PS3でのビデオ関連を取り扱います

2009/01/26, Mon

2009年最初のアップデート(Ver2.60)は、ビデオ関係はDivX3.11対応ぐらいだし大したことなさそうだなとちょっとがっかりしていました。フォトの軸にはフォトギャラリーという新しいアイコンができていましたが、Life with PlayStationといいPlayStation Homeといい、最近XMBに付いてくるツールには期待を裏切られ続けていたため、コレもそういった類のやつだろうなと正直ぜんぜん期待していませんでした。

しかし!それはとんでもない間違いでした。フォトギャラリーはデキがいい!

フォトギャラリーは基本的に写真閲覧ソフトなのですが、それ以前に大量の写真から目的の写真を探しやすくする仕分けツールとでも呼べるようなものです。仕分けというとあらかじめ整理しておくようなイメージを持たれるかもしれませんが、このツールはもっと動的に感覚的な仕分けがストレスなくできる感じです。そのため閲覧時にひょいひょいと見たい画像に渡り歩くwebサーフィンのような感覚で写真を眺めていくことができます。まさにギャラリー(画廊)を巡る感じと言えますか。

最初の画面は日付(日付は連続した日は一塊のようです)でまとまった写真の塊が点在し、その塊の間をうねうねと続く矢印の線で結んでいてそれが時間軸を現しているようです。その線を辿って行くと画面がスクロールしながら過去に戻っていくわけですが、塊と塊の間にランダムに選択された写真がぽわっと浮かび上がり近辺のイベントが分るようになっているのと同時に、まるで自分の歴史が走馬灯のように(おおげさ?)現れては消えるというかかなりドラマチックな効果をもたらしています。

また塊りに対し(もしくは全部に)様々な要素で分類し、その場で仕分けができます。この仕分けのアニメーションが写真の束がファサファサっと飛んでまた塊になっていくような効果で、通常の私ならつまらない効果で動作の妨げをするなと不満を持つところですが、動きが機敏で全然ストレスを感じません。要素は
  • 時間
  • かおの数
  • こどもっぽさ
  • スマイル
  • カラー
  • カメラ
  • ゲーム
  • アルバム
からなり、画像認識技術を応用しているようです。一番最初に起動するときだけ数分待たされるのですが、多分このときに全ての写真を認識させてタグ付けしているのでしょう。こどもっぽさやスマイルなどは認識もちょっとアバウトな感じですが、あまり気になりません。かおの数やカラーはけっこう精度よく分けてくれます。アルバムはどういう分け方なのかよわかりませんでした。これらを二重にまで分類させることができ、分類した写真を一覧化、スライドショーという流れです。まぁスライドショーまでは行かずに一覧化したところで拡大/縮小/移動で眺めていくのがちょうどいい気もします。なにしろこれら一連の動作が非常に高速で、ほとんどストレスフリーに見て回ることが可能です。正直PCベース(picasaとか)では一万枚を突破する写真をザッピングしようなんて気にならなかったのですが、これは余裕ですね(わざわざ内蔵HDDにコピーしてしまいました)。

とまぁべた褒めなのもナニですので、第一印象としての課題と思われる部分を挙げますと、
  • 分類が全体か日付の塊のどちらかのみ
  • 分類が二階層のみ
  • プレイリストと写真本体が完全に分離されている。プレイリストにはあまり分類などの自由度がない
  • 対象が内蔵HDDの写真のみ
  • BGMが変更できない
といった所でしょうか。プレイリストを分類の一時置き場に使えて、プレイリストと本物の区別をなくし、集合/分散が無制限にできれば最強な気がしますがちとややこしすぎか。
しかしこれらはこのツールの良さをスポイルするものでは全然ありません。まぁ対象を外付けHDDとかDLNAに対応してもらえると非常にうれしいですが。あと動画にもぜひ対応してほしいですね(動画対応なら外付けHDDもしくはDLNAは必須ですね)。

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