バレンタインの日、アタシは全てをアンタに打ち明けた。
昔好きな人が居たこと。
その人は自分ではなく親友を選んだこと。
その悲しさを紛らわすためにどこの誰とも分からない男と付き合って捨てられたこと。

そして――親からもらった身体に傷をつけて顔を変えたこと――。



アンタは何も言わずアタシの独白を聞いてた。
時折驚いたような表情を見せたけど、一切何も言わず聞いてくれた。

全て言いたい事を言った後、アタシは泣いていた。

彼はどう思ってるのだろうか。
浅ましい女だと。
馬鹿な女だと。
身勝手な女だと。

怖かった。


もし今度も好きな人に嫌われたら…アタシは…。


でもアンタはたった一言だけ言った。

「化粧みたいなもんだろ??」と。


なんなんだろう、この男は。

アタシがアンタに嫌われるのを覚悟で全てを告白したのに。

アンタはたった一言でアタシの心を掴んだ。

アタシは気がついたらアンタを抱きしめてた。
「希美さん、普通は男から…」なんて聞こえたけど関係ない。

気がついたら「今日は泊まっていきな」なんて言ってた自分がいた。


俺は突然のことで戸惑ったけど、希美さんを抱きしめ返した。
そして「喜んで」って返した。

すると希美さんは俺から離れて、俺に風呂の位置を教え入るように指示した。


風呂に入った俺は、中々落ち着くことが出来なかった。
「これから希美さんと…」

真面目な彼女からのお誘い。俺がそういう展開を予想するのは当然だろ??

おかげで俺の息子は臨戦態勢だ。

女性の時間犯罪者に対抗するため、タイムパトロール本部は性行為を必修カリキュラムに入れた。
そのせいもあってか俺は今まで妄想や映像なんかでは絶対に臨戦態勢にならなかったというのに。

どうやら彼女への想いはかなり強いようだ。俺は改めてそれを認識した。


そんな幸せいっぱいな気分に浸って湯船に浸かってると、突然風呂場のドアが開いた。

今、この家には俺と希美さんしか居ないはず…。

ということは…。

俺は恐る恐る湯気の立ち込めるほうを見てみる。

そこには…

愛しの彼女が一糸纏わぬ姿でシャワーを浴びていた。


「の、ののののの希美さんっ?!どうしてここに?!」
「ココはアタの家の風呂だよ。アタシが入って何が悪いのさ??」

それはそうだけど…。

希美さんは何食わぬ顔でシャワーを浴びている。まるで俺など居ないかのように。

俺はその希美さんの身体を見た。格闘技の有段者というだけあって、贅肉の無い引き締まったいい身体をしている。
しかしなんと言っても特質すべきはその胸の大きさだろう。

今まではわからなかった希美さんの巨乳っぷり。俺は思わず生唾を飲み込んだ。



「このスケベヤローが」

どうやらかなり長い間、俺は希美さんの身体に見惚れていた様だ。希美さんは呆れたようにこっちを見ている。

「あ〜あ…。そんなパンパンにしちまって…」

気がつけば希美さんの視線は俺の股間に注がれていた。

俺の…股間…??

「うわぁぁぁぁ!!!!!」
俺は慌てて両手で垂直にそそり立つ息子を抑える。しかしあまりにも硬すぎて抑えることが出来ない。



「全く。見られて慌てるくらいならそんなに腫らすんじゃないよ。全く」

アンタはいっつもそうだ。

年下なのにいろいろなことを知っていて。
まるで先のことが分かってるかのように私にアドバイスをくれて。

でもそれなのに年下らしい可愛げというか、あどけなさというか。

アタシはアンタのそういうとこに惚れたんだよ。きっと。

「さっさと上がってこっちに来な。楽にしてあげるよ」

そういうとアンタは恥ずかしそうに、だけど少し嬉しそうに浴槽から上がってきた。



風呂用の小さなイスに、大好きなアンタが座ってる。

おもわず抱きしめてしまった。

だってこれからのことを考えて嬉しそうに笑ってるアンタの顔が愛しいから。

女のアタシより、可愛い笑顔してるよ。

そんなアンタの彼女になれてアタシは幸せ者だ。

だから…精一杯気持ちよくしてあげる。


アタシはセオリー通り、彼の息子を手で握って何度かしごいた後、それを口に咥えた。

私を捨てたあの男のせいで、私にはそれなりのテクニックがある。
今日ばかりはあの男に感謝だ。

先端から根本まで、吸い尽くすように咥える。アタシの舌が動くたびに、彼は呻き声をもらした。

「の…希美さん…そ…その…」
「でふぉうなのふぁい??」
「は…はい…うっ!!」

彼の呻き声が一層強くなる。アタシは、もっと舌をすばやく動かした。
「うっ!!!!あ…あ…ああああ…!!!!」

そろそろ彼が限界だとわかると、アタシは舌技を止め、息子から口を離す。
そして、彼がずっと見つめていた乳でその息子を挟み込んだ。



希美さんの巨乳が俺の息子を挟んでいる。

そんなことを妄想しただけで息子は臨戦態勢になったというのに。

実際にそんなことされたら、もう、我慢なんて出来ない。

激しい巨乳の動きと、先程までの舌技の余韻が俺の息子から白濁色の液体を放出させた。

当然、それは全部希美さんにかかって。

希美さんは一瞬ビックリしたような表情をしたけど、嫌がることなく俺の精子を受け止めてくれた。


「ゴメン…一杯かけちゃって…」
でも希美さんはクスクス笑っていた。
「なんで謝るの??気持ちよかったんだろ??」

彼女は基本的にに厳しい人だ。でも、その中には相手に対する愛がある。
だから俺はココまで好きになったんだろうな。

「おーい…。どうなってんのさ…アンタのアソコは…」
「へ…??」

どうやら希美さんへの想いを再確認したことで、俺の息子は元気を取り戻したようだ。
それどころか、さっきより凄いことになっているのは俺の気のせいではないだろう…。

「へ…いや…アハ…アハハハハハ……」

なんとも恥ずかしい事態だ。いくいら最愛の人のとはいえ、自分はあられもない痴態を晒しているんだから。
希美さんもリアクションに困っている。


「ま、まあ時間が経てば元通りに…わっぷ…」

気がつけば希美さんの唇が俺の唇をふさいでいた。そして俺の舌を絡めるように舐めていく。

「んっんっ…」

二人とも息が荒い。

気がつけば俺の右手は希美さんの秘所に、希美さんの右手は俺の息子に向かっていた。

そして、キスを堪能した後、イスに座ったままの俺の腰にに希美さんは自分の腰を沈めてきた。

「んっ…あっ…!!!」
「うっ…!!!」

希美さんの暖かく柔らかい膣肉が俺の息子をギュウギュウ締め付けてくる。
恐ろしいまでの快楽が俺の息子を襲う。

「うっ…!!!はっ…!!!」

しかしここであっさり出すわけにはいかない。もし、希美さんが妊娠してしまったら大変なことになる。。
俺は未来に還らなければならないのだから。それだけは絶対に避けなければならない。

俺は必修カリキュラムのことを必死に思い出し、なんとか出さないように、そして彼女を気持ちよく出来るように耐える。


彼のアレは今まで見たどの男のものよりも大きくて。
でもそれなのに可愛げがあって。
それがアタシのナカにあるって思うと、アタシ…我慢が…。

「はっ…!!!ひゃぁあ…!!!」

彼の腰の動きと彼の息子の固さが、アタシに止め処なく快楽の波をもたらす。
でも、負けるわけにはいかない。

奥手なアンタがここまでやってるんだ。今日を逃したら、チャンスはない。
自分でも、なんて身勝手なんだろうと思う。でも、アタシはもう二度と、好きな男と離れたくない。

今日のこの行為で彼をアタシに夢中にさせないと。

だから、悪いけど、アンタにはアタシより先に逝って貰うよ。



ヤバい。本当にヤバい。このままだと本当に全て出してしまいそうだ。
だが、自分が歴史を変えるわけにはいかない。

残った全神経を息子に集中させ、放出しないように歯を食いしばって耐える。

しかし、そんな俺の想いとは裏腹に、希美さんは巨乳を俺の身体に擦り付けるように身体をくねらせ、俺の息子を締め付ける。

「うっ…うっわぁぁぁぁぁ!!!!」

限界だ。

タイムパトロールも、歴史の改変も関係ない。

開き直りに聞こえるかもしれないが、好きな人にこんなことされて逝かない男なんていない。

彼女と一つになれるのなら…俺は…

時間犯罪者にでも何にでもなってやる!!!!

「希美さん…!!もう…限界…」

俺はそれだけ言うと、狂ったように腰を突き上げる。

そして、俺の全てを希美さんの膣内にぶちまけた。


アンタのアレが大き過ぎるから…アタシもいい加減ヤバいじゃないか…。
でもこのまま大人しくイカされるわけにはいかないよね。

アンタが苦しそうに呻いてる。だって、男が女より先にイクのってなんとなく情けないような気がするもんね。

でも、アタシはそうは思わない。むしろ、先にイって欲しいな。

アタシだけに見せるアンタの弱さを堪能したいから。

だから…もっと気持ちよくなろうよ…。

そんなことを考えてると、アンタはいきなり腰を激しく動かしてきた。
「限界…」って声が聞こえる。

そんなに激しくされたら…こっちも限界だよ…。

彼の熱いモノが流れてきた瞬間、アタシの意識は飛んでいった。


俺も希美さんも、あまりにも激しい行為だったためかしばらく動けないでいた。
繋がったまま、しばらくじっと抱き合っていると希美さんが口を開いた。

「…その…ナカに…たくさん…出てる…よね…」
「………」

俺は何も言えない。当然だ。この時代でも未来でもセックスという行為は尊い命を作り出すために行なう行為である。
希美さんはどう思っているのか分からないが、少なくとも俺は、新しい命が生まれることを望んでいない。

しかもその子供は本来この時代に居るはずのない俺が父親となる。
それ自体は大した問題にならないが、未来人と現代人の間に生まれた子供なんて事が時間犯罪者にバレたら格好のエジキにされてしまう。

そうなればその子供にも、そして子供が好きだと希美さんも苦しむことになる。

改めて思う。俺は、最低な男だと。

「…どうしたの…???」

希美さんが心配そうに俺を見つめる。

俺は貴方に心配される資格なんて無いのに。
どうして貴方はそんな優しい眼差しで俺を見つめんだ?

「…ゴメンナサイ…。実は…俺は…」

俺は全てを話した。希美さんは未来から来たなんてバカみたいな話を親身になって聞いてくれた。
話し終わった後、俺は泣いてた。

「…未来に…帰るのかい…???」

声が震えている。

どうすればいいんだろうか。


そんなことを考えているとピロピロ♪というこの場には不釣合いな音が聞こえた。

「???今のは…??」
「え…。あ、ああ…日付が変わったら鳴るんだ。この風呂のボイラー」

へぇ。この時代からあったのか。俺がそんなことを考えているとその風呂のボイラーから機械音が聞こえてきた。
「只今3月12日。午前0時です」

3月12日…???

「希美さん…今日は何曜日だっけ…??」
「今日??たった今日曜になったよ…」

ということは…

俺はたまらず希美さんにキスをした。先程のお返しと言わんばかりに、唇を吸うように、舌を舐めるように絡める。
突然の事で心の準備が出来てなかったのか、希美さんは酸素を欲するように唇を離す。

「ど、どうしたんだよ…急に…」
「今、思い出したです!!!俺の居た時間だと、昨日…3月11日に和桐は潰れてるんです!!
でも…昨日普通に工場は稼動してたし…無事に作業も終わった。
…つまり…歴史の修正は成功したんです!!!」
「…?」
「…俺は…気兼ねなくこの時代に残れますよ…」



そう言うと、俺も希美さんも狂ったようにキスを繰り返し、ベッドに場所を移した。

ベッドでは、お互いが狂ったように快感を求め合った。

何度も何度も…。


気がつけば、窓の外は薄明るくなっていた。

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