最終更新:ID:kZ1FEzOpYQ 2008年08月04日(月) 22:17:23履歴
俺はふと目を覚ました。
どうやら、急に目が覚めてしまったようだ。
時計の針は、既に夜中の2時を回っていた。
「スゥ、スゥ」
隣では瞳が吐息を立てて、すやすやと眠っていた。
俺はそんな彼女の寝顔を愛おしげに見つめ、彼女の髪をそっと撫でた。
もう、あれから2年になるのか――――。
俺があの島―――「しあわせ島」から帰還して、そろそろ2年が経とうとしていた。
俺は瞳に『ずっと傍にいる』と約束した。
だが、大帝国キラーズに敗れ去り、俺はしあわせ島に流されることになった。
試合に負けたからとはいえ、これは瞳との約束を破ったことに他ならなかった。
俺はそんな自分を断罪し、悔やむことしかできなかった。
だが、瞳はそんな俺を許してくれた。
そして、俺が帰るのを待ってくれると約束してくれたのである。
俺は聖母のような彼女の優しさに、ただ涙した。
彼女は、そんな俺を、優しく抱きしめてくれた。
それから数ヵ月後、俺はしあわせ島から帰還するに至った。
日本に帰国した俺は、真っ先に彼女のもとに向かった。
アパートの扉を開けて現れた俺の姿を認めた彼女は、
一瞬の驚きの表情の後、目いっぱいに涙を浮かべ、
以前と同じように慈母のような微笑を湛え、あの日のように俺を優しく抱きしめてくれた。
「お帰りなさい。」
「…ただいま」
気が付くと、俺も涙を流していた。
俺は一生忘れないだろう。この瞬間。この時間を。
それからしばらくは和桐の再建などで多忙だった。
幸い、俺の努力によって歴史の修復には成功した。
俺の任務は、達成された。
だが、俺は未来に還る気は無かった。
俺が還るべき場所、それは、愛しい彼女のもと、瞳のもと以外には無かった。
俺は彼女に、己の心に誓った。
もう二度と、瞳のもとを離れないと。
一生を、瞳と共に添い遂げることを。
「・・・ん・・・小波・・・さ・・ん・・」
気が付くと、瞳は目を覚ましていた。
「ごめん、起こしてしまったかな?」
「いえ、いいんです。・・・・・・なにか、考え事でも?」
「ああ、昔のことをね・・・。」
瞳は上半身を布団から起こすと、俺に顔を近づけて、まじまじと俺の顔を見つめてきた。
相変わらず、慈母のような微笑を湛えて。
思わず俺は、彼女の笑顔に見入った。
彼女の美しい笑顔は毎日のように見ているので、別段珍しいものではなかった。
だが、改めてこんな近くまで来られると、やはり見惚れてしまうものがあった。
甘いシャンプーの香りが、俺の鼻をくすぐった。
不意に、唇に柔らかく、甘い感触がした。
目の前の瞳の目と、目が合った。
瞳に唇を奪われたということを理解するのには、少し時間がかかった。
「・・・・・・ん、・・はぁ・・」
しばらくすると、俺達はどちらからともなく、ゆっくりと離れた。
俺は放心状態で瞳の顔を見つめていた。
瞳はというと、当初は顔を真っ赤にして照れていたが、しばらくすると、いたずらっ子のように微笑んだ。
「ウフフッ、油断しましたね?」
「・・・ふふっ、一本取られたな。」
俺も彼女につられて、くすりと笑った。
「小波さん、私、幸せです。」
「ああ、俺も幸せだよ。」
嘘、偽りのない、心の奥底からの本音。
「えい。」
どうやら、また油断したようだ。
俺の身体は、瞳さんの身体に押し倒されていた。
胸に瞳の豊満な胸の感触が押し当てられ、思わず下半身に血が昇ってしまう。
「私・・・不安なんです・・・。」
紅潮している俺の耳元で、瞳が囁いた。
「今こんなに幸せなのに、この幸せが、いつか壊れてしまうかもしれないと思うと・・・。
あの人みたいに、小波さんがまた突然いなくなってしまったらと思うと、私・・・。」
徐々に涙声になっていく瞳の声。
「もう、二度と、あんな哀しい思いは・・・。」
彼女がそこまで言ったところで、俺は彼女の唇を奪った。
そして、彼女を強く抱きしめた。
しばらくして、俺は唇を離して、彼女の瞳をはっきりと見つめて、言った。
「前にも言っただろ。俺はもう、どこにも行かないよ。ずっと、君の傍にいるよ。永遠に。」
俺は、もう絶対にこの誓いを破るつもりなどない。永遠に。
やがて瞳は俺の胸に顔を埋めた。胸に熱い涙の感触が伝わる。
そしてひとしきり俺の胸の中で泣いた後、今度は自分から唇を合わせてきた。
「んっ・・・・ん・・・・ふぁ・・・・・ぁ・・・・」
先ほどまでとはまた違った。更に情熱的なキス。
俺達は時間が経つのも忘れ、しばらくの間、唇を合わせていた。
気が付くと、今度は俺が瞳を押し倒していた。
俺も彼女も、すっかり興奮しきっていた。
もう、互いに限界のようだ。
瞳は熱を帯びた声で、それでも慈母のような微笑を湛えて、言った。
「これからも、ずっと、私を愛してください・・・。」
「ああ・・・。」
俺は微笑み、頷くと、彼女のパジャマのボタンに手をかけた。
「スゥ、スゥ」
俺の隣では、瞳が先のように、吐息を立てて、すやすやと眠っていた。幸せそうな笑顔を浮かべながら。
そして俺は、そんな彼女の寝顔を、やはり先のように、愛おしく見つめていた。
結局、あれから俺達は何度も互いを求め合った。
瞳は疲れ果てて眠ってしまったが、どうも俺はすぐには眠れなかった。
もっとも、俺も彼女の膣内に何度も射精し、精根尽き果てたので、疲れ果てているのは同じなのだが。
「・・・ん・・・小波さん・・・」
瞳が寝言を漏らした。
夢でも俺のことを想ってくれているのか―――。
あまりの彼女の愛おしさに、俺は彼女の頬に口付けた。
もう、俺は君を一人にはしないよ。傍にいるよ。永久に―――。
俺は胸のうちで誓いを想い、もう一度彼女の頬に口付け、眠りに落ちていった。
どうやら、急に目が覚めてしまったようだ。
時計の針は、既に夜中の2時を回っていた。
「スゥ、スゥ」
隣では瞳が吐息を立てて、すやすやと眠っていた。
俺はそんな彼女の寝顔を愛おしげに見つめ、彼女の髪をそっと撫でた。
もう、あれから2年になるのか――――。
俺があの島―――「しあわせ島」から帰還して、そろそろ2年が経とうとしていた。
俺は瞳に『ずっと傍にいる』と約束した。
だが、大帝国キラーズに敗れ去り、俺はしあわせ島に流されることになった。
試合に負けたからとはいえ、これは瞳との約束を破ったことに他ならなかった。
俺はそんな自分を断罪し、悔やむことしかできなかった。
だが、瞳はそんな俺を許してくれた。
そして、俺が帰るのを待ってくれると約束してくれたのである。
俺は聖母のような彼女の優しさに、ただ涙した。
彼女は、そんな俺を、優しく抱きしめてくれた。
それから数ヵ月後、俺はしあわせ島から帰還するに至った。
日本に帰国した俺は、真っ先に彼女のもとに向かった。
アパートの扉を開けて現れた俺の姿を認めた彼女は、
一瞬の驚きの表情の後、目いっぱいに涙を浮かべ、
以前と同じように慈母のような微笑を湛え、あの日のように俺を優しく抱きしめてくれた。
「お帰りなさい。」
「…ただいま」
気が付くと、俺も涙を流していた。
俺は一生忘れないだろう。この瞬間。この時間を。
それからしばらくは和桐の再建などで多忙だった。
幸い、俺の努力によって歴史の修復には成功した。
俺の任務は、達成された。
だが、俺は未来に還る気は無かった。
俺が還るべき場所、それは、愛しい彼女のもと、瞳のもと以外には無かった。
俺は彼女に、己の心に誓った。
もう二度と、瞳のもとを離れないと。
一生を、瞳と共に添い遂げることを。
「・・・ん・・・小波・・・さ・・ん・・」
気が付くと、瞳は目を覚ましていた。
「ごめん、起こしてしまったかな?」
「いえ、いいんです。・・・・・・なにか、考え事でも?」
「ああ、昔のことをね・・・。」
瞳は上半身を布団から起こすと、俺に顔を近づけて、まじまじと俺の顔を見つめてきた。
相変わらず、慈母のような微笑を湛えて。
思わず俺は、彼女の笑顔に見入った。
彼女の美しい笑顔は毎日のように見ているので、別段珍しいものではなかった。
だが、改めてこんな近くまで来られると、やはり見惚れてしまうものがあった。
甘いシャンプーの香りが、俺の鼻をくすぐった。
不意に、唇に柔らかく、甘い感触がした。
目の前の瞳の目と、目が合った。
瞳に唇を奪われたということを理解するのには、少し時間がかかった。
「・・・・・・ん、・・はぁ・・」
しばらくすると、俺達はどちらからともなく、ゆっくりと離れた。
俺は放心状態で瞳の顔を見つめていた。
瞳はというと、当初は顔を真っ赤にして照れていたが、しばらくすると、いたずらっ子のように微笑んだ。
「ウフフッ、油断しましたね?」
「・・・ふふっ、一本取られたな。」
俺も彼女につられて、くすりと笑った。
「小波さん、私、幸せです。」
「ああ、俺も幸せだよ。」
嘘、偽りのない、心の奥底からの本音。
「えい。」
どうやら、また油断したようだ。
俺の身体は、瞳さんの身体に押し倒されていた。
胸に瞳の豊満な胸の感触が押し当てられ、思わず下半身に血が昇ってしまう。
「私・・・不安なんです・・・。」
紅潮している俺の耳元で、瞳が囁いた。
「今こんなに幸せなのに、この幸せが、いつか壊れてしまうかもしれないと思うと・・・。
あの人みたいに、小波さんがまた突然いなくなってしまったらと思うと、私・・・。」
徐々に涙声になっていく瞳の声。
「もう、二度と、あんな哀しい思いは・・・。」
彼女がそこまで言ったところで、俺は彼女の唇を奪った。
そして、彼女を強く抱きしめた。
しばらくして、俺は唇を離して、彼女の瞳をはっきりと見つめて、言った。
「前にも言っただろ。俺はもう、どこにも行かないよ。ずっと、君の傍にいるよ。永遠に。」
俺は、もう絶対にこの誓いを破るつもりなどない。永遠に。
やがて瞳は俺の胸に顔を埋めた。胸に熱い涙の感触が伝わる。
そしてひとしきり俺の胸の中で泣いた後、今度は自分から唇を合わせてきた。
「んっ・・・・ん・・・・ふぁ・・・・・ぁ・・・・」
先ほどまでとはまた違った。更に情熱的なキス。
俺達は時間が経つのも忘れ、しばらくの間、唇を合わせていた。
気が付くと、今度は俺が瞳を押し倒していた。
俺も彼女も、すっかり興奮しきっていた。
もう、互いに限界のようだ。
瞳は熱を帯びた声で、それでも慈母のような微笑を湛えて、言った。
「これからも、ずっと、私を愛してください・・・。」
「ああ・・・。」
俺は微笑み、頷くと、彼女のパジャマのボタンに手をかけた。
「スゥ、スゥ」
俺の隣では、瞳が先のように、吐息を立てて、すやすやと眠っていた。幸せそうな笑顔を浮かべながら。
そして俺は、そんな彼女の寝顔を、やはり先のように、愛おしく見つめていた。
結局、あれから俺達は何度も互いを求め合った。
瞳は疲れ果てて眠ってしまったが、どうも俺はすぐには眠れなかった。
もっとも、俺も彼女の膣内に何度も射精し、精根尽き果てたので、疲れ果てているのは同じなのだが。
「・・・ん・・・小波さん・・・」
瞳が寝言を漏らした。
夢でも俺のことを想ってくれているのか―――。
あまりの彼女の愛おしさに、俺は彼女の頬に口付けた。
もう、俺は君を一人にはしないよ。傍にいるよ。永久に―――。
俺は胸のうちで誓いを想い、もう一度彼女の頬に口付け、眠りに落ちていった。
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