になるばかりで何も言えないままだった。
……大胆な舌使い、激しい吸い付き、絶妙な力加減で扱く手…本当に初めてなんだろうか、と男は疑問を感じてしまう。
「ああ…そろそろ……出そう……」
―――んちゅる…じゅる……ちゅっ……ちゅ……ちゅぅっ、んぐ、じゅっ……ちゅちゅ…ちゅううぅー………
こんなにペニスを執拗に責められてしまえば、いつまでも我慢できるものではない。愛する冬子が…と思えばますますいきそうに。
男は冬子の後頭部をやさしく掴んでもっと激しく動くようにそれとなく促した。
冬子の動きが一瞬止まるが、やがて察したようにストロークは早く、深くなった。
「んっ…んんっ………っ…」
ぐじゅる、ちゅぽっとペニスをしゃぶる音はますます大きくなる、ペニスが食べられてしまいそうな…男はそんな錯覚を抱く。
「あ、あ…冬子さん………………!」
とがった舌先が鈴口を押し広げる、そのままさらに進む…敏感なところをぐりぐりと穿られて、男は思わず腰を引いた。
冬子の親指がぐっと裏筋に押し付けられる、唇はカリ首を挟み、膨れ上がった形にそって進む。
「う、ああっ………離し、て…………うううっ!!!」
上目遣いの冬子と一瞬目が合った、その瞬間頭の中で何かが弾ける。そして堰を切ったように精液が冬子に向けて発射された。
全身を駆け巡る強烈な快感…大きく前後に腰を振って溜め込んだ精液を冬子の口から喉にぶちまけてしまう。

「っ!! ん……んぐ……っ……」
ペニスをしゃぶり続けていた冬子の口の中に生臭い何かが入り込んでくる、それが精液だと気がつくまで少し時間がかかった。
吐き出してしまいそうなくらいまずい液体が舌、歯、喉にぶちまけられて、冬子は思わず咳き込みそうになってしまう。
でも、これが彼の精液だと思うと全てを飲み干したい気分になって、どろりとした粘度の高い白濁液を喉を鳴らして飲み込む。
「冬子さん……飲み込まなくても……」
「ごくっ………ん…………はあぁ………」
遠くのほうで男の声が聞こえた、しかしあえてそれを無視する。精液を飲み干すごとに胸はさらに高鳴った。
口の中にこびりついたどろどろも舌ですくって喉奥まで流し込む。そうしているうちに射精も終わり男はペニスを引き抜いて…
「…………ごめん、我慢できなくて…」
と気まずそうな顔をして謝ってきた。確かに不意打ちで驚いたが、怒るようなことではないと冬子は小さく微笑む。
「………気にしないで………でも、まずい…………………」
射精の余韻に浸る男の顔はどこかぼんやりとしていたが、しばらくするとはっとして冬子の方を向いた。
「…………吐き出してもよかったんだよ?」
「……それは、その…………嫌じゃ、なかったから……あなたを、すごく近くで感じられたような気がして…」
男が射精した瞬間、気持ちまで流れ込んできたような気がして、精液が熱くて濃かったのはそれだけ自分のことを思っていてくれたから…
非現実的な考えであることは、冬子も十分承知していた。だが、男の精液を嫌なものだとは思わなかったことは事実だった。
「俺も同じだよ、さっき冬子さんをいかせたとき……」
何度も唾を飲んで、まだ引っかかっていそうな精液を綺麗にしようとしていると、いつの間にか隣に座っていた男が冬子の手を握る。
大きな手は温かく、少し汗ばんでいる。冬子は手をつないだまま頭を傾けて男にもたれかかった。
こんな直接的に甘えることはめったになかったからなのか、男は戸惑いを隠せないようだったが、すぐにうれしそうな笑顔を見せる。
「最後までしたら……私、どうなってしまうのかしら……」
男の手が冬子の髪をくすぐり撫でる、穏やかな刺激が妙に心地よくて、はぁっ……と小さく熱っぽいため息をついて……
今だったら、どうなってもいい……男と最後まで結ばれたい……蕩かされた身体が発する声に冬子は素直に耳を傾けた。
「え………そうだな……俺と冬子さんが一つになればもっと気持ちいいかも」


彼も、もちろんしたいのだろう、そのくらいのことはわかる。冬子も同じ気持ちだった。
全身にまとわりつくような快楽が、冬子の心のタガが外していく。全てを受け入れてひとつになりたかった。
「……………………」
「冬子さん…………………」
ただ…それを口にするのは恥ずかしいような怖いような………最後の一言がどうしても口から出せなかった。

「それ……また大きくなってる…」
何か言いたげだった冬子がゆっくりと口を開く、さっき出したばかりなのにもう勃起しているペニスに目を奪われているようだった。
「…冬子さんのことを考えてるだけで………………いい?」
男は冬子の腰に手を回す、無駄な肉のついていないウエストは細くしなやかで、そしてすべすべと柔らかかった。
今にも押し倒してしまいそうだ、冬子は多分許してくれるだろう……しかし、わずかに残った理性がそれを押しとどめる。
「いいわ、最後まで……………しても」
伏目がちな冬子が小さくつぶやいた、いいんだよな………本当にいいんだよな………許しが出たにもかかわらず男の手は動かない。
「本当?」
「で、でも……優しく、して…ね?」
消え入りそうな声でささやく冬子、その一言が引き金となり男はゆっくりと冬子の背中に手を回した。
「もちろんだよ、冬子さん!」
片手で乳房をやさしく揉み解しながらベッドに押し倒してしまう、勢い余って倒れた冬子の身体が少し弾んでしまう。
(あっ……ちょっとまずかったかな……)
男が冬子の方を見れば、彼女は少しむっとした顔をしていた。どうやら少し痛かったみたいだ……
「ああっ、ちょっと……もう……優しくしてって言ったばかりじゃない……!」
「……ごめんなさい」
「…………ふふっ、冗談よ…………ちょっとだけ、痛かったけど」
すぐさま謝ると冬子の顔にも笑みが戻る。しかし、すぐに何かを思い出したように押し黙って………
「………………」
冬子が緊張しているのもなんとなくわかる。男は冬子の強ばりを解してやりたくて頬を優しく撫でた。
そして優しく口付け…小鳥の啄ばみのような、軽く唇を触れ合わせるだけの……
「…………期待してるところ悪いけど、まだ入れないよ」
「どうして……? したく…ないの?」
はちきれんばかりに勃起したペニスとこっちを交互に見る冬子、彼女の言うとおりだが、もう少しじらしてやりたい。
恥も外聞もなくはしたなくおねだりする冬子をこの目で見たかったからだ。
「痛くならないように…もうちょっと焦らしてから、かな? いやー、そんなに楽しみにしてたなんて………」
「……違う…わよ、全部嘘ってわけではないと思うけど…………ねえ、じらすって…一体何を……?」
男は、冬子にもう少しだけペニスに慣れてもらおうと、ぬらぬらと愛液で照っている入り口に先端をあてがう。
「まったく………素直じゃないんだから…冬子さんは」
ペニスが膣口に触れると、その柔らかな部分はやけどしそうなくらいに熱く、ぬめっとしていた。
軽く腰を動かして、亀頭を下の唇に押し付けるとくちゅりと小さく音がした。冬子はびくっびくっと小刻みに身体を震わせている。
真っ赤な媚肉にほんの少しだけペニスを押し当てているだけだが、なかなかの気持ちよさだ。
ゆっくり…ゆっくりとペニスを膣内に進ませると、初めてということもあって押し戻されそうな強い抵抗を感じた。
一度腰を引くと、不規則に腰をひねって、ぐちゅぐちゅっと亀頭で鮮やかな色をした壺口をかき混ぜてみる。
「あ……んっ……熱い……っ……あ、あなたのが……こんなにすぐ近くにある、なんて…」
気持ちよさに耐えられなくなったのだろうか、冬子が反射的に脚を閉じた、むにゅっと太ももがペニスをきつく挟み込んだ。
動かすのに力が必要になったが、かえってペニスでも美脚の感触が味わえて好都合だった。
「結構ほぐれてきてるな…フェラチオしてるときも感じてたりして」
ペニスを前後上下させて太ももの肉をを掻き分けるように進む、やがてさっき触れた秘所にペニスが届いた。
淫汁は鮮やかな濃い桃色の入り口から太もも、ひざ辺りまで垂れていた。ペニスが動くことで脚中がぬるぬるしている。
このまま太ももに挟み扱かれていたら、すぐにいってしまう可能性が高い。男は息を荒くして冬子の脚を開く。
「あ、ううんっ……はあぁ…知、らないわ……んんっ!」
男のからかう言葉に、冬子は息も絶え絶えに答える。お預けを食らわせた甲斐があったようで冬子の顔は赤く、表情は快楽に歪んでいた。
冬子の瞳からは期待、恐怖、戸惑い…さまざまな感情が見て取れる。


「うっ………俺のほうが先に我慢できなくなりそう……」
赤黒い亀頭が陰部の入り口をくすぐる、しかしただそれだけ……表面の粘膜をゆったりと…時に激しく撫でるだけで………
………物足りなかった、これ以上ペニスが進めば痛いことくらい冬子にもわかっていた。
だが、ペニスが…いや、男がほしかった。どんな苦痛を伴ったとしても、もっと深く奥まで愛してほしかった。
まだじらすつもりなのか、ペニスの動きはゆっくりとしたもので、割れ目に沿って進む。
「……あ、あぁぁ…っ……気持ちいい……い、んんっ…入れたら……もっと……?」
知らず知らずのうちに声が漏れる。自分では気づいていなかったが腰も動いていた、まるでペニスを先に導くように…
ここまでしているにもかかわらず、あと少しというところでペニスが逃げてしまう。不安を覚えた冬子は男を見る。
「多分ね……これだけねちょねちょのぐちょぐちょにすれば……」
「あうぅっ……はあ…んっ……変になりそう……」
本当におかしくなってしまいそうだった、頭の中がどろどろとしていて何も考えられない。視点も合わず目の前がぼんやりしていた。
ただ…秘肉にペニスが当たり前後していることだけははっきりとわかる、ペニスが動くと入り口に溢れた愛液を掻き出していく。
「すぐ近くに、あなたがいるのに……もどかしいわ………」
向かい合っている男の腰を無意識のうちに掴んでいた、どこかに触れていないと不安だった。
狂ってしまったかのように快楽を求める冬子、それを…おそらく知っているのだろう、わざと弄んでいる男……
ぐちゅぐちゅと水っぽい音を立ててペニスが進むにつれて、目は開いているはずなのに、他のものはだんだんと見えなくなっている……
冬子と、外の世界をつないでいるのは男の太く硬いペニスだけ、そんな勘違いまでしてしまう。
「もうちょっと……もうちょっとだから、冬子さん…」
クリトリスの辺りに亀頭が触れる、指で触られたときと同じように身体に甘い痺れが走り、背筋がぞくっとした。
少しずつ男の背中を抱く力が強くなり、爪まで立ててしまっていた……冬子は気がついていなかったが。
ここでやっと男のペニスが奥へと進み始める、いよいよ……と思ったが、肉竿は入り口を押し広げようとするところで止まる。
逞しい剛直は冬子に異物感を覚えさせる、このまま進んだら……きっと痛いだろう。しかし覚悟はできていた。
「あう…くぅ……っ……ね、ねえ……まだ、かしら…?」
それに…………もう、自分が自分ではなくなりそうだった………ぶつかった視線の先で男が笑う、早く………と目で返す。
いつもとは違い完全に主導権を握られて……男が何を考えているのか理解できなかった。
とろとろになり赤みも増した肉襞は今か今かとペニスを待ち受けて口を開く。その奥も潤滑油をたっぷりと塗しすでに準備はできていた。
「…………そろそろいいかな…でも、最後に…」
「はあ……んっ、何………?」
「おねだりしてよ、冬子の…はしたないぐちょぐちょマンコに、太くて硬いおちんちんをくださいって…」
…………興奮に絡め取られ、思考もぼんやりしている冬子だったが、さすがに口ごもってしまった。
でも、今の男だったら言わなければずっとこのままかもしれない。男が口にした台詞は、もう喉から出かかっていた。
「……………………そんなの……言えないわ……」
ひとかけらだけ残っていた理性のおかげか……冬子は拒絶してしまう、男にいいようにされたくないという意地もあった。
「そう? だったら………」
「…………………………………………………」
「……………ずるいのね……いまさらおあずけされたら、逆らえないじゃない…………」
ただ、ここで終わりなんて考えたくもない。汗をじっとりと浮かばせた火照った身体をすぐにでも鎮めてほしかった。
陰部からはとろりと蜜がこぼれて、それがシーツを汚す。もじもじと身をよじらせると濡れた布がお尻の辺りに張り付いた。
「それなら…やってくれるよね?」
「……………………………………」
「………冬子の…は、はしたないぐちょぐちょマンコに、太くて硬いおちんちんをください……っ!」
こんなことを言わされるなんて夢にも思っていなかった、だが言ってしまった。
男が冬子の身体に腰を沈ませる、硬い肉竿が膣口を押し広げながら膣内へとゆっくり進む。

「はい、よくできました…ご褒美をあげるね」
向かい合ったまま少しずつ抜き身のペニスを肉鞘に収めると、ぎゅっ、ぎちぃっと強く締め付ける感触が亀頭に襲い掛かる。
ペニスを半分くらいねじ込んだところで冬子の顔を見る、男の予想通り眉間にしわを寄せ苦痛に顔を表情を歪ませていた。


いまさら引き抜いたらもっと痛いだろうと、構わずに少しずつ先端で膣内を掻き分ける、竿は複雑な襞肉のトンネルに圧迫された。
「んんっ!! ぁ……あ………」
「きついなぁ……締め付けてくる…」
まるでペニスをきつく握られているようだった、入り組んだ模様を刻む襞が不規則に動くと亀頭や竿にぴっちりと絡みつく。
巻きつき蠢くそのヒダヒダは、燃えるように熱く、生きているかのように微妙に震えて、男のペニスに快楽を送り込んだ。
「はあ…んっ…ん……痛………い……」
竿が三分の二くらいまで入る、痛がる冬子が男の手を強く握った…もしかしたら止めようとしているのかもしれない。
収縮する膣壁はもっともっととペニスを奥まで引き込もうとしていたが…洞穴の奥から手招きを受けペニスは秘穴に埋め込まれていく。
もっと悲鳴を上げられるかもしれないと思っていたが、冬子は思ったほど痛みを感じていないみたいだった。
「……やっぱり……一度抜こうか………?」
やっと奥のほうまでペニスを突き立てることができた、しかし無理はさせてはいけない…男は冬子をそっと気遣う。
まだまだ子宮には届かないが、そっちのほうまで剛直を沈めればさらに刺激が強くなる……
それに冬子が耐えられないようならここで終わりにしても構わない、射精したい欲求よりも冬子の身体のほうがずっと大事だった。
「いい……わ、そのままで…………一つで、いたいの……」
痛みよりも快楽が勝ったに違いない、わずかに冬子が笑顔を浮かべる。無理しているというのは明らかに見て取れた。
自分のために苦痛をこらえてくれている冬子のいじらしさに抑えがきかなくなりそうになってしまう。
「…………ああ、わかった…」
今すぐ、か弱い粘膜を破ってでも最奥までペニスをぶち込み、冬子を貫きたい……湧き上がる衝動を必死にこらえて、
男は冬子をそっと抱きしめながら、愛の言葉を耳元でささやいた。
「今の顔…すごくきれいだよ……冬子さん………もっと好きになってきたかも…」
耳たぶを唇ではさんで舐め回しながら、ふうっと息を吹きかける。面白いように冬子は身をすくませた。
ペニスをいっぱいに飲み込んでいる秘唇は痛いかもしれないが、他の部分では感じてくれているみたいだった。
それなら、いろんな場所を刺激すれば痛みもまぎれるかもしれないと、次に男は桜色の乳首を摘んで引っ張ってみる。
「あうっ……苦しそうな、顔してるのに…………あんんっ……?」
痛みをそらすことができたからなのか、冬子の表情が若干和らいだように見えた。
次はぴんっと張り詰めたクリトリスを軽くつねる、冬子の身体ががくんっと動いて膣内がぎゅっと締まる。
ふわふわした粘膜がさらに強くペニスに密着して、膣壁がぎゅう…ぐちゅっとまとわりついて離れてくれない。
「…なんて言ったらいいかわからないけど……俺のために我慢してくれてるんだと思うと……」
冬子はよほど苦しかったのか、赤くなった目から涙をこぼしていた、男はそれを舌で拭い取る。
そして頭を撫でる、冬子は安心したように男にしがみついてくる……その動きでペニスはさらに奥まで導かれてしまった。
襞が刻まれた部分より先には、イボのようなものがたくさんあるようで、容赦なく男の亀頭を刺激する。
ざらりとしたそこは、ペニスをゆっくりと出し入れするだけで膨れ上がった先端からカリ首までずりっと擦り上げてくる。
こんなに気持ちのいい秘所は初めてだった……意識していないと腰の動きがどんどん早くなってしまう。
「…………あ、あなたのためだけじゃないわ……私だった、好きでしている……から…」
顔を紅潮させた冬子が視線をそらしつつ答える、男の背中に手を回したまま小さく息をついていた。
「わかってるよ、ありがとう…冬子さん………………」
顔を背けている冬子に正面を向かせて口付けをする、舌を冬子の口の中に差し入れれば向こうのほうから舌を絡ませてくれた。
「ん…ぅっ………………」

くちゅくちゅぴちゃぴちゃと唾液の音をさせて口内を舐め回す。上も下も一つにつながっていると思うと心の中が何かで満たされる。
悲しいような…嬉しいような………でもなんだか落ち着かない、冬子が初めて味わう感覚だった。
複雑に入り組んでいる中は、男の肉棒を締め付けて搾り上げる。明らかに押し込めるほうと受け入れるほうのサイズが合っていない…
男が腰を打ち付けるたびに、じわりとした痛みが全身に走る。キスしてるとそっちに夢中になれて激しい痛みは感じなくなっていた。


「うっ……あんまり動かしてないのに、すごく気持ちいい……ヒダヒダが絡んで……」
ずずっとペニスが抽送を繰り返す、穏やかな前後運動……一回男の腰が動くごとにだんだんと痛みが治まってきたように感じる。
男は浅く、深くを交互に…だんだんと深く突き上げてくる、身体が揺さぶられていた。男にくっついていないと落ちてしまいそうだ。
ぎゅっと男の首に手を回す、目が合うとなんだか気恥ずかしかったが今度は視線をそらしたりはしない。
「どう……? 少しは慣れた?」
優しい微笑み、いつもの男とはなんだか違って見えた。そういえばこんなに気遣いをしてもらったことがあっただろうか…
普段からこうだったらいいのに……朦朧としつつある意識の中で冬子はそんなことを考える。
男の手持ち無沙汰な手が乳房や淫核の辺りをまさぐる。男の手が進むと、結合部の痛みはさらに薄れていった。
「わからない……でも、さっきよりも痛くないような気がするわ……」
きゅっとクリトリスを親指と人差し指でつねられる。その刺激でぶるっと身体を震わせた。
身体が震えるのと一緒に、膣内がぐぐっと狭くなる。身体の奥できゅっと何かが動く感触……
その痛み、むず痒さ、切なさが全身に走ると、冬子の理性も剥ぎ取られていく。この感覚をもっと楽しみたかった。
「わかった、それなら………」
「あううっ! ん…はあ…………ああ…っ………………」
男がさらに深く入り込んできた、二人の身体の距離がもっと縮まりよりいっそう男を近くで感じることができる。
身体をぴったりとくっつけたい…と考える冬子だったが、そのためにはペニスを深く差し入れなくてはならずためらってしまった。
徐々に慣れてきたとはいえ、膣穴がいっぱいまで広げられるのは痛くて苦しいのか、冬子は顔をしかめた。
それに気づいた男が腰を動かすのをやめる、広い背中に回していた手で男の腕を握る……大丈夫だと伝えたかったからだ。
「……………?」
「ちょっとだけこのままで、最後まで行けるかな…?」
どこかわからないけど、下腹の辺りがじんじんと痛む。だが、同時にペニスがここにあるということもしっかりと感じられた。
ぽっかりと空いた大穴を塞ぐみたいにペニスが突き立てられる、冬子はおへそと無毛の割れ目の中間あたりを指でなぞる。
指で触れたらなんとなく熱くなっていた、自らを貫く肉竿がここにあるような気がする。
「…………………は、あぁっ…まだ……それしか入ってないの?」
「……やっぱり…あなたの、大きすぎるのよ……………………」
冬子が自分の陰部…男とつながっているところを見れば、まだペニスは完全に入ったわけではなかった。
何でこんなに大きいんだろうか、こんなのは絶対に標準じゃない……冬子は長く太い男の肉棒に心の中で恨み言を漏らす。
ここで男は何を思ったか……今度は微妙に左右の角度を変える、ほんの少しだったが鮮やかな桃色の粘膜にペニスが強く押し当てられる。
「んんんっ!! そ、そ……こ…は………」
間の悪いことに、ペニスが強くぶつかったところは、膣奥の…冬子が一番気持ちよくなれる場所だった。
一番の性感帯にペニスが触れた瞬間、これまでとは比べ物にならない激しい電撃が全身に叩きつけられる。
思わず痛みすら忘れてしまうほどの刺激…急にがくがくと身体が震えて無意識のうちに両足をばたつかせてしまう。
その間何度も何度も男を蹴ってしまった、はっと我に返ると申し訳ない気持ちでいっぱいになって、身をすくめた。
「ううっ………どうしたの、急に暴れて…? 痛いってわけじゃなさそうだけど……」
「っく………ぁう……っ………んん……はあっ、はあっ…………」
全身を駆け巡った刺激が強すぎて声が声にならない。彼を見上げたまま正面から抱きつくとずりゅっとペニスが深く埋められる。
ついに一番奥の行き止まり………すなわち、膣と子宮をつなぐ入り口の手前までペニスが届いた。
本当なら痛いはずなのだが、神経が麻痺してしまっているのかまったく痛くない。それどころか気持ちよかった………
さっきまでは男が腰を動かす一方だったが、今度はゆるゆるとした動きだったが冬子の方からも腰をくねらせ始める。
「ああん…ぅ………っ…もっと……」

「………もっと?」
やはりペニスは全部入りきらなかった、根元までだいぶあるところで行き止まりにぶつかってしまう。
ここが冬子の子宮口に違いない、男はさらに腰を前に出しそこを軽くノックしてみる、こつん…と弱い振動を入り口に与えた。
「あ、あっ、あん……あっ、いい、いいっ!」


さっき…冬子が暴れたとき、おそらく軽くいってしまったのではないだろうか、男は推測する。
それで、一回絶頂を迎えたことで身体が麻痺してしまって、苦痛は薄れ気持ちよさだけが残っている……
もしそうなのだとしたらもう少し大胆に責めることができる、男は左右の次は上下と腰の動きに変化をつけて冬子を翻弄する。
「初めてなのに…感じるんだ……冬子さんのマンコっていやらしいんだな……」
「はあっ、はあ……っ………ん、ああっ! あっ、あうっ! あんっ……んっ……!」
男が声をかければ、冬子はそれに応えてくれる…………返事にはなっていなかったが。
ぬめぬめした膣壁が激しくペニスを搾り取る感触に酔いしれながら、ふと結合部に目をやると薄桃色の液体がシーツに染みを作っていた。
男が一突きするたびに、じゅぷっ、じゅぽっとさまざまなものが混じり合った蜜がこぼれ染みを大きくする。
遠慮がちだったピストン運動は、冬子の媚肉の具合がよすぎるせいか、どんどん早くなってしまう。
悪いとは思いながらも腰の動きはまったく止まらなかった、粘膜の触れ合う感触、膣肉のソフトな…それでいてしっかりとした締め付け、
どれもこれもが男の快楽を何倍にも増幅させ、理性の行き場をなくしていく。
「この締め付け……やばいかも………」
「ひゃんっ! あ、ぁ……ん、んんっ……激しすぎ、る………もっと……ゆっくりに、して……」
往復するペニスは、膣内の収縮にも負けず襞を掻き分けて進む。不規則な圧力がペニスを絞り、男はそれに魅了される。
「どうしようかな………?」
にやりと笑ってペニスを奥まで突きたて冬子の身体を貫く、とろりとした桃色のトンネルは窮屈な場所もあれば、
ぷにゅっとゼリーのように柔らかいところもある、そして亀頭を無遠慮に摩擦するでこぼことした場所も…………
「……………ううっ…ひどい………………………」
「あふっ…ん、んんっ! はあぁ…っ………!」
ペニスはまるで無数の這い回る虫に絡み付かれているみたいだった。襞の一本一本がペニスに噛み付いてくる…そんな錯覚まで受ける。
抽送を繰り返すと、男も射精してしまいそうに感じる、それをごまかすためにキスしながら乳首やクリトリスを責めた。
「あう……ひいんっ! そ、そこぉ……」
充血し包皮から露出したクリトリスはひどく敏感なようで、指の腹で優しく擦ると冬子はびくんっと大きく海老反りになる。
淫核への攻めとは対照的に乳房は荒々しく揉みしだく、手のひらにちょうど収まる真っ白でなだらかな雪山…
それを踏み潰すかのように蹂躙する、手のひらいっぱいに広がるマシュマロっぽい柔らかさ、
冬子のほうを見ると、下の口のほうに完全に気を取られていたからなのか、あまり痛そうにはしていなかった。
「………ここがいいのかな…? こっちはどう…?」
神経がたくさん集まっている後ろの穴のほうにも指を這わせる、秘所とは違った締りのよさそうな窄まり……
さすがにこっちに入れたら怒るだろうな……と考えながら人差し指で皺をゆっくりとなぞった。
「冬子さん……本当にやらしい…これからたくさんエッチしてけば、もっとエロエロになるんだろうな………」
「んんうっ……あ…はあっ……そ、うかしら……?」
「きっとそうだよ。冬子さんの身体を…もっと開発してみたい…」
ゆくゆくはアナルのほうまで……それに、いろいろしてみたいプレイもある。これからのことを想像すると胸が高鳴った。

狭い…胎内に通じる穴の中でペニスは何度もびくっびくんと跳ね回る、心なしか動きが激しくなってきていた。
それとともに、冬子の中にもたとえようのない高揚感みたいなものが目覚めつつあった。
ぱんっ…ぱんっと互いの肌がぶつかり合う音は最初に比べるとずいぶんと強くなったような気がする。
男のペニスが行き止まりになっているところをそっとノックすると、身体がぞくぞくっと震えてどこか落ちそうになる。
ベッドに横になっているのだからどこかに落ちるわけはない…冬子もそれはわかっていたが反射的に男にしがみついていた。
「っう…………冬子さん、そろそろいきそう……!」
「…………んっ、ああんっ……はあっ、うっ………………」
射精が近くなったのか男は今までよりももっと奥まで突き上げてきた。冬子の細い身体は激しいピストンに大きく揺さぶられる。
ストロークは深く、大きくなる一方でさすがにちょっと痛かったが、それ以上に快楽が強く男を止めるつもりはなかった。
「あっ、あっ……また………何か変……何か…来る………!」
自分の目の前に何かが押し寄せてくる……それをあらわすために冬子は「来る」と反射的に口にした。


この落ちていくようで切ない、でも身体中が幸せで満たされていくような気持ちは…さっきも味わったものだった。
身体が垂直に急降下する、落ちたくないから男の身体を力いっぱい掴む、彼の背中に爪を立ててしまっていた。
潤いで満たされた壺口をペニスがやりたい放題かき混ぜてくる。滑りがすっかりよくなっていたから全然痛くなかった。
冬子の耳の中にじゅぷっ、ぐちゅっ、びちゃっと粘着質な水っぽい音がはっきりと残る。
「……くうっ、まずい……俺も……」
「はあ、はあっ……さっきみたいに……ああっ、んっ……!」
男が冬子の腰をぐっと強く掴んだ、中で出されちゃってもいいのかな…と頭の片隅で考えるが、それも快楽に全て塗りつぶされた。
立て続けのピストンが冬子を絶頂に導こうとする。だんだんと頭の中が真っ白になっていき、手足の感覚がぼんやりとしてくる。
自分で意図しなくても、全ての感覚が秘所に集まっている気がして、まるでその部分にしか神経がないみたいだった…
「うあ……っ………!!」
男の身体がひときわ大きく震えた。それ以上にペニスが激しく震えて亀頭が膨れ上がったかと思うと、一気にペニスを引き抜いた。
すぐ近くにあるペニスはびくっびくっと跳ねながら射精を開始する。白濁液が冬子の太ももの辺りに直撃した。
「あっ、あっ、ああんっ! ああああっ!!」
射精と同時に冬子も二度目の絶頂を迎えた、気持ちいいを通り越して全身が麻痺してしまいそうだった。
身体が痙攣して手足が動いてしまう、だが冬子にそれを止めることはできなかった、意識も視界もぼんやりして何も考えられない……
「…………はあっ、はあっ……おかしいな…こんなに早く出しちゃうなんて……」
……………………少しずつ感覚が戻ってきた、男が小さくつぶやいたのがわかった。冬子は男の視線を眼で追った。
どろりとした精液が太ももを伝ってシーツのほうまでこぼれようとしていた、男はあわててそれをティッシュで拭く。
「……ぁ………………」
快楽の余韻がじわじわと身体に染み渡る、冬子は身体を仰向けに倒す。今は身体を動かすのも面倒だった……
男が身体を寄せてくる、冬子もぴったりと寄り添うように身体をくっつけた。
「冬子さん…大丈夫……?」
「…………平気よ……………」

冬子はいったショックで身体がうまく動かないようだった、男も射精したばかりですこしだるかった。
もちろん…冬子とやれるならまだまだいくらでも出せるのだが………
「すごいわね、あんなにいっぱい……」
冬子の目が丸められたティッシュに向けられる、確かに彼女の言うとおり、あんなに大量に出したのは久しぶりな気がする。
肌を桃色に染めて、無防備に横たわっている冬子……その美しい裸体に興奮し、すぐにペニスがそそり立ってしまう。
「冬子さんのオマンコが気持ちよかったからだよ…中に出せたら、もっといいんだろうけど」
そういえば最初にゴムをつけてくれとせがまれなかったのを思い出し、もしかして今日は大丈夫な日なんだろうかと予想する。
太ももの辺りに、男はそっと手を宛がう。すべすべとした肌は汗でしっとりとしていて手に吸い付いて離れないみたいだった。
熱くなった素肌の触り心地を確かめながら手を割れ目のほうに進ませる、冬子の秘所は赤く充血していた。
かなり濡れていたとはいえ、負担は大きかったのだろう……こうまでして自分を受け入れてくれたことに男は嬉しく思う。
「………いいわよ…………あなただったら……………………」
男の手を握り、冬子がぽつりとつぶやく。その間冬子は、男とペニスを交互にちらちらと見ていた。
「いいの? 本当に?」
男は、予想していなかった答えだったので思わず聞き返してしまう。
「今日は、大丈夫だと思うから………」
改めて答えを聞くと、冬子を胎内まで征服したいという衝動が湧き上がってきた。気が付いたら冬子を抱きしめていた。
冬子は一瞬身を強ばらせたが、すぐに彼女のほうからも抱きついてきた。
「そこまでいうなら、冬子さんのあそこの奥に、たっぷりザーメンを注いであげるよ。冬子さんも…まだ足りなそうな顔してるし」
「……! 私は、そんな……んぅっ…………」
耳元でそっとささやいた、からかわれた冬子は耳まで真っ赤にしながらぶんぶんと首を大きく横に振った。
しかし、冬子がもっとしたいことくらいわかっている。下の唇を指でなぞるともっと激しく…と目で訴えてくる。
このまま始めてもいいのだが……もっと自分のペースで事を運びたかったので冬子にもう一度恥ずかしいおねだりさせることにした。
「そう? それなら今日はここまでにしようかな。俺も二発出してだいぶすっきりしたし…………」


「……まあ、冬子さんがしたいっていうなら……………」
にやにや笑いながら言葉を濁すと、察しのいい冬子はすぐにどうしたらいいのか気づいたみたいだった。
「……………ずるいわ、また私に………」
当然といえば当然かもしれないが、冬子は顔を背け恥らう。できればこの場を逃れようとしているのかもしれない。
「あ、ばれた? さっきのおねだりしてる冬子さん、本当に可愛かったからさ」
「……………………………………」
「それじゃ、さっきみたいに言ってごらん…冬子のツルツルマンコにおちんちんぶち込んで、子宮の奥までザーメンまみれにして、受精させてくださいって………」
あまりの言葉に押し黙ってしまった冬子に、畳み掛けるように男は続けた。
冬子は何か言いたそうだったが、ちゃんとおねだりしないと続きはしてあげないと目で返事をする。
「……さっきよりも、ひどくなってるじゃない……………………」
下を向いたまま沈黙する…この恥ずかしそうにためらう表情も男の興奮や加虐心に火をつけてしまう。

「……………冬子のツルツルマンコにおちんちんぶち込んで、子宮の奥までザーメンまみれにして、受精させてください…」
こんなこと…本当は言いたくなかった。でも言わないとしてくれないなら……冬子はしぶしぶ言われたとおりに言葉を並べる。
ただ…不思議と嫌な感じはしなかった。言葉の通りにしてもらいたいという思いもないわけではなかった。
彼に身も心も汚されたい…思う存分…蕩けてしまうくらいに気持ちよくなりたかった…………
「さすが冬子さん、よく言えました………じゃあ、チンコ入れてあげるから……俺の上に乗ってくれない?」
寝転がった男に促されるまま、彼の身体にまたがる。割れ目のあたりにペニスが当たってくちゅっと音がした。
「ああっ………………」
たったこれだけのことなのに、いってしまいそうなくらい気持ちよかった。下腹の辺りがペニスを待ち望むようにきゅうっと動いた。
「……そのまままっすぐ腰を落として………」
そそり立つペニスがゆっくりと膣内に入り込んでくる。全身が総毛立つようにぶるっと大きく震える。
「あっ…はああっ……………何これ……さっきとぜんぜん違う……!」
視線が宙を迷う、男のほうを見ていたいのに背中が勝手に反り返る。向かい合う体勢よりもペニスが奥深くまで入ってきた。
膣壁をえぐり、張り付く粘膜をそぎ落とすように肉棒が進む。そしてすぐに亀頭が子宮口に突きつけられる。
ペニスの感触に酔いしれるあまりよろけそうになってしまうが、男が腰を掴んで支えてくれた。
「どう?二度目のチンポの感触は…………っ……やっぱり締め付けがすごいな…」
「熱くて……きもちいい………でも、やけどしちゃいそう………」
どくっどくっとペニスの脈動を身体の中で感じる。まだペニスに慣れていない秘所からは異物感を覚えるが苦痛はもうなかった。
これからもっと気持ちよくなれる……と思っていたが、なぜか男は動いてくれなかった。冬子が理由を聞こうとしたとき…
「今度は冬子さんのほうから動いてくれるかな?」
次はこっちのほうから動かなければいけないらしい。動き方はよくわからなかったが、とりあえず身体を上下に揺さぶらせてみる。
「んんっ、どうやって動けばいいのか、わからないけど………」
男からすれば稚拙な動きかもしれない、しかしそれでも冬子にとっては気持ちよかった。
正常位のときよりも、ペニスが入り込んでくる感触がはっきりとわかる。このときのずしん…ずしん…という振動が心地よかった。
「そうそう……結構うまいじゃないか…」
「……………んあっ、ああっ、あうぅっ………」
自分でも意識しないうちに動きがどんどん大きくなる。亀頭は秘所口から胎内と膣内を隔てる行き止まりまでを往復する。
大胆なグラインドが、冬子にこの上ない快楽を与える。男にお尻を掴まれたまま自分の気持ちいいところを探すように腰をくねらせる。
左右に動かし、円を描き、腰をぎりぎりまで深くまで沈める……やっていくうちに自分の敏感な場所がわかってきた。
「あっ、あんっ、んあ…っ…硬いのが、奥まで…!」
最奥のすぐ近くの襞が一番深く刻まれているところ、そこにペニスをこすりつけると感電しそうなほどの衝撃を受けた。
程よい大きさの乳房は身体と一緒にたぷたぷと揺れる。それに目をつけた男がむぎゅっと両手で乳房を捕まえてしまう。
「おっぱい、プルンプルン揺れてるよ……」
「ぁ、っ…ああんっ……二ヶ所も、だめぇ……」
乳首をきゅうっと抓られる。こりこりとして存在をアピールしている左右の乳首からも気持ちよさが染み渡る。


複数の場所でいっぺんに刺激を受けたせいなのか、冬子の頭の中で火花が飛び散った。
「ごめんごめん、こっちの乳首も弄ってあげないと、ほら…動きが止まってるよ」
「あはあんっ…そういう、意味じゃなく、て………痺れて…力、抜けちゃう……」
頭がくらくらしそうになっていて、思わず動きを止めてしまう。しかし男はそれを許さなかった。
今度はピンクに染まった桃尻を力いっぱい掴まれた。さらにお尻を軽く平手打ちしてくる、手が当たると形のいいお尻がぷるんっと揺れた。

男に翻弄されながらも冬子は必死に腰を動かしていた。お尻をむにゅむにゅと揉み、ぴんぴんに立っている乳首を爪で引っかいた。
しかしやはり物足りない…もっと激しく冬子の秘所を貪りたかった。にゅるにゅるした膣内を突き上げつつ男はそんなことを考える。
「…………今度はさ…俺が動くよ。乱暴になっちゃって、痛くなっちゃうかもしれないけど…………」
「あ、あっ…うん…っ………いい…わ…」
こっちに任せたほうがいいと冬子も思ったのかあっさりと承諾する。腰を少し浮かしてもらい、空いたスペースで上下運動を始める。
正常位のときよりも腰を動かしにくかったが、下から勢いよく突き上げるとペニスはより奥まで入り込んだ。
襞が絡みつき、膣肉もふわふわと優しく…だが窮屈に締め付けてくる。男はすぐにいかないように下半身に力を入れた。
「んあっ、う…っ……く…うっ………ひあ……」
冬子のほうも、男に身を委ねるばかりではなく、自分からも身体を上下させ…まるで先端を胎内へと進ませようとしているようだった。
さっきまではあんなに恥らっていたのに……淫らに変貌した冬子に、男は驚きすら感じていた。
「…………気持ちよさそうだね……シーツべとべとになっちゃうくらいつるつるのオマンコから汁が出て……」
「すごいよね………冬子さん、初めてなのに…もうこんなに気持ちよさそうにしてる…」
「はあっ………ああんっ……
シーツは下のほうまでべちゃべちゃしていた、冬子が快楽に喘ぎ、メスの本能のままに感じていることの証だった。
もっと狂わせてやろうと男は高く腰を浮かせ、二番目の入り口にぐっと亀頭を押し当てた。
冬子の一番奥は他の場所よりも熱い………そこは身を焦がすほどに激しく火照らせ、精液を待ち受けているようにも思える。
「あっ、あ…そ、そこ…だめ、ここ、ここ弱いからっ!」
「へえ……そうなんだ………」
一気に攻めようかとも思ったが、あまりに早く高みに上り詰めてしまってはなんとなく負けたような気がしてしまう。
射精感をごまかしたいというのもあって、また冬子をじらしておもちゃにすることにした。
「弱いんだったら………手加減してあげないとね…」
男が腰の動きを緩やかにすればするほど、冬子が激しく動き始めた。おそらく刺激に慣れすぎて物足りないのだろう。
時々ペニスを挿入する角度を変えて粘膜を強めに擦ってみると、冬子の身体が対応するようにぶるっと震えた。
「あ、あくっ……んんぅ…っ…あ、あっ、はあっ…」
「んっ……何か言いたそうだけど……」
もちろん何が言いたいのかくらいわかる……それでもあえて男は知らん振りをした。
冬子がのしかかるほどにまで身体を押し付けてきた。それに伴いペニスも蜜でぬかるんだ壺内を深く掻き分ける。
このままだとピンク色の真綿の先にある壺の底にまでペニスが届いてしまいそうだ。
男はそれを許さない、冬子のお尻を押さえつけてペニスの侵入を阻んだ。冬子が切なそうにこっちを見る。
無数の蔓のように絡みつく襞は身体の動きに合わせて動いていた、この場所も意思を持っているのではと錯覚させるほどに……
「……………私一人じゃ、だめなの…自分で動いても……ああんっ…さっきみたいに、気持ちよくなれないの……」
おあずけに我慢できなくなったのか冬子がおねだりをしてくる、よく見ると口の端からよだれを垂らしていた。
「ああ……言いたいことはわかるよ、でも……そういうことははっきり言わないと」
冬子からしてみれば、もう十分はっきりと言ったつもりなのかもしれない…しかし、まだ許すつもりはなかった。
「んぅっ、ぁ……ひどい、人…………………あなたも、動いて……おちんちんでもっとぐりぐりって、してぇ…」
言い終わった瞬間、膣穴がぎゅうっと締まると、これまで異常に強い快感が、身体を侵食する。

何度も何度も繰り返されるピストン運動……壊れてしまいそうなくらい激しいのに、まったく苦痛を感じない。
ねじ込まれ、処女壺の中で縦横無尽に暴れる男のペニス……冬子の感覚は、すっかり麻痺しているみたいだった。
「ここだよね、冬子さんが弱いのって……どこをチンポで擦って欲しいのか、はっきり言ってごらん?」


男は立て続けに突き上げながら、繰り返し恥ずかしいことを言わせようとしてくる。
そんな彼に内心少し呆れるが、すぐに快楽の波の中に身体を引きずり込まれてしまう。少しずつ…少しずつ深くまで。
「ふあっ! あ、あんっ! いいっ…そこっ……オマンコの一番奥、すごくいいのおっ……!」
長い髪が汗ばんだ肌に絡みつく、まるで手も足も泥に飲み込まれていくようだ。まとわりつくぬかるみが身体をゆっくりと支配する。
ペニスが後ろに下がると、身体は自由になる。しかし、また突き込まれると、頭から手足の先までショートして動かなくなる。
男の胸板に倒れこみたくなったが、冬子は男の腰に手を添えてぎりぎりのところでこらえ続ける。
もっと、この牡のシンボルで身体の奥まで男のものにして欲しかった、休むなんて……考えたくなかった。
「それなら…………思いっきり突いてみようかな?」
ペニスがぐぐっと進めば子宮の入り口をこじ開けていく、冬子の身体に…何度も身を焦がした電撃が走る。
華奢な身体は、激しい上下のピストンで今にも跳ね飛ばされそうだった。暴れ馬に乗ればこんな感じなのだろうか……
「あ、ああっ……すごい、身体が………飛んでるみたい…んん、んうっ…はあ、はあぁ………」
目を瞑ると、本当に浮いていると勘違いするほどの錯覚に襲われた。肉のぶつかり合う音で、自分はここにいるんだと確かめる。
男がもう乳房に手を伸ばしてきた、果実をもぎ取るみたいに、しっかりと…だが優しく熱のこもった肉を揉みしだく。
冬子が腰をひねると、ペニスの入る角度も変わる。男にたっぷりと責められたおかげで、どこが気持ちいいかだんだんわかってきた。
「こっちかな? そんなにおちんちんいい?」
こっちの気持ちを読まれているのか……男が亀頭を強くぶつけたところは、冬子の一番弱いところだった。
胎内への扉の、すぐ近くの膣襞が一番複雑な絵を描いているところ……そこにぐりゅっと亀頭が当てられ、それが押されながら進む。
瞬間、冬子の中で何かが爆ぜた。快楽にさらされ続けた身体は三度絶頂を迎えようとしている。
「く……あっ、いいの……ああんっ、おちんちん、ぐりぐりって…してるのぉ………弱いところ、ふあああっ!!」
「………いいっ……もっと……おちんちん……いっぱい、奥まで来て………あ、ああぁ……」
きゅうっと膣内が締まると男のペニスとの距離が近くなった、この締め付けは男にもいってほしいというサインかもしれない。
視界は白く塗りつぶされていく……それとともに思考もペンキを塗りたくられたように真っ白になっていった。
男の息遣い、体温、ペニスの動き…どれもはっきりとわかるものなのに、男の姿だけはなくなっていた。
そして、また……身体が浮かび上がりそうになった。心の中は空っぽの何かで満たされている。
たっぷりと何かが詰まっているのに…妙にうつろに感じられて………不思議と切なくなってしまった。
「さっきは……んんっ、落ちているみたいだったのに………今度は、う、浮かんじゃう………ああんっ!!」
「だめぇ……行かないで…………っ…」
冬子は、飛び上がってしまう自分の身体を引き止めてくれといわんばかりに男の手を強く握る。
男が一瞬戸惑ったのか手に軽く触れてきて……でも、すぐに冬子の手を握り返す。切なさが少しだけ薄れた。
「冬子さんのオマンコ、ぎゅうぎゅう締め付けてくるよ? よっぽどおちんちんがほしかったんだね」
「………………はあ、あっ……だって………気持ちいい、から………そこ、ぐちゅぐちゅって…かき混ぜられると、ああああんっ!」
快楽の波が何度も何度も押し寄せてくる、波が身体を海の向こうまで導く……もう逃げられないところまで来ている気がした。
「うっ……そんな、動くと……」
「んあっ、んふうっ……お、ねがい……もっと………」
もう何も目に入らなかったが……別にかまわなかった。前後に往復するペニス、つないだままの男の手…これだけで十分だった。

「冬子さん……おちんちん、好き…?」
冬子の身体が、何度も小刻みに痙攣していた…多分すぐに絶頂を迎えてしまうだろう。
もっとも、男にとってはちょうどよかった………ねっとりとした熱い締め付けにそろそろ我慢できなくなってきたからだ。
「あ、あくっ…すきぃ……おちん…ちん………だから、奥まで………来てぇっ!」
快楽に乱れ、それを受け止め……冬子はそれを楽しむところまで来ている。
これから何度も肌を合わせていくたびに、悦びに溺れ、そこから抜け出せなくなってしまうかもしれない。


襞の強烈な食いつき、中出しをせがむようなその動きに、男はさすがに我慢できなくなる。
「ああんっ、ああんっ…奥…までぇ……ごりごりって、されてるうっ!」
「…………オマンコ…オマンコ……あ、ああぁ……」
卑猥な言葉を口にすることもためらわなくなった、あとでこのことを話せば顔を真っ赤にして恥ずかしがるかもしれない。
強い締め付け、ぬちゃっとした粘度の高い愛液、やけどしそうなくらい熱を持った膣壁……三方向からの責めに限界を感じている。
男は、さらに深くまで肉棒を突き入れようと冬子の細く柔らかな腰を掴んだ、桃色に染まった肌に指が食い込む。
「っ……今度は、中に出ちゃうよ………子供、できたらどうする…ううっ……」
中に出してもいいか……許しを得るつもりで冬子に問いかける。理性が残っていれば、嫌がるかもしれないが……
「あぁ…いいわ、あ、あなたとの子供だったら………あ、ああぅっ……また…いく、いっちゃう……!」
どうやら、後のことなんて考えられないみたいだった。男も、冬子の中に思いっきり精液をぶちまけたかった。
孕ませてしまったら……そのときはそのときだ。下腹部の辺りがぞくぞくとしてきた…これ以上は、無理だろう…
「………冬子、さん…………」
「………あ、ああっ、いっちゃう! いっちゃう!!…………………っ…ぁ…………」
最初にいったのは冬子のようだった。口の端から涎をたらしていることも気にせず、身体を震わせ絶頂の余韻に浸っているみたいだった。
「うっ………!」
すぐに男も射精を開始する、今度は冬子の子宮めがけて精液をこれでもかとぶつけることができた。
牡として牝を一切気遣うことなく征服した瞬間………言いようのない達成感を覚える。
「…………? あ…いっぱい、出て、る………どくっどくって……」
「……ふう………さすがに頑張りすぎたかな……疲れてきたかも。冬子さんは大丈夫?」
冬子がもたれかかるように抱きついてきた、心地よい柔らかさと重さが男の意識をゆっくりと溶かす。
何度も射精したせいで、さすがに疲労を感じていた。冬子も同じようで、赤い顔のまま息を弾ませていた。
「……私も、ちょっと………」
「今日が初めてなんだから、無理はしないほうがいいよね、やっぱり……まあ明日も明後日もあることだし」
上に乗っている冬子を、もう一度ベッドに押し倒した、そして、軽く脚を開いて精液を注ぎ込んだ生膣をまじまじと見る。
そこからは、溢れんばかりの精液がゆっくりと零れ落ちてきていた、男はあわててティッシュを取り白濁の液体を拭い取った。
こぼれ出る精子を拭きながら、さりげなく指で割れ目をなぞりながら……
「あっ………ちょっと……」
冬子が声を上げて、男の手を止めようとする。その手をさりげなく押さえて、続けてクリトリスも軽く親指で押しつぶす。
よほどたっぷりとぶちまけてしまったのか、精液は次から次へと溢れ、宛がったティッシュを濡らしていく。
「拭いてあげるよ、シーツに付いたら後が面倒だろ?」
「そうね……でも、自分でするからいいわよ、ん…あっ…」
気持ちよさが引いて落ち着いてきたのか、冬子は恥ずかしそうにうつむいていた。
「んっ……だめ………ぁあっ………」
絶頂の余韻を長引かせようと遠慮なく性感帯を責める、敏感になった冬子の身体もそれにあわせて反応し
鮮やかに染まった粘膜をひくつかせて、なぞる指を受け入れ始めていた。
「こっちも汚れてるな………」
「あ、あぁん……んっ………あっ……」
冬子が性感を高める一方で、男ももう一度したくなってきてしまう。ペニスを飲み込みだいぶ柔らかくなった膣内を指で広げながら
「また、気持ちよくなっちゃった? それなら………」
と問いかけてみた。こんなに何回もしたのは久しぶりだったが、冬子とだったら何度でもできそうだった。
「…………したいけど………だめよ……もう遅いわ。そろそろ寝ないと……」
しかし、あっさりと要求は却下されてしまった。さらに、脚も閉じてしまいこれ以上触ることもできなくなってしまった。



「しょうがないな…でも、寝る前にきれいにした方がいいよ」
膣内には、まだ精液が残っているような気がした、シャワーでも浴びたほうがいいかもしれない……
「………そうね…」
返事をしつつ冬子は立ち上がり、自室のシャワールームへと向かう、なぜか男が後から付いてきていたが。
「………どうしてついてくるのかしら?」
「一緒に入ろうと思って」
「…………はあ、しょうがないわね……好きになさい」
男と二人で風呂に入る……裸を見せあった仲だから、いまさら恥ずかしいということはなかった。
もしかしたら、何かしてくるかもしれない……今も背後を歩く男は冬子のお尻をむにゅむにゅと揉んでくるからそう考えてしまう。


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シャワールームとはいえ、小さいながらバスタブもある。もっとも、冬子からして小さいだけで一般的な物に比べればずっと大きい。
「冬子さん…お願いがあるんだけど?」
泡まみれになって身体を洗っていた冬子はおそるおそる湯船に漬かっている男を見る。
早速何か仕掛けてくるみたいで、どうしても警戒してしまう。
「…今度は何?」
「おっぱいで俺の身体洗ってよ」
身体を胸で洗う……どういう意味なのかすぐにはわからなかったが、やがてその情景を頭の中で想像し始める。
「…………嫌よ、そんなこと。身体ならスポンジで洗いなさい」
「泡まみれのおっぱいってきっと気持ちいいと思うんだ、だからさ………」
「嫌だといっているのがわからないのかしら?」
「そこを何とか…お願いします!!」
冬子はもちろん拒む、しかし男は引き下がらない。しばらくの間攻防は続いたが、やがて冬子が折れた。
「…………………………わかったわ、でも…絶対にそれ以上のことはしません、それでもいい?」
「あ、ああ…もちろんだよ………じゃあまずは、おっぱいに泡をたっぷり塗してくれる?」
「…………こうかしら?」
妙に嬉しそうな男が、浴槽から外に出て椅子に座る。ついついサイズの大きなペニスに目が行ってしまう。
目を外しつつ、男に従いボディーソープを塗りたくる。そして控えめながら、柔らかくすべすべした乳房を男の身体に押し付けた。

ぐにゅっと、乳房が背中に押しつぶされる。泡ですべる感触と相まってたまらなく気持ちよかった。
「それで、背中に押し付けたまま動かして……あ、ああっ……いいよ、こんなスポンジがあったら最高なのに…」
冬子が身体を動かせばぬちゅ、ぬちゅと音がして乳房も動く、男はさりげなく乳首の辺りをひじでつついてみた。
「あん………っ…こんなのがいいなんて、変よ…」
乳首を刺激されると一瞬冬子の動きが止まるが、散々官能を引き出された今の冬子には物足りない刺激なのかすぐに動きが戻った。
男の身体の上を、程よい圧力をかけながら、冬子の左右の乳房が進む。後ろを向くと冬子はなんとなく恥ずかしそうにしていた。
「なんか…風俗に行ってるみたいだ……ああ、もっと胸を弾ませて」
「…………行ったことあるの?」
くにゅっとつぶれたり、ぷりんっと弾んだり……揺れる乳房を背中全体で楽しんでいると、不意に冬子が身体を離した。
「あ……そういう意味じゃなくて、その……ほら、話を聞いただけで、俺は決してそんな……」
さっきまで恥ずかしそうに顔を赤くしていた冬子が冷たい目でこっちをにらんでいた。とっさに言い訳するが気の利いた返しはできない。
自分と付き合いながらそんなことをしていたのか……冬子の視線はそう語っている、思わずペニスも萎えそうになった。
「………今後は、そういうお店には一切行かせませんから」
「あ…ああ、もちろんだよ………俺には、冬子さんがいるからね」
「…………………………わかれば、いいのよ」
再び冬子が動き始める、何とか許してもらえたみたいで男はほっと息をついた。
冬子の細腕が腹の辺りに回りぎゅっと抱きつかれる、柔らかく暖かな感触にペニスが猛りを取り戻していく。
「気持ちいい………?」
「…あぁ…気持ちいいよ…………そのまま腕とか足もやってほしいんだけど………」
「…………まあ、あなたがいいなら、それで構わないけど…」
肩から腕、脇腹から、腰、そして太ももと泡まみれの乳房が押し付けられた。
ここまでしてくれるとはちょっと意外だった、男が思っていたよりもずっと冬子は従順になっているみたいだ。
「んぅっ………あ、うっ………こっちも、してあげるから…」


今度は、冬子が正面にひざ立ちになってそのまま抱きついてきた。男の胸板に乳房だけでなく、こりこりとした果肉も感じられる。
「してくれるんだ……もしかして、冬子さんもその気になっちゃった?」
すぐ近くに冬子の顔が……男は思わず唇を近づけてキスしてしまう、花びらのような唇のほのかな甘さに酔いしれた。
「んぅっ…………もう、急なんだから………」
衝動的にしてしまった口付けだったが、冬子はそれを受け入れる。一度口を離した後、今度は冬子の方からキスをしてきた。
「……そうだ、次はお尻で、冬子さんってお尻も結構むっちりしてるから…」
「…わかったわ…………まったく……」
あまりに簡単にいい返事がもらえたので、逆に男のほうが戸惑ってしまった。立ち上がった冬子がお尻を突き出して押し付ける。
「おうっ……こ、これはこれで………」
冬子の形のいいお尻が腕や背中を圧迫する、胸よりも肉の詰まっているような感触……機会があったらは顔の上に乗ってもらおうか…
そんなことを考えながら、胸とは違った心地よさに身体を預けながら、ぷりぷりとしたお尻の谷間に腕を挟みこんでみた。
「あんっ……動かないで…………」
お尻の割れ目で、パイズリの要領で腕を上下に動かして扱きたてる。腕が一往復するたびに冬子がくすぐったそうに身をよじらせた。
最初は嫌そうにしていた冬子だったが、自身も刺激を受けていたからか表情は快楽やら羞恥やらで赤く染まっていた。

「……もういい? 全部終わったから、流すわよ…………」
お尻や胸をスポンジにして、男の身体を何とか洗い終えた。意図的ではなかったが乳首を刺激されて身体がうずいてしまっている。
これ以上続けたら、また男がほしくなってしまいそうだった…快楽の波に飲まれる……それでもよかったが
あまり男のいいようにされ続けるのも自分のプライドが許さない、許してはいけないと内心言い聞かせる。
「まだ一ヶ所残ってるよ、一番大事なところが」
冬子が男の言葉に導かれるようにその大事なところを見る、屹立したペニスには泡はほとんど付いていなかった。
「……………また…大きくなってるのね………」
「最後に、ここをおっぱいで挟んでくれるかな…?」
「……………………………」
あまり気は進まない………といった顔をして、男の前に跪いて胸の谷間の中央に男のペニスをぎゅっと挟む。
乳房にサンドイッチにされた剛直は、びくんっと大きく跳ねる……男を見上げれば気持ちよさそうににやついていた。
身体を前傾させて、裏筋のあたりを強く刺激する。同時に胸もしっかりと寄せて滑るペニスを逃がさない。
「うっ……むにゅっとしたのが押し寄せてくる……冬子さん、おっぱいそんな大きくないと思ってたけど……ああっ…!」
ここで、ふと…今なら自分のペースで男を責め上げることができると気がついた。
「……大きくなくて悪かったわね、でも…すごく気持ちよさそう………顔に出てるわよ」
「あうっ……ぅっ……ごめんごめん……うおおっ…あうっ………」
ぬりゅ、ぬちゃっと石鹸の滑る音をさせながら、身体を上下に揺さぶって胸でベニスを擦り続けた。
手のひらサイズのお椀型の乳房では、男の太いペニスを完全に隠してしまうまでには至らない。
しかし、シルクのように柔らかく、陶器のようにすべすべした冬子の膨らみから与えられる快楽はかなりのもののようで
男の声のトーンも今までとはまったく違って聞こえる。セックスをしているときと同じようにも感じられた。


「これならどうかしら……?」
男からの要求は胸で挟んでくれ、というものだったが……舌を突き出して軽く気筒を舐めてみた。
ボディーソープの苦い味がしたが、構わずにぺろぺろと鈴口やカリ首に舌を這わせる。
「ううっ……そ、そこを責められると……」
「……じゃあこっちは?」
「ああっ……そっちも………」
男のほうも腰を動かし始める、もっと強い刺激を欲しているみたいだった。冬子もさらにきつく胸を寄せた。
それが引き金になったのか、むにゅむにゅと胸に埋もれた亀頭が大きく膨れて…………
「あっ…だめだ、いくっ!!」
胸の谷間の中でペニスが大暴れする、やがてそれが収まると、泡ではない、別の白いものがべったりと付着していた。
「きゃっ………もう、また汚れちゃったじゃない……」
「もうだめだ……もう一滴も出ない…」
不満そうな顔をしている冬子、一方男はすっきりとさわやかな表情を浮かべていた…それを見て冬子も苦笑する。
「すっきりした……って顔してるわね………」
シャワーを使って、男の身体についた泡を全部流す、それが終わると次は自分の泡も流した。
全部終わると男が、冬子の身体を抱きしめて頭を撫でてきた。甘えてもいいのかな…と冬子も男の胸に身体を預けた。
「冬子さん、明日も………」
「…べ、別に……いいわよ……あなたがそうしたいなら…」
仕方がないから受け入れてあげる……冬子はこの立ち位置を保ちたかったが、自然と声が上ずってしまう。
男が何も言わなかったら……自分から明日もしたいと言っていたからだ。
忘れられないほどの快楽を身に刻まれて…………もう……男から離れることはできないだろう、冬子はぼんやりとそう考えた。

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